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第九話 『Challenge to change』

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「笠原伊澄いすみさん。現在八重塚やえづか高校に通う高校二年生。先週誕生日を迎えたばっかりだから十七歳かな。正真正銘、伊織とは血の繋がったお兄ちゃんだよ」
 俺に伊織君のお兄さんの写真を見せてくれた雪音は、その流れで伊織君のお兄さんの名前や年齢、通っている学校まで教えてくれた。
 八重塚高校と言ったら文武両道で有名な名門高校だ。姫中に通う生徒の大半が、第一志望として名前を挙げてもおかしくない高校である。
 どうやら笠原家は兄弟揃って優秀らしい。
「まあ、イケメンはイケメンだよね。背も高いし」
「はぁ……」
 何だよ。雪音の周りにいる人間って、めちゃくちゃイケメンだったり、ハチャメチャに可愛い子ばっかりなの? 世の中にはそんなにイケメンや美少年が溢れ返っているものなの?
 それとも、雪音がイケメンだから、イケメンの周りには顔のいい人間が集まってくるものなんだろうか。
「性格や雰囲気はちょっと頼斗に似てるところがあるかもね。まあ、頼斗よりはずっと大人だし、落ち着いてもいるけど」
「そうなんだ……」
 まだ画像でしか見ていない印象だったけれど、俺が感じた伊澄さんの印象は正しかったらしい。
 雪音は伊澄さんの方が頼斗よりずっと大人で落ち着いてるって言うけれど、年齢は俺や頼斗と一つしか変わらない高校二年生だ。
(そんなに変わらないのでは?)
 と思ってしまう。
「だから、伊織も頼斗を見た瞬間、自分の好みとドンピシャな頼斗にテンションが上がっちゃったんだろうね」
「へー……」
 なるほど。自分の本命でもあるお兄さんと良く似た雰囲気を持つ頼斗が目の前に現れたら、そりゃ伊織君もテンション爆上がりになっちゃうだろうし、思わずキスもしたくなるか。
 本命のお兄さんから全く相手にしてもらえない伊織君にとって、お兄さんと似た雰囲気を持つ頼斗なら、さぞかし自分の心を癒してくれる存在になりそうだし。
「でもまあ、僕としては伊澄さんに似ている人じゃなくて、伊澄さん本人と上手くいく努力をしなよ、って思うけどね」
「え?」
 俺を巡って頼斗とライバル関係になっている雪音だから、今の雪音の発言は俺にとって意外だった。
 雪音のことだから、てっきり頼斗と伊織君が上手く行けばいいと思っているものだと思っていたのに。
 だから、週末は伊織君をうちに連れて来て、頼斗と伊織君の交流を図ろうとしたのだと疑っていたほどだ。
「雪音は頼斗と伊織君がくっつけばいいと思っているのかと思った」
 若干失礼な発言になっちゃうのかも……と思ったけれど、躊躇う前に口から言葉が出てしまっていた。
 すぐさま心の中で「あ……」と思ったけれど、俺にそう言われた雪音は特に気を悪くした様子もなく
「伊織が本気で頼斗を好きになるって言うなら、僕も応援する気になるし、二人をくっつけようとするかもしれないけどね。でも、伊織にとって伊澄さん以外の男はみんな伊澄さんの代わりでしかないから。他の人間ならともかく、その相手を頼斗にさせようとは思わないよ。伊織の事情を知っている僕的には、フェアじゃないって感じがするし」
 そう言った。
「へー……」
 意外な感じもするんだけれど、雪音はこういうフェアプレイを好む傾向というか、お互いにフェアであろうとするところがある。
 普通ライバル同士だと、どうやって相手を出し抜いてやろうかってことをあれこれ考えそうなものだけど、雪音や頼斗にそういう狡賢いところは無い。
 だから、お互いに良好な関係を築けているのかもしれないけれど、二人のそういうところはちょっと大人だと思うし、二人のそういうところが俺は好きだったりもする。
「だから、伊織がいきなり頼斗にキスをした時は、〈あー……ごめん〉って思ったりもしちゃったんだよね。頼斗と伊澄さんが何となく似ているのはわかっていたから、伊織がおとなしくしていないだろうと思ってたのに。その伊織を止められなかったうえに、深雪の前だったからね」
「あー……だから……」
 だからこその「頼斗に悪い事しちゃったしね」だったんだ。
 俺は正直、あの時の雪音の言葉の意味が良くわからなかったりもしたんだけれど、今の発言でその理由がやっとわかったよ。
「でもまあ、伊織の気持ちもわからなくはないんだけどね。伊織は物心ついた時から伊澄さん一筋なのに、伊澄さんは全然伊織をそういう目で見てあげないし。モテるから普通に彼女も作っちゃう。伊織が他の男に逃げたくなる気持ちは当然っていうか、僕も同じ立場だったらそうするだろうしね」
「うーん……」
 同じ立場じゃなくても、本命でもない相手とセックス経験がある雪音は、付き合う気が無かっただけに伊織君よりもたちが悪いと思う。
 でも、今はその話は無しにしようと思った。
「でも、伊澄さんの気持ちだってわかるよね? だって、自分の弟が自分のことを恋愛的な意味で好きだなんて普通は思わないもん。弟を恋愛対象として見られるお兄ちゃんなんていないと思うよ?」
「確かにね。伊澄さんにも罪は無いよね」
 長年の報われない片想いを実の兄にしている弟と、兄弟間の恋愛感情というものに全く理解が無く、弟を弟としてしか見られない兄。
 どっちが悪いとかではないし、どちらも悪くないと言えば悪くないと思う。
 強いて言うなら、普通の人間とはちょっと違った恋愛観を持っている伊織君に問題があるとは思うけれど、それだって悪いとは言えないよね。
 だって、誰かが誰かを好きになるのって理屈じゃないし。実の兄でも好きになってしまったら仕方がないと思うもん。
「それに比べれば、僕は恵まれた環境だよね。だって、大好きな自分のお兄ちゃんと週一でセックスできる環境だもん」
「何がお兄ちゃんだよ。俺のこと、お兄ちゃんだなんて思ってない癖に」
 お昼を食べ終わった後もテーブルに着いたままお喋りを続けていた俺は、急に嬉しそうな顔になる雪音に、ちょっとだけ拗ねた顔になってみせた。
 時々、俺をからかうようにお兄ちゃん扱いしてくることもある雪音だけれど、雪音が俺のことをお兄ちゃんだと思っていないことは一目瞭然である。
「そりゃそうだよ。だって、深雪は僕のお兄ちゃんっていうより、僕の好きな人って気持ちの方が強いもん。元々、僕の一目惚れから始まっているような関係だしさ」
「うぅ……」
 そうなんだよね。元々俺達の関係って、親同士の再婚から始まっているわけじゃなくて、俺が雪音にファーストキスを奪われたことから始まっているわけだ。そこから兄弟関係になる方が難しい。
「ねえ、雪音」
「うん?」
しかし、そんな俺のファーストキスを奪った雪音のことを、今の俺はどう思っているのだろう。
 雪音からファーストキスを奪われた直後は雪音に腹が立って仕方がなかったし、「絶対に許さないっ!」って気持ちも強かった。
 二度目のキスを奪われた時も同じで、俺の雪音に対する印象は悪くなっていく一方だった。「こんな奴と家族になるなんて無理!」って思ったし。
 だけど、結局俺は父さんと宏美さんの再婚に賛成して、雪音とは家族になった。そして、今では雪音と週に一回セックスをする仲である。
 雪音を生意気だと思うことはしょっちゅうだし、雪音に腹を立てることもあるけれど、今の雪音に出逢ったばかりの頃のような激しい怒りを感じることは無いし、雪音に対する嫌悪感というものも無い。
(今の自分は雪音のことを本当はどう思っているんだろう……)
 それは俺が雪音と家族になった時から――そして、雪音とセックスをするようになってから、ずっと疑問に思っている謎だった。
「ちょっと」
「ん? え? 何?」
 俺は椅子から立ち上がると、雪音の手を引いてリビングへと引っ張って行った。
 一体何が始まるのかがわかっていない雪音は、俺の行動に珍しく戸惑っているようだった。
「ん」
「え? 何? 座るの?」
「うん」
 リビングのソファーの前に雪音を連れて来た俺は、そこで雪音の手を離す。
 如何にも「座って」と促しているような俺に、雪音は不思議そうにしながら、ゆっくりとソファーに腰を下ろした。
 雪音が行儀良く足を揃えてソファーに座った姿を確認した俺は
「ふぅ……」
 一度小さく口から息を吐くと、雪音の膝の上に跨って座った。
「は⁉」
 いきなり自分の膝の上に跨ってくる俺に雪音は混乱しているようだけど、俺は雪音の首に腕を巻き付けると、勇気を出して雪音の唇に自分からキスをした。
 俺から雪音にキスをするのはこれが初めての事だった。俺はこれまで、セックスをしている最中でさえ、自分から雪音にキスをしたことはない。
 厳密に言えば、一度ほっぺたにならキスしたこともあるっちゃあるけれど、あれはキスと言うより顔面体当たりだったし。雪音の話を聞くための拝聴料として強要されたものでもあるから、キスとしてカウントできないと思う。
 だから、俺の中ではこれが自分から雪音にしてあげる初めてのキスになる。
 だったら、どうして今、自分から雪音にキスをしたのかというと、今の俺が自分を変えたいと思っているからだ。伊織君に言われた言葉に影響を受けて、積極的になろうと思っているからである。
 テストが始まる前、伊織君から
『深雪が受け身過ぎることが問題じゃないかと思うんだよね』
 と言われたうえに
『二人から与えられる愛が当たり前になり過ぎてて、二人のことを好きになる努力をしていないんじゃないの?』
 とまで言われた俺は、実際にその通りだと思った。
 そして、せっかくそんな指摘を受けたのであれば、テストが終わった後にでも、何か自分から行動を起こしてみようと思っていたりもした。
 伊織君からいくつか教えてもらった〈男が悦ぶこと〉は難易度が高くて無理でも、それを伝授した後に
『ま、二人は深雪から抱き付かれたり、キスしてもらうだけでも充分に喜ぶだろうけどね♡』
 という、取って付けたような方法なら、俺にもできると思った。
 実際、俺は二人に抱き付いたことが無いわけでは無かったし、頼斗になら自分からキスをした事もある。
 さっき、頼斗に対してフェアであろうとする雪音の姿を見て、頼斗にしている事を雪音にしていないことに、ちょっとした不公平さを感じてしまったのもある。
 だから、雪音にも自分からキスをしてみた。そうする事で、自分がどう感じるのかを確かめたくて。
 結果は
「~……」
 めちゃくちゃ恥ずかしかった。
(やっぱり俺、自分からとか本当に無理かも……)
 と思った。
 だけど
「っ……」
 突然の俺からのキスに目を丸くして驚き、その直後に顔を真っ赤にした雪音を見て
(え⁉ 可愛いっ⁉)
 俺の心臓がドキッと大きく跳ね上がった。
 え? 嘘でしょ? 俺からキスをしたら、雪音ってそういう反応なの?
 いつも自分から俺にキスをしてくる時は、まるで挨拶代わりと言わんばかりの気軽さだったり、余裕綽々で俺を翻弄してくるキスばかりをしてくる雪音が、俺のした一瞬唇に触れるだけの軽いキスに顔を真っ赤にして照れているだなんて。
「……………………」
 まるで信じられないものを見ているような気分で、まじまじと雪音の顔を見詰めてしまっていると
「そんなに見ないでくれる? ちょっとびっくりしただけだから」
 雪音はこれまで俺が見たことの無いような拗ねた顔になり、ぷいっと俺から顔を背けてしまった。
「っ⁉」
 ぐぅっ! 何? その態度。いつも俺の前では澄ました顔だったり、俺を子供扱いするようなデレデレとした締まりの無い顔ばかりの雪音が、初めて俺に見せるツンの姿というか、いっちょ前に照れている姿というか……。
(凄まじいギャップ萌え?)
 ってなっちゃうよね。
 自分の感情に素直で、小学校の頃からずっと一緒にいる頼斗のこういう姿なら、俺も何度も見たことがある。でも、雪音のこういう表情は初めてである。
 初めて見る雪音のこういう表情や反応は物凄く新鮮だし、いつも俺より年上っぽく見えていた雪音が、初めて年相応な中学生男子にも見えた。
「何? これが伊織の言ってた後からのお楽しみってやつなの?」
「へ? あ……うん。まあ……」
 多分、伊織君の言っていたお楽しみとは、こんな軽いキス程度のものじゃないとは思うけど。
 でも、これまで一度も自分から行動を起こしたことがない俺だから、たかが一瞬唇に触れるだけの軽いキスでも、雪音は充分に度肝を抜かれただろうし
「こういう事されると、僕が本気で喜ぶし、めちゃくちゃ期待しちゃうってわかってる?」
 しっかり喜んでくれてもいるみたいだ。
 伊織君の期待に添えるものではなかったけれど、一応は雪音を喜ばせることに成功した俺は、これで伊織君に一歩前進を伝えることができると思い、ホッとした。
 それに、予想外だった雪音の反応が思いの外に可愛くて、顔が締まりなくにやけてしまいそうだった。
 いや。実際にもうにやけてしまっている。
「それ、どういう顔なの?」
「へ?」
 自分の顔が何となくにやけてしまっている自覚はあったけれど、今の自分の顔が実際にどうなっているのかはわからなかった。
 でも、思わず顔がにやけてしまうということは、俺からのキスに照れて喜ぶ雪音を見て、俺も嬉しいと思っている?
「えっと……俺、今どういう顔してる?」
「何かムカつくにやけ顔してる」
 相変わらず面白くなさそうな顔で拗ねている雪音ではあったけれど、その拗ねた顔の奥には、照れ臭さと嬉しさがしっかりと含まれていて、そんな雪音の表情に胸がきゅんとしてしまう俺は
「だって、雪音が雪音なのに何か可愛いんだもん」
 今度はハッキリと笑顔になっている自分を自覚しながら、もう一度自分から雪音にキスをしてあげていた。
 俺から初めて〈可愛い〉と言われた雪音は
「何それ。深雪に可愛いなんて言われたくないよ」
 二度目の俺からのキスに機嫌を良くしたように笑うと、雪音の膝の上に跨っている俺の腰に腕を巻き付けてきて、今度は自分から俺の唇にキスをしてきた。
 初めて自分からキスをした後に雪音からされるキスは、何だか今までのキスとはちょっと違う感じがした。


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