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序章
小さな小さな彷徨う銃火①
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話を終えたアセウスはそう時を置かずに、自分の部屋でひと休みする、と立ち去った。
エルドフィンもあんまりジトレフのベッドを占拠してんなよ、と俺にも撤収を促して。
わかってるーと空返事した俺は、しばらくぼぉーっと天井を見ていた。
何か言ってくるかな、と思ったけれど、ジトレフは何も言わない。
それから三分以上は経ったのかなぁ。
ぼぉーっとし終えた俺は、部屋に戻るついでにジトレフを散歩に連れ出した。
向こうもそのつもりだったみたいだ。
「すっげぇーーーっタクミさんとこよりは要塞みたいだけど、ソルベルグ家も結構な豪邸だな」
外に出て屋敷を振り返ると、石造りの大きな建物が見えた。
確かベルゲンって交易や水産業で裕福な町だったよーな。
そこら一帯の有力豪族の当主ってカルホフディって御曹司なんだなぁ。
脳内記憶のカルホフディの台詞は
「な~んてニャ」から「どうでもいいけどカルホフディ」に上書きされた。
結局最後までクールなキャラと、服に着られてる感のあるカッコ良さがピッタリだった。
きっとカルホフディも最強なんだろう。
なんて、今日の出来事を自分の中の現実に落とし込みながら
あてもなく歩き続ける。
しばらく進むと石垣があって、その外へと回り込むと海岸に出ていた。
「おぉーっ! 海だーっっ! ここが西の果てかぁ!!」
オッダでアセウスが地面に書いてくれた地図を思い出す。
海岸近くは膝くらいまでの草が生い茂っていて、
青だか紫だかの淡い色の花が咲いていた。
あの花、日本でも見たことあるかも、なんて懐かしさを感じた。
水平線を眺めながら伸びをすると、ジトレフが隣に歩み寄って来た。
「あの女性のことは話していないのか。アセウス殿が知りたいことに関わりがあると思うのだが」
「……俺もそう思うよ。でも、状況は変わってないだろ。自分の知らないところで、知らない誰かが自分を守ってくれてる、自分のために戦ってるって、アセウスに負担をかけたくないんだ。アセウスがその目で目撃するまでは、俺は言わないつもりだよ」
「……あの女性はワルキューレではないのか? アセウス殿の祖先の可能性が高いと思うが」
「そう思うよな。今度会ったら聞いてみるよ、聞く暇あればだけど、封印のことも。全部アセウスに伝えなくても、俺が知ってれば用が足りることってあると思う。俺は、俺のやり方でアセウスの力になる……俺のやり方に協力して貰ってるのは感謝してるよ」
俺の都合、本心の全部じゃないけど、全部が本心だった。
ゴンドゥルのことは最後までアセウスに知らせるつもりはない。
アセウスには知られないまま、半分くらいの魔物は俺が戦って倒せたらと思ってる。
じゃないと、俺は何も出来ないから。
アセウス一人に戦わせて、状況によっては自分を守らせて、そこにいるだけの相棒、なんて歯痒過ぎる。
そんな俺の思惑を知ってか知らずか、ジトレフは思ってたより物分かりのいい奴だった。
それには本当に感謝してるんだ。
「……エルドフィン殿の考えが分かったからだ……」
「ん?」
「いや……、信頼し合っているんだな」
「あ゛??? さぁ? 俺そーゆうの良く分かんねぇし、違うんじゃねぇ?」
ジトレフの癖にそーゆーこと言うなし。
俺はただ、アセウスのことを「友達」と思って一生懸命なだけデス。
「それよりさ、アセウスはあんな風に言ってたけど、頼むよ、頼み聞いてやってくれよ。始めからバカ正直に話さなければこんな頼みする必要もないんだ。それをアセウスなりに、隠さず話したのは、……それこそジトレフを信頼してるからだろ?」
「……あれは、試してるんじゃないのか?」
「お前なぁーっ!! 試すにしたって、信頼出来ると思ったからするんだろ? 誰だって傷付くの怖ぇじゃん! ダメそうな相手には端から試したりしないだろ?? ジトレフと知り合ったの何日前だよ、ゆっくりしてらんねぇから荒っぽいやり方になってんじゃねーの? わかんねぇけどさっ他人のことなんてそー簡単にはわかんねぇけど、そーゆーの察してやれよっっ」
半分は忘れてた自分への怒りだった。
強いコンプレックスに囚われた人間の気持ちは
痛い程分かる。
試して何が悪いっ。
ジトレフは俺の剣幕に驚いた顔をしている。そこは無表情でいろよっ
何回目だろ、こいつの前で感情的に喚くの。
ぬぅあぁーもうっっ!!
俺と相性悪いんだろうな。
そんな嫌な奴ぢゃないとは思ってきてるんだけど。
「アセウスがあぁ言ってるから、俺もこれ以上は言わねぇよ。本当なら、脅したり、弱味につけこんだり、交換条件持ち掛けたりして、言うこときかせたいところだけど! ジトレフは自分で決めて、好きにすればいい」
ジトレフは驚いた顔のままわずかに目を細めると、そのまま顔を背けた。
表情が見えない。
まぁ、こいつの立場を考えたら難しい頼みだよな。
密命を帯びて単独任務につくくらいの分隊長さまだ、
スーパーガイタクミが言うように、仕事熱心で優秀。
オッダ部隊との関係は信頼関係も含めて相当強いだろうよ。
くそっ……全部明かさなければいくらだって着地点は用意出来たのに。
アセウスってほんと、ここぞって時に自虐的な行動するんだな。
俺は俺の中のエルドフィンにそう語りかける。
お前、よくこんなめんどくせぇやつとこんなに仲良くなったな。
「これ以上は口出しはしねぇけど、頼みきいてくんなかったらジトレフのこと一生恨んでやる。話しかけられても二回に一回は無視するからなっ」
え? それ脅しなんじゃって?!
雑魚に恨まれて無視されるくらいなんの脅しにもならねぇだろ。
しないしないって口出ししまくりじゃんって?
うるせぇ、人間なんてそんなもんだろ。
言ってることとやってることが違うやつの方がむしろ標準だ!
前世で俺何回騙されたか! 年齢くう程そんな奴増えてくし。
素直に信じてたら会社なんて痛い目しかみねぇだろ。(それあなたの感想ですよね。)
ぼっちやってた俺なんて可愛い方だよ。(根拠ナシで話すのやめてもらえますか?)
また良い言葉吐く奴ほど、実際の行動はゴミクズしやがる。(なんかそういうデータあるんですか?)
オイラ勉強不足なんで。(あ、はい、すみません。)
ジトレフは俺に呆れたのか、数歩海の方へと進むと、どこか遠くを眺めていた。
オッダの方角かな?
海を背景に草葉の中に立つ姿は、長身だからか全身黒いからか絵になる光景だった。
一人にしてやるか。
「俺、先に戻るけど、ジトレフ。お前ワルキューレのことで他にない? 聞きたいこととか話したいこととか、ない?」
「……いや、ない。神話には興味がなかった。史実だったとはな」
「だよな」
海風はなんだか少し肌に重い。
俺は振り返らないジトレフを置いて、屋敷へと踵を廻らす。
デュエルスタンバイ。
ワルキューレ筆頭の一族の領地だ。
閉ざされた部屋の中が一番無難だろう。
俺用に用意された客室へ入ると、右手首を掴んで召喚の言葉を唱える。
「エルドフィン ボナ ランドヴィーク」
エルドフィンもあんまりジトレフのベッドを占拠してんなよ、と俺にも撤収を促して。
わかってるーと空返事した俺は、しばらくぼぉーっと天井を見ていた。
何か言ってくるかな、と思ったけれど、ジトレフは何も言わない。
それから三分以上は経ったのかなぁ。
ぼぉーっとし終えた俺は、部屋に戻るついでにジトレフを散歩に連れ出した。
向こうもそのつもりだったみたいだ。
「すっげぇーーーっタクミさんとこよりは要塞みたいだけど、ソルベルグ家も結構な豪邸だな」
外に出て屋敷を振り返ると、石造りの大きな建物が見えた。
確かベルゲンって交易や水産業で裕福な町だったよーな。
そこら一帯の有力豪族の当主ってカルホフディって御曹司なんだなぁ。
脳内記憶のカルホフディの台詞は
「な~んてニャ」から「どうでもいいけどカルホフディ」に上書きされた。
結局最後までクールなキャラと、服に着られてる感のあるカッコ良さがピッタリだった。
きっとカルホフディも最強なんだろう。
なんて、今日の出来事を自分の中の現実に落とし込みながら
あてもなく歩き続ける。
しばらく進むと石垣があって、その外へと回り込むと海岸に出ていた。
「おぉーっ! 海だーっっ! ここが西の果てかぁ!!」
オッダでアセウスが地面に書いてくれた地図を思い出す。
海岸近くは膝くらいまでの草が生い茂っていて、
青だか紫だかの淡い色の花が咲いていた。
あの花、日本でも見たことあるかも、なんて懐かしさを感じた。
水平線を眺めながら伸びをすると、ジトレフが隣に歩み寄って来た。
「あの女性のことは話していないのか。アセウス殿が知りたいことに関わりがあると思うのだが」
「……俺もそう思うよ。でも、状況は変わってないだろ。自分の知らないところで、知らない誰かが自分を守ってくれてる、自分のために戦ってるって、アセウスに負担をかけたくないんだ。アセウスがその目で目撃するまでは、俺は言わないつもりだよ」
「……あの女性はワルキューレではないのか? アセウス殿の祖先の可能性が高いと思うが」
「そう思うよな。今度会ったら聞いてみるよ、聞く暇あればだけど、封印のことも。全部アセウスに伝えなくても、俺が知ってれば用が足りることってあると思う。俺は、俺のやり方でアセウスの力になる……俺のやり方に協力して貰ってるのは感謝してるよ」
俺の都合、本心の全部じゃないけど、全部が本心だった。
ゴンドゥルのことは最後までアセウスに知らせるつもりはない。
アセウスには知られないまま、半分くらいの魔物は俺が戦って倒せたらと思ってる。
じゃないと、俺は何も出来ないから。
アセウス一人に戦わせて、状況によっては自分を守らせて、そこにいるだけの相棒、なんて歯痒過ぎる。
そんな俺の思惑を知ってか知らずか、ジトレフは思ってたより物分かりのいい奴だった。
それには本当に感謝してるんだ。
「……エルドフィン殿の考えが分かったからだ……」
「ん?」
「いや……、信頼し合っているんだな」
「あ゛??? さぁ? 俺そーゆうの良く分かんねぇし、違うんじゃねぇ?」
ジトレフの癖にそーゆーこと言うなし。
俺はただ、アセウスのことを「友達」と思って一生懸命なだけデス。
「それよりさ、アセウスはあんな風に言ってたけど、頼むよ、頼み聞いてやってくれよ。始めからバカ正直に話さなければこんな頼みする必要もないんだ。それをアセウスなりに、隠さず話したのは、……それこそジトレフを信頼してるからだろ?」
「……あれは、試してるんじゃないのか?」
「お前なぁーっ!! 試すにしたって、信頼出来ると思ったからするんだろ? 誰だって傷付くの怖ぇじゃん! ダメそうな相手には端から試したりしないだろ?? ジトレフと知り合ったの何日前だよ、ゆっくりしてらんねぇから荒っぽいやり方になってんじゃねーの? わかんねぇけどさっ他人のことなんてそー簡単にはわかんねぇけど、そーゆーの察してやれよっっ」
半分は忘れてた自分への怒りだった。
強いコンプレックスに囚われた人間の気持ちは
痛い程分かる。
試して何が悪いっ。
ジトレフは俺の剣幕に驚いた顔をしている。そこは無表情でいろよっ
何回目だろ、こいつの前で感情的に喚くの。
ぬぅあぁーもうっっ!!
俺と相性悪いんだろうな。
そんな嫌な奴ぢゃないとは思ってきてるんだけど。
「アセウスがあぁ言ってるから、俺もこれ以上は言わねぇよ。本当なら、脅したり、弱味につけこんだり、交換条件持ち掛けたりして、言うこときかせたいところだけど! ジトレフは自分で決めて、好きにすればいい」
ジトレフは驚いた顔のままわずかに目を細めると、そのまま顔を背けた。
表情が見えない。
まぁ、こいつの立場を考えたら難しい頼みだよな。
密命を帯びて単独任務につくくらいの分隊長さまだ、
スーパーガイタクミが言うように、仕事熱心で優秀。
オッダ部隊との関係は信頼関係も含めて相当強いだろうよ。
くそっ……全部明かさなければいくらだって着地点は用意出来たのに。
アセウスってほんと、ここぞって時に自虐的な行動するんだな。
俺は俺の中のエルドフィンにそう語りかける。
お前、よくこんなめんどくせぇやつとこんなに仲良くなったな。
「これ以上は口出しはしねぇけど、頼みきいてくんなかったらジトレフのこと一生恨んでやる。話しかけられても二回に一回は無視するからなっ」
え? それ脅しなんじゃって?!
雑魚に恨まれて無視されるくらいなんの脅しにもならねぇだろ。
しないしないって口出ししまくりじゃんって?
うるせぇ、人間なんてそんなもんだろ。
言ってることとやってることが違うやつの方がむしろ標準だ!
前世で俺何回騙されたか! 年齢くう程そんな奴増えてくし。
素直に信じてたら会社なんて痛い目しかみねぇだろ。(それあなたの感想ですよね。)
ぼっちやってた俺なんて可愛い方だよ。(根拠ナシで話すのやめてもらえますか?)
また良い言葉吐く奴ほど、実際の行動はゴミクズしやがる。(なんかそういうデータあるんですか?)
オイラ勉強不足なんで。(あ、はい、すみません。)
ジトレフは俺に呆れたのか、数歩海の方へと進むと、どこか遠くを眺めていた。
オッダの方角かな?
海を背景に草葉の中に立つ姿は、長身だからか全身黒いからか絵になる光景だった。
一人にしてやるか。
「俺、先に戻るけど、ジトレフ。お前ワルキューレのことで他にない? 聞きたいこととか話したいこととか、ない?」
「……いや、ない。神話には興味がなかった。史実だったとはな」
「だよな」
海風はなんだか少し肌に重い。
俺は振り返らないジトレフを置いて、屋敷へと踵を廻らす。
デュエルスタンバイ。
ワルキューレ筆頭の一族の領地だ。
閉ざされた部屋の中が一番無難だろう。
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