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23 お茶会の後始末
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正妃候補は、釣れませんでしたー。
…やっぱり、年が近いって言うのは、学園に被ってて裏も表も知ってる訳だから無理があるのでは……。
いっそ、グンと歳上の方か、ロリっ子でもいいんじゃないでしょうか。
そう報告したら、宰相閣下はにっこり頷いた。
「ありがとう。了解です。
今回のお茶会は好評でした。
今迄のアドル王子へのマイナスイメージが払拭されて、なかなかのプラスイメージになってるようです。」
机の上には令嬢からのアンケートが載せられている。
かつて"やる気が無さそう"とか
"すんごく失礼"果ては
"顔で世の中渡っていけると思うなよ"
という評価がされていた。
(もちろん匿名で)
それが"良いものを見せて頂きました"
"お似合いです"だの
"ちょっとファンになりました"
と、高評価だ。
(なんか、ちょっと違う気がするが)
そして、さらにこのリサ・ラッサム侯爵令嬢からのレポート。
『後継の為の正妃を娶る事への考察』
男性側妃による経済効果
その1 国内編
その2 国外編
……ナニを言ってるのかわからない。
この腐女子という単語も…。
ごめん。
わからないよ、おじさん。
宰相閣下は初めて年齢による次世代との隔たりを感じていた。
でも大丈夫!
私は折れても立ち直る、めげない魂と知識欲があるからね。
さっそく"腐"という新しいジャンルについて、参考資料を集めるように指示を出した。
顔がすっかり治ってから、ジュノは再び執務室の事務仕事に精を出した。
あちこち顔をだすと、今一番のhotな話題は"側妃様"だった。
お帰りの令嬢達があり得ない程に楽しそうだった。とか。
王妃様があれ以来ずっと機嫌が良い。とか。
だいたいお茶会はマウントの取り合いだ。
勝負の行方は人の行動に現れる。
全員がにっこにこと言うのはあり得ない訳で。
だいたい負けた側の近くにいた侍従達が被害を受ける。
今回はそれが皆無だった。
側妃は男性としか知られてない。
お茶会を手伝った者には箝口令が敷かれている。
お茶会でベールをしていて顔がわからない。
側妃は謎の人になっていた。
~~ジュノはやれやれと思いながら、とりあえず放置する事に決めた。
側妃は後宮に篭っている。
それにベールをした事で顔バレしてない。
うん。
上手く正妃をたてたら、そ~っとフェードアウトも出来る感じだ。
オッケー!
俺は事務方で働きたいし。
あれ以来、アドル王子はまぁそんなに変わらない。
変わらないけど、目が合った途端にピリピリしてた雰囲気が緩んだ気がする。
ヤルターシ様は、挨拶に来たジュノをがっしりと抱き止めて、良かった良かったと何度も言いながら撫でてくれた。
なんか、おかん特性が目覚めてる気がする。
貧乏な実家では、三男はまず放ったらかしだったので。
心配されたり世話されたりの甘酸っぱさが凄く嬉しい。
おかげでジュノは子犬のように懐いていった。
**************
いつも拙いものを読んで頂き、ありがとうございます(≧∀≦)
とりあえず前半のターンが終わりました。
次回から、ちょっと違う感じになって来ます。
よろしくお願いします。
…やっぱり、年が近いって言うのは、学園に被ってて裏も表も知ってる訳だから無理があるのでは……。
いっそ、グンと歳上の方か、ロリっ子でもいいんじゃないでしょうか。
そう報告したら、宰相閣下はにっこり頷いた。
「ありがとう。了解です。
今回のお茶会は好評でした。
今迄のアドル王子へのマイナスイメージが払拭されて、なかなかのプラスイメージになってるようです。」
机の上には令嬢からのアンケートが載せられている。
かつて"やる気が無さそう"とか
"すんごく失礼"果ては
"顔で世の中渡っていけると思うなよ"
という評価がされていた。
(もちろん匿名で)
それが"良いものを見せて頂きました"
"お似合いです"だの
"ちょっとファンになりました"
と、高評価だ。
(なんか、ちょっと違う気がするが)
そして、さらにこのリサ・ラッサム侯爵令嬢からのレポート。
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男性側妃による経済効果
その1 国内編
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……ナニを言ってるのかわからない。
この腐女子という単語も…。
ごめん。
わからないよ、おじさん。
宰相閣下は初めて年齢による次世代との隔たりを感じていた。
でも大丈夫!
私は折れても立ち直る、めげない魂と知識欲があるからね。
さっそく"腐"という新しいジャンルについて、参考資料を集めるように指示を出した。
顔がすっかり治ってから、ジュノは再び執務室の事務仕事に精を出した。
あちこち顔をだすと、今一番のhotな話題は"側妃様"だった。
お帰りの令嬢達があり得ない程に楽しそうだった。とか。
王妃様があれ以来ずっと機嫌が良い。とか。
だいたいお茶会はマウントの取り合いだ。
勝負の行方は人の行動に現れる。
全員がにっこにこと言うのはあり得ない訳で。
だいたい負けた側の近くにいた侍従達が被害を受ける。
今回はそれが皆無だった。
側妃は男性としか知られてない。
お茶会を手伝った者には箝口令が敷かれている。
お茶会でベールをしていて顔がわからない。
側妃は謎の人になっていた。
~~ジュノはやれやれと思いながら、とりあえず放置する事に決めた。
側妃は後宮に篭っている。
それにベールをした事で顔バレしてない。
うん。
上手く正妃をたてたら、そ~っとフェードアウトも出来る感じだ。
オッケー!
俺は事務方で働きたいし。
あれ以来、アドル王子はまぁそんなに変わらない。
変わらないけど、目が合った途端にピリピリしてた雰囲気が緩んだ気がする。
ヤルターシ様は、挨拶に来たジュノをがっしりと抱き止めて、良かった良かったと何度も言いながら撫でてくれた。
なんか、おかん特性が目覚めてる気がする。
貧乏な実家では、三男はまず放ったらかしだったので。
心配されたり世話されたりの甘酸っぱさが凄く嬉しい。
おかげでジュノは子犬のように懐いていった。
**************
いつも拙いものを読んで頂き、ありがとうございます(≧∀≦)
とりあえず前半のターンが終わりました。
次回から、ちょっと違う感じになって来ます。
よろしくお願いします。
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