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賢王は不機嫌です…

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「コンコン

今宵は善人か悪人か…

黒い狐は闇夜に紛れて人を喰う…

殺すは人…

主はとうの昔に殺された…

人は皆が哀れである…

ただ一人は善人…

コンコン

信じてみるのも悪くない…」

と黒い霧中から狐のお面をつけた赤眼の少年が現れる。それに反応する商人

「所詮は妖狐なんら驚くことはありません…なんせ私は陰陽師なのですからね!」

腰に着いている呪具から札を取り出して

「妖を囲え!封魔結界!」


すると狐は進み続ける、何度やっても進み続ける

「き、貴様!化け物か?!」

攻撃用の札を出して

「爆符!烈火爆炎 」

体に呪符が張り付くいて爆発するが狐は進み続ける。そして陰陽師は

「術式展開…百鬼夜行」

そして狐は立ち止まって

「魔撃 召喚 黒妖刀  斑…攻撃 次元斬り」

術式を斬り裂いていき、カルロスは魔力切れに何りその場に倒れ込んだ

「コンコン

試合はつまらない…

闘士は燃えど、魔力は減らず…

弱い…

コンコン

私は不機嫌…」

と言いながらステージを去っていくお面の下は涙で濡れていた

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「皆さん!ネクラです!今回も注目されている選手生徒会会計 カルロス・カルッツァ選手対アブノーマル シャルティス・バイゼルです!」

会場はいつになく活気で溢れていた。
黒い魔素霧が立ち込めたゲートから鈴の音が聞こえて黒い狐が姿を現した。

「面妖な…ついに怨霊に魂を売ったか…結札!呪詛結界」

結界内に呪毒と瘴気が高濃度で放出、充満しているがまた鈴の音が聞こえた。

(チリーン)

「コンコン、狐は退屈している…

もっと楽しい事をしたいな…」

そして狐は

「特殊スキル…生殺与奪」

結界に手を触れて人差し指で突っつくと結界が硝子のように粉々になった。

「何故生きている?!分家の分際で!爆符 烈火」

呪符が爆発するがファンネルで防がれてしまい、一切攻撃が通らないかった

観客席でその姿を雄也が見ていた、すると隣に白瑛が来て

「マスター、気になってるの?あの狐のお面」

雄也は同じ狐のお面を出して

「いや、ただ斑が何か浮かない顔をしていてな…」

するとアイリスのお面も喋り始めた

「あら~!久ぶりね斑ちゃん!」

物凄く嫌そうな顔をして

「うるさい…母上」

その狐はふふと笑い

「貴方が夜月 雄也ね?初めまして、斑の母の焔よぉ~よろしくね~」

「母上!どうして父上が生きているですか?」

雄也は話に着いて行けなくて理解しようと必死に思考を巡らせていた。

「斑、話の途中済まないが父が何故生きている?と聞くんだ?」

すると何かを噛み締めたように

「父上は、特殊等級災害ディザスター級神獣 イナリだ…」

その言葉を聞いた瞬間国王と俺とアイリスが凍りついた。

「伝説の神獣とシャルティスを契約させたのか?白瑛」

すると変な笑い方をしながら

「にゃはは、そうだよ!あれを本家がどれだけ封印を強固にしてたか知らないでしょ?あれはね!人が封印できる領域の生物じゃないのだよ!封印解いてボコボコにしてやったらシャルティス君に使えるって言ってたから専用の依代作ってやったら定着したんだよね…誤算だった…」

話を聞いてる限りめちゃくちゃやばい方法で手なずけた挙句の果てには、依代に固定させる技術力がやばかった。

「しかもね!あの子の専用の武器と相性が良すぎて使いこなせちゃってるんだよね!」

雄也は溜息を着いて

「白瑛…後で説教とお仕置な…」

すると白瑛がガタガタ震えだして

「ま、また~!冗談が上手いなぁ~」

完全に笑みが引き攣っていた

「なら、フリージアにこの件教えたらどうなるかな?ついでにドールとテラーにもね!」

すると膝を額を地面につけて

「申し訳ありませんでした!!」

白瑛がやった事を簡単に説明すると魂同士を繋げてそのまま戻しただけなのだ

「お前はいつからネクロマンサーになったんだ?」

すると白瑛は

「誰のせいだと思ってるんですか?!貴方がお仕置でノーライフキングのエルダーリッチダンジョンに閉じ込めたんじゃないですか!あの時、リッチさんが優しくて助かりましたよ!その時にネクロマンサーの術全て教えてもらったんですよ!」

白瑛がやったのは禁忌の死霊魔法 

                

これは聖王教会が聖王が生命への冒涜して重罪ものの魔法である。すると斑が

「もしかしてですけど…父上が大嫌いなカメムシ草を嗅がせましたね?」

カメムシ草とはありとあらゆる悪臭を凝縮発酵させたような言葉では言い表せない匂いがする植物で人族では特級危険物として扱われる生物兵器である。

「もちろん!カメムシ草を無臭化させる方法を知っていますから!有臭化させることだってできますからね!」

そんなこんなでステージに動きがあった

「斑…イナリって名前だったんだな…」

すると申し訳なさそうに

「すまないな…黙ってて…改めて名乗る!災害ディザスター級神獣 イナリだ!」

シャルティスが笑い

「同じ、ディザスター何だな!」

シャルティス・バイゼルは災害ディザスター級冒険者 で通り名が武神
出そうだ。新人冒険者の時に災害級魔獣を魔法一発で6体を消し炭にしたお化けである。

「なるほど、お前俺に相応しいと言うことか!なら力を貸すがくれぐれも使い過ぎるな!」

シャルティスが黒霧に包まれたあとステータスが上がった。

(シャルティス・バイゼル   男     最上級職

大賢神

レベル100

体力:12億8千

魔力:80兆

神力:12万

世界の理

原初魔法

剣豪

武神

戦神

獲得した。




追加スキル

魂魄連結

狐火

呪詛耐性EX

呪文詠唱短縮EX

魔法詠唱短縮EX

呪詛無効EX

瘴気無効EX

毒耐性EX

魔神の加護

魔神の祝福

妖撃

呪撃

刀撃

符撃

妖刀術

領域構築               )



だが、このステータスは縛りがある。それはお面を付けていないと発動しない。

「カルロス、そろそろ飽きた…魔撃 召喚 
黒妖刀 斑…攻撃次元斬り」

カルロスは斬撃を受けて気絶してしまった。

「コンコン、よいよい今宵はつまらない試合だった」

ステージを降りたシャルティスのお面の下は涙で濡れていたのだった。

次回「道化師は踊る」



































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