21 / 34
二十一 藍の館と残りの一歩
しおりを挟む
夜、習慣となりつつある勉強会の場で、千草は藍の歴史の本を手に取った。課長や山田との話に出てきた数値に、間違いはなかった。
昼間の話題が現実であることをかみしめると、どっと疲れが押し寄せてくる。ゆるゆると息を吐いた千草に、神田が声をかける。
「千草ちゃん、だいじょうぶ?」
「うん、平気。畑仕事に慣れてないだけ」
目頭に手をあて、眠気を追いやる。神田はそのようすを頬杖をついて見ていたが、ふいにニヤッとして、まるで悪魔のように、優しくささやきかけてくる。
「もう、休んじゃえば? 根詰めると続かないよ?」
こころが揺れる。じゃあ、五分だけ寝転がろうかな。そう、言いかけたところに、松葉が盆を携えて戻ってきた。
「神田は自分がサボりたいだけだから、耳を貸さないほうが良い」
「えー、そんなことないよ、信用ないなあ」
いじける神田をよそに、松葉は片手で資料を退かし、盆を座卓に置いた。湯気の立つ湯飲みが三つ、並んでいる。
「お茶淹れてくれたんだ、ありがとう」
香ばしいかおりに微笑みながら、口をつける。飲んだことのない味わいだが、ほうじ茶のようでもある。
疑問が顔に出たのだろう。松葉は笑った。
「藍のお茶。技の館に行った日に、神田がおばさまがたに持たされた品なんだ」
「そうだっけ? おいしーね、これ」
神田はぽやぽやとしながら首を傾げる。
「おまえはいちいち覚えていられないだけだろ。貢ぎ物に慣れやがって」
口悪く言って、自分も座って茶を飲む松葉に、千草はそういえば、と顔をあげた。
「技の館、行ったんだ。見学?」
「役場のほうで連れていってもらって。あっちで仕事に就く予定もあるから、まあ、職場見学かな」
「建物がドーナツみたいなかたちしてたよね。典型的な地方の箱物かと思ったら、意外と楽しかった」
きっと、神田は大歓迎されたことだろう。でも、アテが外れた。彼らといっしょに行こうと思ったのに。ちびちびと熱いお茶を飲みすすめながら、ひとりごとのようにつぶやく。
「わたし、行ったことないんだよね」
「東京生まれが東京タワーやスカイツリーにのぼったことがない、みたいなヤツだよね。やっぱ、どこの地域にもある、観光あるあるネタなんだねー! 僕の友達に、鎌倉のコがいたけど、そいつも江ノ電には乗ったことがない、大仏も見たことがないって言ってたよ。鶴岡八幡宮には、初詣に行くらしいけど」
まるで酒でも飲むように、三人で熱い茶をすすりながら雑談していると、松葉が思い立ったように千草をふりむいた。
「藍の館は? 千草さん、行ったことは?」
話題が戻った。面食らって、むせる。
「ない、けど。どこにあるの?」
松葉が参考書を手繰った。記述をそのまま読み上げる。
「徳島県板野郡藍住町」
藍住町は、上板町に隣接した町だ。きっと、そう遠くはないだろう。千草はスマホに『藍住町 藍の館』と打ち込んだ。
出てきたウェブサイトの説明書きには、藍商の屋敷が博物館になっていると書かれていた。アクセスを記したページには、概ねの場所が地図で示されている。
「すぐそこじゃん。車で行けば十五分もかからないと思う」
「それなら、次の休みに行こうか」
「良いね! ふたりで行っておいでよ!」
「ダメだよ、サボっちゃ。神田さんも行こう? 仲間外れもアレだし、須原さんにも声かけてみよう。連絡先、知ってるんだよね?」
誘いを拒否した神田にも声をかけ、千草は松葉に問いかける。
一瞬、沈黙が落ちた。何か対応を間違ったらしいが、原因がわからない。
「あっ、須原さん呼ぶと、神田さんがたいへん?」
「千草ちゃん、心配するなら僕のことじゃなくてね?」
「え、松葉さんが酷い目に遭うとか?」
「いや、そういうことはないが……、え?」
松葉が手を振り、意外そうな顔で神田を見た。神田は机に頬杖をついたまま、ニヤニヤして松葉を見上げている。
「隠さなくてもいいよ、松っちゃん。わかってるから」
得意げな笑みに、松葉がピシっと動きを止める。神田は笑顔のまま、千草を見た。
「ねえ、千草ちゃん。みんなで行くのは良いけどさ、藍の勉強だけだとつまんないから、藍の館のあと、どっか行こうよ。オススメの場所って、ある?」
「観光ってこと? うーん、難しいなあ」
「千草ちゃんのお気に入りの場所でもいいから、つれてってほしいんだけどな」
気に入りの場所。そう言われてすぐに思い浮かんだのは、神山森林公園だった。だが、いくら景勝地であっても、大人四人で連れ立っていくべき場所かというと、違う気がする。
どうせなら、あさぎの工房はどうだろうか。松葉たちも、あさぎとは面識がある。他の場所に行くよりも、千草も気安い。
神田は勉強を嫌がるかもしれないが、藍染め教室を申し込んでおこう。技の館や藍の館でも体験できるが、染色作家のもとで指導を受ける経験というのも得がたいはずだ。千草だって、染め物は初体験だ。
「……わかった。考えておくね」
あさぎの都合もある。行き先を決めるのは、先方のスケジュールを押さえてからだ。
ぬるくなってきた藍の茶を飲み干すと、かえって眠気が押し寄せる。からだが暖まったせいだろう。それでも勉強に戻ろうとした千草の手元で、ぱたんと資料が閉じられる。
「千草さん、今日はもう、お開きにしよう」
松葉に言われて、立ち上がろうとしたが、からだはひどく重く、動くのはおっくうだった。松葉が先んじて部屋の戸を開け、千草を迎えに戻ってくる。さしのべられた手を取り、腰をあげると、思ったよりもふらふらだった。
「おやすみなさーい」
神田がひらひら手を振る。それに応えて会釈だけして、千草は先を行く松葉を追って、階段をおりた。よほどふらついているのだろう。松葉は半身ふりかえり、腕を広げて、いつでも受けとめられるような体勢をとっている。それをありがたく思いながら、壁を探る。
──そうか、離れには手すりがなかったか。
両手を突っ張るように壁につく。そろそろと下りていくと、先に一階についた松葉は、両手を千草に伸ばしていた。思わずそれを掴んで、数段をぴょんと飛ぶ。着地の勢い余って、松葉の胸に飛びこむと、遅れて抱きしめられた。
温かい胸に顔をうずめるかたちになって、その存外の心地よさに動けなくなる。
「千草さん、変わってるって言われないか?」
「それ、前も聞かれた」
「なんで飛ぶんだ。危ないのに」
後半はひとりごとのようだった。
「ありがとう、もうだいじょうぶだよ」
離してくれと言外に含ませたが、松葉は腕を解いてはくれなかった。
「一目惚れだって言ったら、どうする?」
頭が真っ白になった。耳を疑って、顔をあげようとした。その頭を、髪の毛に手を差し入れるようにして、軽く胸に引きよせられる。
「そうやって、無防備なこと、しないでくれ。我慢できなくなる」
こちらを見ないようにと、松葉は思いっきり顔を背けている。その耳や首筋まで赤いのが、千草からもわかった。
「……一目惚れなのに、神田さんとくっつけようとしたってこと?」
「それは」
「だれもかれもが面食いってワケじゃないし、第一、松葉さん、自己評価低すぎる!」
腕を伸ばす。松葉の両頬を捉えて、背伸びする。あと一歩届かない距離を詰めたのは、彼のほうだった。
昼間の話題が現実であることをかみしめると、どっと疲れが押し寄せてくる。ゆるゆると息を吐いた千草に、神田が声をかける。
「千草ちゃん、だいじょうぶ?」
「うん、平気。畑仕事に慣れてないだけ」
目頭に手をあて、眠気を追いやる。神田はそのようすを頬杖をついて見ていたが、ふいにニヤッとして、まるで悪魔のように、優しくささやきかけてくる。
「もう、休んじゃえば? 根詰めると続かないよ?」
こころが揺れる。じゃあ、五分だけ寝転がろうかな。そう、言いかけたところに、松葉が盆を携えて戻ってきた。
「神田は自分がサボりたいだけだから、耳を貸さないほうが良い」
「えー、そんなことないよ、信用ないなあ」
いじける神田をよそに、松葉は片手で資料を退かし、盆を座卓に置いた。湯気の立つ湯飲みが三つ、並んでいる。
「お茶淹れてくれたんだ、ありがとう」
香ばしいかおりに微笑みながら、口をつける。飲んだことのない味わいだが、ほうじ茶のようでもある。
疑問が顔に出たのだろう。松葉は笑った。
「藍のお茶。技の館に行った日に、神田がおばさまがたに持たされた品なんだ」
「そうだっけ? おいしーね、これ」
神田はぽやぽやとしながら首を傾げる。
「おまえはいちいち覚えていられないだけだろ。貢ぎ物に慣れやがって」
口悪く言って、自分も座って茶を飲む松葉に、千草はそういえば、と顔をあげた。
「技の館、行ったんだ。見学?」
「役場のほうで連れていってもらって。あっちで仕事に就く予定もあるから、まあ、職場見学かな」
「建物がドーナツみたいなかたちしてたよね。典型的な地方の箱物かと思ったら、意外と楽しかった」
きっと、神田は大歓迎されたことだろう。でも、アテが外れた。彼らといっしょに行こうと思ったのに。ちびちびと熱いお茶を飲みすすめながら、ひとりごとのようにつぶやく。
「わたし、行ったことないんだよね」
「東京生まれが東京タワーやスカイツリーにのぼったことがない、みたいなヤツだよね。やっぱ、どこの地域にもある、観光あるあるネタなんだねー! 僕の友達に、鎌倉のコがいたけど、そいつも江ノ電には乗ったことがない、大仏も見たことがないって言ってたよ。鶴岡八幡宮には、初詣に行くらしいけど」
まるで酒でも飲むように、三人で熱い茶をすすりながら雑談していると、松葉が思い立ったように千草をふりむいた。
「藍の館は? 千草さん、行ったことは?」
話題が戻った。面食らって、むせる。
「ない、けど。どこにあるの?」
松葉が参考書を手繰った。記述をそのまま読み上げる。
「徳島県板野郡藍住町」
藍住町は、上板町に隣接した町だ。きっと、そう遠くはないだろう。千草はスマホに『藍住町 藍の館』と打ち込んだ。
出てきたウェブサイトの説明書きには、藍商の屋敷が博物館になっていると書かれていた。アクセスを記したページには、概ねの場所が地図で示されている。
「すぐそこじゃん。車で行けば十五分もかからないと思う」
「それなら、次の休みに行こうか」
「良いね! ふたりで行っておいでよ!」
「ダメだよ、サボっちゃ。神田さんも行こう? 仲間外れもアレだし、須原さんにも声かけてみよう。連絡先、知ってるんだよね?」
誘いを拒否した神田にも声をかけ、千草は松葉に問いかける。
一瞬、沈黙が落ちた。何か対応を間違ったらしいが、原因がわからない。
「あっ、須原さん呼ぶと、神田さんがたいへん?」
「千草ちゃん、心配するなら僕のことじゃなくてね?」
「え、松葉さんが酷い目に遭うとか?」
「いや、そういうことはないが……、え?」
松葉が手を振り、意外そうな顔で神田を見た。神田は机に頬杖をついたまま、ニヤニヤして松葉を見上げている。
「隠さなくてもいいよ、松っちゃん。わかってるから」
得意げな笑みに、松葉がピシっと動きを止める。神田は笑顔のまま、千草を見た。
「ねえ、千草ちゃん。みんなで行くのは良いけどさ、藍の勉強だけだとつまんないから、藍の館のあと、どっか行こうよ。オススメの場所って、ある?」
「観光ってこと? うーん、難しいなあ」
「千草ちゃんのお気に入りの場所でもいいから、つれてってほしいんだけどな」
気に入りの場所。そう言われてすぐに思い浮かんだのは、神山森林公園だった。だが、いくら景勝地であっても、大人四人で連れ立っていくべき場所かというと、違う気がする。
どうせなら、あさぎの工房はどうだろうか。松葉たちも、あさぎとは面識がある。他の場所に行くよりも、千草も気安い。
神田は勉強を嫌がるかもしれないが、藍染め教室を申し込んでおこう。技の館や藍の館でも体験できるが、染色作家のもとで指導を受ける経験というのも得がたいはずだ。千草だって、染め物は初体験だ。
「……わかった。考えておくね」
あさぎの都合もある。行き先を決めるのは、先方のスケジュールを押さえてからだ。
ぬるくなってきた藍の茶を飲み干すと、かえって眠気が押し寄せる。からだが暖まったせいだろう。それでも勉強に戻ろうとした千草の手元で、ぱたんと資料が閉じられる。
「千草さん、今日はもう、お開きにしよう」
松葉に言われて、立ち上がろうとしたが、からだはひどく重く、動くのはおっくうだった。松葉が先んじて部屋の戸を開け、千草を迎えに戻ってくる。さしのべられた手を取り、腰をあげると、思ったよりもふらふらだった。
「おやすみなさーい」
神田がひらひら手を振る。それに応えて会釈だけして、千草は先を行く松葉を追って、階段をおりた。よほどふらついているのだろう。松葉は半身ふりかえり、腕を広げて、いつでも受けとめられるような体勢をとっている。それをありがたく思いながら、壁を探る。
──そうか、離れには手すりがなかったか。
両手を突っ張るように壁につく。そろそろと下りていくと、先に一階についた松葉は、両手を千草に伸ばしていた。思わずそれを掴んで、数段をぴょんと飛ぶ。着地の勢い余って、松葉の胸に飛びこむと、遅れて抱きしめられた。
温かい胸に顔をうずめるかたちになって、その存外の心地よさに動けなくなる。
「千草さん、変わってるって言われないか?」
「それ、前も聞かれた」
「なんで飛ぶんだ。危ないのに」
後半はひとりごとのようだった。
「ありがとう、もうだいじょうぶだよ」
離してくれと言外に含ませたが、松葉は腕を解いてはくれなかった。
「一目惚れだって言ったら、どうする?」
頭が真っ白になった。耳を疑って、顔をあげようとした。その頭を、髪の毛に手を差し入れるようにして、軽く胸に引きよせられる。
「そうやって、無防備なこと、しないでくれ。我慢できなくなる」
こちらを見ないようにと、松葉は思いっきり顔を背けている。その耳や首筋まで赤いのが、千草からもわかった。
「……一目惚れなのに、神田さんとくっつけようとしたってこと?」
「それは」
「だれもかれもが面食いってワケじゃないし、第一、松葉さん、自己評価低すぎる!」
腕を伸ばす。松葉の両頬を捉えて、背伸びする。あと一歩届かない距離を詰めたのは、彼のほうだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
バリキャリオトメとボロボロの座敷わらし
春日あざみ
キャラ文芸
山奥の旅館「三枝荘」の皐月の間には、願いを叶える座敷わらし、ハルキがいた。
しかし彼は、あとひとつ願いを叶えれば消える運命にあった。最後の皐月の間の客は、若手起業家の横小路悦子。
悦子は三枝荘に「自分を心から愛してくれる結婚相手」を望んでやってきていた。しかしハルキが身を犠牲にして願いを叶えることを知り、願いを断念する。個性的な彼女に惹かれたハルキは、力を使わずに結婚相手探しを手伝うことを条件に、悦子の家に転がり込む。
ハルキは街で出会ったあやかし仲間の力を借り、悦子の婚活を手伝いつつも、悦子の気を引こうと奮闘する。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる