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第十一章
ヴァオパルトと遊佐
しおりを挟む朤独谷に現れた遊佐は、
「なんてことだ…」
ボロボロになり、生命力を失ったヴァンパイアたちを見てそう呟き、肩を落とす。
遊佐「お前たち…これは人間1人にかかる代償じゃないぞ。分かっているのか?」
ウーロ「ジスの野郎が、人間と契約を…」
遊佐「なんだと?」
ウーロ「でも大丈夫です…オパ様が…倒してくれたはず…」
そう言い、バタッと倒れるウーロ。
遊佐「ジスが…?」
遊佐の後方から、足を引きずりながら歩いてくるのはヴァオパルト。
ヴァオパルト「ハハ…ちょっと手こずりましたが、大丈夫です。ジスの方は始末しました。」
遊佐「なに?今なんと…?」
ヴァオパルト「ジスです。あとは人間だけなので、ここにいる誰でも対処できるかと。私は少し疲れましたので、休憩を…」
ヴァオパルトが話している途中で、遊佐が険しい形相でヴァオパルトの頭を殴る。
遊佐「なぜジスを…」
ヴァオパルトは頭を押さえながら、険しい顔で、
ヴァオパルト「貴方様の息子でしょう。私は知っておりました。だから業務を遂行していないのにも関わらず始末されない。不公平じゃありませんか」
ヴァオパルト「あなたは実の息子を手に掛けられない」
ヴァオパルト「だから、代わりに私が始末いたしました」
…ヴァオパルトは、知っていた。
自分は、人工的に生み出された怪物なのだと。
こんなにも肩身の狭い世界で、こそこそと生きるのはごめんだと。
ヴァオパルト「私は、貴方様の道具ではない」
……そう言い、遊佐を手に掛けた。
その後、VoSは血液の供給が出来なくなり、企業としての価値を失った。
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