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Season 1
第14話 お仕置きタイムのその後に
しおりを挟む悠那の誕生日を祝ってからというもの、俺は悠那に対し、これまでに無かった何かしらの感情が芽生えたような気がしていた。
それがどういう感情なのかまだハッキリとはしていないけど、悠那のことを大事に想う気持ちが強くなったのは感じていた。
それはそうと……。
「部屋にいないと思ったら……。一体何がどうしてああなったの?」
お風呂から出て部屋に戻ってきた俺は、部屋の中に悠那の姿が無いことを訝しがった。
数分後。悲鳴にも近い律の声に驚いて慌てて律と海の部屋に駆け付けると、そこに悠那の姿もあった。
それも、律の上に跨り、律のズボンを掴んでいるという、ちょっと理解できない状態で。
もうどういうことなの。一体悠那は律に何をしようとしてたんだ?
まさかとは思うけど、律のズボンを脱がそうとしてた? だとしたら一体なんのために?
「あれはちょっと複雑な事情っていうか……司には言えない事情があったの」
俺に説教されると思っている悠那は唇を尖らせ、不満そうな態度である。
複雑で俺には言えない事情ってなんだ。さっぱりわからないんだけど。
「別に俺は悠那を責めてるわけじゃないよ? でも、律が泣くなんて初めてだから、何かよっぽどのことがあったんじゃないかって思うんだよ。悠那と海は律に何をしようとしたの?」
俺と陽平が律の声で部屋に駆け付けた時の三人の状態にも驚いたけど、一番びっくりしたのは律が泣いていることだった。
いつも冷静で滅多なことでは取り乱さない律が泣くなんて相当だ。相当なことがあったとしか思えない。グループのリーダーとして、そこはちゃんと経緯を把握しておく必要があると思った。
ちなみに、律と海の話は陽平が聞いてくれている。何故だか律は悠那に対して酷く怯えているようだから、俺が悠那だけ部屋から連れ出して自分達の部屋で話を聞くことにしたのだ。
「別に……酷いことしようと思ったわけじゃないもん」
「じゃあ何しようとしたの?」
「……………………」
どんなに優しく聞いてみても悠那はなかなか口を割ろうとしなかった。
そんなに言いにくいことなんだろうか。律や海に聞いても同じか?
「悠那。怒らないから教えて?」
もう一度俯く悠那の顔を覗き込んで聞くと、悠那は少し決まり悪そうに肩を竦め
「……ちょっとエッチなことしようとしただけ」
と答えた。
ん? 俺、今何か聞き間違えたかな? なんかとんでもないセリフが聞こえた気がするんだけど。
「えっとぉ…………ごめん。もう一回言ってくれる?」
動揺したい気持ちを抑え、一度耳の通りを良くしてから改めて聞き直すと
「だから、三人でちょっとエッチなことしてみようと思ったの。律がそういうのに全然関心がなくて免疫もないみたいだから。今後のためにも少しは馴れといた方がいいんじゃないかと思って」
さっきより細かく悠那は答えてくれた。
ああ……聞き間違いとかじゃないんだ。っていうか、三人でするエッチなことって何? 悠那は何をするつもりだったんだ?
「ちなみに、そのエッチなことって?」
「それは……」
更に情報を聞き出そうとすると悠那は恥ずかしそうに目を伏せたりする。
いやいや。自分で言ったんじゃん。エッチなことって。なんで今更恥ずかしがるの? 悠那の恥じらいポイントがわからない。
「もしかして、三人で見せっこしようとか……そういうやつ?」
“三人で”というところを踏まえ、可能性として考えられるものを挙げてみると、悠那は微かに頷いた……ように見えた。
おーい……なんでそんなことになるの? だって悠那、俺と同じ部屋でオナニーなんかできないって言ってたじゃん。なんで律や海とならそういうことがオープンにできるの? 俺との違いって何?
「え? だって悠那、俺がいるところじゃそういうことできないって言ってたじゃん。なんで律と海とならできるの?」
一度疑問に思うと追求せずにはいられない。ついつい口調が強くなる俺に、悠那はどう答えていいかわからない顔をしてキュッと唇を結んでしまった。
「ひょっとして今までもそういうことがあったの? 三人でそういうことシた?」
「それはない。シようとも思ったことない」
「じゃあなんで今日はそう思ったの?」
「……………………」
もっとちゃんと事情を把握したいけど、肝心なところで悠那は黙ってしまう。
これじゃどういうことなのかさっぱりわからない。一度陽平のところに行って情報を仕入れてきた方がいいのか? 律や海の方が悠那より話を聞き出しやすそうだし。
そう思った矢先――。
「司。入るぞ」
二度ほど部屋のドアがノックされ、話を聞き終わった様子の陽平が入ってきた。
「どうだった?」
悠那からは何も聞き出せそうにないと判断した俺は話を聞く対象を陽平に移した。
「ん。まあ……若さ故の好奇心みたいなもん? 悠那や海はそっち方面に興味あるけど律が全然無いから“何事も経験”的なノリ?」
「そう」
そこまでは悠那が言ったこととほぼ同じだった。問題はどういう流れでそうなったかだ。
「海は反省してるし後悔もしてるみたいだから、あそこの関係はわりとあっさり修復できた。でも、問題は言い出しっぺのお前だぞ、悠那」
「え? 悠那が言い出したの?」
「そうらしい。律に海を嗾けたのものお前だろ? だから律がお前に怯えてたんだな」
「…………………」
にわかには信じられない事実に俺の脳味噌はなかなかついていけなかった。
いつも陽平にからかわれて怒ってばかりの悠那が、律や海には積極的になるのも信じられなかった。
でも、いつも陽平にからかわれているからこそ、年下の律や海にはそうなってしまうとも考えられる。
それに、そんなことをしようと思ったのには事情があるみたいだし。悠那の性格からして、ただの悪ふざけだったとか、悪ノリしただけとか、悪気があったわけではないとは思う。
「お前に悪気がないのはわかってるけどさ。やり過ぎなのには違いないよな? そこは反省してるか?」
「…………してる」
説教モードの陽平に悠那は不服そうに自分の非を認めた。
五人での共同生活が始まった頃、勝手で我儘なところが目立つ悠那はよくこうして陽平に怒られていた。
最近では陽平に怒られることもすっかりなくなっていたのに、こんなことで怒られる羽目になり、悠那としては面白くないのだろう。
「ほんとに反省してるか? あんまりそんな風に見えないけど?」
「してるもんっ! 俺だってまさか律が泣くなんて思ってなかったもんっ!」
反省しているかどうかを疑われ、悠那はムキになって言い返した。
多分、そういう態度が反省してないと思われるんだろうな。
「司」
「ん?」
「ちょっと悠那押さえてて」
「え? あ……うん」
要領が悪いというか、誤解されやすい態度を取ってしまう悠那を不憫に思っていた俺は、陽平からいきなりそう言われ、わけもわからず悠那の身体を後ろから抱き込んだ。
「ちょっと……なんだよっ!」
俺の腕に後ろから抱き込まれた悠那は慌てた様子で俺を見上げてきた。
そんな顔されても……。俺だってよくわかんないのに。
「今から悠那のズボンを脱がそうと思う」
「は⁈」
真面目な顔でそう宣言する陽平に俺も思わずびっくりした。
いやいや……ちょっと待とうよ。そんなことしたら俺と陽平の前に悠那のナニが晒されることになるじゃん。それはいいの? さすがにちょっと不味くない?
俺が狼狽えた目で陽平を見ると、陽平は意味深な視線を送ってきた。
「やっ……やめてよっ! なんでそんなことされなきゃいけないの⁈ そんなことしたら、俺、絶対陽平のこと許さないからっ!」
「なんで? だって悠那はエッチなことがしたいんだろ? だからシてやるって言ってんじゃん。何が問題なの?」
「陽平や司とはシたくないっ! 絶対嫌っ!」
「いいじゃん。律や海とはスるつもりだったんだろ? 年下の未経験者より年上の俺達とシた方が学ぶことも多くて気持ちいいぞ? 悠那はやらしいことに興味津々なんだから気持ちいい方がいいよな?」
「興味津々なんて言ってないっ! 興味津々なんかじゃないもんっ!」
陽平の手にズボンを掴まれジタバタと暴れる悠那。でも、上半身は俺に抱き込まれて動かせないし、下半身の動きは簡単に陽平に抑え込まれてしまう。
こんな時になんだけど、俺は経験者ってわけじゃないんだよな。彼女がいたことはあるけどセックス経験はゼロの童貞なんだけど。
まあ……胸くらいならちょっと揉んだこともあるけど。
「やめてっ! 触んないでっ! 司も離してよっ!」
ズボンのボタンを外され、チャックを引き下ろされ、いよいよ追い詰められた悠那は泣きそうになりながら抵抗した。
それでも、身体の小さな悠那の抵抗は成長期を終えた俺達の前ではたいした抵抗にならないから、あっさりと押さえ付けられてしまうのだった。
なんかもう……罪悪感が凄いな。嫌がる子を二人掛かりで無理矢理レイプするみたいな図になってるんだけど。
また悠那の顔が可愛いもんだから、当たりのAV見てるような気分になって興奮しそう。
「ほら……悠那のが俺達に見られちゃうぞ? 感じてきた?」
「ゃっ……」
「早く触って欲しいって……そう思ってるんだろ?」
「やだ……感じない……触って欲しくないっ……ほんと……やめてよぉ……っ」
ついに泣き出してしまった悠那に俺はさすがにやり過ぎだと感じた。
あと、陽平のセリフが無駄にエロい。ほんと「AVかよっ!」ってなる。陽平ってマジドS。
でも、これは陽平なりのお仕置きで、悠那が泣き出したと同時に陽平は悠那のズボンから手を離した。
「これがお前が律にしたこと。わかった?」
「……わかった……っ」
陽平が本気で自分のズボンを脱がそうとしていたわけじゃないとわかった悠那は、陽平から顔を背けると俺の胸に顔を埋めてきた。
「陽平……さすがにちょっとやり過ぎじゃない? 悠那が可哀想」
俺の胸の中で声を殺して泣く悠那の頭を撫でながら、俺はやんわりと陽平を非難した。
「やり過ぎなのはわかってるよ。でも、こいつはちょっと痛い目に合わさないとすぐ似たようなことするだろ? 悪気がなけりゃ何してもいいってわけじゃないことを教えてやんなきゃダメなの」
「それはそうかもしれないけど……」
陽平の言い分は間違っていないから俺もそれ以上は何も言えなかった。
悠那は散々甘やかされて育ったせいか、やっていいことと悪いことの区別が曖昧なところがある。非常識とまではいかなくても、悪戯の加減を知らないところはあった。そのせいで、共同生活当初は陽平からしょちゅう説教を受けていたわけだし。
とは言っても、陽平も陽平でやり過ぎなんだけどね。
「ちゃんと律と海に謝るか?」
「……謝る」
「よし。なら謝りに行くぞ」
「うん……」
陽平に促され、のろのろと立ち上がった悠那は、そのまま陽平に連れられて律と海の部屋に向かった。
これで三人の仲直りは無事終了するだろうけど、俺はなんだかしっくりこないものを感じてしまう。
その後。律と海と仲直りをして戻ってきた悠那は──そもそも喧嘩をしていたわけでもないが──、陽平にされたお仕置きがショック過ぎたのか、俺にくっついて離れようとしなかった。俺にしがみ付き、スンスンと鼻を啜り続けている。
相当ショックだったらしい。まあ、無理もない。陽平演技派だもんな。俺も危うく騙されるところだった。途中で演技だと気付き、なんとか合わせることができたけど。
さすがドラマに出ているだけのことはある。演技が自然でリアルなんだよね。今出てるドラマだってメインの役ではないものの、ドラマ初出演とは思えない演技力だと絶賛されているくらいだし。
陽平ってほんとなんでもできちゃうよね。
「悠那? もういい加減泣き止みなよ。泣き止んでお風呂でも入ってきたら?」
「やだ……」
「なんで? お風呂気持ちいいよ? 悠那お風呂好きでしょ?」
「今は嫌。入りたくない」
「悠那~……」
いつもの拗ねモード……いや、いつもより一段階上の拗ねモードだ。
陽平もお仕置きするのはいいけどその後のこともちょっとは考えて欲しい。こうなると被害を被るのは十中八九俺なのに。悠那の機嫌を直すのも大変なんだからね?
「悠~那。もう誰も悠那のこと怒ってないし、悠那に酷いことしないよ? だからそろそろ機嫌直してよ。ね?」
まるで母猿に抱き付いている子猿状態の悠那にそう言っても、悠那はプイッと俺から顔を背けてしまう。そして、顔を背けたと思ったらまた俺の胸に顔を押し付けてきたりする。
その姿は物凄く可愛いし、いくらでも抱き締めてあげようって気持ちにもなるんだけど……。胡坐をかいた俺の膝に座りっぱなしの悠那に、俺の太腿がそろそろ限界だと訴えてきている。
要するに、足が痺れてきたのだ。
「……ねぇ、司」
「ん?」
「司は好きな子とエッチしたいって思うよね? それって普通だよね? 変なことじゃないよね?」
「え……そりゃまあ……好きな子とはそういうことシたいと思うよ?」
あとどのくらい拗ね続けるのか……と思っていると、俺の胸に顔を埋めたままの悠那が微かに口を開き、ぽそっと呟くように聞いてきた。唐突とも思える悠那の質問に俺は戸惑いながら答える。
こうして自分から口を開き始めたら悠那の機嫌も直る兆しだ。
「じゃあさ、どうしてそう思うの?」
質問の内容が若干濃いのが気になるけど。
「どうしてって……。好きだから触れたくなるし、もっと深く繋がりたいって思うからじゃない? 俺は男だから精神面より肉体面、性的欲求を満たしたいって気持ちが強いのも否めないけど」
「もし、相手が男だったら? 同性でも好きならエッチしたいって思うよね?」
「相手が同性の場合は……どうかな。あんまり考えたことないけど、同性ってなると話は別になってくるかもしれないかな」
「なんで?」
「だって、自分と同じモノが付いてる相手に欲情できる自信がないよ。おっぱいだってないわけでしょ? 性的興奮を感じられないんじゃないかって気がするんだけど」
「そう……」
次々と質問を浴びせてくる悠那に答えてやっていると、悠那はまた急に黙ってしまった。
え……俺、もしかして失敗した? 何か悠那のお気に召さないこと言った?
っていうか、なんでそんな話? もしかして悠那、好きな奴でもできた? そしてその相手は男とか?
ちょっと待て。もしそうだとしたら、なんとなく今日の一件も納得できるような気がするぞ?
悠那が恋をした→律と海に打ち明ける→盛り上がる→同性間でのセックスの話になる→悠那と海は肯定的→律は否定的→ヤったことないからわからないって話になる→ヤってみようっ!→律「無理無理っ!」…………こんな感じ?
凄い筋が通ってない? え? 俺って天才?
「あ、でも、それってあくまで俺の意見だから。それに、もし同性と付き合うことになったら俺もそういうことシたいって思うかもしれないよ? だって好きなわけだから」
一つの仮説を立てた俺はすぐさまフォローを入れることにした。
三人でそういう話になったのは悠那の好きな相手が学校にいるからで、律や海ならその人物を知っているからじゃないのかな。俺に話したがらなかったのも、話したところで俺はそいつを知らないから……とか。
“そいつ”というのが誰なのかは非常に気になるところだ。
悠那が通っているクラスは芸能科だからな。クラスメイトにはテレビで活躍するような奴も沢山いるって話だし、格好いい奴なんてゴロゴロいるんだろう。その中の誰かを悠那が好きになったってことなんだろうな。
「そっか……そうだよね。司も考えたことないから最初はそんな風に思えないだけだよね」
「う……うん……多分……」
えっと……どういう風に解釈したらいい? 俺の仮説にちょっと違和感があるな。
待てよ? 悠那には興味がある。でも、相手には興味がない。そういうこと?
興味がない。セックスしたいと思っていない相手。それってつまり…………律? 悠那は律が好きなのか?
となると、真相はこうなる。
悠那は律が好き→律と海はそれを知ることになり、悠那と律が付き合うことになる→海は応援する→悠那は律とセックスしたい→律は興味なし→我慢できなくなった悠那が律を襲う→海が加勢…………これじゃね?
いや……完璧でしょ。まさに今日の出来事を裏付けする見事な仮説。むしろ真実と言っていい。
この仮説なら、律に性に対する興味を持たせようとする理由にも納得できるし、海と二人掛かりで律を取り押さえる図の説明もつく。
ただ、悠那が攻める側なの? という疑問は残る。
あ、そうか。律はそうなるなんて思っていなかったんだ。自分にセックスするつもりはないものの、悠那に襲われる日が来るなんて思っていなかったはずだ。だから、いきなり悠那に襲い掛かられて泣くほどショックを受けたんだ。間違いない。
「でもね、悠那。無理強いは良くないよ? 悠那だってさっき陽平に無理矢理ズボン脱がされそうになって怖かったでしょ? そういうことはもっと自然な流れでやらなくちゃ。相手を傷つけるし、嫌われちゃうかもしれないでしょ?」
「でも……自然の流れを待ってたらいつまで経ってもそういうことできないかもしれないじゃん」
「そうかもしれないけど……」
優しく悠那を諭してあげても悠那は納得できなさそうだった。
そんなにシたいの? 悠那って意外と積極的だな。ま、オナニーもちゃんとしてるみたいだから性欲は強い方なのかもしれない。
この顔でエッチ好き……。物凄いロマンが詰まってる気がする。
「ねえ司。どうしたらそういう気持ちになると思う? 律がそういことシたいって思うようになるためにはどうしたらいいと思う?」
「えー……」
どうして悠那がそこまで必死になるのか。本当の理由を知らない俺は、悠那はそんなに律とセックスがしたいのか、としか思わなかった。そして、悠那がそう思うことをなんとなく面白くないと感じていた。
「それは律次第になっちゃうから俺にはなんとも言えないよ」
「そうか……そうだよね……。でも、なんで律はそう思わないんだろう。好きって気持ちはある癖に。エッチしたくないってどうしてなのかな。男同士でも気持ちいいと思うのに」
心の底から理解ができなさそうな悠那を見て、うちの高校生達も知らない間に成長してるんだなって感じた。
特に、ちょっと前まで初恋もまだと言っていた悠那に、好きな相手(律)ができて、セックスのことまで考えるようになっているのには驚かされる。律や海にしても、そういう話とはまだまだ無縁だと思っていたのに。
「俺、このままだと海がなんか可哀想で……」
「海? え? なんでそこで海が出てくるの?」
「え? …………あっ!」
てっきり悠那の恋の話だと思っていた俺は、いきなり出てきた海の名前に目が点になった。
俺に聞き返されてあからさまに“しまった”という顔をする悠那。
そして、俺はこの半年以上の間、全く知りもしなければ気付きもしなかった真実を知ることになった。
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