パンドラベッド
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その思いやりは、彼女が大切に思う人達に、不器用にでも彼女が抱いてきたものでもありました。
人間が人の間と書くように、まさに彼女たちの間に相互に存在した思いが結実してくれて、よかったです。
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彼女の内面を知る読者からすると、むしろ素直そうに見えるのに、外からは「何を考えているのかよく分からない」と言われてしまうタイプなのではないでしょうか。
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一方、冒頭部分からしばらくはモノローグというよりはナレーションのようで説明的に感じられ、なかなか感情移入がしにくく、できれば彼女の動作や言動で、もう少し生っぽい読み味が得られると嬉しいかなと思いました。
読者として嬉しかったのは、終盤、パートナであるリクと、読者との、姫乃の過去についての知識が同等になったことです。
「リクがそんなに色々知らないままで、二人は本当に大丈夫か…?」という不安が払拭され、二人の歩く穴だらけの地面が平らかになったような安心感がありました。
最後に彼女は生への渇望を肉体で表現し、体はその切望を叶え、生存に成功したのですね。
痛ましいエピソードながら、彼女がここに至るためのここまでの物語でもあったのだろうなと思います。
クナリさん、ありがとうございます
ご指摘の部分(冒頭、説明がのところ)コンテストが終わったら少し考え直してみたいと思います
人は大なり小なり悩みやトラウマがあって、それをどうにか飲み込み馴染ませて生きているのではないかと思っています
過去はその人の行動原理に大きく左右し、はたから見るとどうしてそうなった?と不思議に感じたりしますが、本人からすればれっきとした理由があるものなのですよね。
主人公ヒメノの行動は赤の他人からしたら理解しがたいものだと思います。しかし、しっかり言葉を交わし、彼女への理解が進めばどうしてそのような行動をしたのかわかるものです。
リクとの恋愛はお互いにやや上辺からスタートしていますが、時間をかけて向き合いクナリさんの仰る通り、穴が埋まりしっかり手を取り合えたと思っています。本能的にリクが愛ちゃんみたいな人だと(無償の愛をくれる相手)見抜いたヒメノ。きっと愛ちゃんが与えた愛情を覚えていたからそう感じたのだと信じています。
人間は人間を求め、人間でしか傷つけられない傷があり、それは人間でしか埋められないものなのかもしれませんね。
ヒメノはやっと深い傷を癒し、最終的にはもっと生きたいと藻掻いた結果、生き延びたのだと思います。
素敵な感想ありがとうございます!
面白すぎて結局ラストまで一気読み。
最後は思い切りハラハラさせられましたが、生きるってこういうこと。どこか幽体離脱しているような生き方だったヒメノちゃんが、生にしがみつける「ひと」になれて、本当によかったと思います。愛のある出会いに感謝。
圧倒的な読みやすさと、思わず唸る言葉選びのセンス。夢中になって拝読しました。
心に、私の夜に沁みる作品を本当にありがとうございました。
初めの頃のヒメノなら諦めてたかもしれないですけど、人と出会い生きるって楽しいと思ったからこそ最後は這いつくばって必死になったんですよね。本当はこういうのを書きたいのですが読まれないから…最近書いてないなあ。さくらさんの感想に触れて、また書きたくなりました。こちらこそありがとうございます😊
やばい、おもしろい。
寝なきゃいけないのに続き読みたい病。
ありがとうございます🙏めちゃくちゃご褒美みたいなお言葉
指先ほどの父親という表現が、指先がきっと似てるってだけじゃなくて、関係性というか関心具合の薄さまで表現されてて、ほんとに上手いと思いました。
てか、愛ちゃんいなくなっちゃった!😭
愛ちゃん😭
おじゃましてます。
背の高い愛ちゃんの高い高いがちょっとだけ試練なとこ、好きです。
ゆっくり拝読いたしますね!
ありがとうございます😭
ツメツメで読みにくいですが、呼んでいただけると嬉しいです
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