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若葉色パンケーキ 苺ジャムとバター添え
若葉色パンケーキ 苺ジャムとバター添え5
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料理部屋の窓からはオレンジ色の夕日が差し込んできていた。食事の時間が近い。
使わないときは壁に寄せてある丸太を回転させて炉を囲むように配置する。
それから足元で大人しく待てたココにウサギの肉と骨を出してやった。もちろん、『お座り』の練習は欠かさない。それに『待て』のやり方もエドから聞いて実践している。成功率は徐々に上がっていて最近は七割成功するくらいまで成長した。
腹を空かせたココは焦った優等生だ。指示を出す前から自ら座り、良しと言われる前にやったからいいでしょと言わんばかりに立ちあがるのだ。
「随分わかるようになってきたな」
料理部屋に入ってきたレオはココが座りながら足踏みしているのを笑いながら褒めてくれた。
「はい。エドに言わせるとまだまだですけど」
ココから離れ、鍋に掛けていた湯をカップに掬いレオに出した。レオは受け取りカップから上がる湯気をそっと吹く。
「ありがとう。苺は直ぐに見つけられたか?」
「はい。あんな風に森がぽっかり抜け落ちて日が降り注いでいると神秘的ですね」
「そうだな。あそこはもう少しするとベリーも山ほどなるぞ」
「やっぱり! ベリーらしき茂みが見えました」
二人が話しているとドヤドヤと皆がやってきた。皆、定位置が決まっているがボリスは初めてなのでレオに言われるまま、レオの隣に座すことになった。
「お久しぶりですね、レオさん」
「元気にしていたか?」
「そりゃあもう見ての通りです」
ボリスは全員と面識があるようで、遠慮もないし、変に畏まることもなかった。ただ、他の人がレオを敬うようにボリスもレオに対しては丁寧さをもって話しているのがうかがえた。
アリシャは空の器を手にし「今日は二種類のパンがあります。甘いのが食べたい方はパンケーキ、しょっぱいのが食べたい方はパンをよそって渡しますね」と、声をかける。
「へぇ、そりゃ贅沢だな!」
ボリスが驚いて声を上げ、目を輝かせる。
「いやいや、驚くのはまだ早い!」
ドクが鼻を効かせて言う。その後をレゼナが次いで目を閉じて思いっきり鼻から匂いを吸い込んだ。
「苺のジャムね」
レゼナは立ち上がって鍋の中を覗き込み、大粒の実を摘まんで口に入れた。
「あぁ……今死んでもいいわ。幸福に満ちて死んだと思えるもの」
大袈裟だなぁとボヤくと「俺はしょっぱいのから」とエド。私もそうしてくれとレオが賛同した。
「こっちはえんどう豆をそのまま入れて塩を振りました。ウサギの肉と玉ねぎを塩と生姜で炒めて最後にセロリを入れたものを添えますか?」
パンを器に盛りながら聞くと、レオの答えはイエスだった。おかずも横に添えるとスプーンを入れて器を回して貰う。目の前を通過する器をボリスが興味津々で見下ろして「俺も同じのを。信じられないくらいいい匂いだな」と給仕するアリシャに伝えた。
私は甘いのが食べたいというレゼナには、若草色のパンケーキにたっぷりの苺ジャムとバターを添えて出した。バターはまだ温かいジャムにふれると、そこからじわりじわりと形を崩して液体になっていく。
「僕にも頼むよ。そうだな、甘いほうのを」
ウィンは甘いパンケーキを選び、ドクはしょっぱいのがいいと言った。
銘々、器が行き渡ると決まって短い祈りを捧げてから食べ始める。
「んー、こんなに美味いものを食えるなんてな」
口に入れた瞬間から、ボリスは称賛を惜しまない。一口食べる度に「美味い」「最高だ」「信じられない」と絶賛した。
「上手いだろ? アリシャを嫁にしたいなら──」
「父さん、そうやって……いつも気が早すぎるよ。冗談でもアリシャがほら、困っているだろ」
ウィンがすかさずドクを止めてくれたので、アリシャはかろうじて頬を染めずに済んだ。いや、頬は既に染まっていたかもしれないが、気が付かれなかったと祈りたい。
「時にボリス」
レオは低く落ち着いた声で隣のボリスに話しかける。
「最近、君の住んでいる辺りの情勢はどうなっている?」
料理を絶賛していたボリスとは違い、浮かない表情でレオに顔を向けた。
「酷いものです。税の取り立てがますます厳しくなり、街を捨てる者が増えて荒れゆくばかり」
「ボリスはストルカ国にある第三の都市だったな……そこでも荒れ出したか」
レオはアリシャに視線を投げてから「アリシャの村も何者かに襲われたらしい」とボリスに告げた。
「そうでしたか。今や、ストルカ国全体が病んでいますからね。スルシュア王国に逃げ出す者も多い。だが……」
二人の話を聞いていたドクが眉根を寄せて深刻な顔をし口を挟む。
「回復の主がそれを許さないんだろ」
ボリスも伏し目がちに頷いた。
「税を納める民が居なくなればジリ貧ですからね。ただ……回復の力は魅力的です。今も国のどこかで疫病が流行っていることでしょう。そうなると生活が苦しくても疫病から守ってくれるクレシュナがいる国に残ろうと思う人間もいます」
アリシャはあの……と、おずおずと話に加わる。どうしても聞いてみたいことがあったのだ。
「回復の主って本当に存在するのですか? 私は御伽話だと思っていました。魔法を使えるなんて……そんな人、いるのでしょうか」
小さな頃、母が聞かせてくれたはるか昔の話。雪の降る日は炉の近くて縫い物をしながら聞かせてくれた。
昔々、突然現れた魔法使いはその力によって国を一つ創り上げた。やがて魔法使いは歳をとり、自分の力を次の世代に残そうとした。ただ、一人の人間に託すにはあまりにも強力な魔力だった為、魔法使いは力を三つに分けた。攻撃・回復・防御。魔法使いの創り上げた国は攻撃の主によって引き継がれ、残りの二人はそれぞれ違う土地に散っていったと言われている。
アリシャには単なる言い伝えの域を出ない話だった。
使わないときは壁に寄せてある丸太を回転させて炉を囲むように配置する。
それから足元で大人しく待てたココにウサギの肉と骨を出してやった。もちろん、『お座り』の練習は欠かさない。それに『待て』のやり方もエドから聞いて実践している。成功率は徐々に上がっていて最近は七割成功するくらいまで成長した。
腹を空かせたココは焦った優等生だ。指示を出す前から自ら座り、良しと言われる前にやったからいいでしょと言わんばかりに立ちあがるのだ。
「随分わかるようになってきたな」
料理部屋に入ってきたレオはココが座りながら足踏みしているのを笑いながら褒めてくれた。
「はい。エドに言わせるとまだまだですけど」
ココから離れ、鍋に掛けていた湯をカップに掬いレオに出した。レオは受け取りカップから上がる湯気をそっと吹く。
「ありがとう。苺は直ぐに見つけられたか?」
「はい。あんな風に森がぽっかり抜け落ちて日が降り注いでいると神秘的ですね」
「そうだな。あそこはもう少しするとベリーも山ほどなるぞ」
「やっぱり! ベリーらしき茂みが見えました」
二人が話しているとドヤドヤと皆がやってきた。皆、定位置が決まっているがボリスは初めてなのでレオに言われるまま、レオの隣に座すことになった。
「お久しぶりですね、レオさん」
「元気にしていたか?」
「そりゃあもう見ての通りです」
ボリスは全員と面識があるようで、遠慮もないし、変に畏まることもなかった。ただ、他の人がレオを敬うようにボリスもレオに対しては丁寧さをもって話しているのがうかがえた。
アリシャは空の器を手にし「今日は二種類のパンがあります。甘いのが食べたい方はパンケーキ、しょっぱいのが食べたい方はパンをよそって渡しますね」と、声をかける。
「へぇ、そりゃ贅沢だな!」
ボリスが驚いて声を上げ、目を輝かせる。
「いやいや、驚くのはまだ早い!」
ドクが鼻を効かせて言う。その後をレゼナが次いで目を閉じて思いっきり鼻から匂いを吸い込んだ。
「苺のジャムね」
レゼナは立ち上がって鍋の中を覗き込み、大粒の実を摘まんで口に入れた。
「あぁ……今死んでもいいわ。幸福に満ちて死んだと思えるもの」
大袈裟だなぁとボヤくと「俺はしょっぱいのから」とエド。私もそうしてくれとレオが賛同した。
「こっちはえんどう豆をそのまま入れて塩を振りました。ウサギの肉と玉ねぎを塩と生姜で炒めて最後にセロリを入れたものを添えますか?」
パンを器に盛りながら聞くと、レオの答えはイエスだった。おかずも横に添えるとスプーンを入れて器を回して貰う。目の前を通過する器をボリスが興味津々で見下ろして「俺も同じのを。信じられないくらいいい匂いだな」と給仕するアリシャに伝えた。
私は甘いのが食べたいというレゼナには、若草色のパンケーキにたっぷりの苺ジャムとバターを添えて出した。バターはまだ温かいジャムにふれると、そこからじわりじわりと形を崩して液体になっていく。
「僕にも頼むよ。そうだな、甘いほうのを」
ウィンは甘いパンケーキを選び、ドクはしょっぱいのがいいと言った。
銘々、器が行き渡ると決まって短い祈りを捧げてから食べ始める。
「んー、こんなに美味いものを食えるなんてな」
口に入れた瞬間から、ボリスは称賛を惜しまない。一口食べる度に「美味い」「最高だ」「信じられない」と絶賛した。
「上手いだろ? アリシャを嫁にしたいなら──」
「父さん、そうやって……いつも気が早すぎるよ。冗談でもアリシャがほら、困っているだろ」
ウィンがすかさずドクを止めてくれたので、アリシャはかろうじて頬を染めずに済んだ。いや、頬は既に染まっていたかもしれないが、気が付かれなかったと祈りたい。
「時にボリス」
レオは低く落ち着いた声で隣のボリスに話しかける。
「最近、君の住んでいる辺りの情勢はどうなっている?」
料理を絶賛していたボリスとは違い、浮かない表情でレオに顔を向けた。
「酷いものです。税の取り立てがますます厳しくなり、街を捨てる者が増えて荒れゆくばかり」
「ボリスはストルカ国にある第三の都市だったな……そこでも荒れ出したか」
レオはアリシャに視線を投げてから「アリシャの村も何者かに襲われたらしい」とボリスに告げた。
「そうでしたか。今や、ストルカ国全体が病んでいますからね。スルシュア王国に逃げ出す者も多い。だが……」
二人の話を聞いていたドクが眉根を寄せて深刻な顔をし口を挟む。
「回復の主がそれを許さないんだろ」
ボリスも伏し目がちに頷いた。
「税を納める民が居なくなればジリ貧ですからね。ただ……回復の力は魅力的です。今も国のどこかで疫病が流行っていることでしょう。そうなると生活が苦しくても疫病から守ってくれるクレシュナがいる国に残ろうと思う人間もいます」
アリシャはあの……と、おずおずと話に加わる。どうしても聞いてみたいことがあったのだ。
「回復の主って本当に存在するのですか? 私は御伽話だと思っていました。魔法を使えるなんて……そんな人、いるのでしょうか」
小さな頃、母が聞かせてくれたはるか昔の話。雪の降る日は炉の近くて縫い物をしながら聞かせてくれた。
昔々、突然現れた魔法使いはその力によって国を一つ創り上げた。やがて魔法使いは歳をとり、自分の力を次の世代に残そうとした。ただ、一人の人間に託すにはあまりにも強力な魔力だった為、魔法使いは力を三つに分けた。攻撃・回復・防御。魔法使いの創り上げた国は攻撃の主によって引き継がれ、残りの二人はそれぞれ違う土地に散っていったと言われている。
アリシャには単なる言い伝えの域を出ない話だった。
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