30 / 87
第四部
第29話「幼馴染は、僕のことが心配らしい」
しおりを挟む
午前8時前。
普段から人混みの少ない裏路地付近に住んでいることもあって、朝でも自動車や歩行者はそこまで多く見かけない。表通りに出れば自動車は多めだが。
朝の通学路──中々この近辺から通う学生がいないこともあるとは思うが、どうして朝から幼馴染と一緒に通学路を歩く必要があるんだ?
いや、本当に何で?
僕はとにかく、この場を1分でも1秒でも早くこいつから離れたい。通学路を急変更したウチの学校の生徒がいたらどうするつもりだよ。
それに今の僕は以前とは違い──一之瀬のことを『渚』と呼ぶよう言われている。
ただでさえあの挨拶を盗み聞きしていた妹が「えぇ!? なに? 渚さんと晴兄、いつの間にそんなに進展したんですか!?」と興奮気味に言っていた。
こんな関係が知られれば、きっと学校に僕の座る席は無くなり、居場所も無くなり……最終的には不登校になってしまう結末が──、って、飛躍させすぎだろうか。
でもこうでもしていないと落ち着かないのもまた事実。
嫌な悪夢はとっとと去れ。
僕は平凡かつ穏やかな日々を満喫したいだけなのだ。
ただでさえトラブルの中心に君臨しているような奴が幼馴染なのだから、僕に与えられた使命は1つ──関わらないこと、以上。
……だというのに、どうして僕の隣を歩いてるんだ。この女は。
「……おい」
「何でございましょうか?」
「その話し方は辞めろ、気色悪いから。……でだ。とりあえず、離れて歩け。同じ学校の連中に見つかったらどうする気だ」
「どうするも何も。私達が『幼馴染』で知り合いなのはバレてるんだし、別にいいんじゃない?」
……ダメだ。こいつに相談しても事が解決する気がしない。寧ろ悩みの種が増える。
「……あのな」
「それに、今までとは少し違う感じが新鮮……というか。何だか嬉しくて仕方ないというか。……ダメ、かな。晴斗」
そして、最大の問題はこいつの呼び方だ。
先日、こいつは僕の友達に嫉妬していたという。その理由は、名前呼びからの劣等感からのようだった。だから名前で呼ぶようにしているのだが……、
普通に考えよう。──学校の代表みたいな顔が見向きもしてこなかった(極力距離を取るようにしていただけ)渚が、急に僕のことを名前で呼んだら……。
……考えただけでも悪寒が止まらない。
それに、違和感が絶えないのも理由の1つだ。
名前で呼び合うようになってからというもの、一種の好奇心によるものなのかはさて置いて、メッセージのやり取りにも名前が使われているのだ。
それにこれといった悩みがあるとかではないが、さすがに恥ずかしい……。
「お前は良くても僕は嫌なんだ。そんな顔してきても無駄だぞ」
有無を言わせないといった煌びやかな瞳。透き通ったアイスブルーの瞳に射抜かれる者がいるのも自然とわかる。が、幼馴染には、つまり僕には通用しない。
恋心を抱いていない僕にとって渚の瞳は、ただの慣れきった瞳にすぎない。
「いいじゃない偶には。……こうして晴斗と並んで歩くのなんて、入学式以来なんだし」
……確かにそうだ。
こうやって高校までの道のりを一緒に登校するなんて――入学式以来だ。途中までだったけど。
「途中でも何でもいいの。……晴斗と、好きな人と一緒に歩くってことが、私には嬉しいことだから」
「………………」
渚は髪を弄りながら言った。
そんな彼女の顔は熟しきった林檎のように赤く染まっていた。
多少の気恥ずかしさを感じるのであれば言わない方がいいと思うのだが。……でも、これだけは言える。僕には不可能なことだ。
「……なぁ。前から気になってたんだけど、今訊いてもいいか?」
「なに?」
「……お前ってさ、いつから僕のこと好きだったんだ?」
「な、ななな、なに!? きゅ、急にそんなこと訊いてくるなんて……!!」
「……いや。気になったから、普通に訊いてみたかっただけ」
「ほ、本当……なの?」
妙に疑ってくるんだけど。僕ってそんなに信用性ないですかね、優衣にも時々言われるが。
前言の通り──僕の問いにそれ以上に求めるものなど無い。
ただ単に気になっただけなのだ。こいつが、いつ、どこで、どうして僕を好きになったのか。何しろ僕自身がその答えを知らないのだから、気になっても不思議ではないだろう。
まぁ話すかどうかは彼女次第。
強制する気もないから、話すつもりがないのならそれでいいと思っている。
それに、反応を見ればわかる──話すのを少し躊躇う渚の姿が。
「で、でもまぁ……は、ハル君が知りたいなら、話すけど……?」
「別にいいよ。またの機会にする」
「い、いいの……?」
「どうしても知りたいってわけじゃなかったからな。ただ少し血迷った」
「それはまるで私の告白が血迷ってたみたいな皮肉に聞こえるんだけど……?」
「そこまでは言ってないぞ」
ただ、釣り合わないと思ったことは何度もある。クラスでの立場が違うことや、積極性に欠けるところはたくさんあるなと。そう思ったことは、いくらでも。
「私にはそう聞こえるの!」
「老化が進んでるのか?」
「どうしてそうなるのよ! ……晴斗は本心からの気持ちを他人に伝えたことが片手で数えらえる程度しかないから、そんな平気な顔でいられるのよ」
「それこそ皮肉だろ」
「……っ! もう……こっちが、一体どんな想いで伝えたと思ってるのよ──……」
僕達の間に創られる空気。それは──長年培ってきた信頼関係から産まれたもの。他の誰にだって出来るわけがない。言わばこれは、僕の渚に対するちょっとした独占欲……とでも言えるべきものだ。
「それくらい僕にだってあるぞ?」
「ふーん。例えば?」
「……子どもの頃、欲しかった漫画を強請って買ってもらった……的な?」
「それはわがままでしょ! 本心からの気持ちって、意味わかってる!?」
「バカにするなよ。こう見えて国語は得意科目だぞ」
「それだけの成績があって鈍感なんて最早奇跡だよね……」
いつの間にか気まづい話から、いつも通りの会話へと変化していた。やはりこのテンポは落ち着く。渚と話してる……って感じが。
学校では決してやらない──僕と渚の、幼馴染としての会話をしている気分だ。
……だがしかし、この世に変えられるものがあるように、反対に変えられないものだって存在する。例えば、クラストップカーストと、一緒に登校すること。とか。
「……あ、学校」
「タイムリミット、だな」
歩いていれば自然と学校との距離は近くなる。
やがて学校の校舎が見え始め、駅から歩いてくる生徒達も見えてくる距離になった。
さて、ここまでだ。
僕は渚と違い、このまま一緒に門を潜るなどという命懸けのような行為はしない。
理由なんて決まっている。──僕が、小心者だからだ。
「……ダメ、なの? せっかくここまで一緒に来たのに!」
渚は当然のように僕に異論をぶつけてくる。
「ダメだ。お前だって知ってるだろ」
「そう、だけどさ……」
渚がもの欲しそうな瞳で僕を見る。
……やめろよ。そういう美少女の特権みたいなの使うの。
僕はもう、学校から注目を浴びるなんて……二度とごめんなんだ。
「……ごめんね。やっぱ、私のせいだよね」
「気にしなくていい。もう昔の話だし。それに……あれは、僕のせいでもある」
先程までの空気は完全に消え去り、いたたまれない空気に変わる。
鞄をぎゅっと握り込み、渚から視線を逸らす。
──脳内に浮上する、僕の過去の映像。
切り出したように、過去の嫌な僕だけが綺麗に脳内に浮上してくる。貪っていく。溺れさせていく。とても嫌で……心の中で「助けて」と、何度も叫んだ。
「……わかった。今はまだ、一緒には行かない。晴斗が嫌なら無理はさせたくないし。でも絶対、今度は私が守るから!」
「……そうかよ」
──気にするな。僕はあいつに、そう言った。
別にあのときのことで渚に恨みがあるわけじゃない。
ただ僕が……迂闊だっただけ。
クラスの中心人物が、僕みたいな“根暗ぼっち”に捕られたのだ。反感を買ったっておかしくなかったはずなのに──それを、あの頃は理解出来ていなかった。
だから僕はもう……あいつに、あのときのような想いをさせたくないんだ。
普段から人混みの少ない裏路地付近に住んでいることもあって、朝でも自動車や歩行者はそこまで多く見かけない。表通りに出れば自動車は多めだが。
朝の通学路──中々この近辺から通う学生がいないこともあるとは思うが、どうして朝から幼馴染と一緒に通学路を歩く必要があるんだ?
いや、本当に何で?
僕はとにかく、この場を1分でも1秒でも早くこいつから離れたい。通学路を急変更したウチの学校の生徒がいたらどうするつもりだよ。
それに今の僕は以前とは違い──一之瀬のことを『渚』と呼ぶよう言われている。
ただでさえあの挨拶を盗み聞きしていた妹が「えぇ!? なに? 渚さんと晴兄、いつの間にそんなに進展したんですか!?」と興奮気味に言っていた。
こんな関係が知られれば、きっと学校に僕の座る席は無くなり、居場所も無くなり……最終的には不登校になってしまう結末が──、って、飛躍させすぎだろうか。
でもこうでもしていないと落ち着かないのもまた事実。
嫌な悪夢はとっとと去れ。
僕は平凡かつ穏やかな日々を満喫したいだけなのだ。
ただでさえトラブルの中心に君臨しているような奴が幼馴染なのだから、僕に与えられた使命は1つ──関わらないこと、以上。
……だというのに、どうして僕の隣を歩いてるんだ。この女は。
「……おい」
「何でございましょうか?」
「その話し方は辞めろ、気色悪いから。……でだ。とりあえず、離れて歩け。同じ学校の連中に見つかったらどうする気だ」
「どうするも何も。私達が『幼馴染』で知り合いなのはバレてるんだし、別にいいんじゃない?」
……ダメだ。こいつに相談しても事が解決する気がしない。寧ろ悩みの種が増える。
「……あのな」
「それに、今までとは少し違う感じが新鮮……というか。何だか嬉しくて仕方ないというか。……ダメ、かな。晴斗」
そして、最大の問題はこいつの呼び方だ。
先日、こいつは僕の友達に嫉妬していたという。その理由は、名前呼びからの劣等感からのようだった。だから名前で呼ぶようにしているのだが……、
普通に考えよう。──学校の代表みたいな顔が見向きもしてこなかった(極力距離を取るようにしていただけ)渚が、急に僕のことを名前で呼んだら……。
……考えただけでも悪寒が止まらない。
それに、違和感が絶えないのも理由の1つだ。
名前で呼び合うようになってからというもの、一種の好奇心によるものなのかはさて置いて、メッセージのやり取りにも名前が使われているのだ。
それにこれといった悩みがあるとかではないが、さすがに恥ずかしい……。
「お前は良くても僕は嫌なんだ。そんな顔してきても無駄だぞ」
有無を言わせないといった煌びやかな瞳。透き通ったアイスブルーの瞳に射抜かれる者がいるのも自然とわかる。が、幼馴染には、つまり僕には通用しない。
恋心を抱いていない僕にとって渚の瞳は、ただの慣れきった瞳にすぎない。
「いいじゃない偶には。……こうして晴斗と並んで歩くのなんて、入学式以来なんだし」
……確かにそうだ。
こうやって高校までの道のりを一緒に登校するなんて――入学式以来だ。途中までだったけど。
「途中でも何でもいいの。……晴斗と、好きな人と一緒に歩くってことが、私には嬉しいことだから」
「………………」
渚は髪を弄りながら言った。
そんな彼女の顔は熟しきった林檎のように赤く染まっていた。
多少の気恥ずかしさを感じるのであれば言わない方がいいと思うのだが。……でも、これだけは言える。僕には不可能なことだ。
「……なぁ。前から気になってたんだけど、今訊いてもいいか?」
「なに?」
「……お前ってさ、いつから僕のこと好きだったんだ?」
「な、ななな、なに!? きゅ、急にそんなこと訊いてくるなんて……!!」
「……いや。気になったから、普通に訊いてみたかっただけ」
「ほ、本当……なの?」
妙に疑ってくるんだけど。僕ってそんなに信用性ないですかね、優衣にも時々言われるが。
前言の通り──僕の問いにそれ以上に求めるものなど無い。
ただ単に気になっただけなのだ。こいつが、いつ、どこで、どうして僕を好きになったのか。何しろ僕自身がその答えを知らないのだから、気になっても不思議ではないだろう。
まぁ話すかどうかは彼女次第。
強制する気もないから、話すつもりがないのならそれでいいと思っている。
それに、反応を見ればわかる──話すのを少し躊躇う渚の姿が。
「で、でもまぁ……は、ハル君が知りたいなら、話すけど……?」
「別にいいよ。またの機会にする」
「い、いいの……?」
「どうしても知りたいってわけじゃなかったからな。ただ少し血迷った」
「それはまるで私の告白が血迷ってたみたいな皮肉に聞こえるんだけど……?」
「そこまでは言ってないぞ」
ただ、釣り合わないと思ったことは何度もある。クラスでの立場が違うことや、積極性に欠けるところはたくさんあるなと。そう思ったことは、いくらでも。
「私にはそう聞こえるの!」
「老化が進んでるのか?」
「どうしてそうなるのよ! ……晴斗は本心からの気持ちを他人に伝えたことが片手で数えらえる程度しかないから、そんな平気な顔でいられるのよ」
「それこそ皮肉だろ」
「……っ! もう……こっちが、一体どんな想いで伝えたと思ってるのよ──……」
僕達の間に創られる空気。それは──長年培ってきた信頼関係から産まれたもの。他の誰にだって出来るわけがない。言わばこれは、僕の渚に対するちょっとした独占欲……とでも言えるべきものだ。
「それくらい僕にだってあるぞ?」
「ふーん。例えば?」
「……子どもの頃、欲しかった漫画を強請って買ってもらった……的な?」
「それはわがままでしょ! 本心からの気持ちって、意味わかってる!?」
「バカにするなよ。こう見えて国語は得意科目だぞ」
「それだけの成績があって鈍感なんて最早奇跡だよね……」
いつの間にか気まづい話から、いつも通りの会話へと変化していた。やはりこのテンポは落ち着く。渚と話してる……って感じが。
学校では決してやらない──僕と渚の、幼馴染としての会話をしている気分だ。
……だがしかし、この世に変えられるものがあるように、反対に変えられないものだって存在する。例えば、クラストップカーストと、一緒に登校すること。とか。
「……あ、学校」
「タイムリミット、だな」
歩いていれば自然と学校との距離は近くなる。
やがて学校の校舎が見え始め、駅から歩いてくる生徒達も見えてくる距離になった。
さて、ここまでだ。
僕は渚と違い、このまま一緒に門を潜るなどという命懸けのような行為はしない。
理由なんて決まっている。──僕が、小心者だからだ。
「……ダメ、なの? せっかくここまで一緒に来たのに!」
渚は当然のように僕に異論をぶつけてくる。
「ダメだ。お前だって知ってるだろ」
「そう、だけどさ……」
渚がもの欲しそうな瞳で僕を見る。
……やめろよ。そういう美少女の特権みたいなの使うの。
僕はもう、学校から注目を浴びるなんて……二度とごめんなんだ。
「……ごめんね。やっぱ、私のせいだよね」
「気にしなくていい。もう昔の話だし。それに……あれは、僕のせいでもある」
先程までの空気は完全に消え去り、いたたまれない空気に変わる。
鞄をぎゅっと握り込み、渚から視線を逸らす。
──脳内に浮上する、僕の過去の映像。
切り出したように、過去の嫌な僕だけが綺麗に脳内に浮上してくる。貪っていく。溺れさせていく。とても嫌で……心の中で「助けて」と、何度も叫んだ。
「……わかった。今はまだ、一緒には行かない。晴斗が嫌なら無理はさせたくないし。でも絶対、今度は私が守るから!」
「……そうかよ」
──気にするな。僕はあいつに、そう言った。
別にあのときのことで渚に恨みがあるわけじゃない。
ただ僕が……迂闊だっただけ。
クラスの中心人物が、僕みたいな“根暗ぼっち”に捕られたのだ。反感を買ったっておかしくなかったはずなのに──それを、あの頃は理解出来ていなかった。
だから僕はもう……あいつに、あのときのような想いをさせたくないんだ。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。

転校して来た美少女が前幼なじみだった件。
ながしょー
青春
ある日のHR。担任の呼び声とともに教室に入ってきた子は、とてつもない美少女だった。この世とはかけ離れた美貌に、男子はおろか、女子すらも言葉を詰まらせ、何も声が出てこない模様。モデルでもやっていたのか?そんなことを思いながら、彼女の自己紹介などを聞いていると、担任の先生がふと、俺の方を……いや、隣の席を指差す。今朝から気になってはいたが、彼女のための席だったということに今知ったのだが……男子たちの目線が異様に悪意の籠ったものに感じるが気のせいか?とにもかくにも隣の席が学校一の美少女ということになったわけで……。
このときの俺はまだ気づいていなかった。この子を軸として俺の身の回りが修羅場と化すことに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる