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第六章
遊佐天
しおりを挟む大学時代。
遊佐天は、同級生であった花月正成に嫉妬していた。
正成の、事象への鋭い指摘指摘や、自らの意見を言語化する能力、結論への導き方など、全てにおいて優秀で、自分が酷く劣って見えたのだった。
ある日、その思いが頂点に達し、
正成のレポートや、データを全てすくねて、研究室に火をつけた。
その日から、遊佐の表情は雲行きが怪しくなった。
笑っていてもどこか怖い、目は鋭く、見るものを燃やすようだった。
大学を卒業し、数年後。
とある砂漠のような場所。
そこで見つけたミイラから採取した物質から、何かを生み出す。
それが、V1(ヴァンパイア試作1)。
そこに宿る血液が、人間に多大なるエネルギーを与えることが分かった。
しかし、研究に実験を重ねても、人間からは生み出すことが出来なかった。
ヴァンパイアという怪物、その中でのみ生み出されるのだった。
ヴァンパイアを生み出し、血液を採取し、その血液を売りさばいて利益を上げていた。
血を作るには血が必要になる。
自ら立ち上げた企業では、人工血液を生み出し、ヴァンパイアへの供給をしていた。
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