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第1章
#02 バイクの旅人1
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とある日、掃除をしているとお客様が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
店の入り口にいたのは、20代位の若い男の人だった。
この町の住人とは服装が明らかに違う...。
そこへ店主が話しかける。
「今日はどういったご用件でいらっしゃったのでしょうか...?」
若い男の人は答える。
「私はバビルという者で、一人でバイクで旅をしている旅人なのですが、バイクのブレーキが少し故障してしまいまして、そしてこの町にはなんでも言えば出してくれるお店があるという風に聞いてやって来たのですが...そのお店ってここで合っていますかね?」
そして店主は微笑みながらゆっくりと話す。
「はい、もちろんです。こちらが何でもお出しする店でございます。ですが...バイクの車種によってもブレーキは少し違いますのでそのブレーキが壊れたというバイクを見せて頂けますか?」
「ええ、もちろんです、ここに持って来ますね」
そしてバビルは店内にバイクを持ち込んだ。
それは現役では珍しいほどの古いバイクだった。
実は店主はなかなかの機械オタク。
古いバイクを見て目が煮えたぎっていた。
息も少し荒い。
「え!?これって...約50年ほど前に作られていたっていう、伝説の...あの...」
「え、ご存知なんですか!?」
バビルもまさかこのバイクを他に知っている人がいるとは思っておらず驚いている様子。
しかし、それと同時に店主に一つ、疑問が浮かぶ。
「バビルさん、このバイク...、見る限り結構ブレーキ以外にも壊れている場所が目立っているように見えるんですけど...なぜここまでしてこのバイクにこだわられてるんでしょう?」
そう、バビルの服装はブランド物のような結構お高めの服だったのだ。
なのに、バイクだけは古い...。
そして少し笑いながらバビルはこう答えた。
「ははは...、そんなところに目が行っちゃいますか。やっぱりバイクがお好きな方は目のつけどころが他の方とは違いますね」
「いえいえ、少し気になっただけなので」
店主がそう答えると、バビルはその事情を話し始めた。
「まぁ...、4年ほど前にいろいろあってですね...」
この古ぼけたバイクに今でも乗る理由には、とある人との出会いと、とある理由が隠されていたーーー。
続く。
「いらっしゃいませ」
店の入り口にいたのは、20代位の若い男の人だった。
この町の住人とは服装が明らかに違う...。
そこへ店主が話しかける。
「今日はどういったご用件でいらっしゃったのでしょうか...?」
若い男の人は答える。
「私はバビルという者で、一人でバイクで旅をしている旅人なのですが、バイクのブレーキが少し故障してしまいまして、そしてこの町にはなんでも言えば出してくれるお店があるという風に聞いてやって来たのですが...そのお店ってここで合っていますかね?」
そして店主は微笑みながらゆっくりと話す。
「はい、もちろんです。こちらが何でもお出しする店でございます。ですが...バイクの車種によってもブレーキは少し違いますのでそのブレーキが壊れたというバイクを見せて頂けますか?」
「ええ、もちろんです、ここに持って来ますね」
そしてバビルは店内にバイクを持ち込んだ。
それは現役では珍しいほどの古いバイクだった。
実は店主はなかなかの機械オタク。
古いバイクを見て目が煮えたぎっていた。
息も少し荒い。
「え!?これって...約50年ほど前に作られていたっていう、伝説の...あの...」
「え、ご存知なんですか!?」
バビルもまさかこのバイクを他に知っている人がいるとは思っておらず驚いている様子。
しかし、それと同時に店主に一つ、疑問が浮かぶ。
「バビルさん、このバイク...、見る限り結構ブレーキ以外にも壊れている場所が目立っているように見えるんですけど...なぜここまでしてこのバイクにこだわられてるんでしょう?」
そう、バビルの服装はブランド物のような結構お高めの服だったのだ。
なのに、バイクだけは古い...。
そして少し笑いながらバビルはこう答えた。
「ははは...、そんなところに目が行っちゃいますか。やっぱりバイクがお好きな方は目のつけどころが他の方とは違いますね」
「いえいえ、少し気になっただけなので」
店主がそう答えると、バビルはその事情を話し始めた。
「まぁ...、4年ほど前にいろいろあってですね...」
この古ぼけたバイクに今でも乗る理由には、とある人との出会いと、とある理由が隠されていたーーー。
続く。
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