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05 そっちの趣味はなかったはずなのに
キスされて、その気になって
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01
“ああ…愛おしいイレーヌ様あ…あんっ!”
“エクレール…愛しているわ…もっと感じて…”
エクレールはイレーヌに抱かれて、幸福感と快感に満たされていた。
同性ならではの巧みな愛撫が、絹のように美しい肌が触れてくる感触が心地良い。
“もうイっちゃうっ!”
“イきなさい、エクレール”
エクレールはイレーヌの指と舌で何度も絶頂を迎えてしまう。
まるで空を飛んでいるかのような感覚を、エクレールはうっとりと味わった。
「ああ…また…」
エクレール・レジェンヌ伯爵令嬢はベッドの中で目を開く。
股間に手をやってみると、そこはぐっしょりと濡れていた。
ベッドの中に淫らな牝のにおいが満ちている。
(またイレーヌ様に抱かれる夢を見て…)
淫らな夢を見て眠ったまま絶頂に達してしまう、女の子の夢精、いわゆる夢イキをまたしてしまったようだ。
無意識にうつぶせになり、敏感な部分をシーツに擦りつけていたようだ。
(ああ…この胸が焼かれるような思い…どうしたらいいのでしょう…)
エクレールは確信していた。自分は同性でありながら、イレーヌ・ヴェルメール候爵令嬢を愛してしまっていると。
もともと、男の子だけでなく女の子を恋愛対象として意識することもあった。が、イレーヌは特別な存在だった。
始まりは、ヴォルタンとの国境紛争のおり、パザフの町で民間人でありながら防衛の指揮を執っている彼女を見たことだった。
凜々しく美しい、正に女傑と言えるイレーヌの姿に心を奪われた。
そして、イレーヌの斬新な発想と戦略はヴォルタン軍を翻弄し、みごと勝利を勝ち取った。
それだけではない。
イレーヌは若くして財務卿補佐を拝命し、全く新しい経済財政政策で、物価の下落にあえいでいた王国を見事救ったのだ。
塩の値下がりに苦しんでいたレジェンヌ伯爵家も、今やそれなりに裕福な生活ができているほどだ。
エクレールのイレーヌに対する尊敬の念は、やがて恋慕に変わった。
イレーヌに愛してもらいたい。イレーヌを自分のものにしたい。と。
(でも…)
とエクレールは思う。
イレーヌはとても男たちにモテるという噂だ。
現に、先だっての湖での水遊びには、国の英雄にしてイケメンのエルフであるアレクサンダー卿を伴っていた。
(彼女はモテるし、私が入り込むすきはない…?
でも…諦めるなんていや!)
エクレールはもう自分を抑えられなかった。
(かくなる上は、強引にでも思いを遂げよう)
そう決意するエクレールだった。
王都郊外、ジェンセン温泉。
「ふう…ほっとする…」
イレーヌ・ヴェルメール候爵令嬢は、温泉に浸かりながら穏やかに息を吐いていた。
最近仕事が激務で疲れが溜まっている。
ついでに、四人もの男を全部相手にするのは、気持ち良く楽しいとはいえそれなりに消耗するのだ。
(来て良かった…)
そう思う。
温泉は正に命の洗濯だ。
「イレーヌ様、ごきげんよう」
かけられた声に目線を向けると、エクレールだった。
「あら、エクレールさんごきげんよう。
意外ですわね。あなたも湯治ですの?」
「ええ、父がこの温泉の所有者の一人ですので。
頻繁に利用しているのです」
エクレールがにこやかに答える。
(しかし、でかい)
イレーヌは素直にそう思う。
手ぬぐいで隠してはいるが、エクレールの胸の膨らみはすさまじい。
90センチを軽く越えて、もしかするとメートル級に届くかも知れない。
(普段は着やせしているのかしら)
服を着ているときはあまり目立たないのが不思議だった。
身体を洗って湯船に入ってくるエクレールを間近で見て、イレーヌはそう思う。
(髪を下ろすと違って見えますわね…)
自分の横に並んだエクレールは、妙に色気があった。
いつも三つ編みにしてやや野暮ったく見えるが、髪を下ろすととたんに妖艶な雰囲気になる。
天然パーマと思しい黒髪は、何とも言えない色っぽさを演出している。
もともと美人だとは思っていたが、女の自分から見ても来るものがある。
「それにしても…イレーヌ様お肌きれい…」
エクレールがイレーヌの腕に触れる。美しく器用そうな指が、肌をつーっと撫でる。
「まあ…お手入れは欠かしていませんから。
エクレールさんだってお肌きれいではないですか」
そういって、イレーヌはエクレールの手を握る。実際、白い肌は絹のようだった。
「それほどでも…。
髪も素敵ですわね…」
そう言って、エクレールはてぬぐいでアップにしたイレーヌの髪に触れる。
(あの…近いのですけど…)
イレーヌは、エクレールが息がかかりそうなほど顔を近づけてくることに恥ずかしくなる。
彼女の特徴である紅の瞳はとても美しく、吸い込まれそうだった。
「んん…」
「…!?」
(な…何が起こっているの…?)
イレーヌは一瞬思考がフリーズした。
気がついたらエクレールに唇を重ねられていたのだ。
(なんて柔らかい…)
自分はレズではないとは思うが、不思議と嫌悪感はなかった。
エクレールのキスは、それほど柔らかく穏やかで、心地よかったのだ。
(あ…わたくしのファーストキス…)
初めてのキスを女の子としてしまった。
そう思うが、悔恨はなかった。エクレールのキスの心地よさに、そんなことは気にならなくなってしまうのだ。
エクレールは取りあえず満足したのか、唇を離し、再びイレーヌの目をのぞき込む。
「突然ごめんなさい。
でも私、もう自分が抑えられませんの。
イレーヌ様、お慕いしています。愛しているんです」
「エクレールさん…」
イレーヌは、情熱的な愛の告白に不覚にもぽーっとなってしまう。
相手が女だという事実など忘れてしまっていた。
「イレーヌ様。目を閉じて…」
髪を撫でながら、エクレールがそう言う。
(今目を閉じたら…絶対に引き返せなくなってしまう…)
そう思うが、イレーヌはどうしてもエクレールを拒絶できなかった。
紅の宝石のような瞳にみつめられてしまうと、催眠術にかかったように彼女のいいなりになってしまうのだ。
イレーヌはゆっくりと目を閉じた。
「あむ…」
「ちゅっちゅ…」
再び唇同士が触れあう。
最初は軽く触れあうだけ。ゆっくりと深く。
「口を少し開けて」
「はい…はむ…」
エクレールの言う通り口を開けると、舌が入って来る。
ゆっくりと舌同士を絡ませ、貪り合う。
イレーヌも負けずに舌を突きだし、先端同士をつつき合わせる。
(ああ…キス…気持ちいい…)
全身がしびれて、蕩けていくようだった。
口が性器に変わったようで、舌だけでなく、唇も粘膜も、歯列さえも心地良い。
キスから全身にしびれるような快感が拡がっていく。
「イレーヌ様…おっぱい…柔らかい…」
キスに満足したらしいエクレールが、イレーヌの胸の膨らみに舌を這わせる。
「ああ…感じます…」
突き出された舌がゆっくりと乳輪の周りで円を描く。
そして、舌先で乳首をころころと転がす。
「あんっ…!それ…気持ちいい…気持ちいいです…!」
同性だからだろうか、エクレールは女の感じさせ方を怖ろしいほど心得ていた。
乳首から全身に電流が走るようだった。
「イく…イっちゃうっ!あああっ…!」
イレーヌは自分の意思に関係なく絶頂を迎えていた。
(乳首だけでイってしまうなんて…)
オナニー大好きなイレーヌだが、乳首だけで達したのは初めてだった。
「イレーヌ様、私のおっぱいも気持ち良くして下さいまし…」
「はい…ちゅっ…れろれろ…」
拒むという考えはイレーヌにはなかった。
エクレールの膨らみに吸い付いてキスの雨を浴びせ、乳首を舌先でつつく。
「ああん…!イレーヌ様…上手です…とっても上手…」
「ああ…すごい…エクレールさんのおっぱい…大きい…」
なんとも幸せな気分だった。
圧倒的なボリュームを持つ膨らみは信じられないほど柔らかい。
イレーヌは、エクレールの胸を唇と舌で愛撫する行為に夢中になってしまう。
「はあああん…!イきますっ…気持ちいいっ…!」
「ああ…エクレールさんかわいい…」
エクレールがイレーヌの頭を抱きしめて、ぐっと仰け反る。
エクレールもまた、乳首への愛撫だけで達してしまったようだ。
イレーヌはなんだか誇らしい気分だった。
「イレーヌ様、一緒に気持ち良くなりましょう」
「はい…ああ…エクレールさあん…」
二人は濃厚なキスを交わしながら互いの女の部分を愛撫し合う。
エクレールに導かれて触れたそこは、湯とは明らかに違うものでぬるぬるとしていた。
「ああ…素敵…イレーヌ様…とっても素敵…」
「エクレールさん…エクレールさん…一緒にイきましょうか…」
エクレールの指は驚くほど心地よかった。
興奮して敏感になっていたイレーヌの女の部分は、軽く指で撫でられただけでアクメを迎えてしまう。
少し遅れてエクレールも全身を硬直させて達する。
二人はしばらく荒い息をついて抱き合っていた。
だが、他の入浴客が入って来ると慌てて離れる。
「イレーヌ様、部屋を取ってありますの。ご一緒しましょう?」
「はい…」
(それって…つまり…部屋で続きを…)
このままレズに目覚めてしまったらと思うと怖かったが、イレーヌはエクレールの紅の瞳にどうしても逆らうことができなかった。
部屋に移動した二人は、ベッドに倒れ込み、再び濃厚なディープキスを交わしながら互いの股間を愛撫し合う。
レズセックスには射精がないため、明確な終わりがない。
イレーヌとエクレールの女同士の泥沼のような快楽の世界は、日が沈み、夜がとっぷりとくれるまで続いたのだった。
(殿方たちはともかく…ゲームの主人公であるはずのエクレールさんのフラグまで立つなんて…。
どうしたことですの…?)
そんなことを思いながらも、エクレールとのセックスで心地よく疲れたイレーヌは、まどろみに落ちたのだった。
“ああ…愛おしいイレーヌ様あ…あんっ!”
“エクレール…愛しているわ…もっと感じて…”
エクレールはイレーヌに抱かれて、幸福感と快感に満たされていた。
同性ならではの巧みな愛撫が、絹のように美しい肌が触れてくる感触が心地良い。
“もうイっちゃうっ!”
“イきなさい、エクレール”
エクレールはイレーヌの指と舌で何度も絶頂を迎えてしまう。
まるで空を飛んでいるかのような感覚を、エクレールはうっとりと味わった。
「ああ…また…」
エクレール・レジェンヌ伯爵令嬢はベッドの中で目を開く。
股間に手をやってみると、そこはぐっしょりと濡れていた。
ベッドの中に淫らな牝のにおいが満ちている。
(またイレーヌ様に抱かれる夢を見て…)
淫らな夢を見て眠ったまま絶頂に達してしまう、女の子の夢精、いわゆる夢イキをまたしてしまったようだ。
無意識にうつぶせになり、敏感な部分をシーツに擦りつけていたようだ。
(ああ…この胸が焼かれるような思い…どうしたらいいのでしょう…)
エクレールは確信していた。自分は同性でありながら、イレーヌ・ヴェルメール候爵令嬢を愛してしまっていると。
もともと、男の子だけでなく女の子を恋愛対象として意識することもあった。が、イレーヌは特別な存在だった。
始まりは、ヴォルタンとの国境紛争のおり、パザフの町で民間人でありながら防衛の指揮を執っている彼女を見たことだった。
凜々しく美しい、正に女傑と言えるイレーヌの姿に心を奪われた。
そして、イレーヌの斬新な発想と戦略はヴォルタン軍を翻弄し、みごと勝利を勝ち取った。
それだけではない。
イレーヌは若くして財務卿補佐を拝命し、全く新しい経済財政政策で、物価の下落にあえいでいた王国を見事救ったのだ。
塩の値下がりに苦しんでいたレジェンヌ伯爵家も、今やそれなりに裕福な生活ができているほどだ。
エクレールのイレーヌに対する尊敬の念は、やがて恋慕に変わった。
イレーヌに愛してもらいたい。イレーヌを自分のものにしたい。と。
(でも…)
とエクレールは思う。
イレーヌはとても男たちにモテるという噂だ。
現に、先だっての湖での水遊びには、国の英雄にしてイケメンのエルフであるアレクサンダー卿を伴っていた。
(彼女はモテるし、私が入り込むすきはない…?
でも…諦めるなんていや!)
エクレールはもう自分を抑えられなかった。
(かくなる上は、強引にでも思いを遂げよう)
そう決意するエクレールだった。
王都郊外、ジェンセン温泉。
「ふう…ほっとする…」
イレーヌ・ヴェルメール候爵令嬢は、温泉に浸かりながら穏やかに息を吐いていた。
最近仕事が激務で疲れが溜まっている。
ついでに、四人もの男を全部相手にするのは、気持ち良く楽しいとはいえそれなりに消耗するのだ。
(来て良かった…)
そう思う。
温泉は正に命の洗濯だ。
「イレーヌ様、ごきげんよう」
かけられた声に目線を向けると、エクレールだった。
「あら、エクレールさんごきげんよう。
意外ですわね。あなたも湯治ですの?」
「ええ、父がこの温泉の所有者の一人ですので。
頻繁に利用しているのです」
エクレールがにこやかに答える。
(しかし、でかい)
イレーヌは素直にそう思う。
手ぬぐいで隠してはいるが、エクレールの胸の膨らみはすさまじい。
90センチを軽く越えて、もしかするとメートル級に届くかも知れない。
(普段は着やせしているのかしら)
服を着ているときはあまり目立たないのが不思議だった。
身体を洗って湯船に入ってくるエクレールを間近で見て、イレーヌはそう思う。
(髪を下ろすと違って見えますわね…)
自分の横に並んだエクレールは、妙に色気があった。
いつも三つ編みにしてやや野暮ったく見えるが、髪を下ろすととたんに妖艶な雰囲気になる。
天然パーマと思しい黒髪は、何とも言えない色っぽさを演出している。
もともと美人だとは思っていたが、女の自分から見ても来るものがある。
「それにしても…イレーヌ様お肌きれい…」
エクレールがイレーヌの腕に触れる。美しく器用そうな指が、肌をつーっと撫でる。
「まあ…お手入れは欠かしていませんから。
エクレールさんだってお肌きれいではないですか」
そういって、イレーヌはエクレールの手を握る。実際、白い肌は絹のようだった。
「それほどでも…。
髪も素敵ですわね…」
そう言って、エクレールはてぬぐいでアップにしたイレーヌの髪に触れる。
(あの…近いのですけど…)
イレーヌは、エクレールが息がかかりそうなほど顔を近づけてくることに恥ずかしくなる。
彼女の特徴である紅の瞳はとても美しく、吸い込まれそうだった。
「んん…」
「…!?」
(な…何が起こっているの…?)
イレーヌは一瞬思考がフリーズした。
気がついたらエクレールに唇を重ねられていたのだ。
(なんて柔らかい…)
自分はレズではないとは思うが、不思議と嫌悪感はなかった。
エクレールのキスは、それほど柔らかく穏やかで、心地よかったのだ。
(あ…わたくしのファーストキス…)
初めてのキスを女の子としてしまった。
そう思うが、悔恨はなかった。エクレールのキスの心地よさに、そんなことは気にならなくなってしまうのだ。
エクレールは取りあえず満足したのか、唇を離し、再びイレーヌの目をのぞき込む。
「突然ごめんなさい。
でも私、もう自分が抑えられませんの。
イレーヌ様、お慕いしています。愛しているんです」
「エクレールさん…」
イレーヌは、情熱的な愛の告白に不覚にもぽーっとなってしまう。
相手が女だという事実など忘れてしまっていた。
「イレーヌ様。目を閉じて…」
髪を撫でながら、エクレールがそう言う。
(今目を閉じたら…絶対に引き返せなくなってしまう…)
そう思うが、イレーヌはどうしてもエクレールを拒絶できなかった。
紅の宝石のような瞳にみつめられてしまうと、催眠術にかかったように彼女のいいなりになってしまうのだ。
イレーヌはゆっくりと目を閉じた。
「あむ…」
「ちゅっちゅ…」
再び唇同士が触れあう。
最初は軽く触れあうだけ。ゆっくりと深く。
「口を少し開けて」
「はい…はむ…」
エクレールの言う通り口を開けると、舌が入って来る。
ゆっくりと舌同士を絡ませ、貪り合う。
イレーヌも負けずに舌を突きだし、先端同士をつつき合わせる。
(ああ…キス…気持ちいい…)
全身がしびれて、蕩けていくようだった。
口が性器に変わったようで、舌だけでなく、唇も粘膜も、歯列さえも心地良い。
キスから全身にしびれるような快感が拡がっていく。
「イレーヌ様…おっぱい…柔らかい…」
キスに満足したらしいエクレールが、イレーヌの胸の膨らみに舌を這わせる。
「ああ…感じます…」
突き出された舌がゆっくりと乳輪の周りで円を描く。
そして、舌先で乳首をころころと転がす。
「あんっ…!それ…気持ちいい…気持ちいいです…!」
同性だからだろうか、エクレールは女の感じさせ方を怖ろしいほど心得ていた。
乳首から全身に電流が走るようだった。
「イく…イっちゃうっ!あああっ…!」
イレーヌは自分の意思に関係なく絶頂を迎えていた。
(乳首だけでイってしまうなんて…)
オナニー大好きなイレーヌだが、乳首だけで達したのは初めてだった。
「イレーヌ様、私のおっぱいも気持ち良くして下さいまし…」
「はい…ちゅっ…れろれろ…」
拒むという考えはイレーヌにはなかった。
エクレールの膨らみに吸い付いてキスの雨を浴びせ、乳首を舌先でつつく。
「ああん…!イレーヌ様…上手です…とっても上手…」
「ああ…すごい…エクレールさんのおっぱい…大きい…」
なんとも幸せな気分だった。
圧倒的なボリュームを持つ膨らみは信じられないほど柔らかい。
イレーヌは、エクレールの胸を唇と舌で愛撫する行為に夢中になってしまう。
「はあああん…!イきますっ…気持ちいいっ…!」
「ああ…エクレールさんかわいい…」
エクレールがイレーヌの頭を抱きしめて、ぐっと仰け反る。
エクレールもまた、乳首への愛撫だけで達してしまったようだ。
イレーヌはなんだか誇らしい気分だった。
「イレーヌ様、一緒に気持ち良くなりましょう」
「はい…ああ…エクレールさあん…」
二人は濃厚なキスを交わしながら互いの女の部分を愛撫し合う。
エクレールに導かれて触れたそこは、湯とは明らかに違うものでぬるぬるとしていた。
「ああ…素敵…イレーヌ様…とっても素敵…」
「エクレールさん…エクレールさん…一緒にイきましょうか…」
エクレールの指は驚くほど心地よかった。
興奮して敏感になっていたイレーヌの女の部分は、軽く指で撫でられただけでアクメを迎えてしまう。
少し遅れてエクレールも全身を硬直させて達する。
二人はしばらく荒い息をついて抱き合っていた。
だが、他の入浴客が入って来ると慌てて離れる。
「イレーヌ様、部屋を取ってありますの。ご一緒しましょう?」
「はい…」
(それって…つまり…部屋で続きを…)
このままレズに目覚めてしまったらと思うと怖かったが、イレーヌはエクレールの紅の瞳にどうしても逆らうことができなかった。
部屋に移動した二人は、ベッドに倒れ込み、再び濃厚なディープキスを交わしながら互いの股間を愛撫し合う。
レズセックスには射精がないため、明確な終わりがない。
イレーヌとエクレールの女同士の泥沼のような快楽の世界は、日が沈み、夜がとっぷりとくれるまで続いたのだった。
(殿方たちはともかく…ゲームの主人公であるはずのエクレールさんのフラグまで立つなんて…。
どうしたことですの…?)
そんなことを思いながらも、エクレールとのセックスで心地よく疲れたイレーヌは、まどろみに落ちたのだった。
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