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番外編

レオナルド・プレヴェド

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 その日、その瞬間までレオナルド・プレヴェドはあまり執着心というものは持たなかった。

 お気に入りのものや人なんてのもなかったし、好きなものとかもなかった。
 好きな食べ物、好きな色、好きな勉学、そんな一般的なものさえレオナルドにはなかった。
 そういった質問をされたときは「今はこれかな」と当たり障りのない回答をしている。あまり深く掘り下げられても困るから。

 その日はデビュタントの年齢を迎えた弟のイーリスと共に、イーリスと同じくデビュタントを迎える子息子女らのための晩餐会が行われる日だった。
 ひとつ年上のレオナルドは既にいくつかの夜会に出ているため、その煩わしさを知っている。そろそろ婚約者をと両陛下からも望まれているので、探さねばならなかった。

(どうせなら、政治的な会話もできるような相手がいい)

 そうすれば少しは、相手にも興味を持てるだろうから。
 だが、王族レベルの政治的な会話ができるレベルの令嬢などほんの僅かしかいない。そのことは、レオナルドも理解していた。

 次々と来る、ひとつ下の子息子女らの挨拶をにこやかに受け取りながら続ける。
 その際にほんの少し世間話をするが、心惹かれる話題はなかった。
 今日は話が合うヴェラリオン皇国の第一皇子であるイェルクがお忍びできているが、彼は彼で楽しそうに参加している。

 王子であるレオナルドとて人間で、しかも11歳の子どもだ。疲れもする。
 一言、イーリスと侍従に「庭で少し休憩してくる」と声をかけてその場から離れた。
 イーリスが主役のひとりで、今回ばかりはレオナルドは王族としての義務として顔を出しているだけだからできた芸当だ。普段であれば第一王子である席を外すことなど許されない。


 なんとなく、ふらりと藤棚へと足を向けた。
 今頃は満開の時期で、夜に入りかけた今の時間帯は魔道具の灯りに照らされてやや幻想的な光景になる。
 昨年一度見たきりで、今年も見てみようと思い立った。ただ、それだけだった。


「こら…ちょっとそれがないと帰れないから返して」


 先客がいた。
 藍色の長い髪がゆるく巻かれ、クリームイエローのドレスは同年代のご令嬢よりはおとなしめのデザインだ。
 そして目を引くのはふわふわとメガネが浮いている異様な光景。


「君、」


 思わず、声をかけてしまった。
 ぱっと振り返った少女を見て、レオナルドは息を呑む。

 鮮やかな、ルビーの瞳。
 レオナルドはその瞳に見入った。

 少女は表情をぴくりとも変えず、浮いていたメガネを取るとそれをかけ直す。
 すると不思議なことに、目の色が黒色に変わった。
 それでレオナルドはようやく、彼女の髪と瞳の色合いが建国神話にある邪神と似たような色合いだということに気づく。

 少女はカーテシーをして、軽く頭を下げた。


「王太子殿下へエレヴェド神の加護があらんことを」
「…あ、ああ。すまない。頭を上げてくれ。…邪魔をしてしまっただろうか?ひとりで喋っているのを見かけて、どうしたのかと」
「……精霊魔法を少々嗜んでおりますので、精霊と話しておりました」
「そうだったのか」


 少女が顔を上げる。
 黒くなってしまった瞳が惜しい。彼女にとてもよく似合っていたのに。
 頬がなぜか熱いと思いつつ、レオナルドは少女の名を知りたくて、彼女の名を訪ねた。
 人形のように表情が動かない彼女の目がほんの少しだけ細められる。
 それがどういった感情なのかは分からないが、彼女はゆっくりと口を開いた。


「……イェーレ・ライズバーグと申します」


 ライズバーグといえば、竜騎士団の団長であり辺境伯でもあるシュート・ライズバーグだ。
 そして、レオナルドには側近件護衛騎士候補としてそこの辺境伯の嫡男であるイェソンがいる。
 そういえば、イェソンから妹がいると聞いていたとレオナルドは思い出した。


「イェソンの妹君か!イェソンにはよく世話になっている」
「左様でございますか」


 淡々と答えが返ってくる。
 イェーレが意図的に会話を広げようとしていないということは、レオナルドにも分かった。
 いつものレオナルドであれば、ここで適当に切り上げてこの場を離れている。
 だが今日はいつもと違った。まだ、まだ彼女と話していたいという欲求がある。
 何か話題を、と頭を巡らせていた時間は十秒もないだろう。だが、イェーレはカーテシーをして退出の挨拶を始めてしまった。


「申し訳ありませんが、もう家に帰る予定でしたので、失礼させていただきたく」
「え、あ、ま、待ってくれライズバーグ嬢!」
「なにか」


 淡々とした声色に「早く帰りたい」というのが込められているように聞こえて、レオナルドは一瞬怯んだ。
 だがこれを逃せば彼女は領地に戻ってしまう。イェソンが橋渡ししてくれるかもしれないが、それは何かが違うと思った。

 普段であれば言葉巧みにこの場に残ってもらうよう説得することも可能だっただろう。
 だが、このときレオナルドは未知の感情に支配されていた。
 一呼吸置いて発した言葉は、自分ですら理解できないものだった。


「俺、いや、わ、私の婚約者になってくれないか!!」
「え、嫌です」


 自分でも発した言葉が理解できなかったし、その言葉にあっさりと断りをいれた彼女にも衝撃を受けた。
 そしてレオナルドが呆然としているうち、イェーレは「失礼します」とさっさとその場からいなくなってしまったのだ。
 我に返ったときにはもう遅かった。

 レオナルドは急ぎ足で藤棚から出て、会場に戻る。
 ざっと見渡したが、やはりイェーレはいなかった。もう帰ったのだろう。
 だが幸運にも、側近であり護衛騎士候補であるイェソンは残ってくれていた。
 会場内を見ていたイェソンに声をかけ、彼を連れて今度は休憩室に引っ込む。
 怪訝な表情を浮かべるイェソンに、レオナルドは意を決して聞いた。


「妹君のことなんだが」
「イェーレのことですか?」
「そう。彼女、婚約者がいる?」
「いえ、まだいませんが…?」


 困惑の表情を浮かべるイェソンだったが、何か思い当たったのだろう。
 珍しく顔を引きつらせて、恐る恐るレオナルドに尋ねてきた。


「あの、妹が何かやらかしました…?」
「いや…やらかした、という意味では私の方だろう。勢い余って求婚して、すげなく断られてしまった」
「は?」


 呆然とするイェソンに、レオナルドは頭を抱えた。
 本当は求婚するつもりはなかった。だが、出てきた言葉がそれだったのだ。

 ほんの少しだけ見えた、彼女の瞳。
 目の前のイェソンはメガネをかけていない状態で紺色の瞳なので、あの瞳はイェーレだけが持っているものなのだろう。
 そういえば、イェルクも同じだ。当然だ、彼らは従兄妹同士なのだから、母方の血筋で色合いが似ることもあるだろう。

 欲しいと思った。
 彼女のあのルビーの瞳に、自分だけが映ればいいと思った。


「え、待って。レオ、お前もしかしてうちの妹に惚れたのか…?」


 イェソンが動揺して、素の口調で問いかけてくる。ここにはふたりしかいないから別に問題はない。
 だが、イェソンの質問でストンと納得した。

(そうか。私は、彼女に一目惚れしたのか)

 イェソンの妹イェーレは、その容姿から邪神のようだと恐れられたことから表情が出なくなったと聞いている。
 その彼女が微笑んでくれたら、どうだろうか。きっと天にも昇る気持ちになるだろう。

 ああ、だからこそ分かる。
 彼女はレオナルドに一切興味がない。
 表情よりも目は雄弁だ。彼女に勢いで求婚したとき、彼女の目は凪いでいた。
 レオナルドの求婚に、心動かされた様子はなかった。

 その事実に打ちのめされて、レオナルドはため息とついた。
 順序を誤った。彼女を妃にと望むのであれば、あの場で言葉にせず、両陛下に相談した上で家の方に求婚書を送るべきだった。
 もしかしたら、順序をすっ飛ばしたことについても「嫌だ」と言われた要因かもしれない。

 たぶん、時間を置いたら本気であることが伝わらない。
 レオナルドはこの晩餐会が終わり次第、イェソンに求婚書を持たせて帰らせることを決めた。



 晩餐会終了後、イェソンには別室で待ってもらい、レオナルドは国王と王妃に自分の願いを伝えた。
 何にも興味を抱かなかったレオナルドが、興味を引いたのがライズバーグ辺境伯の令嬢だと知って国王と王妃は驚いた様子ではある。
 あそこの家はヴェラリオン皇国の公爵家の息女が嫁いでいる。が、真実はヴェラリオンが嫁いできたのだ。
 パワーバランスを考えた上でこの事実は関係者以外は秘匿とされ、現時点でも箝口令が敷かれている。
 王太子であるレオナルドはこの事実を知っていた。知っていた上で、求婚するという。


「彼女と添い遂げたいのです。どうか、求婚させてください」
「しかしだなぁ…」
「…良いではありませんか。一度、送ってみては?」
「マリア」


 渋る国王に、王妃はにこりと微笑む。


「ふふ、なんとなく想像できるのよ。わたくしの方からフィーネ様にもお伝えしておきます」
「…マリアがそこまで言うのなら、良いだろう。書状を急ぎ作成する。ライズバーグ小辺境伯には少し待ってもらうが、構わんかね?」
「すでにそのように伝えておりますので、問題ありません」


 とりあえずこれで本気だと彼女には伝わるだろう。
 レオナルドは内心安堵の息を零しながら、彼女の家からの返信を心待ちにした。

 承諾してくれたら、彼女の好きなことや気になっていることを知りたい。
 彼女がどんな人となりなのか、もっと彼女のことを深く知りたい。

 …断られる可能性が高いということも、レオナルドは十分に理解している。
 だがそのときは、どうして断るのか、きちんと本人から理由を聞こうと心に決めた。



 案の定というか、ライズバーグ家からは丁寧なお断りの手紙が届いた。
 レオナルドはそのことを聞いて落胆したものの、予想していたことではある。すぐに気持ちを切り替えた。
 彼女がレオナルドに興味がないことは、分かりきっている。
 なら、興味を持ってもらうように努力すればいい話だ。
 まずはそのことを伝えなければならない。

 だが、彼女はもうすでに領地に戻ってしまっている。
 移動時間も考えると、1ヶ月後ぐらいに直接会って話すのが良いだろうとレオナルドは判断した。

 国王と王妃には「イェーレ嬢を婚約者としたい」と伝えてある。
 ある程度尊重してくれるということなので、レオナルドはまず、王都に残ったイェソンから徐々に彼女に関する情報を引き出すことにした。


 そうして1ヶ月後、レオナルドはイェーレたちを呼び出し、彼女が断った理由を改めて知った。その上で、自分の気持ちを正直に話して「卒業まで口説かせてくれ」ということを(渋々といった様子ではあったが)了承してもらった。
 くるくると変わる口調が愛らしく、見ていて飽きない。
 それに彼女はよく見ると表情はほとんど変わらないが、目元に感情が現れているのが分かり、レオナルドは嬉しくなった。

 これで、チャンスを得た。
 おそらくイェーレは詰め寄りすぎると離れていってしまう。だから根気強く、徐々に近づいていくしかない。


 レオナルドの意気込みを買ってか、ライズバーグ辺境伯夫妻と王家でイェーレを王太子のとする旨の書類を交わし、保管しておくことになったそうだ。
 この話はあとは宰相しか知らないことになっており、イェソンやイェーレですら知らされていないという。


『精霊族はね~、デビュタント=成人じゃないのよぉ。自分の番を定められるようになってはじめて、成人扱いなの』


 現在の婚約状況について王妃と会話している途中、突然、分体と呼ばれる精霊として現れて会話に混ざってきたフィーネ・ライズバーグ夫人は笑って告げた。
 この国と王妃とフィーネは親友同士らしく、時々こうやって現れることがある。
 その神出鬼没な現れ方にはレオナルドも当初は驚いていたが、今ではもう慣れたものだ。

 フィーネはふわふわと浮きながら、くるりとその場で回転する。


『一般的に、16歳ぐらいから定めることができるようになるわぁ。だからそれまで、がんばってね~?』
「…はい」


 最低でもあと6年。
 精霊族は獣人族や竜族と違い、人族と同じように”自ら”番を決める。
 そのときが来たら、イェーレに番となってほしいと言われるようにレオナルドは努力することを決めた。


 手紙は月に一度、重くならないように。
 イェソンから彼女の理想が「筋肉がそれなりについてて良識がある人」と聞いて、武術に関する授業を増やした。最終的には竜騎士であるイェソンを打ち負かすことができるぐらいにはなった。
 さすがに、もうひとりの護衛騎士であるアストンは近衛騎士団に所属していることもあり勝つことはできなかったが「筋がよろしいですね」と褒められている。
 彼女が第二種騎士の資格試験のため王都に来たときは、会いたいのを我慢して手紙のやり取りを続けた。
 時折、イェソンの差し入れとしてやってきたついでの短い逢瀬がとても嬉しかった。言葉でも態度でもイェーレに愛していることを伝えれば、彼女はほんの少し頬を染めるようになった。

 若干16歳にして第二種騎士となり、竜騎士団に所属するようになった彼女は生き生きとしている。
 たまにイェソンの訓練を見るという名目で訓練場に訪れて、イェーレが騎竜に跨って空を駆ける姿を眺めていた。
 きっと、王太子妃として縛り付けられることになれば、彼女は自由に空を飛べなくなるかもしれない。でもレオナルドは諦めたくなかった。

 たしか、他大陸のとある国で、乗馬が得意な王妃がいると小耳に挟んだことがある。
 この国ではレオナルドの母であるマリアを含め、歴代の王妃は大人しい人となりの女性が多かった。慣例として「そうあるべき」と言われているのだろう。

 でも、イェーレなら。とレオナルドは思う。
 そういった慣例を一蹴して、彼女らしく隣に立ってくれる。そしてレオナルド自身も彼女が彼女らしくあるために尽力するだろう。

(ここまで自分に執着というものがあるとは、思わなかったな)

 雀斑そばかすだらけになったイェーレも可愛いと思いながら、レオナルドは名残惜しげにその場から離れた。
 イェーレの隣に立つときに恥じない自分自身でありたいと思いながら。



 そうして紆余曲折の末、レオナルドはイェーレの番となり、イェーレは王太子妃となった。
 案の定政界からは反発もあった。容姿端麗で社交界に強く、レオナルドを立てる娘を妃に迎えるべきだと。
 たしかにイェーレは社交界活動が苦手だ。だがその分はレオナルドがカバーすればいい。それはレオナルドの得意分野だ。

 イェーレにはイェーレの得意分野がある。
 それは女性騎士団や護衛侍女たちの技術向上、それから各地のモンスター討伐だ。

 女性騎士は少なからずいるものの、腕力ではやはり男性騎士には劣る。護衛侍女もそうだ。
 彼女らは、女性の身辺警護などで何かあったときに、男性騎士らが来るまでにその身を使でも時間を稼ぐための存在とされてきた。
 そこにスポットライトを当てたのが、イェーレである。


「いやまあ、私もそこまで技術はないですけど。護衛対象を守るのも大事ですが、自分自身を守るのも大事です」


 そう言って、護衛侍女や女性騎士たちと、力がなくとも相手を圧倒する方法がないか日夜研究している。
 近衛騎士団相手に訓練しているそうだが、成果は上々だそうだ。
 護衛侍女たちの中には日常魔法程度しか扱えない者もいるが「魔法が使えないなら魔道具を使いましょう」と言ってイェーレは護身用の魔道具の使い勝手は…といろいろやっているようだ。
 そのおかげか、いつの間にかあの魔道具や魔法を研究する国際機関である魔塔から「プレヴェドの王太子妃」宛に依頼が来るようになってしまった。

 モンスター討伐については、彼女は「広告塔だよ」と割り切っていた。
 当初貴族らには「何の意味が」と文句を言っていたが、実際にその地に住む国民にとっては英雄になった。
 なんせ、王族に連なる身である王太子妃が率先して戦いに参加するからだ。

 イェーレが王太子妃になってすぐにあった遠征会議に、騎士の格好で参加してきたイェーレにレオナルドは行かせることを渋った。
 会議への参加自体、周囲は止めようとしたが止められなかったらしい。
 ならばとレオナルドは「せめて後方支援で」と譲歩したが、彼女は首を横に振る。
 イェーレの戦い方は特攻に近く、その身を滅ぼしかねないものだったからこその提案だったのだが、イェーレはわずかに微笑んだ。


「大丈夫だよレオ。精霊族はね、番を置いて死なないから」


 死ぬのは番と共に、あるいは番の死を見届けてからだとあっけらかんと告げた内容に、レオナルドはおろか、遠征会議に参加していた国王や宰相などの重鎮たちも呆気にとられた。
 彼女の父親である、竜騎士団長のライズバーグ辺境伯だけは「私も結婚のとき妻に言われましたね」なんて笑っていたから、きっと精霊族特有なのだろう。

 結局、竜騎士団の指揮下で動くことを条件に、イェーレは討伐に参戦した。
 そうして戦果を上げて、相棒の竜と一緒に帰ってきたイェーレは多少生傷は出来ていたが、ふふ、と楽しそうに


「ね?帰ってきたでしょう?」
「…帰ってきてくれたのはとても嬉しいけど、また特攻したって聞いたよ。ちゃんと話してもらうからね。エレン」
「う…」


 後年、レオナルドは父王から譲位され、プレヴェド国王となった。
 戴冠式のとき、どこの騎士団の礼装でもない騎士服を着用した女性が王妃の冠を被せられたときは、国賓たちはざわめいたという。
 その日から、イェーレは「プレヴェドの戦妃」と呼ばれた。

 レオナルド国王の治世はプレヴェド王国の黄金期と比較しても遜色がないほどと後世の歴史研究家たちから評価を得た。
 その隣で国内の治安向上に務めたイェーレ王妃はあまり表情を崩さなかったが、夫と子どもたちの前では朗らかに笑っていたという。
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