59 / 122
第一部ヴァルキュリャ編 第一章 ベルゲン
庭の薔薇
しおりを挟む
黒く硬い石で建造されたソルベルグ家邸宅。
その中には、稀少な白系統の石を使用して造られている部屋がある。
そのうちの一つの部屋のドアを、武骨で厚い手がノックしていた。
「ローサ……」
ドアの前に立った長男カーヴェルは、部屋の中の相手に確実に聞こえるようにと、ドアに顔を寄せる。
「アセウス達の送別会を兼ねた宴席が始まる。お前の気持ちも分からないではないが、来て遺恨なく送り出してやらないか」
部屋の中からは、すすり泣く音が微かにもれるだけ。
カーヴェルはしばらく無言で待っていたが、諦めを悟ると静かに立ち去った。
カールローサはベッドの上で身体を震わせて泣いていた。
中庭からカーヴェルに運ばれて来てから、ほぼずっと泣き通しだった。
こんなにも泣き続けることができるのかと、ローサ自身、頭の片隅で驚いていた。
そう考えられる自分がいるということは、少しは落ち着いてきたのだろうか。
それでもまだ、涙が止まらず溢れてくる。
泣いても、泣いても、とめどなく、尽きることがない。
身体の震えが止まらないのは、泣いて高ぶっている感情のせいなのか。
それとも、あの恐怖が未だにその身を苛んでいるのか。
あの瞬間、カールローサは死んだ。死んでいた。
今まで知る機会のなかった、「死」という真っ暗闇な世界を見た。
恐ろしくて、身体全体が震えて、動けない。
瞳に焼き付いた「黒い殺意」が、今でも目を閉じるとすかさず襲ってくる。
瞳から離れないそれに飲み込まれないように、目を開き、目の前の視覚情報を送り続け抗うのが精一杯だ。
「ジトレフ……ランドヴィークって言いました?」
「言った、が何か」
カールローサが初めて顔を会わせたのは、アセウス達がベルゲンにきて二日目の昼食時だった。
アセウスはホフディと出掛けていて、エルドフィンは二日酔いでずっと寝ていて、居なかった。
「オッダ部隊のランドヴィークってっっ、あなたがっあのランドヴィーク家の剣士?!」
「さすがアセウスと言うしかないな! なぁ、ローサ。凄い男を友に連れている! ハッハッハッ」
「本当だわ! お兄様、ぜひお手合わせ頂いては?!」
「ローサ! いや、いや、いや、子どもの戯れ言です。お気になさらないでください。私など、とてもじゃないが力不足だ」
「都合の良い時だけ子ども扱いよね。ねぇ、ジトレフ! 私も剣の腕を磨いているの。もし良ければ、滞在中稽古をつけてくださらないかしら!」
ジトレフ・ランドヴィーク、オッダ部隊の分隊長を担う剣士。
オッダ部隊といえばランドヴィーク家、と広く知られる程、その卓越した武芸で部隊を支えてきた一族の血筋。
噂に名高い剣豪との邂逅を素直に享受しよう、とカールローサは思った。
中庭で何度も剣を交えた。
隙のない佇まいにわくわくした。
どこから攻めこもうか、どう崩したら隙を生むことが出来るかと心は踊った。
だが、あの時だけは違った。
隙とかそういう問題以前の圧倒的な威圧感。
彼から放たれる圧にカールローサの全身はがんじからめになり、動くことすら出来なかった。
「力の差を分かっていながら、一本取れると思っていたのか? だとしたら、私がお前を傷付けないと目論んでのことだろう」
稽古中ほとんど口をきくことのなかった彼にしては意外にも、饒舌だった。
「確かに私はこれまでの稽古で受けと返しのみに徹していた。私から攻撃することがないのであれば、自らしくじりさえしなければお前は負けない。粘ることで一度くらい勝機が狙えると計算したか」
低く震える刃鉄のような声は、カールローサの図星を突き刺した。
彼女は読み間違えたのだ。
それは既に明らかだったが、戻る道はなかった。
恐ろしい圧を振り払い、力の限り、挑むのみだった。
そして、無残に切り捨てられる。
あの、悪魔のような殺意に。
カールローサは自分の甘さを痛感した。
彼らをある意味軽んじていたと恥じた。
初めて向けられた強烈な殺意に、ただ震えるだけの自分が情けない。
目の前の、手の中のなんの変哲もない地面が、彼女を現実世界へと留めていた。
消えてしまいたいほどの居たたまれなさに耐えていた彼女に、今一度重低音が響く。
「もしそうならその熱意は評価する。ただの稽古試合であれば、目論み通りに進んだかもしれない。だが、お前は真剣勝負を望んだ。何故それで私が攻めないと思った? 真剣勝負とは……戦場とは、本来命を奪り合う場だ。実力では勝てないお前は、むしろ下劣でも私を陥れる手段を駆使するべき場だった。それをしない時点で、お前にはまるで覚悟が欠けている」
ジトレフの言葉は容赦なく止めを刺した。
その瞬間から彼女の全神経は、爆発しそうに激動する感情を殺すことだけに注がれた。
激越が押し上げてくる涙を決して許してはいけない。
彼らの前では泣けない。
カールローサの最後の矜持だった。
手の中が地面から寝具へと変わり、涙をこらえる必要がなくなっても、同じことだ。
自分の愚かさが悔しい、悔しい、悔しい、悔しい。
恥ずかしい、悔しい、恥ずかしい、悔しい。
考えれば考えるほど、誰もが協力的だったのに。
一人だけが間違えていて、わずかな可能性すら台無しにした。
それは、自分だ。
彼らの前に姿など出せる筈がない。
カールローサは溢れる想いと感情を涙にのせて、泣き疲れ眠るまで、ただひたすらに泣き続けた。
その中には、稀少な白系統の石を使用して造られている部屋がある。
そのうちの一つの部屋のドアを、武骨で厚い手がノックしていた。
「ローサ……」
ドアの前に立った長男カーヴェルは、部屋の中の相手に確実に聞こえるようにと、ドアに顔を寄せる。
「アセウス達の送別会を兼ねた宴席が始まる。お前の気持ちも分からないではないが、来て遺恨なく送り出してやらないか」
部屋の中からは、すすり泣く音が微かにもれるだけ。
カーヴェルはしばらく無言で待っていたが、諦めを悟ると静かに立ち去った。
カールローサはベッドの上で身体を震わせて泣いていた。
中庭からカーヴェルに運ばれて来てから、ほぼずっと泣き通しだった。
こんなにも泣き続けることができるのかと、ローサ自身、頭の片隅で驚いていた。
そう考えられる自分がいるということは、少しは落ち着いてきたのだろうか。
それでもまだ、涙が止まらず溢れてくる。
泣いても、泣いても、とめどなく、尽きることがない。
身体の震えが止まらないのは、泣いて高ぶっている感情のせいなのか。
それとも、あの恐怖が未だにその身を苛んでいるのか。
あの瞬間、カールローサは死んだ。死んでいた。
今まで知る機会のなかった、「死」という真っ暗闇な世界を見た。
恐ろしくて、身体全体が震えて、動けない。
瞳に焼き付いた「黒い殺意」が、今でも目を閉じるとすかさず襲ってくる。
瞳から離れないそれに飲み込まれないように、目を開き、目の前の視覚情報を送り続け抗うのが精一杯だ。
「ジトレフ……ランドヴィークって言いました?」
「言った、が何か」
カールローサが初めて顔を会わせたのは、アセウス達がベルゲンにきて二日目の昼食時だった。
アセウスはホフディと出掛けていて、エルドフィンは二日酔いでずっと寝ていて、居なかった。
「オッダ部隊のランドヴィークってっっ、あなたがっあのランドヴィーク家の剣士?!」
「さすがアセウスと言うしかないな! なぁ、ローサ。凄い男を友に連れている! ハッハッハッ」
「本当だわ! お兄様、ぜひお手合わせ頂いては?!」
「ローサ! いや、いや、いや、子どもの戯れ言です。お気になさらないでください。私など、とてもじゃないが力不足だ」
「都合の良い時だけ子ども扱いよね。ねぇ、ジトレフ! 私も剣の腕を磨いているの。もし良ければ、滞在中稽古をつけてくださらないかしら!」
ジトレフ・ランドヴィーク、オッダ部隊の分隊長を担う剣士。
オッダ部隊といえばランドヴィーク家、と広く知られる程、その卓越した武芸で部隊を支えてきた一族の血筋。
噂に名高い剣豪との邂逅を素直に享受しよう、とカールローサは思った。
中庭で何度も剣を交えた。
隙のない佇まいにわくわくした。
どこから攻めこもうか、どう崩したら隙を生むことが出来るかと心は踊った。
だが、あの時だけは違った。
隙とかそういう問題以前の圧倒的な威圧感。
彼から放たれる圧にカールローサの全身はがんじからめになり、動くことすら出来なかった。
「力の差を分かっていながら、一本取れると思っていたのか? だとしたら、私がお前を傷付けないと目論んでのことだろう」
稽古中ほとんど口をきくことのなかった彼にしては意外にも、饒舌だった。
「確かに私はこれまでの稽古で受けと返しのみに徹していた。私から攻撃することがないのであれば、自らしくじりさえしなければお前は負けない。粘ることで一度くらい勝機が狙えると計算したか」
低く震える刃鉄のような声は、カールローサの図星を突き刺した。
彼女は読み間違えたのだ。
それは既に明らかだったが、戻る道はなかった。
恐ろしい圧を振り払い、力の限り、挑むのみだった。
そして、無残に切り捨てられる。
あの、悪魔のような殺意に。
カールローサは自分の甘さを痛感した。
彼らをある意味軽んじていたと恥じた。
初めて向けられた強烈な殺意に、ただ震えるだけの自分が情けない。
目の前の、手の中のなんの変哲もない地面が、彼女を現実世界へと留めていた。
消えてしまいたいほどの居たたまれなさに耐えていた彼女に、今一度重低音が響く。
「もしそうならその熱意は評価する。ただの稽古試合であれば、目論み通りに進んだかもしれない。だが、お前は真剣勝負を望んだ。何故それで私が攻めないと思った? 真剣勝負とは……戦場とは、本来命を奪り合う場だ。実力では勝てないお前は、むしろ下劣でも私を陥れる手段を駆使するべき場だった。それをしない時点で、お前にはまるで覚悟が欠けている」
ジトレフの言葉は容赦なく止めを刺した。
その瞬間から彼女の全神経は、爆発しそうに激動する感情を殺すことだけに注がれた。
激越が押し上げてくる涙を決して許してはいけない。
彼らの前では泣けない。
カールローサの最後の矜持だった。
手の中が地面から寝具へと変わり、涙をこらえる必要がなくなっても、同じことだ。
自分の愚かさが悔しい、悔しい、悔しい、悔しい。
恥ずかしい、悔しい、恥ずかしい、悔しい。
考えれば考えるほど、誰もが協力的だったのに。
一人だけが間違えていて、わずかな可能性すら台無しにした。
それは、自分だ。
彼らの前に姿など出せる筈がない。
カールローサは溢れる想いと感情を涙にのせて、泣き疲れ眠るまで、ただひたすらに泣き続けた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~
K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。
次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。
生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。
…決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる