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八重桜郷国

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「クラウドシープの毛ってこんなに暖かいのか…イービルも暖かくて眠気が…」
そのまま寝てしまった。そして変な夢を見た。 浮遊大陸の一部が崩れて墜落する夢を…。
「ゔぁ…」
「うなされてますよ。」
と桜が言った。
「何か悪夢でも見てるのかしら?」
と紅兎が言う。そしてアイリスが
「雄也、ゆっくりおやすみ。」
と頭を撫でていた。そして雄也が目を覚ました。
「ゔ、頭痛がす…る!」
「「おはようお寝坊さん♪」」
え、え、何があった?ん?ん?と軽くパニック状態になって
「お前らなにかした?」
ん?俺は何を言っているんだ?
するとアイリスがニコって微笑み
「雄也たら、皆の名前を言った後に(全員大好きだー!!)とか叫ぶから皆びっくりして起きたのよ。」
するとリアが
「寝言にしては嬉しいこと言ってくれるじゃない…」
ん?少し調子でも悪いのかな?
「リア、調子でも悪そうだが大丈夫か?」
すると涙を流しながら
「雄也!私達のお父さんとお母さんが炎王に捕まっちゃったの!」
夢の事はホントらしいな。こうしちゃ居られないな。
「皆、浮遊大陸行くために桜たちの故郷にある。天照山脈にいく。」
すると黒狐が
「もしかして雄也殿は幻影戦艦フリージアを起動させるのか?」
もしかして地元で有名なのか?
「もしかして地元で有名?」
「うむ、だが条件があって合言葉が必要みたいだ。」
何となく分かった気がする。
「とにかく言ってみよう。」
すると焔が
「黒狐、弥夜様に連絡して見れば?」
するとシャルロッテが
「さっきアポとったわよ。」
フリージアまで行くか。
「偵察行ってくる。その間に荷造りしておけよ。ゲート!」
繋がらなかった。どうやら妨害系の結界で転移妨害しているのだろう。仕方なく八重桜郷国の入門所まで繋いだ。ゲートをくぐると江戸時代位の日本の風景が広がっていたが大正時代と混沌して面白い事になっていた。
「楽しくなりそうだ…」
すると門番が
「そこの狐面止まれ!」
止まって身分証と弥夜からの招待状を見せた。
「ほら、俺の名前は夜月雄也だ。八重桜 弥夜に会いに来た。」
すると門番が
「お前は侍か?それとも忍者か?」
「ガントレットマスターだ。ガントレットオン…」
すると門の鳥居の上から声がした。
「シャルロッテの主おまえか?」
「そうだが?」
「見るからにひよっこだな名はなんともうす?」
「夜月 雄也だ。」
すると弥夜の顔が青ざめた
「お前…まさかエルネアとバアルを沈めた、あの賢者か?」
あーなんか誤解があるようなので訂正するか
「奴らは話し合いで解決したのだが…」
すると
「ど、どうやら部下の報告に語弊があったようだ。アハ、アハハ」
そんなに怯えなくても何もしないのに
「少し話したいことがあって来たのだ。」
するとさっきの怯えが嘘のように
「話したいことって?」
「幻影戦艦フリージアもとい前の賢者が神話大戦で創った。神話級アーティファクト浮遊大陸のオーバーテクノロジーとロストテクノロジーが生み出した産物だげどな。そしてハート家の末裔が言っていた。炎王は未だに暴走しているとそして近い未来浮遊大陸フリゲートが地上に墜落すると…それを止めるにはフリージアが必要だ。」
「あ、あのボロボロの船ね。持っていきなさい。あの土地は魔力粒子が濃ゆくて魔道産業には適しているのよ。」
早い話あそこに建物立てたいからどかせってことか…
「いいだろう。あ、それとシャルロッテが会いたいって言ってたぞ。それと俺の仲間たちもね。」
「焔が来るのか!?」
あーなるほどぞっこんなんですね。
「そろそろあいつらも準備出来ただろう。」
「お前は何を言っている?」
心の声が漏れていたか
「ゲート!」
そして全員がゲートをくぐって来たようだ。
「雄也さんはいつまで待たせるんですか!?」
「悪かったよ。焔」
そして門から弥夜がとんできた
「焔たーん!」
すると焔は
「はにゃ!?」
門番達が俺にジェラシーオーラ向けてきた。
「お前らも大概だな…」
「ところで旦那その刀は何だ?見たところ神姫、神器、霊刀、妖刀、名刀、無銘刀でも無いな。」
すると雄也は
「これは神刀 紅兎だよ。いわゆる神の一種さ。」
すると門番達が
「それは賢者の秘石で出来てるのか?」
「正確には賢者鋼と言った方が早いかな…何でも秘石とヒヒイロカネの合成により玉鋼となって俺の元いた世界に現界する時に刀になっちまったらしぞ。」
すると門番が
「見たところあんたにしか使えない刀だな。」
「そんなだ。」
そして門を後にして街を散策する事になった。

「いい町だな。」

次回
煉獄の辻斬り現る!





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