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煉獄の辻斬り現る!

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夜になり、宿屋の窓辺で月をさかなに酒を煽っていると変な魔力を纏った奴がいた。
「鑑定スキル」
「煉獄の辻斬り    Lv75

瞬速  縮地
煉獄刀   閻魔

状態異常

異常な高揚感発動中」

「面白そうな奴だな…」

刀を手に取ってマダラの装備を付けて
夜の街に繰り出した。そして煉獄に

「よう!辻斬り!俺に稽古付けてくれや」

すると辻斬りは鼻で笑って。

「いいでしょう。ただしお代はあなたの命で!」

いきなり切りつけて来た。

「いきなり切りつけて来るとは怖いねぇ。」

「お客さん、お代はきっちり払って貰わないとね!」

こいつ面倒臭いな殺るか…

「もう、眠いから終わらせるよ。」

「いいでしょう。」

(無影刀  雪影)

辻斬りの身体は腰から半分になった。

「じゃぁな、煉獄」

実は煉獄の刀は人の血に含まれる油を吸いすぎて少しの摩擦で発火する様になっていたのだ。

「炎とは、実に儚く美しい…だが、使い方を間違えたな辻斬り…攻めてもの罪滅ぼしだ。アンチダークゼバヘスト」

この世界でのアンチとは効果逆転を意味する。つまり、魔力を強制付与では無く
強制吸収なのだ。この世界で妖刀とは魔力を刀に付与して怨念や血を与えるだけで妖刀化するがあまりにも汚染すると使い手を侵食して行き、使用者が妖魔になってしまう。すると辻斬りが

「お前が噂の異世界から来た賢者か…俺は元々幻想戦艦フリージアに乗艦していた、お前と同じ国での造船会社で働いていた。だからあの船は動かし方は簡単だ。だがもう、俺には動かせん!後は頼んだぞ…システムコール!シールド展開解除コード設定!(止まるんじゃねぇぞ…)艦長を下りる。事後の委任者は解除コードを言えた奴が艦長だ!じゃあなフリージア…元の世界で楽しく暮らすぜ!システムダウン!じゃ、じゃあな賢者フリージアを頼んだぞ…それと煉獄刀  緋焔をお前にやる!大事にしろ!」

そして煉獄の辻斬りは死んだ、結果はどうあれ世界とは残酷だった。

「煉獄、ありがとう」

次の日、煉獄の辻斬りが倒された事が張り紙に記されていた。その紙を見てシャルロッテが

「業  煉獄…お主は良い奴だったな…」

俺は震えた声で

「シャルロッテ…奴を殺したのは俺だ…」

するとシャルロッテは

「知っておる…」

あの刀の名前は三式戦闘機 飛燕を文字った名前だったなと考えて居るとガントレットのデバイスに変なコードが設定されていた。

「こ、これは!」

この世界の地図とフリージアの座標だった。

次回「幻の戦艦」






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