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Final Season
永遠に輝け! 五つ星☆(9)
しおりを挟む「ごめん、悠那。俺、もう悠那が欲しくて堪んない」
悠那の身体を起こした俺が、そのまま悠那を仰向けにしてベッドの上に押し倒すと、とろんとした瞳の悠那が小さく息を呑んだ。
欲望を剥き出しにした俺の姿に悠那も触発されたんじゃないかと思われる。
一瞬だけ迷うような素振りを見せた悠那だったけれど
「俺だって……司が欲しくて堪らない気持ちは一緒だもん」
と言ってきた。
俺を気持ち良くしてあげたい気持ちは山々だけど、俺と一緒に気持ち良くなりたい願望には抗えなかったのだろう。
「じゃあ一緒に気持ち良くなろ」
「うん」
さっきまで俺をいっぱい気持ち良くしてくれていた悠那の口にちゅっ、とキスをしてあげると、俺は悠那の脚を抱えて、悠那のお尻がベッドから少し浮くくらいに両脚を開かせると、お尻の奥でひくひくとして俺を誘ってくる悠那の入り口に、熱くなった自分を押し付けた。
「ぁっ……ん……」
まだ先っぽが入り口に触れただけなのに、悠那の口からは甘い声が漏れた。
「まだ挿れてないよ?」
意地悪な笑みを浮かべて悠那を見下ろすと、悠那は恥ずかしそうに俺からぷいっと顔を背け、少し拗ねた様子だった。
「可愛い」
別に狙っているわけではないだろうに。言動がいちいち全部可愛い悠那には嬉しくなるし、悠那への愛しさが込み上げてくる。
「意地悪しないで……」
俺に拗ねた横顔を見せたまま、ぽそっと呟く悠那もまた可愛い。何かもう、俺には悠那の全部が可愛くて仕方がないみたいだ。
付き合い始めてからもう二年半が経つというのに、ちっとも悠那への愛情が落ち着いてくれない自分には自分でもびっくりしてしまう。
それほど悠那との相性がいいってことなのかな。肉体的な相性だけじゃなく、人間同士的にも。
俺は自分がアイドルになれたことを奇跡みたいなものだと思っているけれど、悠那との出逢いこそが本当の奇跡で運命だったのかもしれない。
「うん。ごめんね、悠那。愛してるよ」
ちょっぴり拗ねてしまった悠那に謝りながら、ぷくっと膨らんだほっぺたにキスしてあげると、悠那の瞳がようやく俺を見てきてくれた。
そして
「俺も愛してる」
すっかり機嫌を直した笑顔になって、俺の唇にキスをしてきた。
「んっ……んんっっ……ぁっ……」
そのままちゅっ、ちゅっ、と何度も悠那とキスを交わす俺は、悠那とキスを交わしながら、ゆっくりと悠那の中に挿入っていった。
「んんっ……ぁっ、ん……ぁんんっ……」
俺に絡みつきながら俺を奥へと誘う悠那は、一番苦しいところを通り過ぎた俺に切なげな声を上げた。
「っ……ぁ……はっ…ぁ……」
ずんっ、と奥まで突き進んだ俺は、俺をきゅうぅっと締め付けてくる悠那に吐息を漏らした。
少しでも気を抜くと全部持って行かれてしまいそうな強い快感が身体中に走る。
「ほんと……悠那の中って最高……最高に気持ちいい……」
快感に打ち震えながら悠那を褒めてあげると、悠那が両手を伸ばして俺にぎゅっと抱き付いてきた。
「司も最高っ……だよ。俺をいつだって最高に気持ち良くしてくれるもんっ……」
快感で声が震えてしまう悠那が俺の耳元で囁いてくる。
俺に抱き付く悠那の身体を抱き返した俺は、そのままゆっくりと腰を送り始める。
悠那に絡みつかれたまま、悠那の中でゆっくりとした前後運動を繰り返す俺は、そんなに激しい動きをしているわけでもないのに、もう息が上がっていた。
あまりにも悠那の中が気持ち良過ぎて、イきそうになるのを必死で我慢しているからだろう。息を詰まらせたり、吐息を吐き出したりの呼吸が乱れてしまい、そのぶん息が上がりやすくなってしまう。
「ぁんっ……んっ……ぁっ、あ……んんっ……」
対する悠那も、俺に身体を揺さぶられるたびに可愛い嬌声が上がり、完全に肩で息をしている状態だった。
火照る身体に上気した肌。汗でしっとりと滲む悠那の身体が色っぽくてそそられる。
「っ……悠那っ……凄くエッチで可愛い……」
少しずつ腰の動きを激しくしていきながら、俺は悠那の唇を夢中で貪った。
身体の奥からどんどん快感の波が押し寄せてきて、今にもイってしまいそうになるんだけれど、自分で腰の動きを調節しながら、イきそうでイかないぎりぎりのラインを保ち続けた。
それはそれでずっと気持ちいい感覚が続いて頭がおかしくなってしまいそうになるけれど、こんなに気持ちいい感覚をすぐに手放してしまうのももったいない。
俺にしても悠那にしても、気持ちいい感覚が続けば続くほど、絶頂を迎えた時の快感が強くなることを知っている。その強い快感を味わいたいから、お互いにそう簡単にイってしまわないようにと必死なのだ。
「ぁっ、ん……ぁんっ……気持ちぃ……気持ちいいよぉ……司ぁ……」
「んっ……俺も気持ちいいよ……すぐにでもイっちゃいそ……っ……悠那っ……」
俺が悠那の奥を突き上げると、俺をしっかりと咥え込んだ悠那の下のお口からはくちゅん、くちゅん、という濡れた音が立ち、その音が更に俺達の気持ちを昂らせてくる。
俺と繋がっている部分の上では、ピンと勃ち上がった悠那のピンク色が振動に合わせてぷるぷると揺れ、自分の垂らした蜜で濡れた悠那のピンク色が可愛いやら、いやらしいやらで堪らなかった。
途中、悠那の背中に回した腕を解き、悠那を突き上げながらそのピンク色を手で擦ってあげたりもしたけれど
「ぁあんっ……! ダっ、メ……それやっちゃ嫌っ……ダメぇっ……んんっ……」
悠那は激しく首をいやいやと振って、泣きそうな声を上げた。
中も前も、とされてしまうと、悠那はすぐにイってしまうからだろう。
俺にとっては殺人的に可愛い悠那の姿だったけれど、今日は時間を掛けて俺と一緒に絶頂を迎えたいようだから、俺はあまり意地悪をせず、悠那が嫌がった後に二、三回手で擦った悠那のピンク色から手を離してあげた。
「ぁんっ……ぁっ、んんっ……んっ……んっ……」
再び中だけの刺激になった悠那は安心したような顔だったが、今のですっかり追い詰められた気分になってしまったらしい。俺の腰の動きに合わせて自分も腰を揺らし、更なる刺激と快感を追い求めるようになった。
俺だけじゃなく、悠那も一緒に腰を動かすことで、腰を引いた時は出て行く寸前まで俺が引き抜かれるし、腰を送るとさっきよりも深い場所まで突き進むことができた。
「ぁっ、あっ……んっ……ぁあっ…ん……んんっ……」
ぱんっ、ぱんっ、と肌がぶつかり合う音と、くちゅんっ、くちゅんっ、と立つ濡れた音。そこに悠那の可愛い喘ぎ声が重なると、俺にとっては至極のメロディーみたいなものだった。
「っ……んっ……あぁ……気持ち良くてもうイきそ……」
「ぅんっ……俺もっ……さっきからずっとイきそうだよぉ……」
「一緒にイく?」
「まだ……もうちょっと……もうちょっと司に奥まで突いてて欲しい……」
「んっ……わかった……もうちょっとだけ……ね……」
本当はもう限界だったりもするんだけれど、この限界寸前の感覚を味わうのも気持ちがいい。
俺も悠那もそんなに長くは耐えられないとは思うけど、悠那が「もうちょっと」と言うのであれば、俺ももう少し耐えることにする。
「ぁんっ、ぁっ、ん……司っ……大好きっ……ぁんっ……」
「俺も大好きっ……悠那っ……ずっと一緒にいようねっ……ずっとずっと……一生一緒にいようねっ……」
「ぅんっ……うんっ……ずっと……一緒……」
全身を快感に支配され、まともに喋ることすら困難な状態だったりもする俺と悠那だけど、しっかりとお互いの愛を確認し合うことも忘れない。好きな相手と一緒に気持ち良くなりながら、お互いの愛を確認し合う時間はとても幸せな時間だった。
言葉で愛を確かめ合うと、今度は唇でも愛を確かめ合って――。
「んんっ……んっ……ぁっ……あっ、あっ……も……ダメ……イっちゃう……」
「うんっ……俺ももう限界っ……」
そこからは一気に絶頂に向かって突き進んでいった。
今まで我慢していた欲望を全てぶつけるように、俺は悠那の一番奥を激しく突き上げて、限界寸前の悠那の中は俺を包み込むように、俺をきゅうぅっと甘く締め付けてくる。
「ぁっ、ぁんっ……ぁあっ……っ……ぁんんんっ……!」
「んんっ……」
びくびくっ……と悠那の中が激しく痙攣したかと思うと、その動きに強く搾り上げられた俺が限界を迎え、悠那の中で一気に弾けてしまった。
それと同時に、悠那のピンク色からも白濁が放たれ、俺と悠那は同時に絶頂を迎えた。
「ぁんん……ぁ……あー……」
絶頂を迎えた快感に放心する悠那と
「っ……はぁっ……ん……」
身体を震わせながら悠那の中に全てを吐き出す俺。
この間、どちらも言葉を交わす余裕なんてないのは、あまりの気持ち良さに半分意識を失っているからだと思う。
この瞬間だけは、他の何も考えることができなくて“気持ちいい”という感覚だけに支配される。
「っ……悠那っ……」
でも、その感覚から自分を取り戻すと、今度は悠那を愛しいと思う気持ちに支配される。
悠那と一つになったまま、力なく悠那の上に優しく倒れ込んだ俺は、身体を小さく震わせながら射精の余韻に浸っている悠那の身体を抱き締め、悠那の唇に何度も何度もキスを落とした。
「んっ……ぁんっ……ぁっ……」
俺もそうだけど、射精の余韻が抜けない悠那は、俺と一つになったまま交わすキスが堪らなく気持ちいいようで、焦点の合わない恍惚とした目で俺を見詰めながら、俺からのキスに応えてくる。
最初は俺からのキスに応えるだけで精一杯だった悠那は、そのうち自分からも俺に舌を絡ませてくる積極的なキスへと変えていき、最終的には欲望を貪り合うような激しいキスへと変わっていった。
「ぁんん……ダメ……こんなエッチなキスしてたら……また司が欲しくなっちゃう……」
自分からそんな気分になるキスをしているというのに。さも「困っちゃう」という口振りだった。
(困っちゃうのはこっちだよ……)
俺は心の中でそっとそう呟いた。
もちろん、ここで言う「困っちゃう」は悪い意味ではなく、いい意味での「困っちゃう」だ。
どうしようもなくエッチで可愛い悠那に“すっかり参っちゃって困る”という意味だ。
「いいじゃん。何度でも欲しくなってよ。俺もまだまだ全然悠那が足りないよ」
まだ射精の余韻は全く冷めていないはずなのに、そう言った俺のナニは早くも悠那の中で少しずつ硬度を取り戻してきていた。
「もう……」
自分の中で再び大きく硬くなっていく俺を感じた悠那は、恥ずかしそうで困った顔をしながら俺を見上げてくると
「大好き♡」
そんな可愛い言葉で俺を誘惑してきた。
悠那の「もう一回シよ♡」の合図だった。
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