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04 フィットネスラブパニック
お腹の奥があったかく
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06
「瞳さん、新しいマッサージ練習中なんです。
ちょっと試してもらって感想聞かせてもらえません?」
今日の運動のカリキュラムを終えて、整理体操をしていた瞳に、つかさがそう申し出てきた。
「マッサージって、つかさちゃんがしてくれるの?」
「本当なら専門家の人にやってもらうのが一番なんですけどね。
ひとりの時でもできるマッサージって大切だから。
特に体を動かした後のケアは。
瞳さんに一度試して欲しいかなって」
つかさに熱心な口調と上目遣いの目線で言われては、断るという選択はない。
久しぶりに本格的な運動をした後だ。
マッサージをしてもらうのもいいだろうと考えたこともある。
瞳はつかさのマッサージを受けることにしたのだった。
「どうです?痛くないですか?」
「うん…つかさちゃん、うまいわね。気持ちいいよ…」
ジムの一角にあるリラクゼーションルームを借用する。
ついたてで仕切られたスペースの中に、かなり本格的なマッサージ台がある。
つかさのマッサージはけっこう上手だった。
(ああー…けっこう効くわ…。つかさちゃん、意外に力強いし…。
気持ちいい…)
瞳は運動した後の体を揉みほぐされ、ツボを押され、すっかりリラックスしていた。
だが、つかさには別の思惑があった。
(うまく効いてるっぽいな。これなら、すぐに女の機能も活性化していくはず)
表情には出さないが、内心でほくそ笑む。
体を動かした後のケアなどとは大嘘。
今瞳に施しているのは、女の機能を活性化させ、体をびんかんにさせるマッサージだ。
小学校高学年のころ、生理不順に悩まされていたつかさは、ホルモンバランスを整えるマッサージを頻繁に受けていた。
自分でもツボ療法を積極的に勉強していた。お陰で、女の機能を活発化させるマッサージやツボに関しては下手な専門家よりくわしいほどになっている。
膝のお皿の上にある血海。膝の外側の陽陸泉。背中のウエストのくびれ部分の腎兪。
他の機関を司るツボと織り交ぜて不自然にならない程度に、時間をかけて押していく。
「瞳さん、どうですか?体あったかくなってきません?」
「そうね…。なんかほかほかしてきたかも…」
つかさの言葉に応える瞳は、微妙に顔を赤くして、熱っぽい吐息をはいている。
(この調子だ)
つかさは内心でガッツポーズをする。
生理不順や不妊対策のツボを刺激されると、副次的に体がびんかんになり、性欲が強まる効果があるらしい。
実際、生理不順対策のためのツボを押すようになってから、つかさは性欲が強まっている自覚がある。
それまで生理が近いときにたまにする程度だった自慰の頻度が、週2日程度まで増えた。
最近オーガズムも経験した。
当然のように自分より女としての機能が発達した瞳には、より効果があるはずだ。
「瞳さん。健康状態はぶっちゃけどうですか?
冷え性とか便秘とか、後女の子の日が遅れるとかありません?」
「前はけっこう便秘はあったけど、最近は食生活を改善してるから調子いい方かな。
生理も、割と順調だし」
「そうですか。
ちょっと体のあちこちが固い気がするけど…生理の前後だからかな?
次に生理来る予定、いつごろですか?」
「えーと…明後日か、その辺りだと思う…」
(それは好都合)
つかさは嬉しい誤算に内心でにんまりとする。
女の機能を活性化するツボ療法は、生理が近ければさらに効果が増す。
瞳の理性を麻痺させ、セックスの衝動をがまんできないようにしてしまうことも可能かも知れなかった。
「ええと、じゃあお腹のツボ押していきますね」
仰向けになった瞳のお腹に手を当てたつかさは、人差し指と薬指でへその周辺をマッサージするふりをして、親指で下腹部のツボを押していく。
へそから指3本下にある石門、4本分下の関元。
生理不順の他、不妊対策にも有効なツボで、副次的に生殖機能の活発化も期待できる。
嘘か誠か、不感症の女でさえセックスがしたくてたまらなくなってしまうという。
「あああー…。なんかお腹の奥がすごくあったかい…」
(いい顔してる…もっとあったかくしてさし上げますよ…)
つかさは、うっとりと色っぽい表情を浮かべ始めた瞳に、さらに念入りに時限爆弾をしかけていく。
石門と関元を刺激した効果は、後からじんわりと来る。
今瞳が感じているのはお腹の奥が温かくなる感覚だが、次第にそれはセックスの衝動に変わって行くはずだった。
いつもの自分のように。
実際、瞳の汗のにおいに混じって、わずかに愛液のにおいがし始めている。
瞳の女の部分は潤い始めていることだろう。
(そろそろいいかな)
ツボへの刺激は充分だと判断したつかさは、マッサージを切り上げて腰を上げる。
「ちょっとごめんなさい。
のど乾いちゃった。飲み物買ってきますね」
「うん…わかった…」
つかさはリラクゼーションルームを後にして、目当ての人物を探す。
(瞳さん、待っててね。すぐ天国まで行けるから)
そんなことを思うのだった。
「瞳さん、新しいマッサージ練習中なんです。
ちょっと試してもらって感想聞かせてもらえません?」
今日の運動のカリキュラムを終えて、整理体操をしていた瞳に、つかさがそう申し出てきた。
「マッサージって、つかさちゃんがしてくれるの?」
「本当なら専門家の人にやってもらうのが一番なんですけどね。
ひとりの時でもできるマッサージって大切だから。
特に体を動かした後のケアは。
瞳さんに一度試して欲しいかなって」
つかさに熱心な口調と上目遣いの目線で言われては、断るという選択はない。
久しぶりに本格的な運動をした後だ。
マッサージをしてもらうのもいいだろうと考えたこともある。
瞳はつかさのマッサージを受けることにしたのだった。
「どうです?痛くないですか?」
「うん…つかさちゃん、うまいわね。気持ちいいよ…」
ジムの一角にあるリラクゼーションルームを借用する。
ついたてで仕切られたスペースの中に、かなり本格的なマッサージ台がある。
つかさのマッサージはけっこう上手だった。
(ああー…けっこう効くわ…。つかさちゃん、意外に力強いし…。
気持ちいい…)
瞳は運動した後の体を揉みほぐされ、ツボを押され、すっかりリラックスしていた。
だが、つかさには別の思惑があった。
(うまく効いてるっぽいな。これなら、すぐに女の機能も活性化していくはず)
表情には出さないが、内心でほくそ笑む。
体を動かした後のケアなどとは大嘘。
今瞳に施しているのは、女の機能を活性化させ、体をびんかんにさせるマッサージだ。
小学校高学年のころ、生理不順に悩まされていたつかさは、ホルモンバランスを整えるマッサージを頻繁に受けていた。
自分でもツボ療法を積極的に勉強していた。お陰で、女の機能を活発化させるマッサージやツボに関しては下手な専門家よりくわしいほどになっている。
膝のお皿の上にある血海。膝の外側の陽陸泉。背中のウエストのくびれ部分の腎兪。
他の機関を司るツボと織り交ぜて不自然にならない程度に、時間をかけて押していく。
「瞳さん、どうですか?体あったかくなってきません?」
「そうね…。なんかほかほかしてきたかも…」
つかさの言葉に応える瞳は、微妙に顔を赤くして、熱っぽい吐息をはいている。
(この調子だ)
つかさは内心でガッツポーズをする。
生理不順や不妊対策のツボを刺激されると、副次的に体がびんかんになり、性欲が強まる効果があるらしい。
実際、生理不順対策のためのツボを押すようになってから、つかさは性欲が強まっている自覚がある。
それまで生理が近いときにたまにする程度だった自慰の頻度が、週2日程度まで増えた。
最近オーガズムも経験した。
当然のように自分より女としての機能が発達した瞳には、より効果があるはずだ。
「瞳さん。健康状態はぶっちゃけどうですか?
冷え性とか便秘とか、後女の子の日が遅れるとかありません?」
「前はけっこう便秘はあったけど、最近は食生活を改善してるから調子いい方かな。
生理も、割と順調だし」
「そうですか。
ちょっと体のあちこちが固い気がするけど…生理の前後だからかな?
次に生理来る予定、いつごろですか?」
「えーと…明後日か、その辺りだと思う…」
(それは好都合)
つかさは嬉しい誤算に内心でにんまりとする。
女の機能を活性化するツボ療法は、生理が近ければさらに効果が増す。
瞳の理性を麻痺させ、セックスの衝動をがまんできないようにしてしまうことも可能かも知れなかった。
「ええと、じゃあお腹のツボ押していきますね」
仰向けになった瞳のお腹に手を当てたつかさは、人差し指と薬指でへその周辺をマッサージするふりをして、親指で下腹部のツボを押していく。
へそから指3本下にある石門、4本分下の関元。
生理不順の他、不妊対策にも有効なツボで、副次的に生殖機能の活発化も期待できる。
嘘か誠か、不感症の女でさえセックスがしたくてたまらなくなってしまうという。
「あああー…。なんかお腹の奥がすごくあったかい…」
(いい顔してる…もっとあったかくしてさし上げますよ…)
つかさは、うっとりと色っぽい表情を浮かべ始めた瞳に、さらに念入りに時限爆弾をしかけていく。
石門と関元を刺激した効果は、後からじんわりと来る。
今瞳が感じているのはお腹の奥が温かくなる感覚だが、次第にそれはセックスの衝動に変わって行くはずだった。
いつもの自分のように。
実際、瞳の汗のにおいに混じって、わずかに愛液のにおいがし始めている。
瞳の女の部分は潤い始めていることだろう。
(そろそろいいかな)
ツボへの刺激は充分だと判断したつかさは、マッサージを切り上げて腰を上げる。
「ちょっとごめんなさい。
のど乾いちゃった。飲み物買ってきますね」
「うん…わかった…」
つかさはリラクゼーションルームを後にして、目当ての人物を探す。
(瞳さん、待っててね。すぐ天国まで行けるから)
そんなことを思うのだった。
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