上 下
21 / 66

モノクロのピンチ

しおりを挟む
「全く!危ねーだろクソガニが!」
そして構えてたリアがやっとこっちを見て
「何してるのよバカ…怪我してるじゃない!」
「こんな傷、大した事ないよ。それより無事で良かった。」
「全くお人好しね。でもありがとうおかげで弱点が分かったわ。」
そして白いガンドを構えて
「ブレイクスペル!オーバーステータス解除!」
高速の弾丸は心臓を貫通した。すると
蟹は小さくなった。そして下級モンスターに生まれ変わったのだ。
「ふ、これが私の主人を傷つけた罰よ。」
正直に言う、俺のパーティー強過ぎね。
とか思っていると
「あらら、何座ってるのもしかして腰でもぬけたの?」
「リアを見てたら腰が抜けちゃた」
笑みを浮かべながら言うと
「次は私とルイで倒すからね!見てなさい!それと…守ってくれてありがとう…」
やっぱり正直な子だな。
「どういたしまして照れ屋さん」
すると怒ったように
「もぉー、一言余計なのよ!」
すると奥の方からアイリスとルイの叫び声が聞こえて来た。
「きゃーー!!」
「うぁーー」
ルイってブレないな。そしてリアが
「あの子は感情を表に出さないからあんな感じなのよ。」
「それはそうと助けに行くぞ!」
「話ぐらい聞きなさいよぉ!!」
「そんなつんつんしてるんだったらこうしてやる。」
バックステップしてリアをお姫様抱っこして身体能力を上げて全力疾走した。
「ちょっと!恥ずかしいじゃない下ろしなさいよ!変態!」
「暴れるな、落ちたら死ぬぞ。」
その言葉を聞いて下を見た瞬間リアが叫んだ。
「きゃーー!!虫!」
とか何とかしている内にアイリスの元に着いた。
「大丈夫か?アイリス、ルイ」
二人は怪我もなくピンピンしていた。
「あの蟹何なんですかね?」
「蟹ー食べる~」
するとリアが
「駄目よ。ルイ食べたらお腹壊すわよ。」
すると地響きがし始めた。そして
目の前の壁が崩れて宝箱が出てきた。
「何だこれ?」
アイリスが何かを感じたらしく
「この箱凄く禍々しい魔力を放っています。まるで威嚇を使った雄也のように」
そしてここに来る前に小耳に挟んだことを思い出した。
「その箱の中身は恐らく武器だろう。」
そして箱に近ずいて開けると刀と装備が出てきた。
「これは桜ノ国に伝わる神器、妖刀(黒狐こくこ)別名焔と言うらしい、ちなみに紅兎の姉妹刀だ。そしてもう一振は八重桜政宗これは宝刀だな。だけど神器並みの力を持ってる。」
そして面白い事を思いついたのでやって見た。
「固有スキル発動、創造神 」
そして人の器を作ってブラックハントで
刀自体の魔力を同調させてさっきの装備を新品に戻して服を着せて完成した。
「これで良しと八重桜もやっておくか…」
そして同じように創り二人の神姫が出来た。まず最初に焔が目覚めた。
「ここは…確か私封印されて…」
そして隣を見て
「桜!起きて」
そして八重桜も目覚めた。
「何です?騒がしい。」
「私達、付喪神になってます!」
「あら、いつの間に」
そしてやっと気づいてくれた。
「「貴方!誰ですか?」」
すごい息ぴったりで何よりです。
「初めまして神です。」
するとアイリスが
「何言ってるんですか…初めまして二人は何故ここに封印されたの?」
そして思い出したかのように
「私達は強すぎて誰も扱う人が居なくてそれで封印されました。」
なるほどなーと思っていると紅兎が震えて神姫になった。そして喋った。
「主殿!いつまで私を戦わせないつもりですか!?」
「紅兎、それには深い訳があって…」
すると後ろの神姫達が
「「お姉様!」」
そして紅兎はにっこり笑って
「八重、焔おかえりなさい」
そして八重桜と焔が俺に膝まづいて
「「力を授けます」」
そして二人とも正式に神姫のマスター登録が出来た。
「これからよろしくな!桜、焔」
そして焔が
「まぁ、せいぜい頑張りなさい」
「ハイハイ」
離れてみてたリアが
「ねぇ、アイリス。あいつって出会った時からあんな感じなの?」
アイリスはクスッと笑って
「そうよ」
「ふーん…」
すると雄也が
「アイリスは八重桜の面倒見てくれ。リアは…焔の面倒見てやれよ。」
アイリスは喜んでいたがリアが不満気だった。すると焔が
「リア様よろしくお願いします。」
そして少し照れくさそうにリアが
「焔、そのぉ…よろしくね」
「はい!リア様」
「焔の属性は?」
「闇と火属性です。リア様は何属性ですか?」
「私は光と闇よ。どっちかと言うと光属性の方が使いやすいのよ。ルイは闇属性の使い手よ。」
するとリアに焔が何か手渡した。
「これは私を呼ぶ時に使ってください。」
手の中を見ると黒いリングに赤い線が入った指輪だった。
「これって契約の指輪…これは雄也に渡した方がいいわよ。」
すると焔が照れ照れしながら
「リア様!私は貴方に使って欲しいです。なんて言うか一目惚れと言うか…と、とにかく使って欲しいです。」
何となくだけどこの子のこと分かったような気がした。
「まずは主従の関係は辞めるわよ。今は頼れる相棒なんだからね。それとリアでいいわよ。ちょっと!貴方涙出てるわよ。」
そして目を擦りながら
「何でだろう涙が止まりません。」
そしてリアが
「全く世話の焼ける子ね。」
そっと抱き寄せて
「心に素直になりなさい。ピンチの時は私が貴女を守るからね。だって私は貴女の相棒なんだからね…」
すると焔が耐えきれず声を上げながら泣いてしまった。他にかける言葉が見つからなかった、だから私は泣き止むまでそばに居てあげた。しばらくすると泣き疲れて寝てしまった。
「リア様~大好きですぅ~」
そしてリアはにっこり笑って
「ほんとに世話の焼ける子ね…」
そしてしばらくして雄也が帰り道のモンスターを撃破して潜水艦の方に行ってアルバノンに戻った。そしてギルドに行き、クエストを完了させた。換金場で蟹を換金してもらった
「良く、あのクエスト受けたなー兄ちゃん」
「虹色海月草を見たかっただけだ。」
「変わってるなー兄ちゃん」
そして鑑定が終了してお金を貰った。
「今回は120万ゴールドセンスだ。大事に使えよ。」
「ありがとうおっちゃん」
「おう、またな!」
そして次の日はしばらくクエストを休む事にした。そして街をみんなで回る事にした。
次回「本気で怒る」




しおりを挟む

処理中です...