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自分で絵を描いてみたい人が見るやつ

で?デッサンは何から描いたらいいよ?

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 とりあえず、この界隈で言うなら表紙絵を・・・ってことで、
表紙絵の花形、人物=キャラクターを描く前提でオススメすると、

①静物デッサンなら、球体と立方体
②鏡に映る自分、自画像

かな。紙とペンは何でもいい。


 ①で用意するのは、出来るだけ、テクスチャや模様の無いもの。尚且つ、白に近いもの。
百均などで売っている、積み木や発泡スチロールのオブジェクトが良いと思う。

 用意が出来たら、立方体の上に球体を乗せる。
そう、人っぽい形。
 これのメリットとしては、細かい形に囚われずに、
大まかな形の描き方を覚えられる。
 だから、どんな形に、どんな影が落ちるか、みたいなものを学習しやすい。

 ②は、いきなり実戦に近い。自画像のメリットとしては、
普段見慣れた、自分の顔である。というのがポイント。
 描いていて、似ていない部分は、即座に気付ける。
 デメリットとしては、自分の顔なので乗り気しないとか。
細かい部分に、目が行ってしまって、全体のバランスや、
基本的な立体感の出し方を覚えにくい。という点かと思う。


 描く上で注意するのは、比率。影や細かい形より、
これが出来ていないと、似ない。
 やり方としてはこんな感じ、

 ①で言うなら、球体の〇をまず描いたとする。
そうしたら、球体の大きさを1として、立方体はどのくらいなのかを、よく見て測る。
縦・横ちゃんとね。そして位置関係も。
 奥行きが見えるから、立方体の奥の辺が、球に被っているはずだね。
その辺が生えてる位置が、球の真ん中から上に見えるのか、下に見えるのか、
みたいに見ていく。

 勘の良い人なら、もう分かるかもしれない。
自画像も同様なんだ。
 例えば、鼻を基準に、輪郭の起伏の位置関係を見てやる。
次に、目の位置は鼻下から目何個分か?じゃあ、目と目の間隔は?みたいに、
①よりは、見る工程がかなり多くはなるが、これを繰り返し、
ちょっとずつ修正していく。

 より細かい形にフォーカスしていっても、
その範囲内で、この工程を繰り返していく感じだね。

 ここが出来れば、影とかは慣れみたいなもんなんで。
何も考えずに描き始めるよりは、これらを頭に入れておけば、
だいぶそれっぽくなるはず。


 デッサン力は、描く技術というより、「見る力」なんで。
 つまり、
 単に上手い下手で言う画力は、見る力。
 表現力に関しては、描くテクニックを再現できるかどうか。
と、言えるかもね。
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