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ギルドの洗礼

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ヘルエスタ王国の辺境の村(エレメント)に着いた。道中はこれといって何も無かったと言いたい所だが何も無かったことにするのには起きすぎてしまっている。

「凄い無かったことにしたい…」

「最上様、何も無かったとは言わせませんわ!!」

ヘレナ様が怒りながら言ってきた。

「ちょっと寄り道しただけじゃ無いですか…」

核撃魔法で作った道を通っている時に遡る。

「姫様、クレアは詰まらないです…メイド仕事ばっかりです!!」

クレアの一言が事件を呼んでしまった。

「何だ?!魔力圧だ…と」

尋常ではない程の魔力圧プレッシャーを感じ取り、最上はブレーキを踏んだ。

前方にジュエリークラブが群れていて周りには推定ランクSS級の魔物がとんでも数集まっており、見てるだけで新人なら気絶あるいは失神している。

「なんか真ん中に水色ぽいカニが居るな…あ、あれって」

鑑定眼で見ているとジュエリークラブが群れていた真ん中にはダイヤモンドジュエリークラブは背中に月下の花と呼ばれる白く光り輝く花であるが薬草としてのレア度が非常に高く、この花で作ったポーションは王家の者にしか手に入らないと言われているほど高価な代物だそうだ。推定ランクはSである。

「距離は300、風は無いな…硬いやつばっかりだからこれにしよう」

そう言うとポーチから対戦車ライフルを取り出して30mm徹甲弾と30mm徹甲榴弾を12発づつ出して徹甲弾を装填して16倍スコープで頭を狙って引き金に指を置いて息を吐き出して

「まずはお前だ」

引き金を引いて音もなく、Sランクの魔物を次に屠って行き、討伐した後に鑑定眼で確認したら、全てダブルSもしくはトリプルSだった。

(・ダークコーン   ランクSSS

ユニコーンの変異種で、気性は荒く好戦的である。

攻撃は闇系統の魔法を使ってくる。

取れる素材
・闇纏いし幻角
・漆黒魔石
・禍々しい鬣
・漆黒幻馬の皮
・漆黒幻馬の肉

・鋼鉄マンティス   ランクSS

カマキリ型のモンスターだが、この個体は歴戦種である為戦い慣れている。

攻撃は斬撃とそれを補助する魔法や武術を使う。

取れる素材
・歴戦の鎌
・蠱毒
・歪んだ宝玉
・マンティスウィング
・エメラルドアイ

影霊蜘蛛ネクロスパイダー ランクSSS

幻影系の魔物で幻覚とマリオネットという糸で人形を操って獲物を捕食する。
見た目は幽霊のような感じだがこれでも生きている。

取れる素材
・鋼糸
・不気味な布
・不吉な毒腺
・死を纏う毒牙
・ふわふわな体毛
・妖魅玉


・タイタンスコーピン ランクSSS

外殻が魔力を帯びたミスリルで覆われており、斬撃系統の武器や魔法がほぼ効かないが物理系の飛び道具に弱い。
 
意外と友好的で知性が高く大人しいが怒らせると飛龍クラスを余裕で屠る力を持っている。

取れる素材
・魔鉱ミスリル
・腐食毒
・紅炎宝珠
・鋭利な毒針
・ルビーアイ

・異形キメラ  ランクunknown

雌雄同体のキメラモンスターで厄災を起こしたモンスターの遺伝子を結合させてできた怪物で最深部にいるキメラは古代人が作ったキメラばかりである。

最上が討伐したキメラは邪龍、蜘蛛、ワーム、クラーケン、アンデッド、蛇、サソリを結合させてできた物である。

取れる素材
・禁忌の宝珠


・サイクロンワーム  ランクS

地面にいる極普通のミミズが変異したワームである。原因は魔力が濃い場所で育つと300匹に1匹の確率で変異するらしい。

食欲が強く、何でも食べてしまう。食べた物を全てエネルギーとして変換してしまう。


取れる素材
・強酸胃液
・魔水晶
・暴風袋
・土の魔石               )



「これを見る限り人では勝てんな…」

ちなみにかに達はテイムしてペットにした。倒した魔物は解体して素材にした。

この状況が4時間前の状況である。その事に着いてギルド長が

「最上さんはその素材をどうするつもりで?」

どうするかまでは考えていなかった最上は

「何も考えて無かったです…」

するとギルド長が

「ならば、一度匠という武器屋に足を運んで見てください。きっと喜ばれますよ!」

そしてエレメントの街へ入る門に着いた。そして門番に止められた。

「身分を証明できるものを提示してください。」

するとギルド長が

「この方は私達の恩人だ!エレメントのギルド支部長と領主にヘレナ・ヘルエスタ様とベルフェルク・カザールが来たと伝えろ。それと私の身分証明書だ。」

そう言うと綺麗に光るギルドカードを提示、姫様達は王家の紋章を見せたら門番達が慌てだして

「失礼致しました!どうぞ中へ!ようこそエレメントへ」


そして姫様達は領主邸に向かい、俺はギルド長とギルド支部に向かった。

「ここがエレメントギルド支部だ!」

支部にしては建物が立派で辺境とは言ってるがかなり街が大きい。そして最上は中に案内されてギルドカードを発行する受付に行った。

「よ、アデリア久しぶり!」

そう言うと受付嬢が出てきて

「お父様!王都の本部から捜索依頼が来てて、心配したんですよ!」

「すまんな…」

俺がギルド長を冷たい目で見ていると

「おう、すまんな!紹介しよう娘のアデリア・カザールだ!アデリアこちらの方は」

最上は頭を下げて

「初めまして、最上 武尊です!冒険者になりに来ました!」

そしてギルド長がアデリアさんに

「最上さんは私の命の恩人だ。そしてこの人はアンノウンとトリプルSをソロで討伐できる御方だ、何を言いたいかわかるな?」

するとアデリアさんが

「お父様が言いたいことは分かります!ですがギルドの受付長として、平常通りに試験を受けてもらいます!ここは譲れません!」

最上はアデリアさんに

「アデリアさん、わかりました皆と同じく試験を受けます。」

するとギルド長が

「良かったのかね?最上さん」

「構いません!」

そして俺は試験を受ける為に準備をしていると先輩冒険者に足を引っ掛けられて転けそうになった。

「おい!俺様の足を踏むとはいい度胸だな!」

完全にキレた最上は引っ掛けた奴の首を掴んで持ち上げて

「お前こそいい度胸だ!力の差も分からんのか?」

すると取り巻きの一人が

「テメェ!!!Sランク鉄壁のガードナー様に何しやがる!」

最上は腰の銃を取り巻きのおでこに突き付けて

「黙って座れ…差もなくば頭に花が咲くぞ…」


そして最上はガードナーに

「お前とはいい関係になれそうだ…」

そして最上がナイフと銃をしまって試験会場に向かった。

次回「ギルド採用試験」














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