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第二話 『春の嵐』

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 春一番。別名『春の嵐』とは、冬から春へと変わる時期に、初めて吹く強い南風のことを言う。
 ぽかぽかとした暖かい陽気に包まれた三月十九日。俺達の通う中学では今年で五十三回目になる卒業式が行われた。
 去年、一昨年と見送る側の人間として卒業式に参加していた俺も、今年は見送られる側の人間として卒業式に参加している。
 卒業生や在校生の中の何人かは泣いていたりもするけれど、俺は全然泣く気になれない。
 だって、仲が良かった連中の大半は高校でもまた一緒だし。中学生活に泣くほどの思い入れもなかった。
 今日で中学生活に終止符を打つ俺は、明日から何が変わってしまうのだろう。
 中学生活を経た俺は、未来に向けて新たにどんなスタートを切るのだろう……。



「あれ? みゆっちゃん一人? 頼斗は?」
「さっき女の子に呼び出されてどこかに行っちゃったよ」
「マジ⁉ それって告白ってやつ⁉」
「だと思う」
「日高か⁉ 日高なのか⁉ ついに日高が頼斗に告白する気になったのか⁉」
「ううん。日高さんじゃなかった。俺が知らない子だったから、誰なのかはわからないけれど」
「何だぁ……日高じゃないんだ」
「何でちょっと残念そうなわけ?」
 卒業式が終わり、教室に戻って来た俺達は担任の古川先生最後のホームルームを受けた後、三年間続いた中学生活から解放されることになった。
 さっさと帰ってしまう者。教室に残って友達といつまでも話している者。よそのクラスに出掛けてしまい、そのまま帰って来ない者――。
 クラスメイトはその三つに分かれてしまったけれど、俺はその中で言うと二番目になるのかな? 別に俺、友達とお喋りしているわけではないし、気持ちは早く帰りたいんだけれども。
 本来なら、俺も一番目になるはずだった。でも、ホームルームが終わって帰ろうとした矢先、一緒に帰るつもりだった頼斗が他のクラスの女の子に呼び出されてしまい、帰るに帰れなくなっちゃったんだよね。
 教室を出ていく頼斗に「ちょっと待ってて」って言われちゃったし。
 で、今俺に声を掛けてきたのが、三番目になっていた伊藤。
 友達が多い伊藤はうちのクラス以外の人間とも仲が良くて、ホームルームが終わるなり、いろんな人間から声を掛けられていた。
 そんな交友関係の広い伊藤だから、中学生活の中で童貞を捨てられたのかもしれない。
 その彼女とも今はもう別れて、新しい恋人を募集中って話だ。
 しばらく留守にしていた自分のクラスに戻って来た伊藤は、何をするでもなく、一人教室の隅でぼんやりと頼斗の帰りを待っている俺を見つけるなり、気を利かせて声を掛けてきてくれたわけだ。
 俺に頼斗の所在を聞き、俺から「女の子に呼び出された」と聞くなり日高さんの名前を出し、頼斗を呼び出したのが日高さんじゃないとわかれば残念がった。
 前にも言ったけど、俺達の学年の間では日高さんが頼斗のことを好きな話は有名だ。俺も今日、いよいよ頼斗は日高さんに告白されてしまうのでは? と思ったりもしていたけれど、日高さんはホームルームが終わるなり、さっさと教室を出て家に帰ってしまった人間だ。
 まあ、日高さんも頼斗とは高校でまた一緒になるし。今の段階ではあまり脈がないように思える頼斗に告白しようとは思わないのかもね。
 だからと言って、待っていれば頼斗が日高さんになびく保証もないんだけれど。
「そういや、みゆっちゃんの親って再婚するんだって?」
「え? あ……うん……」
「おめでと」
「ありがと」
 卒業間際になって俺の学校に押し掛けて来た雪音のせいで、俺の親が雪音の親と再婚する話はすっかり広まってしまっている。
 まあ、本当のことだから別にいいんだけどさ。
「弟になる奴、めちゃくちゃイケメンって話じゃん」
「ん……うん、まあ……。イケメンはイケメンだよ。人としては微妙なところもあるけど」
「何それ。性格が悪いってこと?」
「うーん……どうかな? まだ三回しか会っていないからよくわからないよ。いいところもあるんだけど、俺にはちょっと意地悪……っていうか、生意気なところもあって……」
「マジかー。血が繋がっていない時点で色々と面倒臭そうなのに。その弟が生意気ってやりにくそー」
「……だよね」
 俺の父さんが再婚する話は噂で聞いているものの、実際にその話を俺とするのは今日が初めてになる伊藤。伊藤は新しく俺の母親になる宏美さんのことよりも、一度は学校に来て話題にもなった雪音のことばかりを聞いてくる。
 そりゃまあ、学校中の女子がイケメンだって騒いでいたくらいだもん。母親よりもイケメンな弟の方が気になっちゃうよね。
 正直、俺も宏美さんや雪音と家族になった後は、宏美さんのことより雪音のことばかりが気になるのだと思う。
 元々宏美さんには何の不満もないし、これまでの交流の中で「宏美さんとは上手くやっていけそう」という感触も掴んでいる。
 でも、雪音は違う。
 今頃どうしているのかは知らないけれど、雪音は俺のファーストキスを奪ったうえに、セカンドキスまで奪っている。俺のことを「好きだもん」なんて言うし。俺と一緒に暮らし始めた後も、俺に何かしてくるつもりがあるような口振りだった。
 ただでさえ、俺の中での雪音の印象はあまり良くないのに、これ以上雪音に何かされてしまっては、俺は父さんや宏美さんの前でどんな行動に出てしまうのかがわからない。それがちょっと心配で気掛かりなんだよね。
「でもさ、イケメンな弟ってちょっとお得じゃね?」
「え? 何で?」
「だってほら、女友達多そうじゃん。可愛い女の子とか紹介してもらえるかもしれなくね?」
「……………………」
 何だ、その発想。弟に女の子を紹介してもらう兄って何だ。そんな兄はめちゃくちゃ格好悪いじゃん。
 第一、何が悲しくて自分のファーストキスを奪った相手に女の子を紹介してもらわなくちゃいけないんだよ。俺にとってはただの罰ゲームでしかないじゃん。
「うん。絶対に嫌」
 雪音に向かって「女の子を紹介して」なんて言っている自分の姿は全く想像できなかったし、想像することすら嫌だった。
「何で⁉」
「何で? 伊藤こそ何言ってるの? 弟に女の子を紹介してもらう兄って何だよ。格好悪過ぎて兄の威厳も何もないじゃん」
「そこはほら、血が繋がっていないからオッケーじゃん」
「そういう問題? 俺は絶対に嫌だけど」
「えー……。あわよくば、俺がみゆっちゃん経由で弟に可愛い女の子を紹介して欲しいと思ったんだけどなぁ……」
「だったら、伊藤が直接雪音に頼めばいいじゃん」
「お? ってことは、その雪音って弟を俺に紹介してくれんの?」
「えっと……どう……かなぁ……?」
「んだよー。今の流れは完全に期待したのにー」
 期待しないでよね。俺、できることなら雪音が俺の弟だってことを絶対に周りの人間に知られたくないと思っているくらいなんだから。頼斗には成り行きで雪音を紹介することになってしまったけれど、他の人間に雪音を紹介するつもりなんてない。
 ましてや、伊藤のような目的で雪音に近付きたがる人間には、絶対に雪音を紹介したくないと思ってしまう。
 はぁ……この年頃の男子というものは、頭の中では女の子のことしか考えていなかったりするんだろうか。女の子とどう出逢うかとか、女の子とセックスすることしか考えていないのかな?
 特に、伊藤は既に経験済みだから、余計にそういう事ばかり考えるようになっていそう。それに比べたら俺はまだまだ子供っていうか、あまりそういう欲がないよね。
 多分、恋愛的な意味で誰かを好きになったことがまだないからだと思うけれど。
「みゆっちゃんは欲がないよね。女の子とエッチしたいと思わねーの?」
 今自分が思っていたまんまのところを突っ込まれた。この話、まだ続くの?
「う……。そ……そりゃ少しは……そういう願望もあるにはあるけど……」
 何で卒業式が終わった後に、俺と伊藤でそんな話をしなくちゃいけないんだよ。勘弁して欲しい。
「そういや、みゆっちゃんや頼斗の浮いた話って聞かないよな。二人いつも一緒にいるし。実はそこで付き合ってたりすんの?」
「なっ! そっ……そんなわけないじゃんっ! ほんと何言ってるの⁉」
 女の子の話をしていたんじゃないのかよ。どうしてその流れで俺と頼斗が付き合ってるってことになるわけ?
「いや、ほら。みゆっちゃんって顔可愛いし。みゆっちゃんなら男同士もアリかな? って」
「馬鹿なこと言わないでよねっ! 俺だってヤるなら普通に女の子がいいよっ!」
「あはは。だよね~」
 全くもう……。どうしてそういう話になるんだよ。前にも雪音に疑われたことがあるけれど、俺と頼斗ってそんなに付き合っているように見えるの?
 そりゃまあ、頼斗は俺のことが好きみたいだから、ふとした瞬間にそういう感情が表に出ていて、俺とは偶然恋人同士っぽく見えることがあるのかもしれないけれど……。
 でも、学校の中での俺と頼斗は至って普通だし。とても付き合っているようには見えないと思う。だから、日高さんや今頼斗を呼び出している女の子のように、頼斗のことを好きになる子がいるんだと思う。
「で、その頼斗は今女の子に呼び出されて告白をされているわけだ。一体どんな返事を返しているんだろうな。案外上手くいって、中学卒業と一緒に童貞卒業っ! ってことになったりして。あいつ、意外とモテたりするからな。もったいぶらずにさっさと童貞捨てちゃえばいいのに」
「それは頼斗本人に言ってよ。俺に言われても困るし」
「あれ? 何でみゆっちゃんが拗ねるの? もしかして、頼斗に先を越されるのが嫌なの?」
「そういうのじゃないよっ!」
 もー……さっきからこんな話ばっかり。ほんと、伊藤ってこういう話が好きだよね。
 俺も別に嫌いってわけじゃないけど、雪音や頼斗の話はちょっと……。俺の前でそこの二人を恋愛や下ネタに絡ませないで欲しいって感じ。
「待たせた、深雪」
「あ、お帰り」
 そろそろ伊藤の相手も疲れてきた俺は、十五分ぶりに教室に戻って来た頼斗の姿にホッとした。
 これで俺も伊藤から解放される。
「おー、頼斗ー」
「何だ。伊藤と一緒にいたのか?」
「うん」
「告白されたんだって? キスくらいした?」
 俺から頼斗が女の子に呼び出されたと聞いている伊藤は、教室に戻って来た頼斗に早速結果を聞いている。
「は? しねーよ。何で振った相手にキスなんかしなきゃいけねーんだよ」
「何だよ。振っちゃったの? もったいねー」
「もったいなくない」
 俺もどうなったのかは後で聞こうと思っていたけれど、俺の代わりに伊藤が聞いてくれたから、後で聞く手間が省けた。
(ふーん……頼斗、さっきの女の子振っちゃったんだ。結構可愛い子だったのにな……)
 頼斗は「もったいなくない」と言うが、俺も伊藤と同じで少しだけ〈もったいない〉と思ってしまった。
 と同時に、心のどこかでホッとしている俺もいる。
 多分、ずっと一緒にいる頼斗を誰かに取られなくて済んだことに安心しているのだと思う。
「帰るぞ、深雪」
「うん」
 頼斗を待つだけのために教室に残っていた俺だから、頼斗が戻って来ればすぐにでも帰るつもりだった。
 せっかく話し掛けてきた伊藤を置いて帰ることにはなるけれど、どうせ伊藤のことだから、俺以外にも喋る相手はまだまだ沢山いるのだろう。
「じゃあな、伊藤。お前もいい加減帰れよ」
「そうする。ってか、また後でな」
「おー」
 俺と伊藤が喋っている間にも、教室からは何人かの生徒が少しずつ帰って行っていたけれど、教室にはまだ結構な数の生徒が残っていた。
 俺と頼斗が教室を出る時には、伊藤はもう他のクラスメイトと別の話で盛り上がっていた。

「今日、何時から卒業祝賀会だっけ?」
「六時。何で忘れてんの?」
「だって、あんまり馴染みがないものだから、自分には関係がないことのように思えちゃって」
「確かに、小学校の時はなかったもんな」
 学校を出た後は、いつものように頼斗と一緒に中学生活最後の通学路を歩いた。
 思えばこの三年間。俺と頼斗っていつも一緒に帰っていたよね。帰りだけじゃなく、行きが一緒になることも多かった。
 毎日毎日一緒に帰っている俺達を見ていれば、そりゃ「付き合ってる?」と思われても仕方がないのかも。
「頼斗。さっきの女の子からは何て告白されたの?」
 結果はもう伊藤が聞いてくれているから知っているけれど、俺はもう少し詳しい話を聞いてみたかった。
 頼斗は雪音のように目に見えてモテモテという感じではないけれど、モテることはモテるんだと思う。女の子から告白されたことも、今日が初めてというわけではなかったし。
「ん? ああ……〈好きだから付き合って〉って言われた。だから〈ごめん、無理〉って断った」
「そう……」
 でも、頼斗の返事はいつもそう。「ごめん、無理」という、取り付く島もない感じの断り方だった。
 きっと、その気がない相手に期待を持たせないためにも、キッパリ振ってあげることを信条としているのだろう。俺もその方が優しさだと思う。
「俺が好きなのは深雪だけだからな。他の人間と付き合う気にはなれないよ」
「っ……」
 でもって、頼斗が女の子からの告白をキッパリと断ってしまうのは、頼斗の好きな相手が俺だから……なんだよね。
 その俺は頼斗からの告白にどっちつかずの対応しかできなくて、頼斗の気持ちを振り回してしまっている。
(最低だよね、俺……)
 自分でもそう思う。
 もしかしたら、俺は雪音が俺にしたことよりももっと酷いことを頼斗にしているのかもしれない。
 でも、頼斗のことは友達として好きだし、絶対に失いたくない存在だとも思うから、俺は頼斗の気持ちをキッパリと拒絶することができない。
 それに、頼斗を失いたくないというハッキリとした明確な感情を持っている俺は、頼斗を恋愛的な意味で好きになる可能性もある……かもしれないし……。
 とにかく、自分の気持ちに答えが出るまでは、頼斗からの告白の返事を保留にしておく以外にない、って感じでもあるんだよね。
「何赤くなってんの? 俺に〈好き〉って言われるのが恥ずかしいの?」
「じゃなくてっ!」
「ああ、そっか。深雪はまた俺と一緒に風呂に入ったことを思い出してんのか。深雪を好きな俺に裸を見られたことが恥ずかしいんだよな」
「もーっ! それは言わないでっ!」
 雪音の影響? 頼斗まで俺に意地悪を言ってくるようになったじゃん。俺、今は頼斗とお風呂に入った時のことなんか全く思い出していないというのに。
「そういや、宏美さん達が引っ越して来るのって今週末だっけ?」
「へ? あ……うん、そう。週末には雪音も春休みに入ってるし。春休みって結構短いから」
「そうなんだよな。春休みって二週間くらいしかないんだよな」
 意地悪をしたお詫びのつもりなのか。頼斗は俺の頭を二、三度ポンポンと撫でてから、話の内容をガラリと変えてくれた。
 そう。今週末にはついに夏川親子がうちに引っ越して来ちゃうんだよね。
 あの家で本当に雪音と一緒に暮らすことになるのだと思うと、ちょっと信じられない感じがするし実感も湧かない。
「手伝いに行ってやろうか?」
「うーん……どうしよう。俺としては人出が欲しいところだし、頼斗にも一緒にいてもらいたい気もするけど……」
「やっぱやめとく。さすがにそこまでしゃしゃり出るのは良くないよな。新しい家族の門出は邪魔しない方が良さそうだし」
 父さん達の再婚話はとんとん拍子に進んでいったところがあるから、俺的にはまだ心の準備ができていないところもある。個人的には頼斗にも一緒にいて欲しいところだけれど、頼斗の言うように、今日から新しい家族で一緒に暮らそうっていう日には、家族だけで過ごした方がいい気がする。
 そして、その空気を読み、自分の発言をあっさり撤回してしまう頼斗だった。
 頼斗のこういう気の遣い方が俺は好き。
「ごめんね。でも、手伝いたいって思ってくれる気持ちは嬉しい」
「気持ちならいくらでもやる」
「じゃあ、貰えるだけ貰っとく」
 じゃれ合いというか、戯れのような会話。こういう会話って、傍から聞いていたらどういう風に聞こえるものなんだろう。
 これまでは全く意識したこともなかった頼斗との何気ない会話も、頼斗に告白されてからというもの、ちょっとしたやり取りが気になるようになった。
 これも俺の日常に起こったちょっとした変化ってやつだよね。
 ちょっと、だなんて控えめな言い方をしているけれど、実際は大きな変化へと繋がって行く重大な変化でもあるような気がする。
 だって、その変化の積み重ねが、今後の俺の感情を大きく変えてしまうものかもしれないんだから。
「一回家に戻って着替えて来る。迎えに行くから祝賀会には一緒に行こうな」
 いつもの分かれ道で立ち止まる俺は、そう言ってくる頼斗に
「俺が頼斗の家に行った方が良くない? 祝賀会の場所って頼斗のお父さん達のお店じゃん。頼斗の家から行った方が近いよ」
 と返した。
「でも、俺の家、今ちょっと汚いんだけど」
「掃除してよ。俺も着替えたり何だしてたらそれなりに時間が掛かるし」
「わかった。じゃあ準備ができたらうちに来て」
「家を出る前に電話する」
「ん」
 そんなやり取りをして、俺と頼斗は一度別れた。
 今日、クラスごとで行われる卒業祝賀会は頼斗のお父さん達がやっている居酒屋ですることになっている。
 中学生の卒業祝賀会が居酒屋? と思われるかもしれないけれど、頼斗のお父さん達が経営する居酒屋はこの辺りでは料理が美味しいと評判だし、保護者がやっているお店だと何かと融通も利く。
 祝賀会が行われる時間は俺達の貸し切りにしてくれたし、卒業祝いという事で、値段もかなり安くしてくれているから、俺達にとっては大助かり。
 他のクラスでも、実家が飲食店を経営している子のところで卒業祝賀会をするところが結構あって、案外そういうものだったりするのかもしれない。
 まあ、頼斗の親がやっている居酒屋で卒業祝賀会をしようと言い出したのは、クラス委員でもある日高さんの提案だったりもするんだけどね。
 卒業祝賀会にかこつけて、頼斗やその親に自分を売り込む狙いがあるのかもしれない。
 もっとも、頼斗のお父さん達のお店で祝賀会をしようという話になった時、クラスのみんな――特に、男子は大いに盛り上がった。
 何故ならば――。


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