僕らの恋愛経過記録

藤宮りつか

文字の大きさ
上 下
223 / 286
Final Season

    僕達ルール(2)

しおりを挟む
 


 この春、僕達にとって大きな環境の変化は何も引っ越しだけではなかった。
 もちろん、一番大きな環境の変化は引っ越しだったとは思うけれど、他にも高校生から大学生になったとか、律と一緒にお昼の情報番組に週一で一年間のレギュラー出演が決まったりと、新しいことは始まっている。
 まあ、大学生になったといっても、完全通信制のオンライン大学だから、わざわざ大学に出向いて講義を受ける必要もなく、楽といえば楽なんだけどね。
 大学のホームページからオンライン講義専用ページにアクセスし、そこに必要な情報を登録してマイページを作ると、いつでも好きな時にオンライン講義を受講できるようになる。
 受講する講義の登録や、講義に使う教材のダウンロードや購入なんかも全てネット上で済ませることができる。
 肝心な単位の取得方法だけど、自分が登録した講義の動画を最初から最後まで見ると自動的に講義を受講したことになり、講義動画を見た後は、これまた自動的に担当教授との個人チャットみたいなページに飛び、そこに講義の感想を書き込むことになっている。
 オンライン講義だと生徒の受講態度が見えないからだろうな。動画だけ流して講義を聞いていない。なんてことにならないよう、受講後に感想を書かせるスタイルなのだろう。
 講義動画の視聴と感想の書き込みがいわゆる授業態度の評価になるみたいで、試験自体はほとんどの講義がレポートの提出だった。
 ただ、レポート提出で評価がしにくい語学の講義だけは、オンライン試験というものになるらしいんだけれど、これはまだ実際に受けたことがないからどんなものなのかがわからない。
 それにしても、こうして全部オンラインで完結できちゃうなんて、世の中って本当に便利になったものだよね。そのうち学校に通うという制度はなくなり、小学校から大学、更には就職活動から仕事そのものまでが全てオンラインで……なんて日が来ちゃったりして。
 それはそれで確かに便利なのかもしれないけれど、人生としては面白味がなくて味気ないよね。
 今やネットはどこでも繋がる環境で、ネットサービスやネット上のコミュニケーションツールも豊富。いろんなことがネットで完結できてしまうような時代だから、人付き合いもネット上だけで充分、と思っている人も増えているのかもしれないけれど、僕的には人付き合いはオンラインよりもオフライン。直接本人に会って、リアルなやり取りを肌で感じたいって感じだ。
 まあ、大学が完全オンライン制くらいなら、便利だとくらいにしか思わなかったりもするけれどね。ただ、あまり学生気分を味わえないところはある。僕と違って勉強熱心な律なんかは、アイドル業と並行しながら大学の勉強を学べる環境が単純に嬉しくて、満足しているみたいだけれど。
 加えて、律みたいに人付き合いが苦手だと思っているタイプの人間には、ネット社会を上手く利用したオンライン大学なんてまさに理想的なのかもしれないよね。
 僕達が家の中で大学の講義を受け始めると、大学に進学しなかった年上三人が興味を示し、僕達と一緒に講義動画を視聴することもたまにある。こういう点も、ある意味オンラインならではの楽しみだったりするのかな?
 幸い、僕達のオンライン大学では講義を視聴する時間が決まっているわけではないから、動画を視聴する学生の様子をチェックされることがない。カメラ機能自体をオンにする必要もないから、講義動画を何人で見ているのかを大学側の人間に知られることもなかった。
 司さんと悠那君はすぐに興味を失ってしまったみたいだけれど、陽平さんは大学の講義というものに興味を引かれたらしく、時間さえあれば律と一緒にオンライン講義の画面を眺めていたりする。
 今だって
「へー。これってそういう仕組みだったんだ。知らなかった」
「ですよね。僕も今驚いてます」
 律の隣りに並んで座り、ノートパソコンの画面から流れてくる講義内容について、素直な感想を律と交わし合っていたりする。
 その様子が傍から見ていると微笑ましくて可愛いんだけれど、二人は至って真面目に講義を視聴しているみたいだから、僕は余計な口は挟まず、仲睦まじく講義を視聴している二人を盗み見ては、ほくそ笑んでいたりする。
(もしかして、陽平さんも大学に行ってみたかったのかな?)
 それならば、陽平さんもオンライン大学に入学してみるのもアリだと思う。社会人になってから通信制の大学に通っている人も沢山いるって聞くし。
 でも、うちのメンバーの中では一番単独の仕事が入る陽平さんだからな。今はアルバム制作に向けて少し落ち着いたスケジュールになっているけれど、それが終わったらまたドラマの仕事が入っているというし、陽平さんには定期的にオンライン講義を受け続ける時間的な余裕はないのかもしれないよね。
 それに、昔からアイドルになることが夢だった陽平さんは、一生この世界でやって行くつもりだろうから、大学卒業の資格は必要ないだろうしね。
 もちろん、僕や律だって“いつかアイドルを辞めて一般人に戻った時のために……”なんて思って、今大学に通っているわけじゃないけどさ。
 律は単純に学問に対する純粋な興味のため。僕は律の見ている世界を自分も体験するため。そのために二人揃って大学生をやっているのである。
 それに、人生経験の一つとして大学に通うことは決して無駄じゃないと思う。僕達芸能科のクラスメート達も、クラスの半数以上は大学進学をしたくらいだもん。最近のアイドルは学歴も立派な武器になるのかもしれないよね。
「いやー。大学の講義ってなかなか面白いな。ためになるし。学生じゃなくなると勉強する機会って一気に減るから、二人に便乗して大学の講義を受けられるのってすげー得」
「時間がある時はいつでもご一緒しましょう。僕も陽平さんと一緒に見た方が、講義内容がすんなり頭に入ってくる気がします」
「おー。また一緒に見させてもらうわ」
 すぐ傍に同じオンライン大学の学生である僕がいるのに、僕と律より陽平さんと律の方が同じ大学に通う学生同士に見えてしまうのは、僕より陽平さんの方が講義を聞く姿勢が真面目だからだろうな。
 どうも僕は学生とアイドルの両立が下手で、地元を離れてからというもの、勉強にすっかり身が入らなくなってしまった。
 だったら無理して大学に進学しなくても良かったのでは? と思われそうだけど、そこは律の恋人として、自分の身を律と同じ環境に置きたいという僕の我儘……というか、自己満足である。
 それに、大学に通う必要がなく、律と同じ部屋でオンライン講義を受けている時間は退屈でもなければ苦痛でもない。真面目に講義を聞いている振りをしつつも、隣りの律の横顔を盗み見たり、頭の中で好きなことを考えているうちに動画が終わってしまっていることもある。
 今日は完全にその傾向にあった。
 僕の隣りで額を寄せ合って講義動画を見ている陽平さんと律が可愛くて、頭の中でいろんなことを考えているうちに二コマ分の講義を視聴し終わっていた。
 陽平さんと言えばFive Sの格好いい担当。ほんわかした顔の作りをしたメンバーが多い中で一番男らしくて、凛々しい顔つきをしている陽平さんが、最近ではすっかり可愛いと思えるようになってしまったのは、先日、突如として知ってしまった陽平さんと湊さんの関係のせいだろうな。
 何がきっかけでそこを知ってしまったのかと言うと、それはもう、またしても悠那君の余計な一言……としか言いようがない。
 映画の撮影日以外の仕事の日に、たまたまテレビ局で湊さんに会ったという悠那君は、家に帰って来るなり陽平さんに向かって
『湊さんが引っ越しの片付けが落ち着いたら遊びに行きたいって言ってたよ』
 と報告。
 それで終わりにすれば良かったものの
『湊さんが遊びに来たら、ついでに泊ってもらってもいいよ。この家の壁って厚いから、部屋でエッチなことしてても俺達には聞こえないから安心して』
 なんて言ったものだから、陽平さんと湊さんがそんな仲になっていることを知らなかった僕と律はびっくり仰天し、なんの前触れもなく、いきなり悠那君に僕達の前で湊さんとの関係をバラされた陽平さんは顔を真っ赤にして激怒した。
 そして、悠那君は怒った陽平さんに羽交い絞めにされながら、お尻を十回くらい思いっきり叩かれていた。
 その時、傍に司さんもいたにはいたんだけれど、不用意に陽平さんと湊さんのことを喋ったのは悠那君が悪いと思ったのか、お尻叩き十回分の陽平さんからのお仕置きには目を瞑ったようだった。
 ただし、お仕置きされた後の悠那君のことはめちゃくちゃ慰めてあげていた。陽平さんに叩かれた悠那君のお尻を労わるように何度も撫で回していたのは、慰めているのか触りたいだけなのかがわからなかったけれど。
 何はともあれ、司さんと悠那君に遅れて陽平さんと湊さんの関係を知った僕達は、当然その後、更に詳しい二人の事情を聞かせてもらうことができて、僕の中にあった陽平さんに対する格好いいイメージというものが、完全にどこかに消え去ってしまったようなのである。
 言っても、僕は最初から陽平さんと湊さんでは、陽平さんが受け入れる側に回りそうだとは思っていたんだけどね。陽平さんと湊さんじゃ、湊さんの方が“雄”って感じがしちゃうし。
 でも、僕達の前ではひたすら『湊のことは受け入れられない』というスタンスを貫こうとしていたようにも見えた陽平さんが、既に湊さんからいいように組み敷かれていることを知れば、僕の陽平さんに対するイメージも多少は変わってしまうというものだ。
 陽平さんって一体どんな風に湊さんに抱かれているんだろう……って、ちょっと気になったりもするしさ。
「んじゃ、俺は昼飯作ってくるな。律達はこれから講義の感想を書き込まなきゃいけないんだろ? しっかり考えて、ちゃんとした感想書けよ」
「はい。終わったら手伝いますね」
「いいって。今朝の朝飯作ってもらったし。昼は俺が作るから律はちょっとのんびりしな」
「すみません。ありがとうございます」
「おー」
 その陽平さんだけど、メンバー全員に湊さんとの関係が知られてしまって取り乱したのはその日だけで、翌日からは「そんなことあったっけ?」と言わんばかりの全くの知らん顔で通すスタイルを決め込んでいる。
 三人分のお昼ご飯を作るため、陽平さんが僕達の部屋から出て行ってしまうと、律はようやく僕を見てきてくれて
「海。ちゃんと講義聞いてた?」
 と、いきなり僕に向かって疑わしい目を向けてきた。
 講義を受け終わった後の陽平さんと僕とで律の対応が違い過ぎる。
 そりゃ確かに、見るからに熱心に講義を受けているって感じではなかったとは思うけど、それなりにちゃんと聞いていた……つもりだ。所々全く聞いていなかった部分があるにはあるにせよ。
 さっき陽平さんが言ったように、受講後は講義内容の感想を書き込まなくちゃいけないから、僕だって感想が書けるくらいには講義内容を聞いている。そうしないと、もう一回動画を見直さなきゃいけなくなるという、とんでもなく面倒臭いことになっちゃうからさ。
 しかしながら、僕はこの感想を書き込む作業が非常に苦手である。
 もともと感想文とかを書くのが苦手なうえ、所々講義内容を聞いていない部分があったりするからな。感想を書けと言われても、なかなかいい内容の感想が思い付かなくていつも苦戦してしまう。
 ただ感想を書き込むだけなら、僕も適当にちゃちゃっと書いて送信しちゃうんだけど、書き込みの内容が受講態度の評価に繋がるともなれば下手な内容は書けない。受講態度の評価が低いうえ、レポートの出来がいまいちだった場合、単位を貰えないかもしれないもん。
 多分、律は毎回感想を送るのに苦労している僕を見て
『海はちゃんと講義を聞いているのかな?』
 という疑問があるのだろう。律の傍ではただ静かに講義を受けているだけでは信用してもらえないらしい。
 ついでに言うと、律は僕がどんなに感想を書くことに苦労をしていても助けてはくれない。
 当たり前と言えば当たり前である。大学進学を決めたのは僕自身なんだから、僕もそこで律の力を借りようとは思っていない。
 だから、苦手なりにも一生懸命考えて、それなりにちゃんとした内容の感想を送っているのだ。
 今だって、軽やかな指捌きで感想コメントを打ち込む律の隣りで難しい顔をした僕は、書き出しの言葉を何にしようかで悩み中。
「ちゃんと聞いてたよ。聞いていたからどういう感想にしようか悩んでるんだよ」
 愛しい律に講義を聞いていなかったんじゃないか疑惑を掛けられた僕は、とりあえず言い訳だけはしておいた。
「そうなんだ。普通はちゃんと聞いていたら感想を書くのに悩みそうにないけど」
「う……」
 しかし、手厳しい律は僕の言葉にすんなり納得はしてくれないようだった。
 この律の恋人に対するさり気ない塩対応。軽く凹むと同時に癖になりそうなところがある。
 だってさ、律が思ったままを何も気にせずに口にするってことは、それだけ律が僕に対して心を開いている証拠だから。言ってしまえば、律の僕に対する塩対応は愛情表現みたいなものなんだよね。
 まあ、律は全く関心のない相手にも結構な塩対応をするんだけれど、僕と付き合っている手前それはない。
「まあいいや。今のところ、面倒臭がらずに講義も視聴しているし、感想コメントもそれなりにちゃんとした内容のものを書いているからね。海に全くやる気がないわけじゃないんだってことはわかったから安心はしてるよ」
「ま……まあね……」
 もともと律は僕の大学進学に難色を示しているところがあったから、僕も律に
『やっぱり進学なんかしなきゃ良かったのに』
 と思われないように気を付けてはいる。
 残念ながら、僕は律みたいに勉強熱心な人間ではないから、律と同じテンション、同じ姿勢でオンライン講義を受けることはできないけれど。
 しかしながら、今まで一度も学んだことのない分野の勉強や、専門的な知識を吸収していくことに全く面白さを感じていないわけでもない。それなりに興味深いと感じながら、律の隣りでオンライン講義を受けている。
 なんだけどさ。すぐ隣りに律がいるとさ。どうしても講義なんかより可愛い律とイチャイチャしたいな~……ってなっちゃうよね。
 講義自体も自宅学習になるわけだから、律と好きなだけイチャイチャしながら講義を受講することも可能なわけだしさ。
 もちろん、いくら自宅学習だからって、律がそんなことを許してくれるはずもないんだけれど。
 それでも、律と同じ空間で静かにオンライン講義を受けている僕は、パソコンの画面より隣りの律が気になって、ついつい講義より律を盗み見ることに忙しくなってしまいがちなのである。
「海のことだから、一ヶ月もすればオンライン講義なんか飽きちゃって、講義動画を流すだけ流して、講義そのものは聞かなくなっちゃうのかと思ってたよ」
「いやいや。さすがにたった一ヶ月でそんなことにはならないし、自分で進学を選んだ以上、最後までしっかりやり遂げるつもりではあるよ。ただ、あまりにも今までの学生生活と勝手が違うから、あんまり学生気分みたいなものは感じられないかな」
「それは言えてるね。家の中で凄く真面目な動画をあえて選んで見てるみたいな感じはするよね。でも、僕には案外こういうスタイルの学校の方が合ってるような気がする」
「律はそうかもね」
 立て続けに二コマ分の講義を視聴して、律もようやく休憩モードに入った様子だった。
 いつでも好きな時に見ることができる講義動画だから、もう少しのんびりと、休み休み見ればいいと思う人もいるかもしれないけれど、僕達は大学生である前にアイドル活動をメインにしているわけだから――それ故のオンライン大学である――、講義動画は見られる時に見ておかないと、未視聴講義がどんどん溜まっていっちゃうからな。
 おかげで、最近は部屋の中に律と一緒にいても講義動画を視聴しているばっかりで、全然恋人らしい時間を過ごせていない気すらする。それが僕の勉強に対して益々身が入らない原因になっているんじゃないかとも思う。
 せっかく新しい家に引っ越してきて、部屋も広くなったし壁も厚くなったんだから、前の家みたいに隣りの部屋への声漏れを気にすることなく、恋人同士の時間を堪能できるようになったのにさ。律のガードは相変わらず固くて、なかなか僕とイチャイチャしようってなってくれないんだよね。
 毎晩のように盛る司さんと悠那君の性欲も“どうなってるの?”って思うけど、僕から仕掛けないと性欲が刺激されない律の希薄過ぎる性欲もどうなっているんだろう。健全な大学生男子にしては、あまりにも性に対する欲がなさ過ぎると思うんだけど。
 いくら律が恋愛音痴で、もともと性欲もほとんど無いに等しい人間であっても、僕と恋人同士になって、時々セックスもするようになったんだから、もう少し性欲旺盛になってくれても良さそうなものなのに。
 付き合い始めてもうすぐ三年になるのに、こうも律が僕との関係に淡白なままでいると
(もしかして僕、下手なのかな……)
 って、不安になってしまう。
 僕、律以外の人とシたことがないから経験豊富だとはとてもじゃないけど言えないし。
 でも、それを言ったら司さんも悠那君以外の人とシたことがないのに、悠那君はあんなに司さんとするセックスが大好きだよね?
 もともと司さんにセックスの才能があるのかもしれないけれど、司さんと僕ではそのテクニックにどれくらいの差があるんだろう。
 多分、結構な差がついちゃってそうだよね。恋人同士になったのは僕と律の方が一年近くも先なのに、実践経験に大き過ぎるくらいの差ができちゃったと思うから。
 更に言わせてもらえば、性欲旺盛、セックス大好きな悠那君が相手だと、司さんのセックステクニックにも磨きがかかりやすいって感じがする。
 まあ、そんなことは別に比べるところではない気もするけれど、司さんに対してどうしても“羨ましい”という気持ちがある僕は
「今日はあと四コマ分の講義を受けておきたいよね。早く感想送ってお昼を食べたら、また講義の時間にしよう」
「う……うん……」
 全く恋人同士感などなく、本当にただのルームメイトでしかないような会話をする律に、遣る瀬無いやら、物悲しいやら、もやっとするやら……だ。
(きっと律は人間じゃなくて天使だから、醜い人の欲望とは無縁な生き物なんだ……)
 心の中で自分を慰める言葉を考える僕は、自分を“慰める”というより、ただの現実逃避をしているだけのようでもあった。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

父のチンポが気になって仕方ない息子の夜這い!

ミクリ21
BL
父に夜這いする息子の話。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

処理中です...