自称クリエイターと精神衛生のススメ ～双極性障害になった私の創作活動を楽しむための手引書～

創作活動する人の為のメンタルヘルス

変人になろう

　「一万通りの蹴りを、一回練習した者の蹴りは怖くない。怖いのは、一つの蹴りを一万回練習した者の蹴りだ。」ーー　ブルース・リー

　確かに。どんなことでも、貫き通した事を持つ人は、秀でた能力を持っているように見えるよね。
　個人的には、一万通りも試した人の感想も聞いてみたいけど。

　そこまで、ある分野で高みに至った人は、ある意味変人である。普通はそこまで、時間も労力もかけられない。生活が破綻してしまう。
　ひと昔前の小説家などで言えば、知人に借金をしながら、物書きを続けていた人たちもいたわけだ。彼らもまた、世間から言わせれば、変人である。

　でも、これからの時代、そんな人の方が有利かもしれないよという話。


　来るAI時代。人から指示を出されて動く仕事は、おおよそ取って代わられる、と言われている。
　生き残る仕事は、それ以外の人間力が試されるようなもの。そして、生成AIの台頭が、などと言われているが、まだまだ、クリエイティブな事も生き残るらしい。
　メイド　イン　ヒューマンには価値が残り続けるのかもしれない。

　つまり、これらって、誰にでも出来る事は、必要とされなくなり、ある種のプロだけが必要とされる時代になっていくって事かと思う。
　「誰にでも出来る」っていうのは、少し語弊があったかもしれない。「誰もが通りそうな道」と言った方が、近いニュアンスなはず。

　下積みみたいな事に、割く時間をAIが肩代わりしてくれるなら、これからは、多くの人が変人を目指すべき。

　変人になるのに、後ろめたい気持ちがあるのは、嫌われる勇気がないからだろう。

　だが、続けた先にしか、道は出来ない。
　他人の目を、気にしている暇などあるだろうか。まして、時代が移り変わろうとしている。
　既にある道は、きっとどこかで途切れている。


　これは私事なのだけれど、障害からの社会復帰は「普通」を目指すのが一般的だ。
　でも、どうもそれは違うかもしれないと、最近、肌感覚で思いつつある。
　既にハンディキャップがある人間が、普通になったところで、生き残れるだろうか？
　普通というのも、難しい事というのは、重々承知なのだが、今の時代、どうしても違和感を感じざるを得ないんだ。