24 / 37
第24話 聖女の依頼とⅤ組の仲間達
しおりを挟む
「お仕事っていってもね、とっても簡単! わたしは明後日にマークに戻るんだけど、そこでちょっとやってほしい仕事がいくつかあってね! 明後日から学校も2日間休日でしょ? ちょっとマークまで列車で来て、わたしが雇ったもう一人の冒険者と、仕事をしてほしいんだ! 詳しい事はその人に指示してあるから、言う事を聞くだけで大丈夫! ね、簡単でしょ?」
「どうしてわざわざ俺を指名したんですか? 聖女なら、もっといい冒険者が選べるんじゃ……」
「今回の仕事は、ちょっと特別でね! 信頼、ってやつが大事なんだよ! あとは、もう一人の冒険者との相性、みたいなのもあってね? まあそんな感じ! これ依頼書!」
今のがなぜ俺を指名したのかの理由になっているのかは疑問だったが、ちゃんとした依頼書もあるようだし、報酬は法外な高額だった。
怪しさは頂点に達していると言ってもいいが、まあ聖女リーチェという重要キャラのイベントを放置するのも気になるし、金は欲しい。
まあ受けるか……
「わかりました、受けましょう」
「わーい、嬉しいな! ご褒美にちゅーしてあげるね?」
喜んだリーチェは突然予想外にそんな事を言い出し――
「ちゅー」
――素早く抱き着かれた俺は、またもや聖女に口づけをされてしまったのだった。
確かにキスはちょっとおかしいくらい気持ちよかった。だが脳裏にアリーシャの事がちらついてしまい、自分が浮気者なのではないかと不安になってしまった俺であった。まあアリーシャと付き合ってるわけでもなんでもないので、妄想に過ぎないのだが。
「それじゃね、お兄ちゃん!」
そう言ってリーチェは、キスするだけキスしてから、ささっと空属性魔法でその場から退散してしまうのだった。
今のも普通に不法侵入だと思うのだが、不法侵入する聖女って一体……
聖女の倫理観に疑問を覚えてから、まあ秘密結社の幹部だしそもそも善人なわけないかと考えを改める。
俺は心の中の予定表に、明後日の領都マーク行きを追加しながら、残っていた紅茶をごくりと飲み干したのだった。
*****
その日の夜、腹が減った俺は、食事をするため近くの宿酒場に行く事にした。
学園の食堂にいってもいいのだが、おそらく食堂の飯はこれからいくらでも食べる機会があるだろう。
今後を考えると、いろいろ近くの店は開拓しておきたい。
そう思いながら、リビングのようになっている寮の1階に降りると、そこでは白龍のスパイであるユエと、グアラ高原から来たバルガス、メインヒロイン・シエルの3人が、何やらテーブルに座って話をしていた。
「あ、サルヴァっちだ! やっほー!」
表向きは人懐っこい性格をしたユエが、俺の姿を見て早速話しかけてくる。
「出会った初日でサルヴァっち呼びは親し気すぎないか?」
俺がサルヴァっちという謎の呼称に突っ込むと、
「サルヴァ、お腹が空いた。ご飯に行こう」
とシエルがマイペースにご飯に誘ってくる。
「……ちょうどいま、どこかに行こうと話していた……サルヴァ、俺からも誘いたい……首席の秘訣を聞かせてくれ……」
無口な好青年バルガスも、そのように誘ってくるので、俺は喜んでそれらの誘いを受ける事にした。
「俺もちょうど、さっき見かけた宿酒場で食事でもしようと思っていたんだ。ぜひ行こう」
それから俺たちは連れたって寮から街に出て、通りを歩いてすぐ反対側にある繁盛していそうな宿酒場に入った。
「とりあえずビール!」
「ユエはもう成人してるのか?」
「ううん? してないよ?」
飲み物のオーダーを聞きに来た店員に、いきなりビールを頼もうとしたユエ。
そこに俺が成人してるか聞いてみると、案の定してなかった。
「ユエ。それはダメ。入学初日でさっそく停学」
シエルは意外と真面目なところがあるらしく、そのようにユエを窘める。
「このぶどうジュースも美味そうだ……俺はこれにする……」
バルガスはごつい見た目に似合わず意外と果物系が好きなのか、ぶどうジュースを注文。
「しょうがないなぁ、わたしもぶどうジュースで!」
「わたしも」
「俺も飲んでみるか」
結局全員がぶどうジュースを頼み、それから各位食べたいものを順々に注文していき、互いの生まれなどを雑談しているうちに、食卓には豪勢な食事が並んでいった。
「それじゃあ! 我々の記念すべき出会いと美味しそうなぶどうジュースに、乾杯!」
ユエが調子よく音頭を取り、
「「乾杯!」」
と全員でごくごくとぶどうジュースを飲む。
「ぷはぁ! この一杯のために生きてるわ! てかこのぶどうジュースうま! あまーい!」
「うむ……うまい……」
ユエとバルガスが大層ご満悦な様子でぶどうジュースを飲めば、
「もぐもぐ。この肉おいしい。幸せ」
シエルは豚肉のソテーにさっそくかぶりつき、ご満悦の表情である。
「俺も食わないと、無くなりそうだ」
俺もぶどうジュースをそこそこに食事に移る事にし、シエルと競うように自分の皿に料理を取り分けていく。
ソーセージにサラダ、魚の煮込み料理など、様々な料理を楽しんでいると、バルガスがこんな事を聞いてきた。
「サルヴァ……お前は将来の夢とか、あるか?」
その問いに、思わず俺は考え込んでしまう。
「……難しいな。敢えて言うなら、世界をハッピーエンドにする事、かな」
「サルっち凄い事いうね! なんかかっこいい!」
「そっか。ハッピーエンド、か」
女神の力を隠し持つシエルは、何か思うところがあるのか、物憂げな表情で窓の外をぼんやり眺めていた。
「俺は故郷の高原が平和なままいられる世界を作りたい……グアラの地は、戦争が起きると必ず巻き込まれて、略奪や破壊が起きる……多くの祖先が、それで大地に還ってきた……」
「おーいいね! 平和が一番ってやつだね! じゃあ冒険者として出世しないとだ!」
世界平和の維持に直接携わるようなクエストにつくのは、最低でもB級冒険者以上からだ。
おそらくはこのバルガスも、B級、あるいはA級を目指す事を見据えているだろう。
だからこそ、俺はこのバルガスが、第三作から第四作の戦争編の中で、理想と現実のギャップに苦しみ変わっていく事を悲しく思った。
第三作の終盤で、バルガスは戦争を止めるためには手段を選ぶ余裕はないという考えに憑りつかれていく。
戦火を止めるため戦争に参加し多くの人を殺したバルガスは、変わってしまった自分を家族に誇る事もできなくなり、結局は無念の死を遂げる。
その際バルガスを屠るのは、今目の前で楽しそうに食事をしているユエである。
ユエは戦火の拡大を望む白龍共和国のスパイとして、成すべき仕事を容赦なく成し遂げる。それがたとえ、かつてのクラスメイトであったとしても――
俺はそうした悲しい定めのシナリオも、出来る事なら破壊してしまいたいなと、そんな思いを新たにした。
そういう意味でも、有意義な食事会だったと思う。
結局夜遅くまで会話を楽しんだ俺たちは、話疲れて寮に帰ると、部屋備え付けのシャワーを浴びて、すぐ寝たのだった。
「どうしてわざわざ俺を指名したんですか? 聖女なら、もっといい冒険者が選べるんじゃ……」
「今回の仕事は、ちょっと特別でね! 信頼、ってやつが大事なんだよ! あとは、もう一人の冒険者との相性、みたいなのもあってね? まあそんな感じ! これ依頼書!」
今のがなぜ俺を指名したのかの理由になっているのかは疑問だったが、ちゃんとした依頼書もあるようだし、報酬は法外な高額だった。
怪しさは頂点に達していると言ってもいいが、まあ聖女リーチェという重要キャラのイベントを放置するのも気になるし、金は欲しい。
まあ受けるか……
「わかりました、受けましょう」
「わーい、嬉しいな! ご褒美にちゅーしてあげるね?」
喜んだリーチェは突然予想外にそんな事を言い出し――
「ちゅー」
――素早く抱き着かれた俺は、またもや聖女に口づけをされてしまったのだった。
確かにキスはちょっとおかしいくらい気持ちよかった。だが脳裏にアリーシャの事がちらついてしまい、自分が浮気者なのではないかと不安になってしまった俺であった。まあアリーシャと付き合ってるわけでもなんでもないので、妄想に過ぎないのだが。
「それじゃね、お兄ちゃん!」
そう言ってリーチェは、キスするだけキスしてから、ささっと空属性魔法でその場から退散してしまうのだった。
今のも普通に不法侵入だと思うのだが、不法侵入する聖女って一体……
聖女の倫理観に疑問を覚えてから、まあ秘密結社の幹部だしそもそも善人なわけないかと考えを改める。
俺は心の中の予定表に、明後日の領都マーク行きを追加しながら、残っていた紅茶をごくりと飲み干したのだった。
*****
その日の夜、腹が減った俺は、食事をするため近くの宿酒場に行く事にした。
学園の食堂にいってもいいのだが、おそらく食堂の飯はこれからいくらでも食べる機会があるだろう。
今後を考えると、いろいろ近くの店は開拓しておきたい。
そう思いながら、リビングのようになっている寮の1階に降りると、そこでは白龍のスパイであるユエと、グアラ高原から来たバルガス、メインヒロイン・シエルの3人が、何やらテーブルに座って話をしていた。
「あ、サルヴァっちだ! やっほー!」
表向きは人懐っこい性格をしたユエが、俺の姿を見て早速話しかけてくる。
「出会った初日でサルヴァっち呼びは親し気すぎないか?」
俺がサルヴァっちという謎の呼称に突っ込むと、
「サルヴァ、お腹が空いた。ご飯に行こう」
とシエルがマイペースにご飯に誘ってくる。
「……ちょうどいま、どこかに行こうと話していた……サルヴァ、俺からも誘いたい……首席の秘訣を聞かせてくれ……」
無口な好青年バルガスも、そのように誘ってくるので、俺は喜んでそれらの誘いを受ける事にした。
「俺もちょうど、さっき見かけた宿酒場で食事でもしようと思っていたんだ。ぜひ行こう」
それから俺たちは連れたって寮から街に出て、通りを歩いてすぐ反対側にある繁盛していそうな宿酒場に入った。
「とりあえずビール!」
「ユエはもう成人してるのか?」
「ううん? してないよ?」
飲み物のオーダーを聞きに来た店員に、いきなりビールを頼もうとしたユエ。
そこに俺が成人してるか聞いてみると、案の定してなかった。
「ユエ。それはダメ。入学初日でさっそく停学」
シエルは意外と真面目なところがあるらしく、そのようにユエを窘める。
「このぶどうジュースも美味そうだ……俺はこれにする……」
バルガスはごつい見た目に似合わず意外と果物系が好きなのか、ぶどうジュースを注文。
「しょうがないなぁ、わたしもぶどうジュースで!」
「わたしも」
「俺も飲んでみるか」
結局全員がぶどうジュースを頼み、それから各位食べたいものを順々に注文していき、互いの生まれなどを雑談しているうちに、食卓には豪勢な食事が並んでいった。
「それじゃあ! 我々の記念すべき出会いと美味しそうなぶどうジュースに、乾杯!」
ユエが調子よく音頭を取り、
「「乾杯!」」
と全員でごくごくとぶどうジュースを飲む。
「ぷはぁ! この一杯のために生きてるわ! てかこのぶどうジュースうま! あまーい!」
「うむ……うまい……」
ユエとバルガスが大層ご満悦な様子でぶどうジュースを飲めば、
「もぐもぐ。この肉おいしい。幸せ」
シエルは豚肉のソテーにさっそくかぶりつき、ご満悦の表情である。
「俺も食わないと、無くなりそうだ」
俺もぶどうジュースをそこそこに食事に移る事にし、シエルと競うように自分の皿に料理を取り分けていく。
ソーセージにサラダ、魚の煮込み料理など、様々な料理を楽しんでいると、バルガスがこんな事を聞いてきた。
「サルヴァ……お前は将来の夢とか、あるか?」
その問いに、思わず俺は考え込んでしまう。
「……難しいな。敢えて言うなら、世界をハッピーエンドにする事、かな」
「サルっち凄い事いうね! なんかかっこいい!」
「そっか。ハッピーエンド、か」
女神の力を隠し持つシエルは、何か思うところがあるのか、物憂げな表情で窓の外をぼんやり眺めていた。
「俺は故郷の高原が平和なままいられる世界を作りたい……グアラの地は、戦争が起きると必ず巻き込まれて、略奪や破壊が起きる……多くの祖先が、それで大地に還ってきた……」
「おーいいね! 平和が一番ってやつだね! じゃあ冒険者として出世しないとだ!」
世界平和の維持に直接携わるようなクエストにつくのは、最低でもB級冒険者以上からだ。
おそらくはこのバルガスも、B級、あるいはA級を目指す事を見据えているだろう。
だからこそ、俺はこのバルガスが、第三作から第四作の戦争編の中で、理想と現実のギャップに苦しみ変わっていく事を悲しく思った。
第三作の終盤で、バルガスは戦争を止めるためには手段を選ぶ余裕はないという考えに憑りつかれていく。
戦火を止めるため戦争に参加し多くの人を殺したバルガスは、変わってしまった自分を家族に誇る事もできなくなり、結局は無念の死を遂げる。
その際バルガスを屠るのは、今目の前で楽しそうに食事をしているユエである。
ユエは戦火の拡大を望む白龍共和国のスパイとして、成すべき仕事を容赦なく成し遂げる。それがたとえ、かつてのクラスメイトであったとしても――
俺はそうした悲しい定めのシナリオも、出来る事なら破壊してしまいたいなと、そんな思いを新たにした。
そういう意味でも、有意義な食事会だったと思う。
結局夜遅くまで会話を楽しんだ俺たちは、話疲れて寮に帰ると、部屋備え付けのシャワーを浴びて、すぐ寝たのだった。
15
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる