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Final Season
第11話 可愛いは正義(1)
しおりを挟むアイドルオーディションに合格し、メンバーとの共同生活が始まった直後こそ、僕は海との関係を他の人間に知られるわけにはいかない、と気負ったものである。
ところが――。
「司~♡ そろそろ部屋に戻ろうよ~♡」
「そうだね」
「なあなあ、陽平。陽平もその洗い物さっさと片付けて、部屋で俺とイチャイチャしよ」
「は? 何言ってんの? イチャイチャなんてしねーから」
メンバーとの共同生活が始まってから三年以上が過ぎた今、あの時の決意はなんだったんだ? という状態に我が家はなっている。
共同生活開始から一年後には司さんと悠那さんが付き合い始め、更にその二年後には陽平さんと湊さんが付き合い始めた。
元祖(?)同性カップルの僕としては、うちのメンバーが誰と付き合うことにしても自由だと思っているし、文句を言えた義理でもないんだけれど、まさかグループのメンバーが全員男と付き合うことになるとは思っていなかった。
司さんと悠那さんはわりと早い段階で怪しい関係になっていたし、悠那さんの容姿がアレだから、そうなる予感がしなくもなかったんだけれど、正直なところ、陽平さんまで湊さんと付き合うとは思っていなかったよね。
まあ、なんだかんだと上手くいってるみたいだから、結果的に良かったんだろうとは思うけれど。
しかし、家の中に僕達以外に二組の同性カップルが誕生してしまうと、僕と海の関係が薄れるというか……。最初から恋人同士だった僕達こそが、一番まともに見えてしまう不思議。
「司~♡ 抱っこ~♡ 抱っこして~♡」
「はいはい」
特に司さんと悠那さんのイチャイチャが酷い。最早当たり前過ぎて見慣れた光景になっているけれど、司さんと悠那さんのイチャつきっぷりは何度見ても呆れるし、イチャイチャが酷いと思ってしまう。
それでも、悠那さんの容姿や甘えっこな性格、これまでに培われてきた免疫があるから、それなりの耐性は付いている。
この二人はこういうものだ、という諦めもついているから、今更二人のイチャイチャに特に思うところもないんだけれど……。
「陽平も抱っこしてあげようか? 最近の俺、結構力持ちになったんだよね」
「全力で遠慮するわ。何が“抱っこ”だよ。子供じゃあるまいし」
「え~? 可愛いじゃん。抱っこって響きがさ。イチャイチャラブラブって感じがするじゃん」
「一人で言ってろ」
陽平さんと湊さんのやり取りには慣れてきたけど免疫が弱くて、たまに目のやり場に困ることもあるんだよね。
もっとも、陽平さんは僕と同じで人前でイチャイチャすることを嫌うから、司さんや悠那さんのようにラブラブって感じには見えないんだけれど。
でも、その代わりに湊さんの陽平さんに対する愛情表現が激しいうえ、陽平さんとイチャイチャしたいオーラが全身から滲み出ているせいで、どんなに陽平さんが湊さんに素っ気ない態度を取ったところで、結局はイチャイチャしているだけのように見えてしまう。
なんてことを言ったら、陽平さんは物凄く嫌がるだろうし、ショックを受けてしまうんだろうけれど。
先日、陽平さんと夏凛さんとの関係にケジメが付いたとかなんとか言っていたけれど、それを機に、湊さんの陽平さんとイチャつきたい願望に歯止めが利かなくなっているらしい。
僕はZeus養成所時代の陽平さんのことはあまり良く知らないんだけれど、まだデビューする前、同じアイドルレッスン生だった陽平さん、湊さん、夏凛さんの関係は、性別を超えた友情で結ばれていたりもするんだろうか。陽平さんと夏凛さんの関係にケリが付くまで、湊さんも夏凛さんに遠慮してたってことなのかな?
陽平さんの話を聞く限り、湊さんが夏凛さんに気を遣っていたようには思えないけれど。
「つーかさぁ、お前が傍にいると片付くもんも片付かねーから向こう行ってろよ。邪魔」
「邪魔⁈ 邪魔とか言う⁈ 愛しい恋人に向かって!」
「言うよ。だって邪魔なのは事実だし」
「ちょっと聞いた⁈ 海っ! 陽平ったら俺のこと“邪魔”とか言うんだけどっ!」
陽平さんと僕が夕飯の後片付けをしている周りで、陽平さんにウザ絡みしている湊さんは、ハッキリ言って僕としてもちょっと邪魔だった。
いつか陽平さんから「邪魔」って言われるんだろうな、と思っていたから、この流れはある程度予測できていた。
しかし、陽平さんに邪魔扱いされた湊さんはその悲しみや不満を、司さんや悠那さんが部屋に引き上げてしまって一人になっている海に全部ぶつけたりしている。
「きっと照れ隠しですよ。陽平さんは律と一緒でツンデレですから」
湊さんと同様に、人前ではちっともイチャイチャしてくれない恋人(僕)を持つ海は、憤る湊さんをそんな言葉で宥めたりする。
「は?」
そんな海の言葉に僕と陽平さんの反応は全く同じだった。
陽平さんはどうだか知らないけれど、僕ってツンデレじゃないと思うんだけど。
「えっと……二人ともそんな怖い顔で僕を見ないで……ください」
まさか自分の発言に僕と陽平さんが同時に同じリアクションを取り、自分を睨んでくるとは思っていなかった海は、笑顔だった顔を引き攣らせ、苦笑いになって僕達に笑い掛けてみせた。
全く……余計なことを言うからだよ。湊さんのことなんて適当にあしらっちゃえばいいのに。
まあ、適当にあしらったつもりの結果が、さっきの余計な発言だったんだろうとは思うけど。
恋人からの塩対応に嘆く湊さんのことを、海は他人事ではないと感じているところもあるからな。陽平さんの塩対応に傷つく湊さんを見ると、ついつい優しい言葉を掛けてあげたくなるのだろう。
優しいっていうか、お人好しっていうか。そこが海のいいところでもあるんだけれど。
「ほんと、陽平と律ってたまに“双子かよ!”ってくらいにシンクロする時があるよね。もしかして、前世は双子だったのかもよ?」
自分だけでなく、海も恋人からの手厳しい塩対応を受けてしまったことに同情したのか、湊さんはキッチンからリビングにいる海へと歩み寄っていった。
今から二人で慰め合うつもりだろうか。
何にせよ、ようやく自分の傍から離れてくれた湊さんに清々した顔になる陽平さんは
「おー。そうかもな」
なんて、湊さんの言葉に適当な返事を返していた。
僕は前世なんてものはあまり信じていないのだけど、こうして陽平さんのように自分とよく似た性質を持つ人間に出逢ったことは、何かしらの縁があったのかな? と思う時もある。
でも、それを言ったら海のほうこそよっぽど強い縁があったと思うし、現世で前世から続く縁があるのだとしたら、それは間違いなく海なんじゃないかと思ったりもする。
どちらにせよ、それを確認する術はないし、証明なんてものもできないから、考えても無駄なだけではあるんだけれど。
「さてと、ようやく邪魔臭い奴がいなくなったから、さっさと片付け終わらせちまおうぜ」
「そうですね」
とは言え、今ここで一緒に暮らす五人のメンバーとは、何かしらの強い縁で結ばれていたことになるんだろうと思う。
「なんだかんだと陽平さんと湊さんもすっかり恋人同士っていうか、それなりにイチャイチャしてるように見えてきたよね」
「え? ぅ、うん……まあ……」
夕飯の後片付けを終え、部屋に戻ってきた僕と海は台本を開き、明日の撮影シーンのセリフをチェックしていた。
今撮影中のドラマは去年放送されたドラマの続編だから、それなりにやりやすい環境だし、ドラマ撮影も二回目になると僕自身も慣れてきた感はある。
だから、前回よりもかなり余裕を持って撮影に挑めることは助かるんだけれど、演技そのものにはまだ少し苦手意識があるから、僕の中で台本チェックは大事な時間でもあるのだ。
そんな大事な時間の最中に集中力を切らした海が、台本とは全く関係のない話を僕に振ってきたから、僕の集中力まで途切れてしまった。
僕と違って、海はあまり熱心に台本を読み込んでいる感じではないんだけれど、いざ撮影が始まるとセリフはちゃんと覚えているし、そのシーンに合った演技をしてみせる。
勉強に関する記憶力はイマイチだけど、元々の記憶力はいいのか、セリフはすぐに覚えられてしまうらしい。どうしてそれが勉強方面では発揮されないのかが謎である。
海に話し掛けられた僕が、それまで熱心に眺めていた台本から目を離して海を見ると、海の手の中の台本は既に閉じられていた。
台本チェックはもういいらしい。
「最初はどうなるかと思ったし、全然イチャイチャしてるようにも見えなかったけど、最近では二人が言い争ってる姿でも二人の仲睦まじさが窺えるっていうか、イチャついてるように見えちゃうから不思議だよね」
何故今そんな話? と思ったが、台本チェックが終わった海は暇なのだろう。
それで、本当は少しだけ僕と恋人らしい時間を過ごしたいと思ったものの、僕がまだ台本に集中しているから、僕の気を逸らせるために陽平さんと湊さんの話を僕に振り、僕の意識が自然と台本から離れるように仕向けたいのだと思う。
話題が陽平さんと湊さんのことなのは、二人が付き合い始めたのがわりと最近の話であることと、これまで以上に家の中で二人が一緒にいる姿をよく見掛けるようになったからだと思う。
「多分、僕達の中でそれが当たり前の光景になりつつあるからじゃない? 元々陽平さんは人前で湊さんとイチャつく気なんてないけれど、湊さんが僕達の家にしょっちゅう遊びに来るから、陽平さんと湊さんの関係はこういうものなんだ、って僕達も認識したんだよ。二人が付き合っていることを知っている僕達は、二人の日常を頻繁に目の当たりにすることで、二人の言い合いもイチャついているように見えるってことなんだと思うよ」
「なるほど。さすが律。状況の分析が的確っていうか、説得力があるね。すごく納得しちゃったよ」
「それはどうも。僕はただ、自分が思ったことを言っただけなんだけどね」
基本的に僕の言葉は素直に受け入れてしまう海だから、海を説得することなんて赤子の手を捻るより簡単だ。
ただし、恋愛方面以外に限り。恋愛に関することになると海はあまり聞き分けがいいほうではないし、僕の意に反することもしょっちゅうする。僕の言葉に従ってくれるには従ってくれもするんだけれど、自分の主張もしっかりしてくるし、タダでは引き下がらないって感じだ。
「それでね、僕は思ったんだけど……」
「?」
無駄ににこにこしている海に僕は嫌な予感しかしない。
海がこうして人の好さそうな笑顔で話を持ち出してくる時は、五割ほどの確率でロクなことではない。
「司さんと悠那君、陽平さんと湊さんまでラブラブになった今、僕達ってちょっと普通過ぎない?」
「……………………」
ほらきた。いつか言い出すと思ってたんだよね。こういうこと。僕の嫌な予感大的中だ。
「そう? 別にいいんじゃない? 普通って大事だし」
司さんや悠那さんに加え、陽平さんや湊さんまで家の中で恋人同士らしい振る舞いを見せるようになったら、海がそれに感化されてしまうのも時間の問題だと思っていた。
何度も言うが、陽平さんには僕達の前で湊さんとイチャつく気がない。それでも、先程言ったように二人が一緒にいる姿が日常的なものだと認識してしまった僕や海には、陽平さんと湊さんの姿も司さんや悠那さんとは違った恋人同士の形に見えるのだ。
別段イチャイチャしていなくても、恋人同士が一緒にいる姿は第三者から見ればイチャついているように見えるものだ。
で、そうなってくると三組のカップルの中で一番おとなしい僕達が、海にとっては不満に思えてくるのだろう。
そうは言っても、僕達は僕達でしっかり恋人同士だし、なんなら交際期間だって一番長い。そもそも、一緒に過ごしてきた時間だって他のメンバーとは比べ物にならないから、今更イチャイチャも何もないだろう。
僕にとって海と一緒にいるのは当たり前だし、海との関係が幼馴染みから恋人同士に変わったところで特に意識するようなところもないんだよね。
そりゃまあ、それまではしなかったことをするようになったという違いはあるけれど、だからと言って何がどう変わると言うものでもないと言うか……。基本的な僕と海の形は変わらないって感じだった。
「そりゃさ、こうして二人きりになると律だって僕と恋人らしい感じになってくれることもあるけどさ。たまには僕もみんなの前で律とイチャイチャしたい」
「その必要性を僕は全く感じないんだけど」
二人きりの時はちゃんと恋人同士の時間を持つこともあるんだからいいじゃないか。と言わんばかりの僕に向かって海は不満そうに唇を尖らせてきた。
元々海は僕とイチャイチャしたい願望が強い人間ではあるけれど、人前でイチャつきたい人間の心理はちょっとよくわからない。
僕にとって、恋人と過ごす時間は特別で、大事なものだと思うから、むしろ“人に見せたくない”という心理が働くものなんだけど。
「試しに聞いてみるけど、具体的には? 海はみんなの前で僕とどうイチャつきたいわけ?」
聞いたところで……ではあるんだけれど、一応聞いてみることにした。
僕に人前で海とイチャつく気はないんだけれど、海がどんなことを望んでいるのかくらいは、恋人として聞いておくべきだと思うからだ。
僕にそう聞かれた海は、急に顔をパッと明るくすると
「そんなに大それたことは望んでないよ。ただ、たまにはみんなの前で律と触れ合ってみたり、恋人同士らしいやり取りをしたいだけだよ」
と答えた。
司さんや悠那さんのように、あからさまなイチャつきっぷりを発揮したいとか、みんなの前でキスしたい、とかじゃなくて良かったとは思うものの
「え? それなら今のままでいいんじゃないの?」
と思ってしまった。
確かに、僕が人前で海にベタベタするようなことは全くと言っていいほどないけれど、メンバーと一緒に過ごす日常の中で、全く海に触れないわけではないし、海とは普通に会話も交わしている。
そこに恋人らしい要素があまりないことは認めるけれど、僕達が付き合っていることを知っているメンバーなら、そんな僕達のやり取りもそれなりに恋人同士っぽく見えているんじゃないかと思うんだけど。
「うーん……なんかちょっと違うっていうか、みんなと比べて圧倒的に何かが足りないって感じなんだよね」
「って言われても……」
僕の発言に対して曖昧な返事を返してくる海に、僕は眉毛をハの字にするしかなかった。
何か、じゃわからないよ。具体的に何が足りないのかを言ってくれないと、僕にはその“何か”がさっぱりわからない。
「雰囲気……かな?」
「雰囲気?」
「そう。僕達が醸し出す雰囲気が、司さんや悠那君、陽平さんや湊さんに比べて、恋人同士らしさに欠けてると思わない?」
少し考えた末、海は答えを見つけたようにそう言ってきた。
「雰囲気ねぇ……」
雰囲気と言われても……。それはそれで抽象的でよくわからない感じがしたが、海の言わんとすることは理解できた。
「律が人前で僕とイチャイチャしたがらないことはわかっているし、僕も律にそれを強要するつもりはないんだけどね。でも、司さんや悠那君を見てると“仲睦まじくて可愛いな~”って思うし、陽平さんや湊さんを見ていても、言い合いする姿が可愛いと思っちゃうんだよ。だけど、僕と律ってあまりにも普通過ぎて、周りの目にはそんな風に映っていない気がするんだよね。僕はそれが悲しい。僕もみんなの前で律と可愛いカップルがしたい」
「可愛いカップルって……」
一体どんな願望だ。っていうか、海は司さんや悠那さん、陽平さんや湊さんを見て、そんな風に思っているのか。
僕の中では、司さんと悠那さんはイチャイチャの酷い節操なしカップルって感じだし、陽平さんと湊さんは人前で痴話喧嘩ばっかりしている拗らせカップルって感じがするんだけど。
極稀に“可愛いな”って思うこともあるにはあるけれど、それを羨ましいと思ったこともない。
大体、可愛いカップルになってどうするつもりだ。みんなに“可愛い”って思われたいのか?
「だってさ、律って世界で一番可愛いじゃん」
「なっ……! そ、それは海の主観でしょ?」
「僕と一緒にいる時の律はこんなに可愛いんだぞって、みんなに知って欲しいんだもん」
「そのメリットが僕にはわからない」
「自慢したいんだよ、僕が。律のこと」
「~……」
な……なんなんだ、その思考。僕の思考がついていかないんだけど。
そもそも、僕には海に自慢されたいという願望がない。海が僕を自慢に思ってくれる気持ちは嬉しいけれど、海だけがそう思ってくれるだけで充分だ。
「僕は海だけが僕を自慢に思ってくれているだけで嬉しいよ」
だから、その旨を海に伝えてあげると
「律……可愛いっ!」
海はただ手に持っていただけの台本を放り出し、僕にガバッと抱き付いてきた。
台本の扱いが随分と雑である。
「あ~、可愛いっ! 本当に可愛いっ! こんな可愛い律と人前でイチャイチャできないなんて苦痛でしかないっ!」
腕の中に閉じ込めた僕をぎゅうぎゅうと抱き締めながら、そんな無念を口にする海は、単純に僕と見境なくイチャイチャしたいだけなのでは? と疑わずにはいられない。
っていうか、多分それが正解なんだろう。
司さんと悠那さんが付き合い始めた頃から、海は二人のイチャつきっぷりを羨ましがっていたし、陽平さんと湊さんが痴話喧嘩する姿すら、心なしか羨ましそうな顔で見ているから。
「ねえ、律。僕と律ももっと可愛いカップル目指そうよ」
「目指してどうするの」
「みんなに羨ましがられたいっ!」
「…………はぁ」
なんだろうなぁ……。僕にはない発想と願望に、僕は全く海と同じテンションになれないんだけど。
「それにさ、可愛いは正義なんだよ」
今度は海に代わって僕が不満そうな顔になる番だったけれど、眉間に皺を寄せて海を見上げる僕に向かって、海は満面の笑みだった。
前にも聞いたことのあるセリフを口にする海を前に、僕が感じた素朴な疑問は
(海には“正義”の意味がわかっているんだろうか……)
だった。
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