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第12章 結びて断ちて
54話
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翌日も、傑はイナホに頼まれた機器を作りながら手塚に、
「中継器設置の時には、何人か貸してもらえないか?」
「ああ、もちろんだ。では、別動隊として半分。残りはあの子らと作戦に加わればいいか?」
「そうだな、非常に危険だがお願いする。僕は出来る限り、これらを広範囲に設置したい」
指示を出す傑を、少し離れた所から心配そうに見つめるツグミ。それを気にかけたイナホは、
「ツグミちゃん?大丈夫?」
「ええ、ただ心配なのです。今の父さんは、何かに囚われてるというか・・・・。このまま、また会えなくなるのではないかと」
「大丈夫だよ。きっと上手くいくよ。ツグミちゃんが私の母さん達の危機を救ってくれたように、今度は私が助けるからさ。まぁ、ツグミちゃんみたいに格好良くいかないかもしれないけど」
「ふ、無茶をされては困ります。ありがとう、イナホ」
そんな二人の元へ、避難者の子供が少し警戒しながらやって来た。その男の子はツグミを見上げると、
「お、お姉ちゃん機械なんだろ?」
「ええ、そうです」
「おとーちゃん言ってた、勝手に動く機械は、みんな悪さするって。人を殺すって」
イナホが安心させようと、
「このツグミちゃんはそんな事ないよ?私たちの友達なんだ」
男の子は下を向いて、
「うん、わかってるんだ。昨日、ここを守ろうと戦ってるの見たから。それでも、おとーちゃん・・・・」
ツグミはしゃがんで目線の高さを合わせると、
「喧嘩をしてしまったのですね?」
「機械のお姉ちゃん、心が読めるのかよ!すげー。ぼく、おとーちゃんに弱虫って・・・。おかーちゃん死んだのも、おとーちゃんが弱虫だからって・・・。そしたら、そしたら・・・」
「では、一緒に謝りに行きましょう。あなたが居ない事を、とても心配しているはずです。・・・イナホも一緒によろしいですか?」
イナホが頷くと、三人は手を繋いで話をしながら親元へと向かった。
廃墟を利用した隠れ家で、大人の姿が見えると、男の子は手を離した。父親と思われる男は、
「栄太、こっちに来なさい。何もされてないか?ん?」
その言動にイナホは少しムスっとするが、ツグミは男の子に、
「約束しましたね?一人で言えますか?」
「うん・・・。おとーちゃん、弱虫だなんて言って、ごめんなさい・・・。おかーちゃんのことも・・・。でも、ぼく、確かめたかったんだ」
父親は声を上げる、
「そんな事を言って、父ちゃんの言った通りだったらどうする!?」
「だって、見たでしょ?このお姉ちゃんたち、戦ってるの。今だってほら」
ツグミは二人に割って入る様にして、男の子に語り掛ける。
「栄太、あなたのお父様が言っている事は、間違ってはいません。でもそれは、弱さではないのです。その用心深さがあったからこそ、今のあなたがある」
「だったら、おかーちゃんは・・・・!」
「あなたの様に勇気ある行動も素晴らしい事です。しかし、勇敢な事、それだけが強さではないのです。一人の人間に出来る事は限られています。そんな時、誰しも、何かを選ばなければなりません。いつか、お父様の選択を感謝し、誇れる日が来ます。・・・今はまだ、少し難しかったかもしれませんね」
男の子の父親は、気づくと涙を零していた。そして我が子を抱きしめると、
「父ちゃんも悪かった。もっとお前の話を聞くようにするからな」
彼はそのままツグミを見ると、
「俺はこの先も、人工知能を信用する事は出来ないかもしれない。ただ・・・、息子を送り届けてくれた事、感謝する」
ツグミは黙って一礼すると、
「イナホ、もう行きましょう」
「うん。・・・ツグミちゃんって、いいお母さんになりそうだよね。ふふ」
「そうでしょうか」
「そうだよ」
それから数時間が経ち、夜を迎えた。皆の協力もあり、傑は装置を完成させた様だった。須佐之男と月詠の立つ社の前に、皆が呼び集められると手塚は、
「準備は整った。では、改めて作戦を伝える。秋津の戦士たちと共に、敵本拠地を叩く本隊と、尾上氏指示の元、天照大御神様の回復装置設置を行う別動隊。この二つに分かれて行動する」
傑は、
「まず、僕ら別動隊についてだ。僕らは本隊とは反対の方向。西の山々に、この装置を設置する。映像を広範囲に伝えるための適切なポイントは、既に割り出してある。出来る限り、敵との遭遇は避けられればいいが」
再び手塚が、
「そして本隊の方だ。ここから東、茨城の旧学園都市にあるとされる敵拠点。こちらはどのような状況になるかわからない。おそらく、激しい戦闘が想定される。我々に出来る事と言えば、通常兵器を引き受け、彼女たちが戦闘に集中できるようにサポートしてやる事ぐらいだ」
須佐之男はイナホ達の眼を見ると、
「俺は姉上を守るためここを離れられない。この命運、お前達に託したぜ」
頷くイナホ達に、須佐之男と同じ形の剣を腰に下げた月詠が、
「代わりに私が同行する。敵地は無人であると聞いた。ならば、私の力も振るえよう」
イナホは、
「月詠様の力って・・・・?それに、その剣」
「ふ、時期にわかる。これは天羽々斬の影打ちだ。私に剣が扱えぬと思っていたか?こやつの姉であるぞ?」
不敵に笑う月詠たちの会話を、傑が抵抗軍の皆に伝える。それを聞いた隊員たちは士気が上がった反応を見せたのだった。
そして、手塚の作戦実行の号令に合わせ、皆は声を上げた。出発を前に傑はツグミに、
「じゃあ、ツグミ達も気をつけて。必ずまた会おう」
「はい。父さん・・・・、やはり神器を扱える者を付けた方が・・・・」
「そっちの戦力を削るわけにはいかない。大丈夫だ、無茶はしないよ。・・・ん?ツグミのお客さんじゃないか?」
ツグミが振り返ると、そこには昼間の男の子があの父親と共に居たのだった。ツグミは男の子の前にしゃがむと、
「仲直りはできましたか?」
「うん。お姉ちゃんたち、悪い奴ら倒しに行くって聞いたから。どうしてもって言って来たんだ」
「そうでしたか。私たちも、仲直りしに行ってきます」
「倒すんじゃないの?」
「ええ。力による解決は、どちらかが完全に居なくなるまで続きます。仲直り出来れば、それが一番良いと思いませんか?」
「でも僕、おかーちゃんを殺した奴ら許せないよ」
「そうですね。敵を許し、前を向いて生きるのは、とても勇気が要ると思います。でもどうか、考える事を諦めないでください。諦めた時、その時はまた、暴力が誰かの悲しみを生むのです」
「悲しいのはもう嫌だな。・・・負けたりしないよね?また、お話したい」
「戻ったらまた、お話しましょう。それまで、栄太も元気でいてください。約束です」
ツグミは小指を差し出すと、男の子と指切りを交わした。傑やイナホ達はそれを微笑ましく見つめる。
男の子は父親の所に戻り、出発を見送ろうとしていた。それに対し、少し寂しそうにするイナホは、
「あ、あれ?私もいっぱいお喋りしたのにな・・・」
そんな彼女に百花が、
「子供にはわかるんだって。特に男の子には。ツグツグの溢れ出る母性、的な?」
「ぐぬぬ・・・」
そこに月詠も、
「諦めろ。あの手の娘は、歳を問わず、無垢なる男には魔性だ」
「そ、そう言えば坤も・・・」
「ふ、既にしてやられたのか?・・・さて、準備だけでもしておくか」
月詠は月を見上げながら、何やら指をパチンと鳴らした。不思議そうにそれを見るイナホと百花。そこに手塚の声が、
「よし、行こうか」
そうしてイナホ達と傑たちは、須佐之男に見送られながら歩み始めた。小さな手も、彼女たちの姿が見えなくなるまで振られていたのだった。
「中継器設置の時には、何人か貸してもらえないか?」
「ああ、もちろんだ。では、別動隊として半分。残りはあの子らと作戦に加わればいいか?」
「そうだな、非常に危険だがお願いする。僕は出来る限り、これらを広範囲に設置したい」
指示を出す傑を、少し離れた所から心配そうに見つめるツグミ。それを気にかけたイナホは、
「ツグミちゃん?大丈夫?」
「ええ、ただ心配なのです。今の父さんは、何かに囚われてるというか・・・・。このまま、また会えなくなるのではないかと」
「大丈夫だよ。きっと上手くいくよ。ツグミちゃんが私の母さん達の危機を救ってくれたように、今度は私が助けるからさ。まぁ、ツグミちゃんみたいに格好良くいかないかもしれないけど」
「ふ、無茶をされては困ります。ありがとう、イナホ」
そんな二人の元へ、避難者の子供が少し警戒しながらやって来た。その男の子はツグミを見上げると、
「お、お姉ちゃん機械なんだろ?」
「ええ、そうです」
「おとーちゃん言ってた、勝手に動く機械は、みんな悪さするって。人を殺すって」
イナホが安心させようと、
「このツグミちゃんはそんな事ないよ?私たちの友達なんだ」
男の子は下を向いて、
「うん、わかってるんだ。昨日、ここを守ろうと戦ってるの見たから。それでも、おとーちゃん・・・・」
ツグミはしゃがんで目線の高さを合わせると、
「喧嘩をしてしまったのですね?」
「機械のお姉ちゃん、心が読めるのかよ!すげー。ぼく、おとーちゃんに弱虫って・・・。おかーちゃん死んだのも、おとーちゃんが弱虫だからって・・・。そしたら、そしたら・・・」
「では、一緒に謝りに行きましょう。あなたが居ない事を、とても心配しているはずです。・・・イナホも一緒によろしいですか?」
イナホが頷くと、三人は手を繋いで話をしながら親元へと向かった。
廃墟を利用した隠れ家で、大人の姿が見えると、男の子は手を離した。父親と思われる男は、
「栄太、こっちに来なさい。何もされてないか?ん?」
その言動にイナホは少しムスっとするが、ツグミは男の子に、
「約束しましたね?一人で言えますか?」
「うん・・・。おとーちゃん、弱虫だなんて言って、ごめんなさい・・・。おかーちゃんのことも・・・。でも、ぼく、確かめたかったんだ」
父親は声を上げる、
「そんな事を言って、父ちゃんの言った通りだったらどうする!?」
「だって、見たでしょ?このお姉ちゃんたち、戦ってるの。今だってほら」
ツグミは二人に割って入る様にして、男の子に語り掛ける。
「栄太、あなたのお父様が言っている事は、間違ってはいません。でもそれは、弱さではないのです。その用心深さがあったからこそ、今のあなたがある」
「だったら、おかーちゃんは・・・・!」
「あなたの様に勇気ある行動も素晴らしい事です。しかし、勇敢な事、それだけが強さではないのです。一人の人間に出来る事は限られています。そんな時、誰しも、何かを選ばなければなりません。いつか、お父様の選択を感謝し、誇れる日が来ます。・・・今はまだ、少し難しかったかもしれませんね」
男の子の父親は、気づくと涙を零していた。そして我が子を抱きしめると、
「父ちゃんも悪かった。もっとお前の話を聞くようにするからな」
彼はそのままツグミを見ると、
「俺はこの先も、人工知能を信用する事は出来ないかもしれない。ただ・・・、息子を送り届けてくれた事、感謝する」
ツグミは黙って一礼すると、
「イナホ、もう行きましょう」
「うん。・・・ツグミちゃんって、いいお母さんになりそうだよね。ふふ」
「そうでしょうか」
「そうだよ」
それから数時間が経ち、夜を迎えた。皆の協力もあり、傑は装置を完成させた様だった。須佐之男と月詠の立つ社の前に、皆が呼び集められると手塚は、
「準備は整った。では、改めて作戦を伝える。秋津の戦士たちと共に、敵本拠地を叩く本隊と、尾上氏指示の元、天照大御神様の回復装置設置を行う別動隊。この二つに分かれて行動する」
傑は、
「まず、僕ら別動隊についてだ。僕らは本隊とは反対の方向。西の山々に、この装置を設置する。映像を広範囲に伝えるための適切なポイントは、既に割り出してある。出来る限り、敵との遭遇は避けられればいいが」
再び手塚が、
「そして本隊の方だ。ここから東、茨城の旧学園都市にあるとされる敵拠点。こちらはどのような状況になるかわからない。おそらく、激しい戦闘が想定される。我々に出来る事と言えば、通常兵器を引き受け、彼女たちが戦闘に集中できるようにサポートしてやる事ぐらいだ」
須佐之男はイナホ達の眼を見ると、
「俺は姉上を守るためここを離れられない。この命運、お前達に託したぜ」
頷くイナホ達に、須佐之男と同じ形の剣を腰に下げた月詠が、
「代わりに私が同行する。敵地は無人であると聞いた。ならば、私の力も振るえよう」
イナホは、
「月詠様の力って・・・・?それに、その剣」
「ふ、時期にわかる。これは天羽々斬の影打ちだ。私に剣が扱えぬと思っていたか?こやつの姉であるぞ?」
不敵に笑う月詠たちの会話を、傑が抵抗軍の皆に伝える。それを聞いた隊員たちは士気が上がった反応を見せたのだった。
そして、手塚の作戦実行の号令に合わせ、皆は声を上げた。出発を前に傑はツグミに、
「じゃあ、ツグミ達も気をつけて。必ずまた会おう」
「はい。父さん・・・・、やはり神器を扱える者を付けた方が・・・・」
「そっちの戦力を削るわけにはいかない。大丈夫だ、無茶はしないよ。・・・ん?ツグミのお客さんじゃないか?」
ツグミが振り返ると、そこには昼間の男の子があの父親と共に居たのだった。ツグミは男の子の前にしゃがむと、
「仲直りはできましたか?」
「うん。お姉ちゃんたち、悪い奴ら倒しに行くって聞いたから。どうしてもって言って来たんだ」
「そうでしたか。私たちも、仲直りしに行ってきます」
「倒すんじゃないの?」
「ええ。力による解決は、どちらかが完全に居なくなるまで続きます。仲直り出来れば、それが一番良いと思いませんか?」
「でも僕、おかーちゃんを殺した奴ら許せないよ」
「そうですね。敵を許し、前を向いて生きるのは、とても勇気が要ると思います。でもどうか、考える事を諦めないでください。諦めた時、その時はまた、暴力が誰かの悲しみを生むのです」
「悲しいのはもう嫌だな。・・・負けたりしないよね?また、お話したい」
「戻ったらまた、お話しましょう。それまで、栄太も元気でいてください。約束です」
ツグミは小指を差し出すと、男の子と指切りを交わした。傑やイナホ達はそれを微笑ましく見つめる。
男の子は父親の所に戻り、出発を見送ろうとしていた。それに対し、少し寂しそうにするイナホは、
「あ、あれ?私もいっぱいお喋りしたのにな・・・」
そんな彼女に百花が、
「子供にはわかるんだって。特に男の子には。ツグツグの溢れ出る母性、的な?」
「ぐぬぬ・・・」
そこに月詠も、
「諦めろ。あの手の娘は、歳を問わず、無垢なる男には魔性だ」
「そ、そう言えば坤も・・・」
「ふ、既にしてやられたのか?・・・さて、準備だけでもしておくか」
月詠は月を見上げながら、何やら指をパチンと鳴らした。不思議そうにそれを見るイナホと百花。そこに手塚の声が、
「よし、行こうか」
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