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26 なんか、ピンチ?
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わんわん泣いて、すっきりして。
ふと気が付いたらアドル王子に抱きついていた。
王子の顔がすぐそこで、じっと見つめている。
……なんか気まずい。
もじもじしながら視線を外す。
なんか体温が混ざり合ってた。
自分の温もりなのか、王子の温もりなのかわからない。
そ~っと距離を取ろうとしたら、ぐっと引き寄せられた。
見上げる先に王子の顔。
本当に無駄にいいな、この顔。
青空の様な瞳の中に、自分が映っている。
「おまえは、宰相が好きだったのでは無いのか?」
はい、直球です。
言いにくそうに聞くので、クスッとする。
「好きだけど、推しだから。」
そう、手を握られてうっとりして。
頬を触られてぽおっとなった。
でもそれはりっしんべんに生きる方面じゃない。
「そうか。」
短く答えた王子は、ただただジュノを見ている。
それも、こんな至近距離で…。
本当に。
本当に、なんか気まずくて。
離れようと王子の胸をそっと押した。
なんだろう。
目がマジだ。
ちょっと怖い。
押してみたがびくりともしない。
えっと見上げると、近づいて来る王子の顔があった。
いや、近い!
近いがな‼︎
恥ずかしさに心臓がドクンドクンと殴ってる。
この音、聞かれちゃうよぉ!
背中にあった手が後頭部を固定して、上を向く。
そこには王子の顔があるわけで…
へっ。
と思ったら唇が塞がれていた。
びっくりしてジタバタもがいて、王子の身体を引き剥がそうと突っ張るが、びくともしない。
ますますジュノの頭を固定している手が強くなる。
そうこうしているうちに、あろう事か舌までもが唇の隙間にグイグイと捩じ込まれてきた。
「んー‼︎ んっ‼︎んっ!」
ジュノは口内への侵入を防ごうと必死に口を閉じようとする。
(あ、ありえないっ⁉︎)
みるみる頬が熱を持っていく。
恥ずかしさで頭が沸騰しそうだ。
やがて舌が歯列や口蓋を舐めまわし、やっと唇が離れていった。
「な、何すんですかぁ!」
唾液でべちょべちょになった唇を、ぐいっと手の甲で拭いながらジュノは涙目で叫んだ。
拘束を解いたアドル王子も、呆然とした顔をしている。
自分で自分に驚いた。~そんな顔。
もう、もう!
なんなんですかぁ!
この、このっ!
お馬鹿野郎!
恥ずかしさと怒りで逆毛を立てたジュノは、育休への落ち込みはもうどっかへ吹っ飛んでいた。
ふと気が付いたらアドル王子に抱きついていた。
王子の顔がすぐそこで、じっと見つめている。
……なんか気まずい。
もじもじしながら視線を外す。
なんか体温が混ざり合ってた。
自分の温もりなのか、王子の温もりなのかわからない。
そ~っと距離を取ろうとしたら、ぐっと引き寄せられた。
見上げる先に王子の顔。
本当に無駄にいいな、この顔。
青空の様な瞳の中に、自分が映っている。
「おまえは、宰相が好きだったのでは無いのか?」
はい、直球です。
言いにくそうに聞くので、クスッとする。
「好きだけど、推しだから。」
そう、手を握られてうっとりして。
頬を触られてぽおっとなった。
でもそれはりっしんべんに生きる方面じゃない。
「そうか。」
短く答えた王子は、ただただジュノを見ている。
それも、こんな至近距離で…。
本当に。
本当に、なんか気まずくて。
離れようと王子の胸をそっと押した。
なんだろう。
目がマジだ。
ちょっと怖い。
押してみたがびくりともしない。
えっと見上げると、近づいて来る王子の顔があった。
いや、近い!
近いがな‼︎
恥ずかしさに心臓がドクンドクンと殴ってる。
この音、聞かれちゃうよぉ!
背中にあった手が後頭部を固定して、上を向く。
そこには王子の顔があるわけで…
へっ。
と思ったら唇が塞がれていた。
びっくりしてジタバタもがいて、王子の身体を引き剥がそうと突っ張るが、びくともしない。
ますますジュノの頭を固定している手が強くなる。
そうこうしているうちに、あろう事か舌までもが唇の隙間にグイグイと捩じ込まれてきた。
「んー‼︎ んっ‼︎んっ!」
ジュノは口内への侵入を防ごうと必死に口を閉じようとする。
(あ、ありえないっ⁉︎)
みるみる頬が熱を持っていく。
恥ずかしさで頭が沸騰しそうだ。
やがて舌が歯列や口蓋を舐めまわし、やっと唇が離れていった。
「な、何すんですかぁ!」
唾液でべちょべちょになった唇を、ぐいっと手の甲で拭いながらジュノは涙目で叫んだ。
拘束を解いたアドル王子も、呆然とした顔をしている。
自分で自分に驚いた。~そんな顔。
もう、もう!
なんなんですかぁ!
この、このっ!
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