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Season 2
好きだけじゃたりない(5)
しおりを挟む「司……」
帰ってくるなり悠那に襲い掛かる俺に、悠那はちょっと驚いた様子だった。
けれども、それは悠那も求めていたことのようで、嫌がる素振りは微塵も見せなかった。むしろ、すぐその気になり、俺からのキスに自ら舌を絡ませてきたりする。
あっという間に悠那の服を脱がせてしまうと、三日前に付けた俺のキスマークが、悠那の薄い胸の上に微かに残っていた。
「これ……消えなくて良かった。これが消えてたら、俺、もっと寂しくなってたもん」
微かに残るキスマークを愛しそうに撫でながら、悠那がそんな可愛いことを言うから、俺の胸には熱いものが込み上げてくる。
「また付けて。俺に司のものって印たくさん付けて欲しい。会えなかったぶん、いっぱいシて」
「うん」
求められるままに、俺は悠那の身体中にキスの雨を降らし、悠那の白い肌に、紅い所有の印を付けていく。
胸元、腰回り、背中や太腿、脚の付け根まで……。
「んっ……ぁっ……」
俺の唇が新しい痕を付けるたび、悠那はか細い声を上げた。
「まるで花弁が散ってるみたいだ。可愛いし綺麗だよ」
これでもかってくらいに、悠那の身体に所有の印を付けた俺が言うと、悠那は嬉しそうに微笑んだ。
最後に唇に戻って、悠那と舌を絡ませ合うキスをしながら悠那の身体を愛撫すると、悠那の身体がどんどん熱を帯びていく。
胸元の小さな膨らみを指でキュッと摘むと
「あぁんっ……!」
悠那は切なそうな声を上げ、俺にギュッと抱き付いてきた。
「悠那は乳首弄られるの好きだよね。少し弄っただけでこんなの固く尖らせて。凄く美味しそう」
「ん……好き……乳首虐められるの気持ちいい……」
「指でスるのと舌でサれるのどっちが好き?」
「どっちも……どっちも好き……」
「欲張りだね」
片方の乳首を指の腹で転がしながら、もう片方の乳首に吸い付くと、悠那の身体が大きく撓り、俺に乳首を見せつけてくるような格好になる。
もっと虐めて。って言われているようで、たくさん弄ってあげると
「んぅ……ぁ、ん……やぁんん……」
悠那は可愛い哭き声を上げながら感じてくれた。
もうすっかり勃ち上がっている悠那の先端も泣き始め、透明な蜜を滴らせていた。
「こっちも濡れてるよ? そんなに気持ちいい?」
「いいっ……気持ちいいよぉ……もっとシて……」
「ほんと、悠那はエッチだね。エッチで可愛い」
「んんっ……俺っ、エッチなの……司にサれると、どんどんエッチになっちゃぅっ……」
「それは堪らないね」
恥じらう気持ちはないようで、悠那は俺からの質問にも素直に答えるし、エッチな事もいっぱい言ってくる。
「俺のココ……司が欲しいってヒクヒクしちゃうっ……司に気持ち良くして欲しいって言ってくるよ?」
「ほんとだ。腰が震えてるね」
悠那の入口をそっと撫でると、小さな蕾がきゅぅっと窄まった。そのまま指を少し埋めると、悠那の中は俺の指を取り込むような動きをしてきた。
「悠那のココ、すっかり俺を受け入れるようになっちゃったね。ちょっと挿れただけで、すぐ吸い付いてくる」
「んん……だって俺……司といると司が欲しくて堪らなくなっちゃうから……」
「俺も欲しくなるよ。悠那のこと」
くちゅくちゅと音を立てて悠那の中を掻き回すと、悠那の中は熱く蕩けていった。
最初は微かだった水音も、悠那が絶えず零す蜜と混ざって、ぐちゅぐちゅと大胆でいやらしい音に変わっていく。
「ぁんっ、んんっ……中っ……気持ちいっ……ぁあんっ」
「指だけでイっちゃいそうだね」
「ぃ、いっ……イっちゃいそっ……でも……司でイきたいよぉっ……」
「俺のナニでイきたいの?」
「司のっ……おっきいおちんちんっ……」
「よくできました」
中をたくさん掻き回されて、悠那は大きく肩で息をしながら震えている。
悠那の中から指を引き抜き、熱く猛った俺をあてがうと、悠那の潤んだ瞳が期待するように俺を見てくる。
俺とセックスするたびに、悠那は色気を増していく。最初はただ可愛いだけだったのに。この頃は、“綺麗だ”と思う瞬間が増えてきた。
でも、やっぱり悠那は可愛い。ちょっと大人びた色っぽい顔をするようになっても、悠那から可愛い要素がなくなることはなかった。
「今日はちょっと違う体勢でシよ?」
「違う……体勢?」
悠那とセックスする時はいつも正常位だった。でも、三日間も悠那と離れていた俺は、もっと悠那を近くに感じながらセックスしたい。
俺はベッドの上に座ると、悠那を俺の上に跨らせた。
そして、悠那の腰を掴んで、そのままゆっくり腰を落とさせると、ゆっくり悠那の中に挿入っていった。
「んぅっ……」
初めての体勢に悠那の中はちょっとだけ強張ったけど、ゆっくり突き進んでくる俺にすぐ馴れると、俺を根元まで呑み込んでいった。
「はぁっ…ん……これ……凄く奥まで司が挿入ってくる感じがする……」
「苦しい?」
「ちょっと……でも、嬉しいっ」
「ゆっくり動くね」
悠那に跨られているから、いつもみたいに腰を送ることができない代わりに、悠那のお尻を掴んで持ち上げると、そのお尻を上下に揺さぶった。
「んんっ、ぁんっ、やっ……奥っ……奥に当たっちゃうっ……あぁんっ」
「気持ちい?」
「ぅんっ……んんっ……気持ちぃ……俺のっ……司のお腹に擦れちゃうし……ぁんんっ」
向かい合って密着する形になっているから、身体が上下に揺さぶられるたび、勃ち上がった悠那が俺のお腹に擦れて気持ちいいらしい。
「ゃんっ……凄いっ……凄い気持ちいっ……んぁあっ」
「悠那っ……もっと俺にしがみついて。悠那と隙間なく抱き合いたい」
「うんっ……んんっ……」
俺に言われるまま。悠那が俺の身体にギュッと抱き付いてくると、悠那と全身が擦れ合って気持ちいい。悠那を凄く近くに感じられるし、悠那との境界線がなくなっていく感じがした。
「あんっ、ぁっ、んんっ……司ぁっ……」
「悠那っ……悠那っ……」
悠那を突き上げる動きを大きく速くしていくと、悠那は更に強い力で俺にしがみついてくる。汗ばんだ身体が擦れる感触で、悠那と溶け合っていくような錯覚を覚える。
「司っ……司っ……イくっ……イっちゃうっ」
「んっ……俺も……イきそうだよ、悠那っ……」
「一緒……一緒がいいっ……」
「ぅんっ……一緒にイこうねっ……」
「ぁ、んっ、んんっ……ぁっ、あっ……あぁんんっ!」
「んっ……!」
ドクンッ、と身体が大きく脈打ち、悠那の中で俺が弾けたのと一緒に、悠那も俺のお腹の上で射精していた。
射精と同時に悠那の中がビクビクと痙攣し、俺を甘く締め付けてくる。
「ぁ……はぁっ……んんっ……」
絶頂に達した悠那の顔は恍惚として、焦点の定まらない目で俺を見てきたかと思うと、俺の頭を抱き締めてキスをしてきた。
「司……大好き……」
「俺も……愛してるよ、悠那」
初めての“愛してる”という言葉に、悠那は一瞬目を丸くして驚いたけど
「お……俺もっ! 愛してるっ! 司っ!」
涙目になって言うと、これでもかってくらいに、俺に強く抱き付いてきたのだった。
悠那への想いは、好きって言葉だけじゃもう足りない。
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