小さな異世界転生

美女缶

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異世界転生

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目が覚めると自分の部屋ではなく、外に出ていた


空は真っ赤、至るところにマグマが流れていたり、多分地獄ってイメージの場所


「暑い…」
汗がだらだら次から次へと流れてくる


なんでこんなところに…?


夢なのかと思い軽く頬を引っ張ってみるが痛い
どうやら現実らしい…


「こんなところ来た覚えないよ…」
とりあえず歩くが数歩歩いただけでヘトヘトになりそこでしゃがんだ



「もしかして君?間違ってきたって言う奴?」
「へ…?」
上を見上げると白い袖なしワンピースを着た中性的な人がいた
「誰…?あんた…?」
「ここの案内人。ルシア。他の奴が間違って君をここにつれて来たみたいだね。」
「俺の名前は…」
自分も名前を名乗ろうとしたらルシアの手で口を塞がれた
「安易に君みたいなのはここでは名乗ってはダメ。本当に帰れなくなるから。」

「そもそもここどこ…?」
「ここは”あの世”と”この世”の中間地点だけどほぼあの世だね。地獄に近い場所。」



君が帰れるところまでつれていくからと言われルシアに着いていく
なぜ俺がここにいるのかというのも説明してくれた
俺はそもそもここに来るはずがなかったらしく何かの手違いでここにきたらしい
原因はわかったが肝心の俺がいなかったらしく探し回ったらしい

「さあ、着いたよ」
あの地獄みたいなところは通り過ぎ一面真っ白な場所にきた
目の前には大きな扉があった
ここにきたときには汗もひいて出ていなかった
「すげぇ…真っ白…」
「さてと、君が帰れるように手順はもう済んであるし、ここでさよならだ」
「ありがとう。ルシア。」
「最後に約束…というか忠告…ん、違うな…警告かな…?」
「なんだよ。」
「ここをまっすぐ進めば君は帰れるのだが、途中君を誘惑するものが出てくる。君を呼ぶ声も聞こえることがあるがそれは全て無視して進んでくれ。怖いと思ったら目を閉じて走れ。」
「それはなんなんだ…?」
「死者の声。君を仲間にしようとしている輩だ。それに負ければ君はもう二度と戻れない。君が無事帰れることを願うよ。」
そういうとルシアは扉を開けた
「さあ、走れ!振り返るな!誘惑に負けるな!」
その言葉を合図に俺は走り出した
そこからの記憶がない
ただただ走ることだけに集中していた


「……うわあ!」
俺はベッドから飛び起きた
背中は汗でびっしょり
周りを見渡すと自分の部屋に帰ってきたことが分かり一気に疲れた
よかった、帰れた。
ふと時計をみるといつも起きる時間より少し早く起きたみたいだ
俺はそのままフラフラとリビングに行った。
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