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03 長身ボーイッシュギャルの幼なじみも
ついてないだろう…?
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03
その日、治明の部屋を友佳が訪れていた。
「ずいぶん久しぶりだな-」
「そうだな。小学校以来か」
友佳が懐かしそうに部屋の中を見回している。
変わったところもあれば、変わらないところもある。
純粋に感慨深いらしい。
(しかし、女の子と一緒の部屋っていうのもドキドキするな…。
友佳、きれいになったし…)
治明はそう思わずにはいられなかった。
小学校のころの友佳は、男勝りで外見もほとんど男の子だった。
もちろん、互いに二次性徴を迎える前だから異性として意識することもない。
だがすっかり成長して、しかもギャルになった友佳は長身でボーイッシュでこそあれ、紛れもなく女だった。
素直にきれいだと思える。
どうしても意識してしまうのだ。
「ん?どした?」
「いや、なんでもないよ」
つい友佳の横顔に見入っていた。
だが、それをストレートに伝えるのは歯が浮くようだと思う。
治明は曖昧に答える。
「でさ、本題なんだけど…」
「うん」
友佳が言葉を選びながら切り出す。
いつも快活な彼女には珍しく、ためらいがちだ。
「この間、私がきれいでかわいいって言ってくれたの、本当か…?」
友佳がきれいな眼でこちらを覗き込む。
常日頃、周囲からはハンサムウーマン、イケメン女子と思われているが、こうしてみると本当に女の子だ。
「もちろんじゃない。俺は、友佳をきれいでかわいいって思ってるよ」
単純かつストレートに伝えてみる。
この間のやりとりを思い出すと、友佳はどうも自分が長身で男っぽいことにコンプレックスがあるようだ。
なら、友佳はちゃんと女の子なのだ、自分はそう思っている、ということを伝えるべき。
治明にはそう思えた。
「本当にそう思うか?」
友佳が、簡単には信じられないという表情で聞いてくる。
「本当だよ。俺は女の子の評価にうそやお世辞は言わないって。
実はさ、学園に入って再会したときから、ずいぶんきれいでかわいくなったなって思ってたんだ」
治明は笑顔で言う。
もしかすると友佳は、男っぽい性格や外見をからかわれたりした経験があるのかも知れない。
ギャルになった理由もその辺にあるのではないか。
治明はそんな推測をしていた。
友佳が女の子としての自分に自信を持てないのだとしたら、それはもったいないことだと思う。
「そうか…。ハルはそう思うんだな…」
友佳が嬉しそうな顔になり、ついでなにかを決意したような様子になる。
そして、おもむろに立ち上がる。
「ハル…。これから私のことをよく見ててくれ…」
そう言うと、友佳は制服のスカートのホックを外し、脱ぎ捨ててしまう。
友佳の長く美しい脚が、引き締まった太ももが、シンプルだがかわいいデザインのスポーツ下着が露わになる
「友佳…どうしたんだよ、急に…」
「いいから、私から目を離すなよ」
戸惑う治明に、友佳が被せる。
そして、ソックスとYシャツを脱いで下着姿になる。
「どう…かな…。やっぱり魅力ないか…?」
「そんなことない。引き締まってるけど柔らかそうで…きれいだよ…」
恥ずかしそうに顔を染める友佳に、治明は思うところを伝えてみる。
テニスで鍛えられた友佳の体は、アスリートのものだった。
だが、無骨かと言えばそうでもない。
いわゆるグラマー体型ではないが、丸みを帯びるところはちゃんと帯びている。
モデルといっても通用しそうな、きれいな体だった。
「…」
友佳は、恥ずかしさを必死でこらえながら、今度はスポーツブラに手をかける
「なあ…友佳…。俺に襲われたらとか考えないのか…?」
「それは…ハルを信頼してるからさ…」
友佳はスポーツブラから肩と頭を抜き、大きくはないが形のいい膨らみをさらけ出す。
男女がひとつの部屋にいる。
そして、女の子が服を脱ぎ始めている。
男の方が理性を無くすことは充分あり得る。
というか、そうならない方が不自然だ。
(信頼していると言われてもな…)
自分とて健康な男子。
いろいろあって、いまだDTのヘタレではあるが、女の子の裸を前にして理性を保ち続ける自信はなかった。
「…!」
友佳は耳まで真っ赤になりながら、意を決したようにスポーツパンツに手をかけ、片足ずつ抜いていく。
「友佳…」
治明の言葉は言葉にならなかった。
目の前で、幼なじみのボーイッシュな美少女が生まれたままの姿になっている。
チョーカーやピアスといったアクセサリーが、引き締まった裸の美しさを引き立てているように感じられる。
「どうだ…?ついてないだろう…?」
友佳が胸の膨らみも、股間も隠そうとせず、恥ずかしそうに聞いてくる。
恥毛はちゃんと手入れがされているのか、きれいだった。
「うん…女の子だね…」
友佳の股間には、たしかに男のものはついていなかった。
まあ、小学校のころはもしかするとついているかも知れない、などと思っていたのは内緒だ、と治明は思う。
そのまま、しばし2人の間に沈黙が流れる。
治明は、友佳の美しい裸に素直に見とれていたのだ。
だが、友佳がなにを思っているのかまではわからなかった。
その日、治明の部屋を友佳が訪れていた。
「ずいぶん久しぶりだな-」
「そうだな。小学校以来か」
友佳が懐かしそうに部屋の中を見回している。
変わったところもあれば、変わらないところもある。
純粋に感慨深いらしい。
(しかし、女の子と一緒の部屋っていうのもドキドキするな…。
友佳、きれいになったし…)
治明はそう思わずにはいられなかった。
小学校のころの友佳は、男勝りで外見もほとんど男の子だった。
もちろん、互いに二次性徴を迎える前だから異性として意識することもない。
だがすっかり成長して、しかもギャルになった友佳は長身でボーイッシュでこそあれ、紛れもなく女だった。
素直にきれいだと思える。
どうしても意識してしまうのだ。
「ん?どした?」
「いや、なんでもないよ」
つい友佳の横顔に見入っていた。
だが、それをストレートに伝えるのは歯が浮くようだと思う。
治明は曖昧に答える。
「でさ、本題なんだけど…」
「うん」
友佳が言葉を選びながら切り出す。
いつも快活な彼女には珍しく、ためらいがちだ。
「この間、私がきれいでかわいいって言ってくれたの、本当か…?」
友佳がきれいな眼でこちらを覗き込む。
常日頃、周囲からはハンサムウーマン、イケメン女子と思われているが、こうしてみると本当に女の子だ。
「もちろんじゃない。俺は、友佳をきれいでかわいいって思ってるよ」
単純かつストレートに伝えてみる。
この間のやりとりを思い出すと、友佳はどうも自分が長身で男っぽいことにコンプレックスがあるようだ。
なら、友佳はちゃんと女の子なのだ、自分はそう思っている、ということを伝えるべき。
治明にはそう思えた。
「本当にそう思うか?」
友佳が、簡単には信じられないという表情で聞いてくる。
「本当だよ。俺は女の子の評価にうそやお世辞は言わないって。
実はさ、学園に入って再会したときから、ずいぶんきれいでかわいくなったなって思ってたんだ」
治明は笑顔で言う。
もしかすると友佳は、男っぽい性格や外見をからかわれたりした経験があるのかも知れない。
ギャルになった理由もその辺にあるのではないか。
治明はそんな推測をしていた。
友佳が女の子としての自分に自信を持てないのだとしたら、それはもったいないことだと思う。
「そうか…。ハルはそう思うんだな…」
友佳が嬉しそうな顔になり、ついでなにかを決意したような様子になる。
そして、おもむろに立ち上がる。
「ハル…。これから私のことをよく見ててくれ…」
そう言うと、友佳は制服のスカートのホックを外し、脱ぎ捨ててしまう。
友佳の長く美しい脚が、引き締まった太ももが、シンプルだがかわいいデザインのスポーツ下着が露わになる
「友佳…どうしたんだよ、急に…」
「いいから、私から目を離すなよ」
戸惑う治明に、友佳が被せる。
そして、ソックスとYシャツを脱いで下着姿になる。
「どう…かな…。やっぱり魅力ないか…?」
「そんなことない。引き締まってるけど柔らかそうで…きれいだよ…」
恥ずかしそうに顔を染める友佳に、治明は思うところを伝えてみる。
テニスで鍛えられた友佳の体は、アスリートのものだった。
だが、無骨かと言えばそうでもない。
いわゆるグラマー体型ではないが、丸みを帯びるところはちゃんと帯びている。
モデルといっても通用しそうな、きれいな体だった。
「…」
友佳は、恥ずかしさを必死でこらえながら、今度はスポーツブラに手をかける
「なあ…友佳…。俺に襲われたらとか考えないのか…?」
「それは…ハルを信頼してるからさ…」
友佳はスポーツブラから肩と頭を抜き、大きくはないが形のいい膨らみをさらけ出す。
男女がひとつの部屋にいる。
そして、女の子が服を脱ぎ始めている。
男の方が理性を無くすことは充分あり得る。
というか、そうならない方が不自然だ。
(信頼していると言われてもな…)
自分とて健康な男子。
いろいろあって、いまだDTのヘタレではあるが、女の子の裸を前にして理性を保ち続ける自信はなかった。
「…!」
友佳は耳まで真っ赤になりながら、意を決したようにスポーツパンツに手をかけ、片足ずつ抜いていく。
「友佳…」
治明の言葉は言葉にならなかった。
目の前で、幼なじみのボーイッシュな美少女が生まれたままの姿になっている。
チョーカーやピアスといったアクセサリーが、引き締まった裸の美しさを引き立てているように感じられる。
「どうだ…?ついてないだろう…?」
友佳が胸の膨らみも、股間も隠そうとせず、恥ずかしそうに聞いてくる。
恥毛はちゃんと手入れがされているのか、きれいだった。
「うん…女の子だね…」
友佳の股間には、たしかに男のものはついていなかった。
まあ、小学校のころはもしかするとついているかも知れない、などと思っていたのは内緒だ、と治明は思う。
そのまま、しばし2人の間に沈黙が流れる。
治明は、友佳の美しい裸に素直に見とれていたのだ。
だが、友佳がなにを思っているのかまではわからなかった。
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