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第八話 『勉強会と恋愛相談』

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(まさかの兄っ! お兄ちゃんっ⁉)
 保育園時代からの幼馴染みとか、保育園で出逢った誰かではなく、自分の兄を初恋の相手だと公言する伊織君に、俺は結構な衝撃を受けた。
 一体どういう幼児期を過ごせば、初恋が自分の兄になるのかがわからない。
 子供言う「好き」に恋愛感情があるのかどうかなんて怪しいし、伊織君の言う初恋も、お兄ちゃんとしての「好き」を初恋と勘違いしているだけなんだろうと思ったんだけれど――。
「だから僕、ずぅ~っと片想い中だったりするんだよね♡ 本当はお兄ちゃんに僕のことを好きになってもらいたいんだけど、お兄ちゃんは僕のこと、どう頑張っても弟としか見てくれないんだもん」
「……………………」
 どうやらその初恋は現在進行形のようで、それを知った俺は
(どういう事?)
 と混乱した。
 だって、伊織君はこれまでに付き合った相手がいるって話だし、恋愛経験も豊富だって話じゃん。それなのに、ずっと片想い中とは?
「雪ちゃんは僕がずぅ~っとお兄ちゃんに片想い中だってことを知っているから、僕に手を出してくれないし、僕をそういう目でも見てくれないんだよ♡」
「ああ……そういう事だったんだ……」
 ぶっちゃけ、好きでもない女の子とセックスをしてきた雪音が、伊織君とは何もしていないことが不思議でしょうがなかった。
 性欲処理の一環として女の子とセックスするくらいなら、幼馴染みの伊織君が相手でも問題がないのでは? と思っていた。
 雪音は伊織君が子供の頃から知っている幼馴染みだから、伊織君のことをそういう目で見られないって言っていたけれど、本当は伊織君の気持ちを知っていたから、伊織君には何もしなかったって事なんだ。
「だから、そういう意味でも深雪が……っていうか、雪ちゃんが羨ましいと思っちゃうんだよね。血が繋がっていなくても、お兄ちゃんとそういう関係になれるのって」
「う……」
 そりゃまあ、物心ついた時からずっとお兄さんに片想いしている伊織君からしてみれば、最近兄弟になったばかりの俺と雪音がセックスしていることが羨ましくて仕方がないだろう。
 伊織君の本音を聞かされた後だと、俺が雪音と流されるままにセックスしていることを申し訳なく思っちゃうよ。
「お……お兄さんは伊織君の気持ちに気付いてないの?」
 しかし、恋愛には積極的な伊織君だ。いくらお兄さんが自分のことを弟としてしか見ていなくても、ただ黙っておとなしくしているとは思えない。何かしらのアピールだったり、アプローチはしているんじゃないかと思う。
「それが全然なんだよね~。僕、毎日のようにお兄ちゃんに〈大好き♡〉って言ってるし、何かにつけてちゅーもしてるのに。時々お兄ちゃんのベッドに潜り込んだりもしてるけど、〈お前はいつまで経っても甘えっ子だな〉の一言で済まされて、頭撫でて終わりだよ。鈍感過ぎて嫌になっちゃう」
「うーん……」
 まあ、お兄さん的には実の弟から恋愛感情を抱かれているとは思わないもんね。実の弟だからこそ、弟からの熱烈な好き好きアピールも、ただ兄に甘えているだけの弟に見えてしまうのだろう。
 俺は雪音と実の兄弟というわけではないし、むしろ兄弟になる前に雪音からは手を出されてしまっている身だ。そのぶん、兄弟にあるまじき関係に発展することに、そこまでの抵抗は無かったのかもしれない。
 何度も言うけれど、俺に雪音を自分の弟だと思う気持ちは無いに等しい。
「自分が好きな相手に好きになって貰えないのって結構辛いんだよね。特に、相手が傍にいればいるほど、こんなに傍にいるのにどうして好きになってくれないの? ってもやもやしちゃう。まあ、僕はそれが辛過ぎて他の人間に逃げちゃってるところもあるんだけどね。だってお兄ちゃん、僕の気持ちも知らないで平気で彼女作ったりするし。だったら僕も、ってなっちゃうよ。本命じゃなくても、好意的に思っている相手と一緒にいるのは楽しいし♡ 癒されたりもするからね♡」
「そうだったんだ……」
 ただのビッチかと思ったら、伊織君は伊織君で色々あるものなんだな。何か俺、ちょっとだけ伊織君のことを応援してあげたくなっちゃったよ。
「でもまあ、さっきも言ったように、結局は男同士ってところがネックになって、長続きしなかったりもするんだよね。最初はいいんだけど、最終的には〈女がいい〉ってなるみたい」
「そうなんだ……」
 きっと伊織君が可愛いから、相手も伊織君となら付き合えるって思うんだろうな。
 でも、結局は女の子がいいってなっちゃうんだ。
 そんな伊織君からしてみれば、性別の問題で悩んでいる俺は面白くないのかもしれないよね。
「というわけだから、さっきは〈どっちが好き?〉なんて聞いちゃったけど、本当はどっちも好きになってあげて欲しかったりもするんだよね♡」
「えぇっ⁉」
 俺の現状を知れば、誰だって「どっちか一人にしろよ」ってなるものだと思っていた。だから、「どっちも好きになってあげて欲しい」と言われるなんて思わなかった。
 そんな事を言う人間もいるんだ、って衝撃を受けてしまった。
「で……でも、それだと今の関係がずっと続くことになっちゃって、二人も納得しないんじゃないかな? 俺も何だか悪い事してる気分になっちゃうし……」
 俺が今、自分の置かれている状況から逃げ出したい理由は、恋愛感情を持っていない相手とセックスしている自分のいい加減さだったり、無責任にも思える自分の姿から目を背けたいからでもあるんだけれど、俺のことを本気で好きだと言ってくれる二人に対して申し訳ない気持ちがあるからでもある。
 浮気や二股は誰の目から見ても不誠実で悪だ。それを良しとする人間なんていない。
 でも今、伊織君は堂々と俺に向かって「二股でいいじゃん♡」と言っているのである。
「そうかなぁ? でも、何だかんだと上手くやってるみたいじゃない? 深雪が〈どっちも好き♡〉って言い出したところで、あまり問題があるようには思えないけど?」
「いや。問題はあるでしょ」
 確かに、今のところ雪音も頼斗もこれといって文句を言ってくるわけではない。お互いにヤキモチを焼くことはあっても、俺に選択を迫ってくるような事もしない。
 でも、ヤキモチを焼くということは、やっぱり自分以外の相手と俺がセックスをするのが嫌ってことなんだと思う。
 現に、頼斗は自分と雪音がライバル関係になってしまったことについて
『ぶっちゃけすげー嫌』
 って言っていたし。
「うーん……。でもさ、僕の目から見ても、二人が深雪のことを大好きなのはわかるもん。どっちか一人を選んじゃうのも可哀想じゃない? 当たり前の型に嵌らず、三人で幸せになっちゃえばいいって思うよ? だってほら、昔は日本も一夫多妻制だったわけじゃん♡ 愛があって、尚且つお互いが納得できるのであれば、好きな人が一人じゃなくてもいいんじゃないかな♡」
「うぅ……それとこれとは……」
 まさかここで一夫多妻制を引っ張り出されるとは思っていなかった。事実ではあるけれど、今の日本ではもう認められていない制度だから、それを引き合いに出されても困っちゃうよね。
 そして、何よりも一番困るのは、俺にはその〈愛〉というやつが無いことである。
「そもそも、どっちも選べない故の三角関係なんじゃない。だったらもう、どっちも選んじゃった方が楽じゃん♡ 二人が深雪に選択を迫らないのも、自分が選ばれなかったら嫌だからなんだろうし」
「で……でも……まだどっちも選ばないという選択が……」
 恋愛相談というよりも、「どっちとも付き合っちゃえばいいじゃん♡」と薦められていることに戸惑う俺は、往生際悪く、まだ反論のようなものをしてみせるんだけど――。
「何言ってるの? その選択が一番最悪だし最低だよ」
 伊織君からはピシャリとダメ出しをされてしまった。
「え? 何? 深雪ってば、この期に及んでどっちとも付き合わないって選択を考えているわけ? それはさすがにクズ過ぎるよ」
「はぅっ⁉」
 クズって言われてしまった。実際に自分でも自分のことをクズ野郎だと思うことはあるけれど、第三者にハッキリと言われるとさすがにダメージが大きい。
「いい? 深雪はもう二人の気持ちを受け入れちゃってるわけなんだよ? 受け入れたうえで二人とエッチしてるんだから、その責任は取るべきだよ」
「うぅー……」
 何か急に厳しい。俺が二人と付き合うことはオッケーだけど、どちらとも付き合わないのはダメらしい。
「で……でも、それを言ったら雪音だって、自分を好きだって言ってくる子とセックスしたじゃん。それはいいの?」
 最後の希望とばかりに、雪音の過去を引っ張り出してみたけれど
「あれはいいの♡ だって雪ちゃん、付き合わないことを前提にって条件を出してたもん♡ それを承諾した子としかヤってないから、雪ちゃんに罪は無いよ♡ まあ、諦め悪くその後も誘って来る子はいたし、一回ヤったんだから堕とせるって勘違いしちゃった子がいたのは事実だけどね。でも、雪ちゃんは余計な期待を持たせないためにも、同じ子とは二度とシてないから♡」
 それとこれとは話が別、とばかりに、伊織君に一蹴されてしまった。
 余計な期待を持たせないためというのであれば、そもそも〈ヤらない〉という選択が一番だと思うんだけどね。
 初体験を好きでもない相手に奪われてしまった経験を持つ雪音は、女の子に対してちょっとした仕返しみたいなものなのが含まれているのかもしれない。
 もしくは、好きな相手とセックスできるんだからいいよね、という、軽いノリだったのかもしれないけれど。
 その中に翼ちゃんが入ってしまっていることに、俺は改めてショックを受けた感じである。
 と言っても、雪音と翼ちゃんがそういう関係だと知ってからというもの、俺の中で翼ちゃんは恋愛対象から完全に外れてしまっているんだけれど。
「でも、深雪は二人とそういう割り切った関係ってわけじゃないし、悩むなら悩むで、どうやったら二人を好きになれるかってことで悩むべきだよ。あの二人、性別の問題で深雪から離れていくことはなさそうだし。深雪はもっと二人に対する自分の気持ちを真剣に考えるべき」
「って……言われても……」
 自分の中にどうすれば恋愛感情というものが生まれるのかがわからないから、俺も答えを出せないままでいる。どんなに悩んでみても、二人を恋愛的な意味で好きだって自覚が生まれてこないから、俺も苦労してるっていうのに……。
「僕が思うに、深雪が受け身過ぎることが問題なんじゃないかと思うんだよね。二人から与えられる愛が当たり前になり過ぎてて、二人のことを好きになる努力をしてないんじゃないの?」
「そ……そうなのかなぁ……」
 何か今、物凄く図星を突かれたような気がする。
 俺は今まで二人から向けられる好意にただただ困り、何なら二人からの好意を遠ざけようとしてばかりだった気がする。「どうしよう」って困るばかりで、二人を好きになる努力は確かにしていない。
「何か自分の中から湧き上がってくる感情は無いの? たとえば、二人とエッチしている時に何かしてあげたくなったりすることって無いの?」
「えっと……たまには俺から抱き付くこともあるし、キスして欲しいって思うことくらいなら……」
「だったらキスすればいいじゃん。して欲しいって思うだけじゃなくて、自分から行動を起こすべきだよ」
「で……でも……」
 それがそう簡単にできないから困る。どうも俺は自分から行動を起こすことが酷く苦手で、死ぬほど恥ずかしいと思ってしまうんだよね。
 ヤキモチを焼く頼斗の機嫌を直すために、自分から頼斗にキスをしてあげることはあるけれど、あれはほぼ強制みたいなものだし……。ルールだから従ってるって感じだから、自発的な行動という自覚は薄い。
(あ……でも……)
 そう言えば、一度だけ誰に強制されるでもなく、自分から頼斗にキスをしてあげたことがあるにはあった。
 俺と頼斗が初めてセックスした日の事で、初体験を終えたばかりの俺が、急に頼斗にキスをしてあげたい気持ちになったことがあったよね。
 あの時、俺の心は確かに何かに動いたって感じがしたし、それが恋愛感情に繋がる何かだったのかもしれない。
「弱気になってる場合じゃないよ。人間は自分から行動を起こすことで変われるものなの。もう後戻りなんかできない状況なんだから、深雪も前に進むことを考えなきゃダメだよ」
「う……うん……」
 あれ? 何かほんと、伊織君って結構頼りがいがある? こうして真面目に話している時は、いつもより語尾に♡マークがついていることも少ないし。言ってることが物凄くまともで男らしくもある。
 と思ったら
「とりあえず、エッチする時に男が悦ぶことをいくつか教えてあげるから、まずはそれを実行に移してみて♡」
「えぇっ⁉」
 何かとんでもない事を言い出した。ほんと、油断も隙もあったものじゃない。
「いっ……いいよっ! だって俺、自分がそんな事できる気がしないし……」
「できない、じゃないの。やるの」
「そ……そんなぁ……」
 そして、まさかの強制である。
 雪音から「相談相手としてはうってつけ」のお墨付きを貰っている伊織君は、ややスパルタ指導の傾向にもあるらしい。
「いい? まずはね……」
 今日こそは早く寝てしまおうと思っていたのに……。
 俺との会話にすっかりエンジンが掛かってしまった伊織君は、自分の気が済むまで俺を寝させてくれそうになかった。
 テスト勉強に明け暮れるためのお泊り会だったはずなのに。蓋を開けてみれば、ちゃっかり恋愛相談的な展開になっているあたりが、雪音の陰謀を感じてしまう俺だった。


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