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第三部
第18話「幼馴染と私の距離感は微妙らしい」
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色々あった休日が開け、新しい1週間が始まった今日。
大半の生徒は休日の愛おしさから抜け出せず、授業中にうたた寝をする人もいた。
実際、彼も同じだと思う。
今も大好きなライトノベルを読もうともせず、腕の中に頭を埋めて寝ようとしている。本当、どうしてあんなにダメ人間なのか……。
チラッと見るだけでも、相当疲弊しているように窺えた。こんなにコソコソしているのは、私に大胆に振り向ける精神がないから。そんな精神はない!
後ろの窓際の席。そこには、私が好きな人が座っている。
そして──今にも寝てしまいそうな勢い。腕の中で瞼が開いたり閉じたり……その繰り返し。……可愛いなぁ~。見てるだけで癒される!
けど、少し問題もある。
いくら眠くたってまだ午前中。授業は全部終わっていない。
あの様子じゃ、休み時間が終わる前には寝つき、次の休み時間になる頃に起きるのが妥当と言ったところだろうか。
……仕方ない。いつものやつ、やりますかね。
そう思い、私は懐からスマホを取り出してメッセージアプリを開く。
数多の知り合いがいる私だが、実際のところアドレスを交換している人は両手で数えられるほどしかいない。
だって、ハル君といるときに通知が来たらめっちゃ嫌だし! それに、友達でもないのに交換するのは何か違う気がする。
そんなメッセージアプリに登録されている中から、彼とのメッセージを選択する。
彼から送られてくる内容はほぼない。
私から始まり、私から一方的に終わるやり取り。……はっきり残されてるのを見ると、少しため息がこぼれてしまう。
でも、今はいい。
あんな状態のハル君に文句を述べたところでまともな返事は返ってこないのだから。
今メッセージを送るのは、ハル君を起こすため。
そう、これこそハル君を無理矢理起こすための必殺技である!
早速メッセージを打ち込んでやろう……そう思った直後のこと──。
「──やっほ~! 渚、今少しいいかな?」
「……どうしたの?」
クラスメイトから声をかけられてしまった。
……狙った!? ……まさか狙われた!? あぁぁもう! 何でこのタイミングで声なんかかけてくるのよ!!
「今日の放課後こそ空いてるよね! 前回行けなかったお店、今日こそ行くわよ!」
……そういえば、先日そんなこと話したっけ。
全く興味無かったからすっかり忘れてたけど……そのお店だったら、クラスメイトとじゃなくて、ハル君と行ってみたいよ。
「……今日の、放課後?」
「そう! で、どう? 空いてる?」
中学時代から今にかけて、私はこんな風に呼ばれている。──クラストップカーストと。
そんな大層な呼び名があるけれどそれを気にしたことは一度もない。異名を使って何かを企んでも、誰かを脅したりすることもしない。
純粋かつ単純な理由──そんな肩書きに興味がないのだ。
人は勝手に他人を判断する。外見なんかがまさにそれ。実際のところ、私の容姿に一目惚れした男子も少なくなかった。自分から言ってたし。……でも、そんなのはどうでもいい。
私は、見ず知らずの他人のためにこんな容姿をしているのではない。
たった1人だけのために──彼だけのために、頑張ってきたのだから。
じゃあ着崩せばいい? ……そう出来るなら、私は今、普通にハル君と話せる仲にまで戻れているんだろうな。
面倒ごとになるのは避けたい。
だから私がクラスメイトと関わりを持つのは、保険をかけているにすぎない。
あのときの光景を……繰り返さないために。
……要は、逃げているだけなのかもしれないけれど。
「……ごめんね。今日はちょっと用事があるから」
「またなの~?」
「本当にごめん。でも、そんなに気になるならみんなで行って来たらいいんじゃない? 私が居なくても楽しめそうだし」
「えぇ~? 結構ショックだったぞー! 今の発言はー!」
「……ごめんね」
クラスメイトの女子からすれば、きっと私はみんなと同じような“クラストップカーストの仲間”だと思い込まれている。
だからこうして私を誘うし、偶に合コンの話とかも出てくるんだろう。
だけど──どうして私が1回は付き合ったことがある、みたいなノリで話しかけてくるのかだけは本当に謎。
私はクラスメイトと放課後、どこかに寄り道なんかしたことない。全部断ってきたし。
……そもそも、私のことをそういう目で見ている限り、私は貴女達のことを完全に信頼するわけにはいかないの。──二度と、信用しない。
「うぅぅ……じゃあ、いつ暇なの?」
「そう言われても、私の家庭事情とかもあるし」
「へぇ。意外と家庭思いなんだね!」
普通だと思うけど。
そんなことを考えつつも、自然と目線はある一点に集中していく。チラリと、この子達に気づかれぬようにハル君を見る。
完璧に落ちていた。くそっ……! 遅かったかぁあ──!!
……でも、ここから見えるハル君の寝顔。や、ヤバい……今にも写真に撮ってそれを引き延ばしたいぐらいなんですけど!!
鼓動の高鳴りを抑えつつ、私は改めてメッセージアプリを開く。
周りにはまだクラスメイトがいる。だけどこの状況を、こっちは何年も経験してきている。下を見ずに文字を打ち込み送信するなど、最早単純作業!
現代社会って本当に便利だと思う。
こうしたチャット機能があるお陰で、誰の目にも止まらずにハル君と会話が出来る!
ハル君とのメッセージ欄を開き、そこに文字を打ち込んだ。
『すぐに起きなさい!──10:40』
そのメッセージを送った途端、窓際の席からブブーッとバイブ音が鳴る。
その相手は、凪宮晴斗君以外ありえない。何しろ、他にスマホを使っている人などこの場にはいないし、加えてハル君に通知が届くことなどそうそうあるものではないから。
若干バカにしたかもしれないけど、私にとっては嬉しいことでもある。
ハル君の魅力、凄さ、それらを理解出来る人間が、ごく僅かということになるからだ。
「…………んぅ」
完璧に落ちていたわけではなかったらしい。ハル君は眠気まなこを摩りながら、少しだけ姿勢を起こす。
机の中にあった音の元凶を取り出したハル君は、私からのメッセージを確認したのかその瞬間──
──深いため息を吐いた。
……ちょ、ちょっとぉぉ──!? 私のメッセージ、そんなに呆れる内容だったってこと!? ど、どうしよ……変に思われてないかなぁ……。
一抹の不安に駆られた私だったが、暫くすると私のスマホにメッセージが届いた。
受信先は──ハル君からだった。
こ、ここからだよ……! ここからハル君を起こすための最善の策を考えていかないといけないんだから!
一体どんなメッセージが届いたのだろうか。若干の不安と期待を胸に、メッセージを確認した。
──そこにあったのは、たった一言のみ。
『人の安眠を妨害するな──10:43』
と。とても簡素かつシンプルすぎる内容だった。
大半の生徒は休日の愛おしさから抜け出せず、授業中にうたた寝をする人もいた。
実際、彼も同じだと思う。
今も大好きなライトノベルを読もうともせず、腕の中に頭を埋めて寝ようとしている。本当、どうしてあんなにダメ人間なのか……。
チラッと見るだけでも、相当疲弊しているように窺えた。こんなにコソコソしているのは、私に大胆に振り向ける精神がないから。そんな精神はない!
後ろの窓際の席。そこには、私が好きな人が座っている。
そして──今にも寝てしまいそうな勢い。腕の中で瞼が開いたり閉じたり……その繰り返し。……可愛いなぁ~。見てるだけで癒される!
けど、少し問題もある。
いくら眠くたってまだ午前中。授業は全部終わっていない。
あの様子じゃ、休み時間が終わる前には寝つき、次の休み時間になる頃に起きるのが妥当と言ったところだろうか。
……仕方ない。いつものやつ、やりますかね。
そう思い、私は懐からスマホを取り出してメッセージアプリを開く。
数多の知り合いがいる私だが、実際のところアドレスを交換している人は両手で数えられるほどしかいない。
だって、ハル君といるときに通知が来たらめっちゃ嫌だし! それに、友達でもないのに交換するのは何か違う気がする。
そんなメッセージアプリに登録されている中から、彼とのメッセージを選択する。
彼から送られてくる内容はほぼない。
私から始まり、私から一方的に終わるやり取り。……はっきり残されてるのを見ると、少しため息がこぼれてしまう。
でも、今はいい。
あんな状態のハル君に文句を述べたところでまともな返事は返ってこないのだから。
今メッセージを送るのは、ハル君を起こすため。
そう、これこそハル君を無理矢理起こすための必殺技である!
早速メッセージを打ち込んでやろう……そう思った直後のこと──。
「──やっほ~! 渚、今少しいいかな?」
「……どうしたの?」
クラスメイトから声をかけられてしまった。
……狙った!? ……まさか狙われた!? あぁぁもう! 何でこのタイミングで声なんかかけてくるのよ!!
「今日の放課後こそ空いてるよね! 前回行けなかったお店、今日こそ行くわよ!」
……そういえば、先日そんなこと話したっけ。
全く興味無かったからすっかり忘れてたけど……そのお店だったら、クラスメイトとじゃなくて、ハル君と行ってみたいよ。
「……今日の、放課後?」
「そう! で、どう? 空いてる?」
中学時代から今にかけて、私はこんな風に呼ばれている。──クラストップカーストと。
そんな大層な呼び名があるけれどそれを気にしたことは一度もない。異名を使って何かを企んでも、誰かを脅したりすることもしない。
純粋かつ単純な理由──そんな肩書きに興味がないのだ。
人は勝手に他人を判断する。外見なんかがまさにそれ。実際のところ、私の容姿に一目惚れした男子も少なくなかった。自分から言ってたし。……でも、そんなのはどうでもいい。
私は、見ず知らずの他人のためにこんな容姿をしているのではない。
たった1人だけのために──彼だけのために、頑張ってきたのだから。
じゃあ着崩せばいい? ……そう出来るなら、私は今、普通にハル君と話せる仲にまで戻れているんだろうな。
面倒ごとになるのは避けたい。
だから私がクラスメイトと関わりを持つのは、保険をかけているにすぎない。
あのときの光景を……繰り返さないために。
……要は、逃げているだけなのかもしれないけれど。
「……ごめんね。今日はちょっと用事があるから」
「またなの~?」
「本当にごめん。でも、そんなに気になるならみんなで行って来たらいいんじゃない? 私が居なくても楽しめそうだし」
「えぇ~? 結構ショックだったぞー! 今の発言はー!」
「……ごめんね」
クラスメイトの女子からすれば、きっと私はみんなと同じような“クラストップカーストの仲間”だと思い込まれている。
だからこうして私を誘うし、偶に合コンの話とかも出てくるんだろう。
だけど──どうして私が1回は付き合ったことがある、みたいなノリで話しかけてくるのかだけは本当に謎。
私はクラスメイトと放課後、どこかに寄り道なんかしたことない。全部断ってきたし。
……そもそも、私のことをそういう目で見ている限り、私は貴女達のことを完全に信頼するわけにはいかないの。──二度と、信用しない。
「うぅぅ……じゃあ、いつ暇なの?」
「そう言われても、私の家庭事情とかもあるし」
「へぇ。意外と家庭思いなんだね!」
普通だと思うけど。
そんなことを考えつつも、自然と目線はある一点に集中していく。チラリと、この子達に気づかれぬようにハル君を見る。
完璧に落ちていた。くそっ……! 遅かったかぁあ──!!
……でも、ここから見えるハル君の寝顔。や、ヤバい……今にも写真に撮ってそれを引き延ばしたいぐらいなんですけど!!
鼓動の高鳴りを抑えつつ、私は改めてメッセージアプリを開く。
周りにはまだクラスメイトがいる。だけどこの状況を、こっちは何年も経験してきている。下を見ずに文字を打ち込み送信するなど、最早単純作業!
現代社会って本当に便利だと思う。
こうしたチャット機能があるお陰で、誰の目にも止まらずにハル君と会話が出来る!
ハル君とのメッセージ欄を開き、そこに文字を打ち込んだ。
『すぐに起きなさい!──10:40』
そのメッセージを送った途端、窓際の席からブブーッとバイブ音が鳴る。
その相手は、凪宮晴斗君以外ありえない。何しろ、他にスマホを使っている人などこの場にはいないし、加えてハル君に通知が届くことなどそうそうあるものではないから。
若干バカにしたかもしれないけど、私にとっては嬉しいことでもある。
ハル君の魅力、凄さ、それらを理解出来る人間が、ごく僅かということになるからだ。
「…………んぅ」
完璧に落ちていたわけではなかったらしい。ハル君は眠気まなこを摩りながら、少しだけ姿勢を起こす。
机の中にあった音の元凶を取り出したハル君は、私からのメッセージを確認したのかその瞬間──
──深いため息を吐いた。
……ちょ、ちょっとぉぉ──!? 私のメッセージ、そんなに呆れる内容だったってこと!? ど、どうしよ……変に思われてないかなぁ……。
一抹の不安に駆られた私だったが、暫くすると私のスマホにメッセージが届いた。
受信先は──ハル君からだった。
こ、ここからだよ……! ここからハル君を起こすための最善の策を考えていかないといけないんだから!
一体どんなメッセージが届いたのだろうか。若干の不安と期待を胸に、メッセージを確認した。
──そこにあったのは、たった一言のみ。
『人の安眠を妨害するな──10:43』
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