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第一部ヴァルキュリャ編 第二章 コングスベル
学習しない男
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気を取り直して、やり直しといこう。
「飾り……じゃないよな?」
自分の考えをアセウスに確認してみる。
アセウスは俺の目を見たまま首をハッキリ横に振った。
だよな。
俺が黒歴史妄想と格闘していた間も、アセウスは一度首を横に振った。
そして、それに対して無反応の俺を不思議がって、様子を見ていた。
やり直しの、同じセリフに、見えてなかったのかな? と思ったのか、もう一度、はっきり、ゆっくりと首を横に振ってくれた。
すまん……。
だよな。
文字かどうかは別として、装飾というには、なんというか武骨過ぎる気がした。
日本刀だったら、刀身彫刻ってのがある。
縁起の良い文字や紋様、製作者の銘を刀そのものに彫り込むのだ。
美術工芸品としての日本刀の魅力を深める技巧の一つであるが、それでも、刃とは反対側の棟の部分だったり、切先からは遠い茎寄りの部分だったり、実用には差し支えのない部分に彫られている。
知恵を絞ってみても、武器の肝心な部分に彫刻装飾をする必要性が思い付かない。
装飾じゃないとしたら、なんだろう。
北欧系の知識はそんなにないけど、神話系ゲームとか漫画とかの武器にも文字が彫られているものはなかったと思うんだよなぁ~。
上体を起こして俯瞰気味に考えていると、アセウスの様子が少しおかしいことに気づいた。
神妙な面持ち、やけに緊張している。
!
パッと振り返り仰ぎ見ると、あの目が俺達をじっと監視していた。
ガンバトルか!!
……っっ、話しかけても無視しやがった癖に、俺らがどういう反応するか観察していやがるのかっっ!
……っの野郎ぉっ――。
「柄の部分は?」
見下ろす視線を睨み返し、感情を圧し殺すように低い声を出した。
どんなに人を見下したような目でも、
どんなに隠したい自分を見透かされそうな目でも、
どんなに無視されるって分かってる相手だって、
打ち負かして答えさせてやるっ。
気に入らねぇ奴にマウントなんてとらせねぇんだよ、俺は!
…………………………………
………
睨み返すこと、一分、二分、まぢかっ?! 三分経つのっっ?!
睨んでダメな展開とか考えてないよ、全然!
と脅えかけた矢先だ。
「ない」
ガンバトルは俺を見下ろしたまま答えた。
あ、危ねぇっっ。
諦めて負けるところだったっ、やべぇ、ギリだったっっ。
俺はサッと奴に背を向けた。
心の動揺を悟られる訳にはいかねぇ。
槍の穂を見てるフリをして誤魔化そう。
と、前方からアセウスの視線を感じて、愛想笑いを返す。
いや、お前にも悟られるのはやべぇってっっ。
槍の穂見ような。な、な。
雑念を振り払うように目の前の槍の穂のことだけを考える。
もし、これが本当にオージンから授かった槍の一部分だとしたらどうなる。
あなたがわたしにくれたもの、
二番目に槍、三番目に盾だ。
大好きだったけど~♪
ぢゃねぇわっ!!
おかんはプレゼントなんて貰ったことねぇってよくボヤいてたぞ!
槍は攻撃武器だよな。
勝利を約束するものイコール攻撃武器だと考えると、二番目が貰ってるってことになる。
三番目にもくれたとしても、そう騒ぐことじゃないよな。
普通に「○○(攻撃武器)と盾を貰った」って書き残されて良い気がする。
とすると、相手を負かす槍だけだったところに、相手に負けない盾を授かって勝利が約束された、と考えるのが妥当だ。開かずの部屋の覚え書きに書かれていた内容とも合う。
オージンの書は攻撃武器ではない、ことになるか……。
「何か、この槍に魔力があるのか?」
ドキンッ!!
考えていることを見透かされたようで、心臓が慌てる。
これだけ沈黙して考え込んでいれば、そう勘繰られるのも当然だ、慌てることではない。
そう、頭では落ち着こうとしているのだけれど、背中に刺さるガンバトルの視線が怖い。
シグルドリーヴァの盾があんななんだ。
この槍にだって、同じような魔力があることは間違いない。
俺の顔にも出ちゃってるのかもしれない。
この槍、欲しい。
「いや、そういうわけでは。柄がなければ、槍だと言われてもピンと来ないなぁと思いまして。他に、ヴァルキュリャ絡みのものは?」
背を向けたまま答える。
無視されるかもしれないけど、顔を見られるよりはマシだと思った。
「さて、他に何かあったかな。余り興味がなくてな。思い出せないということは、ヨルダール家に伝えられてきたものはこの二つくらいだろう。これ以上の情報を得たければオスロに行くといい」
「オスロ?」
「学問研究所がある。協力するよう話をつけてやろう」
オスロって確か……。
そう思いながらアセウスに目をやると、アセウスは強い視線でガンバトルを捕らえていた。
「ヴァルキュリャ一族の地については順番に訪ねることにしています。オスロは、まだ、先ですが、そのときはお願いします」
「……ではこれでコングスベルには用なしだな、今日にも出立出来るよう……」
「いえ、まだです。ヴァルキュリャに関する逸話を聞きたいです。現存するすべてを知りたいので、町中へも調べに行きたいのですが。ヨルダール家やコングスベルにも伝わる話はあるんじゃありませんか? おとぎ話のようなものでいいんです」
そうだ。
アセウス、グッジョブ!
その中に、オージンの槍を使う呪文が残されているかもしれない。
ガンバトルはアテにならなそうだから、自分達で調べる時間が必要だ。
「……ミゲルに集めさせよう。それを聞き終えたら立ち去れ、ヨルダール家を観光宿代わりにされても困る」
「へぇ~、領主様がご利用になる観光宿ってのは、覗き穴から監視されるもんなんですね。護衛や従者が片時も目を離さないようにってゆーんですかね。庶民の俺にはゲロ気持ちが悪くて耐えられませんけど、そんな宿」
「エルドフィンっっ」
アセウスがあわあわしてる。
でも、俺は止まらねぇ。
「アセウス、無料で何日もお世話になるのは迷惑だぜ。俺達二人分の食費だって、監視の兵士六人分の人件費だって領主様には負担なんだよ。一日でも短くしたいくらい負担なんだよ。そんなん、申し訳無さすぎて居られないだろ。領主様は俺らに留まって貰いたくないんだから、おいとまして町の宿に泊まろうぜ。ミゲルさんにも調べさせてくれるっていうなら日時を決めて会いに来ればいいんだし」
半分本気で、半分嫌味だった。
だってしょーがねぇだろっ、あいつが先に喧嘩売ってきたんじゃねぇか。
ガンバトルの言動いちいちムカつくんだよ。
監獄軟禁しておきながら、観光宿とか、どの口で……っ
「お前、エルドフィンといったか」
あぁーっ?
いったらどうした、あ゛ぁ?!
振り返り、見上げた俺は固まった。
ガンバトルは笑えるらしい。
そう知れたけど、知らなくて良かったと悔やんだ。
アルカイック・スマイルなんてもんじゃない。
口だけ笑ってて、他は表情がないのに、目の奥が笑ってる。
嬉々としてるのが分かる。何故か分かる。
きっと狂気じみてるからだ。
ごごごごめんなさいっっ、今の全部嘘ですっ。忘れてくださいっっ。
俺のことなんて覚えなくていいですぅーっ。
転生したせいでちょっと加減分からなくなってるだけのイキリ雑魚なんですっっ。
今すぐ記憶から削除してくださいぃーっっ!
「飾り……じゃないよな?」
自分の考えをアセウスに確認してみる。
アセウスは俺の目を見たまま首をハッキリ横に振った。
だよな。
俺が黒歴史妄想と格闘していた間も、アセウスは一度首を横に振った。
そして、それに対して無反応の俺を不思議がって、様子を見ていた。
やり直しの、同じセリフに、見えてなかったのかな? と思ったのか、もう一度、はっきり、ゆっくりと首を横に振ってくれた。
すまん……。
だよな。
文字かどうかは別として、装飾というには、なんというか武骨過ぎる気がした。
日本刀だったら、刀身彫刻ってのがある。
縁起の良い文字や紋様、製作者の銘を刀そのものに彫り込むのだ。
美術工芸品としての日本刀の魅力を深める技巧の一つであるが、それでも、刃とは反対側の棟の部分だったり、切先からは遠い茎寄りの部分だったり、実用には差し支えのない部分に彫られている。
知恵を絞ってみても、武器の肝心な部分に彫刻装飾をする必要性が思い付かない。
装飾じゃないとしたら、なんだろう。
北欧系の知識はそんなにないけど、神話系ゲームとか漫画とかの武器にも文字が彫られているものはなかったと思うんだよなぁ~。
上体を起こして俯瞰気味に考えていると、アセウスの様子が少しおかしいことに気づいた。
神妙な面持ち、やけに緊張している。
!
パッと振り返り仰ぎ見ると、あの目が俺達をじっと監視していた。
ガンバトルか!!
……っっ、話しかけても無視しやがった癖に、俺らがどういう反応するか観察していやがるのかっっ!
……っの野郎ぉっ――。
「柄の部分は?」
見下ろす視線を睨み返し、感情を圧し殺すように低い声を出した。
どんなに人を見下したような目でも、
どんなに隠したい自分を見透かされそうな目でも、
どんなに無視されるって分かってる相手だって、
打ち負かして答えさせてやるっ。
気に入らねぇ奴にマウントなんてとらせねぇんだよ、俺は!
…………………………………
………
睨み返すこと、一分、二分、まぢかっ?! 三分経つのっっ?!
睨んでダメな展開とか考えてないよ、全然!
と脅えかけた矢先だ。
「ない」
ガンバトルは俺を見下ろしたまま答えた。
あ、危ねぇっっ。
諦めて負けるところだったっ、やべぇ、ギリだったっっ。
俺はサッと奴に背を向けた。
心の動揺を悟られる訳にはいかねぇ。
槍の穂を見てるフリをして誤魔化そう。
と、前方からアセウスの視線を感じて、愛想笑いを返す。
いや、お前にも悟られるのはやべぇってっっ。
槍の穂見ような。な、な。
雑念を振り払うように目の前の槍の穂のことだけを考える。
もし、これが本当にオージンから授かった槍の一部分だとしたらどうなる。
あなたがわたしにくれたもの、
二番目に槍、三番目に盾だ。
大好きだったけど~♪
ぢゃねぇわっ!!
おかんはプレゼントなんて貰ったことねぇってよくボヤいてたぞ!
槍は攻撃武器だよな。
勝利を約束するものイコール攻撃武器だと考えると、二番目が貰ってるってことになる。
三番目にもくれたとしても、そう騒ぐことじゃないよな。
普通に「○○(攻撃武器)と盾を貰った」って書き残されて良い気がする。
とすると、相手を負かす槍だけだったところに、相手に負けない盾を授かって勝利が約束された、と考えるのが妥当だ。開かずの部屋の覚え書きに書かれていた内容とも合う。
オージンの書は攻撃武器ではない、ことになるか……。
「何か、この槍に魔力があるのか?」
ドキンッ!!
考えていることを見透かされたようで、心臓が慌てる。
これだけ沈黙して考え込んでいれば、そう勘繰られるのも当然だ、慌てることではない。
そう、頭では落ち着こうとしているのだけれど、背中に刺さるガンバトルの視線が怖い。
シグルドリーヴァの盾があんななんだ。
この槍にだって、同じような魔力があることは間違いない。
俺の顔にも出ちゃってるのかもしれない。
この槍、欲しい。
「いや、そういうわけでは。柄がなければ、槍だと言われてもピンと来ないなぁと思いまして。他に、ヴァルキュリャ絡みのものは?」
背を向けたまま答える。
無視されるかもしれないけど、顔を見られるよりはマシだと思った。
「さて、他に何かあったかな。余り興味がなくてな。思い出せないということは、ヨルダール家に伝えられてきたものはこの二つくらいだろう。これ以上の情報を得たければオスロに行くといい」
「オスロ?」
「学問研究所がある。協力するよう話をつけてやろう」
オスロって確か……。
そう思いながらアセウスに目をやると、アセウスは強い視線でガンバトルを捕らえていた。
「ヴァルキュリャ一族の地については順番に訪ねることにしています。オスロは、まだ、先ですが、そのときはお願いします」
「……ではこれでコングスベルには用なしだな、今日にも出立出来るよう……」
「いえ、まだです。ヴァルキュリャに関する逸話を聞きたいです。現存するすべてを知りたいので、町中へも調べに行きたいのですが。ヨルダール家やコングスベルにも伝わる話はあるんじゃありませんか? おとぎ話のようなものでいいんです」
そうだ。
アセウス、グッジョブ!
その中に、オージンの槍を使う呪文が残されているかもしれない。
ガンバトルはアテにならなそうだから、自分達で調べる時間が必要だ。
「……ミゲルに集めさせよう。それを聞き終えたら立ち去れ、ヨルダール家を観光宿代わりにされても困る」
「へぇ~、領主様がご利用になる観光宿ってのは、覗き穴から監視されるもんなんですね。護衛や従者が片時も目を離さないようにってゆーんですかね。庶民の俺にはゲロ気持ちが悪くて耐えられませんけど、そんな宿」
「エルドフィンっっ」
アセウスがあわあわしてる。
でも、俺は止まらねぇ。
「アセウス、無料で何日もお世話になるのは迷惑だぜ。俺達二人分の食費だって、監視の兵士六人分の人件費だって領主様には負担なんだよ。一日でも短くしたいくらい負担なんだよ。そんなん、申し訳無さすぎて居られないだろ。領主様は俺らに留まって貰いたくないんだから、おいとまして町の宿に泊まろうぜ。ミゲルさんにも調べさせてくれるっていうなら日時を決めて会いに来ればいいんだし」
半分本気で、半分嫌味だった。
だってしょーがねぇだろっ、あいつが先に喧嘩売ってきたんじゃねぇか。
ガンバトルの言動いちいちムカつくんだよ。
監獄軟禁しておきながら、観光宿とか、どの口で……っ
「お前、エルドフィンといったか」
あぁーっ?
いったらどうした、あ゛ぁ?!
振り返り、見上げた俺は固まった。
ガンバトルは笑えるらしい。
そう知れたけど、知らなくて良かったと悔やんだ。
アルカイック・スマイルなんてもんじゃない。
口だけ笑ってて、他は表情がないのに、目の奥が笑ってる。
嬉々としてるのが分かる。何故か分かる。
きっと狂気じみてるからだ。
ごごごごめんなさいっっ、今の全部嘘ですっ。忘れてくださいっっ。
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