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06 みんなで幸せになりましょう
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03
「いやあ、皆さん。
むさ苦しいところによくいらしてくださいました」
アレクサンダーが、彼のアパルトメントを訪ねた客たちを笑顔で迎える。
イレーヌ、フリードリヒ、リュック、ヴァンサン、そしてエクレールだ。
「皆さん、全てお話しします」
出された紅茶に口をつけながら、イレーヌは切り出す。
(恥ずかしいけど、けじめはつけないと)
そう内心に言い聞かせる。
ヴォルタンとの戦争で悟った。人間いつ死ぬかわからない。明日存在する保証はない。 次にまた会える保証もない。
なら、やりたいことは早くやっておくべき。
そう思えるのだ。
「わたくしは、ここにいる方々全員とふしだらな関係にあります。
平たくいえば、全員とえっちなことをしています」
言い切ってから、耳まで真っ赤になる。
自分がふしだらでだらしない女だと告白したのだ。恥ずかしくない方がおかしい。
一応まだ処女だが、フリードリヒたちの立場からすればヤリマンと大して変わらないだろう。
「やはり、そうでしたか。でも、よく話してくれました」
フリードリヒが笑顔で応答する。
(え、やはり?)
「まあ、君はモテるからそのくらいはしているだろうとは思っていたよ」
リュックが苦笑しながら言う。
(ええ?)
エクレールは、さらに顔を林檎のように真っ赤にする。
「自分は、それでも構わないと言いますか…」
ヴァンサンがさらりと言う。
おもちゃの分際で女王様を独占したいなど恐れ多いとばかりに。
「というか、僕は知っていたけどね。
恋多き女って素敵だと思うしね」
年長者ゆえか、アレクサンダーの表情は余裕だ。
誰かを独占したいというのは、寿命の長い彼にはない発想ということか。
「ええと…。
イレーヌ様、もしかして隠しているおつもりでしたの?」
エクレールの意外そうな表情と言葉が痛い。
(そんなにバレバレだったかしら?)
一応秘密にしていたつもりだったのだ。
イレーヌは頭を抱えた。
完全に独り相撲だったらしい。
同時に、みなの寛容さが嬉しくもあった。
(やっぱり、中途半端なことはできない。けじめをつけないと)
イレーヌは決意を新たにする。
「それで、これからが本題なのですけど。
わたくしもこのまま中途半端な交際をみなさんと続けるのは良くないと思いますの」
イレーヌはそこで言葉を句切る。
「まずお詫びしておきます。わたくしは優柔不断でふしだらな女です。
みなさんの内の誰かを選ぶなんてできませんわ。
フリードリヒ様も、リュック閣下も、ヴァンサンも、アレクサンダーも、そしてエクレールさんのことも愛しています。
そこで、お願いがあります。
ここにいる全員で多夫多妻婚をしてはくれませんか?」
フリードリヒたちが意外そうな顔になる。まあ当然だ。
「全員で伴侶となり、生まれた子供は全員の子として育て、平等に愛情を注ぎます。
誰も仲間はずれにせず、互いに共有し合うのです」
言い終わってから、これで終わりかとも思う。
普通に考えれば非常識なことだし、全員を選ぶというのは、見方によっては誰か一人を選ぶことから逃げているに過ぎないのだ。
しかも、皆貴族や有力者の家の後継者や当主だ。社会的地位や信用もある。
全員から三行半を投げつけられてもおかしくない。
(でもそれでも…。これがわたくしの望み…)
叶うかどうかは二の次だった。自分の気持ちを押し殺して後悔したくなかったのだ。
例えこれで全てが終わるとしても。
が…。
「素晴らしいじゃないですか。
それなら誰も傷つかないですむ」
フリードリヒが満面の笑みで言う。
(えええ…?)
自分でとんでもないことを言っておいてなんだが、イレーヌはフリードリヒの反応に困惑していた。
「うむ。誰かの犠牲の上に幸せを築くのは、考えてみれば悲しいしな」
リュックが我が意を得たりという表情になる。
(ええええ…?)
生真面目なリュックがこういう反応をするとは。
「自分は、女王様が望まれるままに」
ヴァンサンが男にしておくにはもったいない美貌をほころばせる。
(えええええ…?)
確かにヴァンサンに一生奴隷だと言ったのは自分だが、さすがに信じられなかった。
「まあ、確かにみんな一緒なら楽しそうだしね。
僕は賛成だな」
アレクサンダーがイレーヌ以外にも抜け目なく視線を送りながら答える。
(ええええええ…?)
エルフは性に奔放な者が多いと聞くが、これほどとは。
「それがイレーヌ様のお望みなら、私も大賛成ですわ」
エクレールがにっこり笑ってはっきりと言う。
(えええええええ…?)
四人の男たち全員に抱かれるということは、ちゃんと理解しているようだった。
「その…。
本当にいいのですね?」
こうなったら言い出しっぺとして、ためらうことはない。
イレーヌは開き直った。
貴族社会でつまはじきにされるかも知れない。今まで気づいてきた社会的信用を失うことになるかも知れない。
でも、自分は全員を選ぶことにしたのだ。
五人は、イレーヌの言葉に笑顔でうなずく。
(これで良かったの?)
そんな思いが胸を去来するが、イレーヌにはフリードリヒたちの気持ちが嬉しくもあった。
「では、その…。
早速ですけど、わたくしを皆さんのお嫁さんにして下さいな…」
イレーヌはまた真っ赤になりながら言葉を絞り出していた。
食堂から寝室に移動した六人は、そのまま生まれたままの姿になる。
男たちはすでに荒々しく屹立している。エクレールも内股にふしだらな滴を滴らせている。
もちろん、イレーヌも五人の男女が生まれたままの姿で自分の前にいる光景に、女の部分はすでにとろとろに溢れていた。
「ええと、最初は誰からにしましょうか…?」
「イレーヌ嬢が選んで下さい。
そうすれば角が立たないでしょうから」
フリードリヒがそう言う。彼のものはすぐにでもイレーヌに入りたがっているが、まだそう言うだけの理性は残しているらしい。
「では、フリードリヒ様からお願い」
そう言って、イレーヌは念のため陰核をしごいて軽く自慰をする。
淫らな汁が透明から白濁した本気汁に変わる。
(これだけ感じていれば)
挿入には支障はないはずだった。
「じゃあ、入れますよ?」
「はい…来て下さい…」
フリードリヒがベッドの上に四つん這いになったイレーヌの蜜壺に、バックから自分先端をあてがう。
(初めてはこの方が楽だって言うし…)
イレーヌはそう思う。まあ、犬の交尾のようなかっこうに少し抵抗はあるが、いずれ顔を見ながら抱いてもらえばいい。
「ああああっ…!入ったあああっ!」
フリードリヒが腰を一気に腰を進めると、びりっと引き裂かれたような痛みが走る。
(こんなに痛いなんて…)
ものすごい異物感だった。身体が裂けた家とさえ思える。
(でも…なんか不思議な感じで…)
「ああ…!それ…気持ちいいっ…!」
フリードリヒが腰を動かさずに、イレーヌの胸の膨らみを揉みしだき、陰核を転がす。
そうしている内に、蜜壺の内側が彼のものの形に拡がっていくようだった。
「ああ…!どうしよう…来る…来ちゃううううっ!」
「うう…出る…!」
痛みはすぐに淫靡な快感に変わり、イレーヌは程なく達していた。
アクメに反応してフリードリヒを締め付けてしまい、白濁を搾り取っていた。
「君を抱けるなんて夢のようだよ」
「ああ…リュック。わたくしもあなたに抱かれて嬉しいわ…」
フリードリヒと交替に、リュックが正常位でイレーヌにのし掛かる。
「ああ…なんて大きい…!やだ…気持ち良すぎて…!」
先ほど処女を卒業したばかりだというのに、イレーヌの蜜壺は怖ろしく敏感だった。
根っこのところでビッチである上に、処女のままいろいろな快楽を経験しすぎてしまったらしい。
「だめだめ!すぐイっちゃう…!ううううんっ!」
「俺も…!」
イレーヌは思いきり抱きしめられ、キスで口を塞がれながら絶頂を迎える。あまりに幸せ過ぎて、身体が勝手にイってしまったのだ。
リュックもまた、イレーヌの中で爆ぜていた。
「あなたみたいな男に、わたくしがまたがって上げるのだから感謝なさい」
「はい。自分は幸せです、女王様」
仰向けになったヴァンサンを見下ろすと、イレーヌの中で何かが切り替わり、女王様が表に出て来る。
イレーヌは内から湧き出る衝動が命じるまま、ヴァンサンの屹立したものをぐいぐいと踏みつける。
さすがにフリードリヒたちがいるので、口汚く罵倒することはないが、サディスティックな衝動がこみ上げてくるのを抑えられずにいた。
「はあああああん…!マゾ豚のくせに…けっこういいものを持ってるじゃない…!」
「ありがとうございます。女王様…。自分ごときが女王様のおま○こを味わえるなんて…」
イレーヌは騎乗位の形で、ヴァンサンの上に腰を下ろしていく。
(やだ…上になるってこんなに気持ちいいの…?どうしよう…?)
浅いところで出し入れしていると、すぐに達してしまいそうだった。
女王様の矜持が、マゾ豚をイかせることができないなど許さなかった。
幸い、奥の方であれば我慢できないほどの快感ではなかった。
が…。
「ああ…なにこれ…?急に奥が感じるように…だめだめ…い…イくっ!」
「ああ…女王様…すごい締まりです!」
イレーヌには何が起こったのかわからなかった。
急に子宮をズンと疲れる衝撃が心地よくなり始めたのだ。そして意思に関係なく絶頂に押し上げられる。
急に強烈になった締め付けに抗えず、ヴァンサンも白濁をぶちまけていた。
(恥ずかしい…ポルチオって上級者が感じるものじゃない…。さっきまで乙女だったのに…)
イレーヌは、あまりにも快楽に貪欲な自分の身体と気性に耳まで真っ赤になった。
「イレーヌ、痛かったら遠慮せず言ってくれ」
「はい…大丈夫ですから来て下さい」
アレクサンダーが選んだのは、女を下にして脚を男の肩にかける。いわゆる肩掛けというアクロバティックな体位だった。
上級者向けであることは想像に難くない。
(でもきっと…)
「あああんっ!アレクサンダー…感じる…とってもいいのお!」
「君もいい感じだよイレーヌ。すごく締まって…」
アクロバティックな姿勢だけに、蜜壺に入っているものが変な所に当たる。
「やだ…そこをそんなに擦られたら…!」
先端がもろにGスポットを熱く擦ってくる。
イレーヌはたちまちアクメに押し上げられていった。
「イレーヌ、中に出すからね…!」
「はい!出して!わたくしの中にたくさん出して…!ああっあああっ!」
アレクサンダーが大量の白い飛沫をイレーヌの中に浴びせかける。
少し遅れてイレーヌが達する。アクメに反応して蜜壺がぎゅっと締まり、さらに搾り取っていた。
「あの…エクレールさん、なにをなさっているの…あん…」
「もちろん、愛しいイレーヌ様に私の初めてをさし上げるのですわ」
エクレールはイレーヌを四つん這いにし、男たちの精液が滴る蜜壺に双頭ディルドを埋め込んでいく。
「まさか…待ってエクレールさん!せめて殿方に…!」
「ああ…うううううううんっ…!」
早まらないでとかけたイレーヌの声に、エクレールは耳を貸すことはなかった。
四つん這いで尻を向け合ったハレンチなかっこうで、エクレールは双頭ディルドのもう一方を一気に蜜壺の奥まで挿入してしまう。
「これで…私の初めてはイレーヌ様のものですわ…」
「エクレールさん…」
股越しに覗き込むと、わずかだがエクレールの蜜壺から赤いものが滲んでいる。
(そこまでわたくしを思ってくれるなんて…)
イレーヌはエクレールの初めてがディルドであることを悲しむ一方、初めてを自分に捧げてくれたという感激も覚えていた。
「ああ…イレーヌ様…だめ…すぐにイきそう…!ああ…!」
「わたくしも…わたくしも…!おお…おおおおおっ…!」
処女のまま身体がすっかり開発されていたエクレールとイレーヌには、ディルドで繋がっている感覚がすぐに激しい快感になってしまう。
二人の美女が、四つん這いで尻を向け合ったハレンチなかっこうで同時に仰け反って硬直する。エクレールとイレーヌは、レズセックスでアクメに達する姿さえはっとするほど美しかった。
「これでみんな伴侶ですね。素敵」
イレーヌとの激しい交尾で脱力してしまったエクレールが、顔をうっとりと緩ませながら言う。
「いいえ、まだですわ」
だが、イレーヌがその言葉を遮る。
「エクレールさんも皆さんのお嫁さんになって頂かないと、家族になったことになりませんから」
イレーヌの言葉に、エクレールはもちろん、フリードリヒたちもそう言えばという顔になる。
「ではエクレール嬢。いや、わが妻よ、よろしいな?」
そう言ったフリードリヒの股間は、さきほど果てたばかりだというのに荒々しく猛り狂っていた。
他の男たちも同じだ。
「ああん…そんな大きいの、壊れちゃう」
少しも嫌そうではない表情と声で、エクレールは男たちを受け入れるのだった。
かくして、イレーヌたちは多夫多妻婚をする形で伴侶となる。
誰もが、ようやく本当の意味で身体を重ね、伴侶となることができた喜びに満たされていたのである。
「いやあ、皆さん。
むさ苦しいところによくいらしてくださいました」
アレクサンダーが、彼のアパルトメントを訪ねた客たちを笑顔で迎える。
イレーヌ、フリードリヒ、リュック、ヴァンサン、そしてエクレールだ。
「皆さん、全てお話しします」
出された紅茶に口をつけながら、イレーヌは切り出す。
(恥ずかしいけど、けじめはつけないと)
そう内心に言い聞かせる。
ヴォルタンとの戦争で悟った。人間いつ死ぬかわからない。明日存在する保証はない。 次にまた会える保証もない。
なら、やりたいことは早くやっておくべき。
そう思えるのだ。
「わたくしは、ここにいる方々全員とふしだらな関係にあります。
平たくいえば、全員とえっちなことをしています」
言い切ってから、耳まで真っ赤になる。
自分がふしだらでだらしない女だと告白したのだ。恥ずかしくない方がおかしい。
一応まだ処女だが、フリードリヒたちの立場からすればヤリマンと大して変わらないだろう。
「やはり、そうでしたか。でも、よく話してくれました」
フリードリヒが笑顔で応答する。
(え、やはり?)
「まあ、君はモテるからそのくらいはしているだろうとは思っていたよ」
リュックが苦笑しながら言う。
(ええ?)
エクレールは、さらに顔を林檎のように真っ赤にする。
「自分は、それでも構わないと言いますか…」
ヴァンサンがさらりと言う。
おもちゃの分際で女王様を独占したいなど恐れ多いとばかりに。
「というか、僕は知っていたけどね。
恋多き女って素敵だと思うしね」
年長者ゆえか、アレクサンダーの表情は余裕だ。
誰かを独占したいというのは、寿命の長い彼にはない発想ということか。
「ええと…。
イレーヌ様、もしかして隠しているおつもりでしたの?」
エクレールの意外そうな表情と言葉が痛い。
(そんなにバレバレだったかしら?)
一応秘密にしていたつもりだったのだ。
イレーヌは頭を抱えた。
完全に独り相撲だったらしい。
同時に、みなの寛容さが嬉しくもあった。
(やっぱり、中途半端なことはできない。けじめをつけないと)
イレーヌは決意を新たにする。
「それで、これからが本題なのですけど。
わたくしもこのまま中途半端な交際をみなさんと続けるのは良くないと思いますの」
イレーヌはそこで言葉を句切る。
「まずお詫びしておきます。わたくしは優柔不断でふしだらな女です。
みなさんの内の誰かを選ぶなんてできませんわ。
フリードリヒ様も、リュック閣下も、ヴァンサンも、アレクサンダーも、そしてエクレールさんのことも愛しています。
そこで、お願いがあります。
ここにいる全員で多夫多妻婚をしてはくれませんか?」
フリードリヒたちが意外そうな顔になる。まあ当然だ。
「全員で伴侶となり、生まれた子供は全員の子として育て、平等に愛情を注ぎます。
誰も仲間はずれにせず、互いに共有し合うのです」
言い終わってから、これで終わりかとも思う。
普通に考えれば非常識なことだし、全員を選ぶというのは、見方によっては誰か一人を選ぶことから逃げているに過ぎないのだ。
しかも、皆貴族や有力者の家の後継者や当主だ。社会的地位や信用もある。
全員から三行半を投げつけられてもおかしくない。
(でもそれでも…。これがわたくしの望み…)
叶うかどうかは二の次だった。自分の気持ちを押し殺して後悔したくなかったのだ。
例えこれで全てが終わるとしても。
が…。
「素晴らしいじゃないですか。
それなら誰も傷つかないですむ」
フリードリヒが満面の笑みで言う。
(えええ…?)
自分でとんでもないことを言っておいてなんだが、イレーヌはフリードリヒの反応に困惑していた。
「うむ。誰かの犠牲の上に幸せを築くのは、考えてみれば悲しいしな」
リュックが我が意を得たりという表情になる。
(ええええ…?)
生真面目なリュックがこういう反応をするとは。
「自分は、女王様が望まれるままに」
ヴァンサンが男にしておくにはもったいない美貌をほころばせる。
(えええええ…?)
確かにヴァンサンに一生奴隷だと言ったのは自分だが、さすがに信じられなかった。
「まあ、確かにみんな一緒なら楽しそうだしね。
僕は賛成だな」
アレクサンダーがイレーヌ以外にも抜け目なく視線を送りながら答える。
(ええええええ…?)
エルフは性に奔放な者が多いと聞くが、これほどとは。
「それがイレーヌ様のお望みなら、私も大賛成ですわ」
エクレールがにっこり笑ってはっきりと言う。
(えええええええ…?)
四人の男たち全員に抱かれるということは、ちゃんと理解しているようだった。
「その…。
本当にいいのですね?」
こうなったら言い出しっぺとして、ためらうことはない。
イレーヌは開き直った。
貴族社会でつまはじきにされるかも知れない。今まで気づいてきた社会的信用を失うことになるかも知れない。
でも、自分は全員を選ぶことにしたのだ。
五人は、イレーヌの言葉に笑顔でうなずく。
(これで良かったの?)
そんな思いが胸を去来するが、イレーヌにはフリードリヒたちの気持ちが嬉しくもあった。
「では、その…。
早速ですけど、わたくしを皆さんのお嫁さんにして下さいな…」
イレーヌはまた真っ赤になりながら言葉を絞り出していた。
食堂から寝室に移動した六人は、そのまま生まれたままの姿になる。
男たちはすでに荒々しく屹立している。エクレールも内股にふしだらな滴を滴らせている。
もちろん、イレーヌも五人の男女が生まれたままの姿で自分の前にいる光景に、女の部分はすでにとろとろに溢れていた。
「ええと、最初は誰からにしましょうか…?」
「イレーヌ嬢が選んで下さい。
そうすれば角が立たないでしょうから」
フリードリヒがそう言う。彼のものはすぐにでもイレーヌに入りたがっているが、まだそう言うだけの理性は残しているらしい。
「では、フリードリヒ様からお願い」
そう言って、イレーヌは念のため陰核をしごいて軽く自慰をする。
淫らな汁が透明から白濁した本気汁に変わる。
(これだけ感じていれば)
挿入には支障はないはずだった。
「じゃあ、入れますよ?」
「はい…来て下さい…」
フリードリヒがベッドの上に四つん這いになったイレーヌの蜜壺に、バックから自分先端をあてがう。
(初めてはこの方が楽だって言うし…)
イレーヌはそう思う。まあ、犬の交尾のようなかっこうに少し抵抗はあるが、いずれ顔を見ながら抱いてもらえばいい。
「ああああっ…!入ったあああっ!」
フリードリヒが腰を一気に腰を進めると、びりっと引き裂かれたような痛みが走る。
(こんなに痛いなんて…)
ものすごい異物感だった。身体が裂けた家とさえ思える。
(でも…なんか不思議な感じで…)
「ああ…!それ…気持ちいいっ…!」
フリードリヒが腰を動かさずに、イレーヌの胸の膨らみを揉みしだき、陰核を転がす。
そうしている内に、蜜壺の内側が彼のものの形に拡がっていくようだった。
「ああ…!どうしよう…来る…来ちゃううううっ!」
「うう…出る…!」
痛みはすぐに淫靡な快感に変わり、イレーヌは程なく達していた。
アクメに反応してフリードリヒを締め付けてしまい、白濁を搾り取っていた。
「君を抱けるなんて夢のようだよ」
「ああ…リュック。わたくしもあなたに抱かれて嬉しいわ…」
フリードリヒと交替に、リュックが正常位でイレーヌにのし掛かる。
「ああ…なんて大きい…!やだ…気持ち良すぎて…!」
先ほど処女を卒業したばかりだというのに、イレーヌの蜜壺は怖ろしく敏感だった。
根っこのところでビッチである上に、処女のままいろいろな快楽を経験しすぎてしまったらしい。
「だめだめ!すぐイっちゃう…!ううううんっ!」
「俺も…!」
イレーヌは思いきり抱きしめられ、キスで口を塞がれながら絶頂を迎える。あまりに幸せ過ぎて、身体が勝手にイってしまったのだ。
リュックもまた、イレーヌの中で爆ぜていた。
「あなたみたいな男に、わたくしがまたがって上げるのだから感謝なさい」
「はい。自分は幸せです、女王様」
仰向けになったヴァンサンを見下ろすと、イレーヌの中で何かが切り替わり、女王様が表に出て来る。
イレーヌは内から湧き出る衝動が命じるまま、ヴァンサンの屹立したものをぐいぐいと踏みつける。
さすがにフリードリヒたちがいるので、口汚く罵倒することはないが、サディスティックな衝動がこみ上げてくるのを抑えられずにいた。
「はあああああん…!マゾ豚のくせに…けっこういいものを持ってるじゃない…!」
「ありがとうございます。女王様…。自分ごときが女王様のおま○こを味わえるなんて…」
イレーヌは騎乗位の形で、ヴァンサンの上に腰を下ろしていく。
(やだ…上になるってこんなに気持ちいいの…?どうしよう…?)
浅いところで出し入れしていると、すぐに達してしまいそうだった。
女王様の矜持が、マゾ豚をイかせることができないなど許さなかった。
幸い、奥の方であれば我慢できないほどの快感ではなかった。
が…。
「ああ…なにこれ…?急に奥が感じるように…だめだめ…い…イくっ!」
「ああ…女王様…すごい締まりです!」
イレーヌには何が起こったのかわからなかった。
急に子宮をズンと疲れる衝撃が心地よくなり始めたのだ。そして意思に関係なく絶頂に押し上げられる。
急に強烈になった締め付けに抗えず、ヴァンサンも白濁をぶちまけていた。
(恥ずかしい…ポルチオって上級者が感じるものじゃない…。さっきまで乙女だったのに…)
イレーヌは、あまりにも快楽に貪欲な自分の身体と気性に耳まで真っ赤になった。
「イレーヌ、痛かったら遠慮せず言ってくれ」
「はい…大丈夫ですから来て下さい」
アレクサンダーが選んだのは、女を下にして脚を男の肩にかける。いわゆる肩掛けというアクロバティックな体位だった。
上級者向けであることは想像に難くない。
(でもきっと…)
「あああんっ!アレクサンダー…感じる…とってもいいのお!」
「君もいい感じだよイレーヌ。すごく締まって…」
アクロバティックな姿勢だけに、蜜壺に入っているものが変な所に当たる。
「やだ…そこをそんなに擦られたら…!」
先端がもろにGスポットを熱く擦ってくる。
イレーヌはたちまちアクメに押し上げられていった。
「イレーヌ、中に出すからね…!」
「はい!出して!わたくしの中にたくさん出して…!ああっあああっ!」
アレクサンダーが大量の白い飛沫をイレーヌの中に浴びせかける。
少し遅れてイレーヌが達する。アクメに反応して蜜壺がぎゅっと締まり、さらに搾り取っていた。
「あの…エクレールさん、なにをなさっているの…あん…」
「もちろん、愛しいイレーヌ様に私の初めてをさし上げるのですわ」
エクレールはイレーヌを四つん這いにし、男たちの精液が滴る蜜壺に双頭ディルドを埋め込んでいく。
「まさか…待ってエクレールさん!せめて殿方に…!」
「ああ…うううううううんっ…!」
早まらないでとかけたイレーヌの声に、エクレールは耳を貸すことはなかった。
四つん這いで尻を向け合ったハレンチなかっこうで、エクレールは双頭ディルドのもう一方を一気に蜜壺の奥まで挿入してしまう。
「これで…私の初めてはイレーヌ様のものですわ…」
「エクレールさん…」
股越しに覗き込むと、わずかだがエクレールの蜜壺から赤いものが滲んでいる。
(そこまでわたくしを思ってくれるなんて…)
イレーヌはエクレールの初めてがディルドであることを悲しむ一方、初めてを自分に捧げてくれたという感激も覚えていた。
「ああ…イレーヌ様…だめ…すぐにイきそう…!ああ…!」
「わたくしも…わたくしも…!おお…おおおおおっ…!」
処女のまま身体がすっかり開発されていたエクレールとイレーヌには、ディルドで繋がっている感覚がすぐに激しい快感になってしまう。
二人の美女が、四つん這いで尻を向け合ったハレンチなかっこうで同時に仰け反って硬直する。エクレールとイレーヌは、レズセックスでアクメに達する姿さえはっとするほど美しかった。
「これでみんな伴侶ですね。素敵」
イレーヌとの激しい交尾で脱力してしまったエクレールが、顔をうっとりと緩ませながら言う。
「いいえ、まだですわ」
だが、イレーヌがその言葉を遮る。
「エクレールさんも皆さんのお嫁さんになって頂かないと、家族になったことになりませんから」
イレーヌの言葉に、エクレールはもちろん、フリードリヒたちもそう言えばという顔になる。
「ではエクレール嬢。いや、わが妻よ、よろしいな?」
そう言ったフリードリヒの股間は、さきほど果てたばかりだというのに荒々しく猛り狂っていた。
他の男たちも同じだ。
「ああん…そんな大きいの、壊れちゃう」
少しも嫌そうではない表情と声で、エクレールは男たちを受け入れるのだった。
かくして、イレーヌたちは多夫多妻婚をする形で伴侶となる。
誰もが、ようやく本当の意味で身体を重ね、伴侶となることができた喜びに満たされていたのである。
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※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
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