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第二章 男同士の快楽に目覚めて
4 金髪クールガイを訪問
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『はい? どなた?』
「こんにちは。白木ですけど」
その日、譲は一階下のアンソニー・ルーカス夫妻の家を訪ねていた。
明人の申しつけで。
『ルーカスさん……ですか?』
『そうだ。譲に会いたいそうだ。「身支度」を済ませて行ってくれ』
『その……彼もこっちの趣味の人ですか?』
『その通りだよ。頼むぞ』
つまりは、ルーカスのセックスの相手をしろということだ。
譲ははっきり言って落胆した。
確かに、明人に抱かれるのは償いだ。彼の妻と不倫をしたことへの。
別に恋人というわけではない。
だが、自分は彼を信頼しているし、自分も彼にとって大切な存在だと思っていた。
それなのに、他の男に抱かれろという。
(今にして思えば……絵美香さんと寝たことも仕組まれてた……?)
考えれば考えるほど、自分の身に起きたことがたった一つの方程式で全部説明がついてしまう。
そもそも。自分たちはこのタワーマンションに越してきて間がない。なのに、嫁がマダムたちのお誘いで温泉旅行に行ったというのは不自然だ。
その日、たまたま絵美香が足の早い夕飯を用意していて、タイミング悪く明人が泊まりの仕事が入った。そこで自分が呼ばれた。それもできすぎている。
明人の仕事が切り上がって不倫の現場を押さえられたことも、隣人夫婦の自作自演と考えればつじつまが合う。
(いっそ引っ越すか……?)
嫁を連れてここから逃げることも考えた。
だが、不可能だとすぐ気づく。
第一に、引っ越す理由を美緒にどう説明する? 不倫のことを正直に話さなければならない。
そして、新居のローンは払い始めたばかりだ。まだ多くが残っている。その状態でここを引き払うなどできはしない。
なにより、ゲイに目覚めてしまった自分は、明人に抱かれずにがまんできるだろうか?
(明人さんの言うことを聞くしかないか……)
半ば諦めの気持ちで、譲は現状維持を決め込むしかなかった。
「Nice to see you。さあ、遠慮せず上がってくれよ」
「はい。失礼しますね」
アンソニー・ルーカスは気さくな笑みを浮かべて譲を迎え入れる。
三十八歳。見事な金髪と口ひげが目を引く、ハリウッドの役者かと思うようなイケメンだ。
元は米海軍の軍人だったらしい。サイドボードに、白い制服を着たまだ若い彼の写真が飾ってある。
横須賀の勤務が長く、その間に日本のサブカルチャーにどっぷりつかり、気がつけばガチのオタクになっていた。
やがて、オタク仲間の日本人女性と結婚し子供も生まれた。
趣味が高じて自分もマンガを描くようになり、出版社の新人賞に応募したところまさかの入選。
ちょうどそのころ、ルーカスに配置転換の辞令が下りた。彼は家庭とマンガを描くことを優先し、退役を選択した。
その後は、嫁の父親の会社で働きながら商業誌や同人誌を書いて生計を立てていた。
やがてアニメ化作品を出すほどのヒットを出し、このタワーマンションを新たな住居とした。
「ビールでも飲むかい?」
「いえ、明るいうちは飲まないようにしてますんで」
「そうか♡」
ルーカスは優しく微笑んで近づいて来る。彼の指先がジーンズ越しに股間をなでると、譲はすぐに節操なくテントを張ってしまう。
「Suck me please? ♡」
そう言って彼のズボンとパンツが下ろされる。
(うわあ……)
譲は息を呑み、勢いよく解放されたものに目線を釘付けにされる。
欧米人のものは大きいとは聞いていた。だが、ここまでとは思わなかった。それは、まるで牛か馬の陰茎かと見まがう巨大さだったのだ。
「じゃあ……失礼して……。ちゅっ……。♡ちゅぱちゅぱ……」
譲はルーカスの前にしゃがみ、亀頭にキスを浴びせる。先端を舌でチロチロと愛撫すると、すぐに透明なものがにじみ出てくる。
「Oh……。♡アキトの言うとおりだ……。すごくうまいよ……」
金髪のイケメンが興奮の吐息を漏らす。
「あむむむっ……! じゅるじゅるっ……。うむむっ!♡」
気分を良くした譲は、思い切りバキュームして喉の奥まで巨根を呑み込む。
いわゆるディープスロートだ。ディルドなどで練習を繰り返し、最近できるようになった。奥まで咥え込んでも吐き気を感じないようになるまでが大変だった。
「Shit……oh……shit……!♡ すごいぜ……。俺のを奥まで呑み込めるなんて……。♡おおおおーーーっ……!」
ルーカスが歓喜する。よもや、己の馬なみをディープスロートしてもらえるとは思いもよらなかったのだ。
「じゅぽぽぽっ! れろれろれえ……!♡ うむむむむっ……」
緩急をつけて、浅く加えて下で舐め回しては、また奥まで呑み込む。
「Oh……oh……。♡出る……出るぞ……!」
譲の手管にたまらず、ルーカスは大量の熱いものを口の中に放っていた。
「Well……。入れてもいいな……?」
「は……はい……。♡入れてください……」
風呂場に移動したふたりはシャワーを浴び、バックで交尾しようとしていた。
(あんなでかいの入るのか?)
譲は少し不安になる。尻の穴の拡張は万全だ。だがそれを考えても、ルーカスのものは大きすぎた。
「Eazy、eazy。♡見た目はでかいが、心配ないぜ」
ローションが塗り込められた尻の穴に、巨大なものがゆっくり埋め込まれていく。
「おおおっ!♡ おおおおおおーーーっ! 入って……来る……!♡」
金髪のイケメンの言葉にうそはなかった。とてつもなく大きいが、その代償か柔らかい。陰茎が、直腸の中に合わせて形を変える。
(おおおお……? なんだこれ……?♡ 感じ過ぎちゃう……!)
まるで鍵と鍵穴のように、腸と勃起したものがフィットしている。どう動かれても心地いいのだ。
譲はよがり狂い、ルーカスが果てるまで何度もトコロテンをしてしまうのだった。
「こんにちは。白木ですけど」
その日、譲は一階下のアンソニー・ルーカス夫妻の家を訪ねていた。
明人の申しつけで。
『ルーカスさん……ですか?』
『そうだ。譲に会いたいそうだ。「身支度」を済ませて行ってくれ』
『その……彼もこっちの趣味の人ですか?』
『その通りだよ。頼むぞ』
つまりは、ルーカスのセックスの相手をしろということだ。
譲ははっきり言って落胆した。
確かに、明人に抱かれるのは償いだ。彼の妻と不倫をしたことへの。
別に恋人というわけではない。
だが、自分は彼を信頼しているし、自分も彼にとって大切な存在だと思っていた。
それなのに、他の男に抱かれろという。
(今にして思えば……絵美香さんと寝たことも仕組まれてた……?)
考えれば考えるほど、自分の身に起きたことがたった一つの方程式で全部説明がついてしまう。
そもそも。自分たちはこのタワーマンションに越してきて間がない。なのに、嫁がマダムたちのお誘いで温泉旅行に行ったというのは不自然だ。
その日、たまたま絵美香が足の早い夕飯を用意していて、タイミング悪く明人が泊まりの仕事が入った。そこで自分が呼ばれた。それもできすぎている。
明人の仕事が切り上がって不倫の現場を押さえられたことも、隣人夫婦の自作自演と考えればつじつまが合う。
(いっそ引っ越すか……?)
嫁を連れてここから逃げることも考えた。
だが、不可能だとすぐ気づく。
第一に、引っ越す理由を美緒にどう説明する? 不倫のことを正直に話さなければならない。
そして、新居のローンは払い始めたばかりだ。まだ多くが残っている。その状態でここを引き払うなどできはしない。
なにより、ゲイに目覚めてしまった自分は、明人に抱かれずにがまんできるだろうか?
(明人さんの言うことを聞くしかないか……)
半ば諦めの気持ちで、譲は現状維持を決め込むしかなかった。
「Nice to see you。さあ、遠慮せず上がってくれよ」
「はい。失礼しますね」
アンソニー・ルーカスは気さくな笑みを浮かべて譲を迎え入れる。
三十八歳。見事な金髪と口ひげが目を引く、ハリウッドの役者かと思うようなイケメンだ。
元は米海軍の軍人だったらしい。サイドボードに、白い制服を着たまだ若い彼の写真が飾ってある。
横須賀の勤務が長く、その間に日本のサブカルチャーにどっぷりつかり、気がつけばガチのオタクになっていた。
やがて、オタク仲間の日本人女性と結婚し子供も生まれた。
趣味が高じて自分もマンガを描くようになり、出版社の新人賞に応募したところまさかの入選。
ちょうどそのころ、ルーカスに配置転換の辞令が下りた。彼は家庭とマンガを描くことを優先し、退役を選択した。
その後は、嫁の父親の会社で働きながら商業誌や同人誌を書いて生計を立てていた。
やがてアニメ化作品を出すほどのヒットを出し、このタワーマンションを新たな住居とした。
「ビールでも飲むかい?」
「いえ、明るいうちは飲まないようにしてますんで」
「そうか♡」
ルーカスは優しく微笑んで近づいて来る。彼の指先がジーンズ越しに股間をなでると、譲はすぐに節操なくテントを張ってしまう。
「Suck me please? ♡」
そう言って彼のズボンとパンツが下ろされる。
(うわあ……)
譲は息を呑み、勢いよく解放されたものに目線を釘付けにされる。
欧米人のものは大きいとは聞いていた。だが、ここまでとは思わなかった。それは、まるで牛か馬の陰茎かと見まがう巨大さだったのだ。
「じゃあ……失礼して……。ちゅっ……。♡ちゅぱちゅぱ……」
譲はルーカスの前にしゃがみ、亀頭にキスを浴びせる。先端を舌でチロチロと愛撫すると、すぐに透明なものがにじみ出てくる。
「Oh……。♡アキトの言うとおりだ……。すごくうまいよ……」
金髪のイケメンが興奮の吐息を漏らす。
「あむむむっ……! じゅるじゅるっ……。うむむっ!♡」
気分を良くした譲は、思い切りバキュームして喉の奥まで巨根を呑み込む。
いわゆるディープスロートだ。ディルドなどで練習を繰り返し、最近できるようになった。奥まで咥え込んでも吐き気を感じないようになるまでが大変だった。
「Shit……oh……shit……!♡ すごいぜ……。俺のを奥まで呑み込めるなんて……。♡おおおおーーーっ……!」
ルーカスが歓喜する。よもや、己の馬なみをディープスロートしてもらえるとは思いもよらなかったのだ。
「じゅぽぽぽっ! れろれろれえ……!♡ うむむむむっ……」
緩急をつけて、浅く加えて下で舐め回しては、また奥まで呑み込む。
「Oh……oh……。♡出る……出るぞ……!」
譲の手管にたまらず、ルーカスは大量の熱いものを口の中に放っていた。
「Well……。入れてもいいな……?」
「は……はい……。♡入れてください……」
風呂場に移動したふたりはシャワーを浴び、バックで交尾しようとしていた。
(あんなでかいの入るのか?)
譲は少し不安になる。尻の穴の拡張は万全だ。だがそれを考えても、ルーカスのものは大きすぎた。
「Eazy、eazy。♡見た目はでかいが、心配ないぜ」
ローションが塗り込められた尻の穴に、巨大なものがゆっくり埋め込まれていく。
「おおおっ!♡ おおおおおおーーーっ! 入って……来る……!♡」
金髪のイケメンの言葉にうそはなかった。とてつもなく大きいが、その代償か柔らかい。陰茎が、直腸の中に合わせて形を変える。
(おおおお……? なんだこれ……?♡ 感じ過ぎちゃう……!)
まるで鍵と鍵穴のように、腸と勃起したものがフィットしている。どう動かれても心地いいのだ。
譲はよがり狂い、ルーカスが果てるまで何度もトコロテンをしてしまうのだった。
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