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十
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「お前こそ、なんだよ、それ」
「だってさ、仮にもオンナノコを三十分もギュってしといて、何にもナシなんだぜー?」
ひっこみがつかなくて、ウチの玄関先で泣いていたときのことまで持ちだすと、江龍は固い顔で返してきた。
「何、やわらかかったとか言えばいい?」
「そんなこと考えてたんだ、やらし」
「先にすがりついてきたのは、そっちだろ」
「しかたないじゃん、怖かったんだもん!」
その表現が心外で、ちょっと傷つきながら言いかえしたら、江龍はすかさず謝り、いったん口を閉ざした。
沈黙を破るのには勇気が要ったけど、売りことばに買いことばで出てきた発言なのはわかったし、あたしだって、だいぶ言い過ぎてた。
それにね、江龍の「ごめん」は、あたしには、もうひとつ、違う意味に聞こえたんだ。
「あたしが怖い目に遭ったのは、別に、江龍のせいじゃないよ。きっとぜんぶ、歌のせいでしょ?」
「悪い」
「だから悪くないんだったら! 江龍は助けてくれたじゃん」
本音だった。言ったとたんに、江龍はふたたび、ふすまに手をかけた。
「──閉めていい?」
「えっ、何で」
短い応酬のあと、江龍は微妙に情けない声で言った。
「俺、なんかまた泣きそう」
影が、あたしの視界を覆う。部屋に引きずり込まれて、目の前に胸が迫る。ほっぺたがあったかくなって、あたしまでさっきこらえた涙が出てきそうだ。
「……泣くとき抱きつくの、趣味なワケ? あ、あたしは暑苦しいんだけどっ」
江龍は枕ごとあたしを抱きしめた。背中を、熱いてのひらがなでおろす。くすぐったくて、もれそうになる声をこらえる。
江龍は静かにむせび泣いていた。吐息が肌に触れると、耳たぶが痺れたみたいにびりびりした。
「あのさ、江龍。ひとつだけ、教えてもらっても、いい?」
泣いているひとにいま聞くことじゃあないよなと思いながらも、これだけは聞いておきたかった。
「──結局、あの歌って、何?」
問うたとたんに、江龍はからだをこわばらせた。
あたしは、あのとき廊下に響いた不気味で平板な歌を思い起こしていた。みずほや直美の反応も頭をよぎった。江龍にもホントのことを隠されてしまったら、あたしはもう、この町にはいられなくなってしまうだろう。
あこにつげこせ あがよばう
はやかえりませ かえりませ
歌詞を覚えているのは、冒頭だけだ。でも、同じ節回しは、このあとも幾度か歌詞を変えて続いていく。
「あの歌って、どういう意味?」
「新仏に伝言するんだ。死んだうちの子に、うちの夫や妻に、早く帰ってきてと私が呼んでいると伝えてくれって。盆に祖先の霊を迎えるために歌うんだよ」
「それがなんで、あんなタブーになるの?」
江龍のからだが離れた。目を見交わし、彼は、ごくりと喉を鳴らした。その双眸が不安に揺れているのが、見てわかった。
「盆に祀られて、供養されるのは、穐鷹の人間だけだ。でも、呼べば、みんな降りてくるものなんだ」
──みんな?
「トウのところに来たのは、たぶん、呼ばれた何かだ。お前、あの歌の名前を口にしただろ? いまは、特に寄ってきやすい時期なんだ」
単語単語がぼかされて、よくわからない。でも、江龍なりにごまかさずに話してくれているらしいのが、うれしかった。
「これまでの夏には、あんな、かたちのある状態になったのは見たことがない。今年が特別なのか、相手がトウだからだったのか、明日、ゆっくり考えてみよう」
そう言って、江龍は立ち上がり、机の抽斗を引いた。つまみだされたものが、ライトに光る。数珠だった。左手を取られて、ひんやりした感触を手首にまとう。
「いちばん短いヤツ。お守りがわりにはなるだろうから、しばらく貸してやる」
早口に言って、数珠のうえからあたしの腕を軽く握り、江龍は目を伏せる。
「寝られそう?」
「──うん、がんばる」
あいさつを交わして、江龍の部屋のふすまを閉じると、視界は一気にまっくらに戻る。不安を打ち消そうと、左手首を指先でたどり、ほのかに残る江龍の体温を探す。目が慣れるのも待たずに客間へと歩き出しながら、あたしは、数珠のたまを何度も手繰った。
晴れやかな夏空を仰いで、あたしは手でひさしをつくった。朝から日差しは強くて肌が痛いけど、穐鷹は山間だからか、神奈川の夏より湿度を感じない。
かざした手首には、半透明の石が輝く。山吹色の数珠が手首でくるんとまわる。つやつやした表面を指でなでて、房をぱさっとはじく。
昨晩貸してもらった数珠は、一晩経っただけで、すっかり肌になじんでいる。
あたしは縁側から部屋に這い戻って、ふとんを抱えた。下駄をつっかけ、物干し竿にむかう。男所帯のせいか、竿の位置が高い。ひょこひょこしながらなんとかふとんの端を竿にひっかけ、反対側からたぐり寄せる。形をととのえていると、耳慣れた着メロが鳴った。郷愁を誘う歌声にふりかえって、あたしは縁側につったった江龍へ叫んだ。
「お願い、そのへんにあるから取って!」
ふとんばさみで適当にふとんをとめたところで、歌が聞こえなくなる。
切れた? あわてて駆けもどる先で、江龍が立て膝のまま、電話に出ていた。
「はい、葛城です」
「あーっ、江龍! 出ろとは言ってない! パスっ」
江龍の手からケータイを抜き取って、耳にあてる。
「もしもし?」
「いまの石川くんよね? いつのまに仲良くなったのよ! あんたいま、どこにいるわけ?」
直美か。また縁側に腰かけて、あたしはケータイを持ちかえた。
「いやあ、それがね、かくかくしかじかで」
「へえ、なるほどね……って、わかるか!」
耳元でノリつっこみが小気味よく響く。何のわだかまりもなく話せる自分に驚いてしまう。江龍が下駄をよこせとジェスチャーする。かんかんっと脱ぎ散らかすと、軽く頭をはたかれた。
「いったぁ……。どうしたの、直美。こんな朝早く」
「うん、それがさ、ちょっとたいへんなことになっちゃって」
「たいへんなこと?」
洗濯物のカゴを持って、江龍が物干し場にむかっていく。手際よく竿の片側をはずして、作務衣やら肌着やらTシャツやらを竿に通す。へぇ、いまどきハンガーも使わないで干すんだ。
電話の向こうはまだ沈黙している。あくびがでかけたところで、やっと直美は続きを言った。
「あの電話がね、クラスじゅうにかかってきたみたい」
「ふぅん。……って、えええええぇぇっ?」
どうしたと、江龍の目が問う。あたしは直美に断って、通話口を指でふさいだ。
「歌、クラスのみんなが聞いたって!」
江龍はぼうぜんとして、ことばを失う。あたしはそんな江龍を横目に直美に頼みごとをした。
「ね、みんなにお寺にくるように言ってくれない? 江龍がみんなの話を聞きたいって」
「っ、おい!」
遠くから小声で咎められる。あたしは口許でひとさし指をたてた。さいわい、直美には聞こえなかったらしい。疑うようすもなく返答がある。
「連絡網をまわせばいいかな。他には?」
「ケータイ、持ってきて欲しいって」
直美はつぶやくように『了解』と言った。名前を騙ったせいで機嫌が急降下してしまったらしい。通話を切ったとたんに鋭く名を呼ばれた。険しい顔に、素直に頭をさげる。
「……ごめん、名前、勝手に借りた」
謝ったら、江龍はためいきをついた。
「別に、それはいい。ただ、寺の子だからって何ができるわけでもないから」
「ごめんなさい」
手がのびる。すべり落ちそうになった数珠を、あたしの手首に戻してくれる。
「何かあっても、トウをかばうのが精一杯だ。みんなを守ってやるなんて、気障なこと言えないからな」
「じゅうぶん気障だよ」
笑ったら、そうか、なんて言っちゃって、江龍は照れたようだった。
「まずはみんなの話を聞こう。何か変なことが起きてるんだから、かならず理由があるはずだもん」
しきりにほっぺたを指でひっかく江龍をみてから、あたしは目を境内にむけた。
「あたしには、あの歌が気持ちわるいってことしかわかんない。だけど、みんな、あれを聞いただけで真っ青になっちゃうんだもん。どうにか、したいしね」
江龍と目があった。あたしは笑う。平気。フリなんかじゃなくて、平気。
転校初日にポカして、クラスじゅうに笑われた。お弁当の時間、みずほが誘ってくれた。ふたりにひっぱられて、初めて運動部に入った。後輩や先輩といっしょにチームプレイした。疎外感をおぼえるときもあったけど、あたしはちゃんと仲間に入ってた。
いつか裏切られるとしても、大切だから助けたいんだ。守ってもらうための保険じゃ、ない。
ぼそっと、江龍が言う。
「懲りないヤツだよな。学習しないっていうか」
視線をむけたら、やれやれといった感じで、彼はやわらかく微笑んでいた。
「学習しちゃったら、大切なものが減ってくばっかじゃん」
懲りる必要なんてない。何度でも、何度でも、莫迦なこと、くりかえせばいい。
江龍の、どこまでもやさしい微笑みにどきっとしたのは、ないしょ。
あたしはぴょこんと立ち上がり、みんなが集まれる部屋を借りるため、住職を探しに歩きだした。
「だってさ、仮にもオンナノコを三十分もギュってしといて、何にもナシなんだぜー?」
ひっこみがつかなくて、ウチの玄関先で泣いていたときのことまで持ちだすと、江龍は固い顔で返してきた。
「何、やわらかかったとか言えばいい?」
「そんなこと考えてたんだ、やらし」
「先にすがりついてきたのは、そっちだろ」
「しかたないじゃん、怖かったんだもん!」
その表現が心外で、ちょっと傷つきながら言いかえしたら、江龍はすかさず謝り、いったん口を閉ざした。
沈黙を破るのには勇気が要ったけど、売りことばに買いことばで出てきた発言なのはわかったし、あたしだって、だいぶ言い過ぎてた。
それにね、江龍の「ごめん」は、あたしには、もうひとつ、違う意味に聞こえたんだ。
「あたしが怖い目に遭ったのは、別に、江龍のせいじゃないよ。きっとぜんぶ、歌のせいでしょ?」
「悪い」
「だから悪くないんだったら! 江龍は助けてくれたじゃん」
本音だった。言ったとたんに、江龍はふたたび、ふすまに手をかけた。
「──閉めていい?」
「えっ、何で」
短い応酬のあと、江龍は微妙に情けない声で言った。
「俺、なんかまた泣きそう」
影が、あたしの視界を覆う。部屋に引きずり込まれて、目の前に胸が迫る。ほっぺたがあったかくなって、あたしまでさっきこらえた涙が出てきそうだ。
「……泣くとき抱きつくの、趣味なワケ? あ、あたしは暑苦しいんだけどっ」
江龍は枕ごとあたしを抱きしめた。背中を、熱いてのひらがなでおろす。くすぐったくて、もれそうになる声をこらえる。
江龍は静かにむせび泣いていた。吐息が肌に触れると、耳たぶが痺れたみたいにびりびりした。
「あのさ、江龍。ひとつだけ、教えてもらっても、いい?」
泣いているひとにいま聞くことじゃあないよなと思いながらも、これだけは聞いておきたかった。
「──結局、あの歌って、何?」
問うたとたんに、江龍はからだをこわばらせた。
あたしは、あのとき廊下に響いた不気味で平板な歌を思い起こしていた。みずほや直美の反応も頭をよぎった。江龍にもホントのことを隠されてしまったら、あたしはもう、この町にはいられなくなってしまうだろう。
あこにつげこせ あがよばう
はやかえりませ かえりませ
歌詞を覚えているのは、冒頭だけだ。でも、同じ節回しは、このあとも幾度か歌詞を変えて続いていく。
「あの歌って、どういう意味?」
「新仏に伝言するんだ。死んだうちの子に、うちの夫や妻に、早く帰ってきてと私が呼んでいると伝えてくれって。盆に祖先の霊を迎えるために歌うんだよ」
「それがなんで、あんなタブーになるの?」
江龍のからだが離れた。目を見交わし、彼は、ごくりと喉を鳴らした。その双眸が不安に揺れているのが、見てわかった。
「盆に祀られて、供養されるのは、穐鷹の人間だけだ。でも、呼べば、みんな降りてくるものなんだ」
──みんな?
「トウのところに来たのは、たぶん、呼ばれた何かだ。お前、あの歌の名前を口にしただろ? いまは、特に寄ってきやすい時期なんだ」
単語単語がぼかされて、よくわからない。でも、江龍なりにごまかさずに話してくれているらしいのが、うれしかった。
「これまでの夏には、あんな、かたちのある状態になったのは見たことがない。今年が特別なのか、相手がトウだからだったのか、明日、ゆっくり考えてみよう」
そう言って、江龍は立ち上がり、机の抽斗を引いた。つまみだされたものが、ライトに光る。数珠だった。左手を取られて、ひんやりした感触を手首にまとう。
「いちばん短いヤツ。お守りがわりにはなるだろうから、しばらく貸してやる」
早口に言って、数珠のうえからあたしの腕を軽く握り、江龍は目を伏せる。
「寝られそう?」
「──うん、がんばる」
あいさつを交わして、江龍の部屋のふすまを閉じると、視界は一気にまっくらに戻る。不安を打ち消そうと、左手首を指先でたどり、ほのかに残る江龍の体温を探す。目が慣れるのも待たずに客間へと歩き出しながら、あたしは、数珠のたまを何度も手繰った。
晴れやかな夏空を仰いで、あたしは手でひさしをつくった。朝から日差しは強くて肌が痛いけど、穐鷹は山間だからか、神奈川の夏より湿度を感じない。
かざした手首には、半透明の石が輝く。山吹色の数珠が手首でくるんとまわる。つやつやした表面を指でなでて、房をぱさっとはじく。
昨晩貸してもらった数珠は、一晩経っただけで、すっかり肌になじんでいる。
あたしは縁側から部屋に這い戻って、ふとんを抱えた。下駄をつっかけ、物干し竿にむかう。男所帯のせいか、竿の位置が高い。ひょこひょこしながらなんとかふとんの端を竿にひっかけ、反対側からたぐり寄せる。形をととのえていると、耳慣れた着メロが鳴った。郷愁を誘う歌声にふりかえって、あたしは縁側につったった江龍へ叫んだ。
「お願い、そのへんにあるから取って!」
ふとんばさみで適当にふとんをとめたところで、歌が聞こえなくなる。
切れた? あわてて駆けもどる先で、江龍が立て膝のまま、電話に出ていた。
「はい、葛城です」
「あーっ、江龍! 出ろとは言ってない! パスっ」
江龍の手からケータイを抜き取って、耳にあてる。
「もしもし?」
「いまの石川くんよね? いつのまに仲良くなったのよ! あんたいま、どこにいるわけ?」
直美か。また縁側に腰かけて、あたしはケータイを持ちかえた。
「いやあ、それがね、かくかくしかじかで」
「へえ、なるほどね……って、わかるか!」
耳元でノリつっこみが小気味よく響く。何のわだかまりもなく話せる自分に驚いてしまう。江龍が下駄をよこせとジェスチャーする。かんかんっと脱ぎ散らかすと、軽く頭をはたかれた。
「いったぁ……。どうしたの、直美。こんな朝早く」
「うん、それがさ、ちょっとたいへんなことになっちゃって」
「たいへんなこと?」
洗濯物のカゴを持って、江龍が物干し場にむかっていく。手際よく竿の片側をはずして、作務衣やら肌着やらTシャツやらを竿に通す。へぇ、いまどきハンガーも使わないで干すんだ。
電話の向こうはまだ沈黙している。あくびがでかけたところで、やっと直美は続きを言った。
「あの電話がね、クラスじゅうにかかってきたみたい」
「ふぅん。……って、えええええぇぇっ?」
どうしたと、江龍の目が問う。あたしは直美に断って、通話口を指でふさいだ。
「歌、クラスのみんなが聞いたって!」
江龍はぼうぜんとして、ことばを失う。あたしはそんな江龍を横目に直美に頼みごとをした。
「ね、みんなにお寺にくるように言ってくれない? 江龍がみんなの話を聞きたいって」
「っ、おい!」
遠くから小声で咎められる。あたしは口許でひとさし指をたてた。さいわい、直美には聞こえなかったらしい。疑うようすもなく返答がある。
「連絡網をまわせばいいかな。他には?」
「ケータイ、持ってきて欲しいって」
直美はつぶやくように『了解』と言った。名前を騙ったせいで機嫌が急降下してしまったらしい。通話を切ったとたんに鋭く名を呼ばれた。険しい顔に、素直に頭をさげる。
「……ごめん、名前、勝手に借りた」
謝ったら、江龍はためいきをついた。
「別に、それはいい。ただ、寺の子だからって何ができるわけでもないから」
「ごめんなさい」
手がのびる。すべり落ちそうになった数珠を、あたしの手首に戻してくれる。
「何かあっても、トウをかばうのが精一杯だ。みんなを守ってやるなんて、気障なこと言えないからな」
「じゅうぶん気障だよ」
笑ったら、そうか、なんて言っちゃって、江龍は照れたようだった。
「まずはみんなの話を聞こう。何か変なことが起きてるんだから、かならず理由があるはずだもん」
しきりにほっぺたを指でひっかく江龍をみてから、あたしは目を境内にむけた。
「あたしには、あの歌が気持ちわるいってことしかわかんない。だけど、みんな、あれを聞いただけで真っ青になっちゃうんだもん。どうにか、したいしね」
江龍と目があった。あたしは笑う。平気。フリなんかじゃなくて、平気。
転校初日にポカして、クラスじゅうに笑われた。お弁当の時間、みずほが誘ってくれた。ふたりにひっぱられて、初めて運動部に入った。後輩や先輩といっしょにチームプレイした。疎外感をおぼえるときもあったけど、あたしはちゃんと仲間に入ってた。
いつか裏切られるとしても、大切だから助けたいんだ。守ってもらうための保険じゃ、ない。
ぼそっと、江龍が言う。
「懲りないヤツだよな。学習しないっていうか」
視線をむけたら、やれやれといった感じで、彼はやわらかく微笑んでいた。
「学習しちゃったら、大切なものが減ってくばっかじゃん」
懲りる必要なんてない。何度でも、何度でも、莫迦なこと、くりかえせばいい。
江龍の、どこまでもやさしい微笑みにどきっとしたのは、ないしょ。
あたしはぴょこんと立ち上がり、みんなが集まれる部屋を借りるため、住職を探しに歩きだした。
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