上 下
45 / 66

生徒会争奪戦

しおりを挟む
ジルに俺は尋ねた

「どうしてつまらなかったんだ?」

するとジルは残念そうに

「彼女はインデックスに使われている…」

「それはどういうことだ?」

「俺達管理者は、管理者として認められて初めて管理者なんだ…だが、奴だけは違う!あいつはインデックスは無理矢理、エルネスティを管理者にしてる。それが許せない!だから彼女は実力の半分もだしていない…」

「成程な…そういう事か、先生に任せろ!」

するとジルは小声で

「それにあの子可愛かったし…」

ん?、エルネスティに惚れていだと!?有り得ないと思いながら

「お前の恋叶うといいな!」

「うるさいバカ!Bブロックでも見てこい!」

「はいはい、それじゃ…後、忘れてたがエルネスティのインデックスに効果的なのは対魔魔術 シャングリラだぞ!」

そして先生はそう言い残し、特別観覧席に戻った。

「どうしたらいいですか?先生…」

そう言って頭を抱えていた。するとノックが聞こえた。

「入って良いですよ」

するとエルネスティが入ってきた

「こんにちはジル君…」

まさか意中の人が入って来るとわ思わなかったので慌てて

「こ、こんにちはエルネスティさん!」

すると後ろから変な本が現れて俺にこう言った

「おいそこのチンケな人間!」

するとノワール管理書が

「やかましいわボケ!!燃やされたいんか我ェ!」

「お、おいノワール落ち着けよ…と、ころでインデックスさんも何用で?」

「実はね…ジル君の事が好きなの!だ、からね私の恋人になってほしいなって…思ったり、思わなかったり」

言っちゃったって顔しながら後ろを向いて顔を隠した

「そ、そうなんだ…意外だね。実は俺もエルネスティさんの事が好きになっちゃったみたいなんだ…」

するとすごく幸せな顔で

「それじゃ、付き合ってくれるの?」

「うん、いいよ…だだし!この魔術かけてからね。魔の物を滅せよ!シャングリラ!」

すると叫び出した後ろのインデックスが

「ヤメロォ!燃える燃えるって」

するとエルネスティさんが我に帰ったようで

「私は何を?」

「大丈夫ですか?エルネスティさん!」

俺の顔をしばらく見て

「きゃぁぁぁ!な、なんでここにいるのジル君!もしかしてさっきの記憶ってはぁーー!!私のバカバカ!」

「ちょ…あの少し落ち着いてくださいよ!」

するとノワールが

「ざまぁねぇな!インデックス」

「うるしゃい!ま、負けて無いんだから!」

「おい、可愛いこと言うじゃねえか?インデックス」

「な、何よ!」

「こっち見ろよ、俺が見てるのはお前だけだぜ!インデックス」

「ア゙ア、もう好き!」

そしてジルが

「そこ!イチャイチャしない!」

するとエルネスティが近くに早々と詰め寄ってきて、目を輝かせながら

「先輩!さっきの返事いいですか?」

負けたよと思いながら

「あぁ、俺で良ければ…って先輩!?」

「はい!二つしたですよ!これからもよろしくお願いします」

「よろしくね!エル///」

「はぁ~~///私に略名を」

すると雰囲気が少し変わり

「よろしくお願いしますね。先輩♡」

この日、戦いにより勝利を納めた二人であった。そしていよいよ午前試合最後のBブロックの試合が始まろうとしていた。


「午前試合の終盤!ここで勝利を飾るのは誰だ!Bブロック!選手の入場です!」

観覧席でみていた裕也がある異変に気づいた。そして拡声魔法で

「カナト!お前、体調大丈夫か?」

するとカナトが

「気にしないでグダザイ。オロロ」

あれは二日酔いだな

「カナトこれでも飲んでおけ!」

丸薬を投げてカナトが受け取って飲ん見込んだ瞬間

「うぉぉ、なんか調子良くなった!ありがとうございます!夜月先生!!」

「気にすんな!」

実はあの丸薬は、たまたま出来たアルコール中和剤なのである。たがこの丸薬には増強の効能がある。それぐらいしないとシオンには勝てない。

「こんにちはシオンさん!まさか、戦うことになるなんて思わなかったですね…」

するとシオンが

「ねぇ…カナトは精霊さんは好き?」

突拍子もない質問だった。たが、カナトは精霊と言う物が嫌いだった。幼い頃に村共々家族を人工精霊に焼かれたのだった。だから精霊が殺したいほど憎いのだ。するとカナトが

「精霊という言葉を口にするな!!俺は奴らに焼かれた!故郷も家族も全て!そんなの好きになんてなれる訳無いだろ!我が憎しみと憎悪に答えよ!!こい!エンシェントドラゴン!」

轟音と共にエンシェントドラゴンが空から飛来してステージに着陸した瞬間、耳をつんざくよう龍の咆哮が響き渡った。たが、シオンは堂々とステージにたっていた。そして手を前に構えて

「我は精霊を滑る者…そして守護する者!千ノ英雄は我が友!至高たるは我が宝物(同胞)である!民は富の象徴!我は精霊を導くものなり!英雄ノ証【ギルガメッシュ】!」

マナが剣の形に圧縮されていき、魔力で形が形成され、最後に首に下げていた精霊石が装着された瞬間に剣が限界した。
そしてシオンが

「我は精霊を導く者!精霊王!シオン・ハルここに降臨!行くぞ!カナト!」

不気味に笑いながらカナトが

「クハハ!実に良い!望む所だ!エンシェントドラゴン!龍神ブレスだ!」

そして龍神はブレスしたがシオンが剣を構えて

「そんなもの効かん!スマッシュエア!」

龍神のブレスはロウソクの火を吹き消すかのように消滅した。

「クソ!精霊ごときに俺が遅れをとる物か!千撃ノ神弾よ、精霊に神罰を!喰らえ!エレメントイーター!」

エレメントイーターは、神代に存在した災害等級カオスの精霊を食す精霊である。その思念が魔法となって現在まで残ってしまったのだ。だが、彼は知らなかったエレメントイーターを滅ぼしたのは
先代の精霊王ガレオ・ハルそしてその末裔がシオンだと言うことを。そしてエレメントイーターはエンシェントドラゴンを飲み込み龍神の形をした化け物になった。だがシオンは一歩引かなかった…そして観客席から八重桜が

「シオーーン!ぶちかましちゃいなさい!」

するとシオンはクスっと笑い

「はい…師匠、精霊達よ私に答えて…精霊召喚!」

すると赤、青、緑、黄、白、黒の玉が出てきてシオンの英雄ノ証【ギルガメッシュ】の精霊石に入り、最後にこう言い残した。

(私達は貴方の力になります。精霊王!シオン様!我々はこの身尽きようとも貴方の力になる所存です!どうぞお使いください。そしておかえりなさいませエレメントキング…)

「わかりました…あなた達は私の宝です…剣よ!我が意思と共にあれ!邪の者を滅せよ!」

(ごめんなさい…その時の人工精霊は私のお母様だったのだから私から謝らせて下さい!そしてカナト…大好きだよ)

「エヌマ!エリシュ!」

シオンが放った精霊の力は凄まじくエレメントイーターは塵一つ残さす消滅した。そしてカナトは魔力が尽きてその場に倒れた。そして

「シオンさん…やっぱり、あの精霊は貴方の母親だったんですね。私は君の母親を…恨みました。だが、君の母親は、貴女を盗られ悲しんでいました…それは僕の村がおかした大罪…村が滅ぼされたのは神罰だったのかもしれないですね…後でお母様の事聞かせて…くだ…さい…」

そしてシオンが

「そうね、耳にタコが出来ほど聞かせてあげるわ…だけど、今は休みなさい。」

そしてカナトは

「そうさせて貰うよ…」

そう言うとその場で気絶した、試合終了の鐘が鳴り響いた。そしてネクラが

「Bブロック勝者!アブノーマルクラス!精霊王 シオンだぁーー!!Bブロックの試合はまるで、英雄伝説に出てくる。英雄 ガレオ・ハルの死闘を再現したかのような迫力が伝わってしました!そうですよね!シャルロッテ先生!」

「ああ、全くだ!初代魔王軍幹部スカディと戦っていた。精霊王ガレオを思い出すな!素晴らしい試合だった!今一度!彼女らに拍手を!これが本当の戦いだ!」

「皆さん!今一度、彼女らに拍手を!」

学園生、先生方、市民、貴族、王が立って拍手をして勝利に祝福をしていた。そしてシオンが剣をステージに突き立て皆にこう言った

「沢山の祝福、ありがとうございます!それでは!ここに宣言します!アブノーマルは学校を導く者になります!今もある。カースト制度をなくします!貴族も平民も王族も皆で仲良く笑っていられる学園を私達は作りたいです!」

そしてシオンが剣を引き抜いて空に突き出し、

「我々に着いて行きたい奴らは!その飾りではない!己の証を天にかざせ!それが我々!学園の君達の誉高き魂と証だ!」

シオンの隠蔽されていた。デメリットスキル【賢者の時間】が盛大に発動し、恥ずかしさで爆発思想になっていたシオンなのであった。その後、クルルから聞いた話では約三時間鍛錬場でひたすらオートマタを切り刻んでいたらしい。

「シオン…君のデメリットスキルはメリットらしいぞ…今、ここにいる者は皆その言葉に突き動かされたらしいぞ」

と夜月は小声でそう呟いた。だが、夜月は知らなかった、まさか…

次回「鮮血ノバンパイア」







しおりを挟む

処理中です...