20 / 34
眼鏡の優等生の苦しみを救え
最後まで反省しない者たち
しおりを挟む
03
エグゼニアたちが連行された夜。
学院の院長室には、弁護士のエンデとリディア、パトリシアが、院長のブレンハイムと、ナッソーに面会していた。
「学院は今回のことをどうお考えなのでしょう」
エンデの質問に、ブレンハイムが渋面になる。
間違いなく監督不行き届き、管理監督責任の問題になるのをわかっているのだ。
すでに警察沙汰になっている以上、内部的な処理も穏便な解決も不可能ということも。
「そんなことより、われわれ教師に相談せず警察を呼んだことの問題が先だ。
学院のことは学院で解決すべきことだ。
学院の面子をつぶしたんだ。相応の処罰は覚悟してもらう」
ナッソーは居丈高に振る舞う。
問題をなんとしても自分の責任から学院の面子の話にすり替えたいようだ。
この期に及んでも、自分の保身しか頭にない。
「相談なら以前しました。それなのに、今回の事件が起きた」
「なんだと!私を愚弄するつもりか!」
「やめたまえ、ナッソー先生!」
学院長が、これ以上はやぶ蛇だとナッソーを制止する。
彼は、ナッソーより仕事へのプライドと良識があるようだ。
「とにかく、ナッソー先生ではいじめの解決は不可能と当方は判断します。
先生。リディアさんが預けた端末を返却して下さい」
「何を言うんです。これは私の仕事の問題だ。あなたの指図など…」
ナッソーは顔中に汗を浮かべながら言う。
(これは、そういうことか)
傍らで聞いていたパトリシアはこの後の展開が予測できた。
「学院長。彼に返却するように命令して下さい。
裁判の際の大事な資料です」
エンデは学院長に向き直って言う。
「ナッソー先生。お聞きの通りだ。返却したまえ」
「では後日に」
「今すぐです。取りに戻るなら、それまで待っています」
被せられたエンデの言葉に、ナッソーが絶望的な顔になる。
「じ…実は私の不注意によって紛失してしまいまして…」
ナッソーの返答に、パトリシアは嘆息する。
(やっぱりこいつ、いじめを見て見ぬ振りするだけじゃない。
隠蔽するつもりだった)
こうなってはもう学院も言い逃れできないだろう。
「どうやらいじめの隠蔽があったことは事実のようですね」
エンデが厳しい口調で言う。
「違う」と反論しようとするナッソーを、学院長が制止する。
「学院とあなた方幹部の管理監督責任に関しては、謝罪と損害賠償さえして頂ければ裁判まではしません。
ただ、いじめの加害者とナッソー先生に対する厳罰は強く求めます」
エンデの言葉に、学院長が決然とした表情になる。
いや、警察沙汰まで起きては、もはや大事は不可避。自分が責任を取らないですむことを考え始めたというべきか。
「わかりました。ナッソー君。辞表を出したまえ」
ナッソーがこの世の終わりのような顔になる。
「冗談じゃありません!
今度二人目の子供が生まれるんだ。家のローンだってあるんです!」
学院長はナッソーをにらみつける
「ならやむを得ん。懲戒解雇だ!」
場が一瞬沈み返る。学院長の声は、それほど迫力があったのだ。
懲戒解雇となれば、退職金も支払われない。加えて、ナッソーは今後職探しに際して、履歴書に懲戒解雇された旨を書かなければならない。再就職は極めて厳しくなる。
「こ…この程度のことで懲戒解雇なんてできるわけがない!
労働局に訴えます。裁判でも争いますよ!」
「それは、君の将来にマイナスになるんじゃないかね?」
学院長の反論に、ナッソーは全身から力が抜けたらしい。
裁判で争うとなれば、学院はナッソーがいじめを隠蔽した事実を詳しく強く主張するだろう。
映像と音声という証拠がある以上、ナッソーが勝つことは難しい。
むしろ、公の法廷でいじめの隠蔽、教師としての職務怠慢を暴露されてしまう結果になる。
「ナッソー先生。
いい加減自分のしたことを理解しなさい。
リディアさんからの預かり物を破棄したか壊したことは、立派な犯罪ですよ」
「うるさああああいっ!」
痺れを切らして割り込んだエンデの言葉に逆ギレしたナッソーは、大声をあげる。
「あんた何様だ!
学院には学院の都合も事情もあるんだよ!弁護士がしゃしゃり出てこられちゃ迷惑なんだ!
ただじゃすまさない!弁護士会に懲戒請求してやるからな!」
子供のようにまくし立てるナッソーの言葉を、エンデは一笑に付す。
「その場合、私は反論することになります。
あなたの職務怠慢と背信行為を。そしてその結果なにが起きたか。
それでも良ければどうぞ」
エンデの言葉に、ナッソーはぐっと詰まる。
(教師に裁量あるって言っても、犯罪を隠蔽しちゃいかんでしょ)
その程度のことを、今になって理解したナッソーを、パトリシアは笑う。
部分社会の法理というように、確かに学院には自治は認められるべきだ。
だが、学院の面子のために犯罪を隠蔽する権利まであるわけではない。
学院が自浄作用を欠いている以上、弁護士の介入は当然だ。
(それを逆恨みして懲戒請求なんかして、新聞沙汰にでもなったら?)
ナッソーの再就職は絶望的。最悪、教員免許剥奪もあり得るかも知れない。
「ああ…あああああああああーーーーーーーーー…」
全てが終わり、もう元に戻す方法はない。否応なくツケの清算をさせられると悟ったナッソーが見苦しく悲鳴を上げた。
(私たちの勝ちと言うことだけど、少しも嬉しくない)
パトリシアは心からそう思う。
そもそもいじめなど起きなければ、あるいは教師がしっかり対応していれば、する必要のないケンカだったのだ。
いい迷惑。それ以上でも以下でもなかった。
(それに、学院の体質が根本的に変わったわけじゃない)
今回、裁判を起こさないことをエサにされ、ナッソーをトカゲのしっぽにして逃げのびたように、学院も清廉潔白ではない。
というより、弁護士を立てて脅しつけるまでなにもしなかった時点で、学院そのものも腐っていると言えた。
これで万々歳ではない。
第二、第三のエグゼニアが現れない保証はどこにもない。
パトリシアは内心で嘆息した。
結局、ナッソーは健康上の問題という口実で依願退職する。
その後の消息は知れなかったが、風の噂では再就職に失敗して酒に溺れるようになり、離婚したらしい。
(まあ、気の毒とは思わない。
リディアが苦しんで、あんな教師のクズが毎日ふつうに生活できてるなんておかしいからね)
パトリシアはもうナッソーに対してなんの感慨もなかった。
それよりリディアだった。
「ありがとう、パトリシアさん。
作戦を建ててくれたり、弁護士さんを探してくれたり、あなたにはお世話になりっぱなしね」
「いえいえ、前にも言ったでしょ。
ああいうやつらは完全に排除しないと、いつ私がターゲットになるか。
当然のことをしたまでだよ」
(邪魔者はいなくなった。これで、あの素晴らしい膨らみは私のもの…)
リディアはパトリシアを救世主とさえ思い、心酔していた。
だが、そのパトリシアの根っこにあったのは邪な感情だったのである。
エグゼニアたちが連行された夜。
学院の院長室には、弁護士のエンデとリディア、パトリシアが、院長のブレンハイムと、ナッソーに面会していた。
「学院は今回のことをどうお考えなのでしょう」
エンデの質問に、ブレンハイムが渋面になる。
間違いなく監督不行き届き、管理監督責任の問題になるのをわかっているのだ。
すでに警察沙汰になっている以上、内部的な処理も穏便な解決も不可能ということも。
「そんなことより、われわれ教師に相談せず警察を呼んだことの問題が先だ。
学院のことは学院で解決すべきことだ。
学院の面子をつぶしたんだ。相応の処罰は覚悟してもらう」
ナッソーは居丈高に振る舞う。
問題をなんとしても自分の責任から学院の面子の話にすり替えたいようだ。
この期に及んでも、自分の保身しか頭にない。
「相談なら以前しました。それなのに、今回の事件が起きた」
「なんだと!私を愚弄するつもりか!」
「やめたまえ、ナッソー先生!」
学院長が、これ以上はやぶ蛇だとナッソーを制止する。
彼は、ナッソーより仕事へのプライドと良識があるようだ。
「とにかく、ナッソー先生ではいじめの解決は不可能と当方は判断します。
先生。リディアさんが預けた端末を返却して下さい」
「何を言うんです。これは私の仕事の問題だ。あなたの指図など…」
ナッソーは顔中に汗を浮かべながら言う。
(これは、そういうことか)
傍らで聞いていたパトリシアはこの後の展開が予測できた。
「学院長。彼に返却するように命令して下さい。
裁判の際の大事な資料です」
エンデは学院長に向き直って言う。
「ナッソー先生。お聞きの通りだ。返却したまえ」
「では後日に」
「今すぐです。取りに戻るなら、それまで待っています」
被せられたエンデの言葉に、ナッソーが絶望的な顔になる。
「じ…実は私の不注意によって紛失してしまいまして…」
ナッソーの返答に、パトリシアは嘆息する。
(やっぱりこいつ、いじめを見て見ぬ振りするだけじゃない。
隠蔽するつもりだった)
こうなってはもう学院も言い逃れできないだろう。
「どうやらいじめの隠蔽があったことは事実のようですね」
エンデが厳しい口調で言う。
「違う」と反論しようとするナッソーを、学院長が制止する。
「学院とあなた方幹部の管理監督責任に関しては、謝罪と損害賠償さえして頂ければ裁判まではしません。
ただ、いじめの加害者とナッソー先生に対する厳罰は強く求めます」
エンデの言葉に、学院長が決然とした表情になる。
いや、警察沙汰まで起きては、もはや大事は不可避。自分が責任を取らないですむことを考え始めたというべきか。
「わかりました。ナッソー君。辞表を出したまえ」
ナッソーがこの世の終わりのような顔になる。
「冗談じゃありません!
今度二人目の子供が生まれるんだ。家のローンだってあるんです!」
学院長はナッソーをにらみつける
「ならやむを得ん。懲戒解雇だ!」
場が一瞬沈み返る。学院長の声は、それほど迫力があったのだ。
懲戒解雇となれば、退職金も支払われない。加えて、ナッソーは今後職探しに際して、履歴書に懲戒解雇された旨を書かなければならない。再就職は極めて厳しくなる。
「こ…この程度のことで懲戒解雇なんてできるわけがない!
労働局に訴えます。裁判でも争いますよ!」
「それは、君の将来にマイナスになるんじゃないかね?」
学院長の反論に、ナッソーは全身から力が抜けたらしい。
裁判で争うとなれば、学院はナッソーがいじめを隠蔽した事実を詳しく強く主張するだろう。
映像と音声という証拠がある以上、ナッソーが勝つことは難しい。
むしろ、公の法廷でいじめの隠蔽、教師としての職務怠慢を暴露されてしまう結果になる。
「ナッソー先生。
いい加減自分のしたことを理解しなさい。
リディアさんからの預かり物を破棄したか壊したことは、立派な犯罪ですよ」
「うるさああああいっ!」
痺れを切らして割り込んだエンデの言葉に逆ギレしたナッソーは、大声をあげる。
「あんた何様だ!
学院には学院の都合も事情もあるんだよ!弁護士がしゃしゃり出てこられちゃ迷惑なんだ!
ただじゃすまさない!弁護士会に懲戒請求してやるからな!」
子供のようにまくし立てるナッソーの言葉を、エンデは一笑に付す。
「その場合、私は反論することになります。
あなたの職務怠慢と背信行為を。そしてその結果なにが起きたか。
それでも良ければどうぞ」
エンデの言葉に、ナッソーはぐっと詰まる。
(教師に裁量あるって言っても、犯罪を隠蔽しちゃいかんでしょ)
その程度のことを、今になって理解したナッソーを、パトリシアは笑う。
部分社会の法理というように、確かに学院には自治は認められるべきだ。
だが、学院の面子のために犯罪を隠蔽する権利まであるわけではない。
学院が自浄作用を欠いている以上、弁護士の介入は当然だ。
(それを逆恨みして懲戒請求なんかして、新聞沙汰にでもなったら?)
ナッソーの再就職は絶望的。最悪、教員免許剥奪もあり得るかも知れない。
「ああ…あああああああああーーーーーーーーー…」
全てが終わり、もう元に戻す方法はない。否応なくツケの清算をさせられると悟ったナッソーが見苦しく悲鳴を上げた。
(私たちの勝ちと言うことだけど、少しも嬉しくない)
パトリシアは心からそう思う。
そもそもいじめなど起きなければ、あるいは教師がしっかり対応していれば、する必要のないケンカだったのだ。
いい迷惑。それ以上でも以下でもなかった。
(それに、学院の体質が根本的に変わったわけじゃない)
今回、裁判を起こさないことをエサにされ、ナッソーをトカゲのしっぽにして逃げのびたように、学院も清廉潔白ではない。
というより、弁護士を立てて脅しつけるまでなにもしなかった時点で、学院そのものも腐っていると言えた。
これで万々歳ではない。
第二、第三のエグゼニアが現れない保証はどこにもない。
パトリシアは内心で嘆息した。
結局、ナッソーは健康上の問題という口実で依願退職する。
その後の消息は知れなかったが、風の噂では再就職に失敗して酒に溺れるようになり、離婚したらしい。
(まあ、気の毒とは思わない。
リディアが苦しんで、あんな教師のクズが毎日ふつうに生活できてるなんておかしいからね)
パトリシアはもうナッソーに対してなんの感慨もなかった。
それよりリディアだった。
「ありがとう、パトリシアさん。
作戦を建ててくれたり、弁護士さんを探してくれたり、あなたにはお世話になりっぱなしね」
「いえいえ、前にも言ったでしょ。
ああいうやつらは完全に排除しないと、いつ私がターゲットになるか。
当然のことをしたまでだよ」
(邪魔者はいなくなった。これで、あの素晴らしい膨らみは私のもの…)
リディアはパトリシアを救世主とさえ思い、心酔していた。
だが、そのパトリシアの根っこにあったのは邪な感情だったのである。
0
お気に入りに追加
557
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
俺の彼女が『寝取られてきました!!』と満面の笑みで言った件について
ねんごろ
恋愛
佐伯梨太郎(さえきなしたろう)は困っている。
何に困っているって?
それは……
もう、たった一人の愛する彼女にだよ。
青木ヒナにだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
エロゲーの悪役に転生した俺、なぜか正ヒロインに溺愛されてしまった件。そのヒロインがヤンデレストーカー化したんだが⁉
菊池 快晴
ファンタジー
入学式当日、学園の表札を見た瞬間、前世の記憶を取り戻した藤堂充《とうどうみつる》。
自分が好きだったゲームの中に転生していたことに気づくが、それも自身は超がつくほどの悪役だった。
さらに主人公とヒロインが初めて出会うイベントも無自覚に壊してしまう。
その後、破滅を回避しようと奮闘するが、その結果、ヒロインから溺愛されてしまうことに。
更にはモブ、先生、妹、校長先生!?
ヤンデレ正ヒロインストーカー、不良ヤンキーギャル、限界女子オタク、個性あるキャラクターが登場。
これは悪役としてゲーム世界に転生した俺が、前世の知識と経験を生かして破滅の運命を回避し、幸せな青春を送る為に奮闘する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる