元魔王と3人の冒険者

arado

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第1章  始まりの時

1話  幕開け

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………昔々、この世界を支配していた魔王が居ました。
魔王は非常に強い力を持ち、どんなものでさえ彼の力の前には無力でした。
いつしか人は魔王を恐れ、立ち向かおうするものは居なくなりました。
それから数十年経ったある日、3人の冒険者が魔王を倒すと名乗りを上げました。
3人は名もなき冒険者で当然無理だと思われていましたが、3人は神技とも言える力で魔王軍のモンスターや魔族を倒していきました。
そして魔王の城の最深部、魔王の玉座へやってきました。
「よくぞ、ここまで来たな」
そう魔王が言うと
「あぁ。この時をどれほど待っていたか……行くぞ魔王!」
「……来い」 
そうして魔王と3人の冒険者は、激しい戦いを繰り広げていきます。
………そして数時間後、死闘の末ついに魔王を討ち取ることが出来ました。
その後3人は王都へ帰還し栄誉冒険者として王様から勲章を貰い、その生涯が終えるまでこの世界の明日を守り続けたのでした。

童話"無もなき冒険者"より
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「ん~、今日も天気だねぇ~」
俺は道を歩きながら空を見る。
季節は夏で、雲一つない快晴。
気温は………ちょっと暑いぐらいかな。
夏はそんなに好きじゃないけど、やっぱり青い空は何度見ても綺麗。
そんなことを思いながら道を歩いて、冒険者ギルドに行く。
なんの用があるかと言うと、今日のクエストをこなすため。
冒険者として、これを毎日しないと稼ぎにならない。
「シャフラン、来たよ」 
俺が声をかけたのは、受付係のシャフラン。
背が高いくて、ロン毛の女の人。
最初は気難しいかなって思ったけど、絡んだら意外とフレンドリー。
「ヴァレさん。おはようございます」
そう言ってシャフランは挨拶をする。
「おはよ。今日のクエストはどんなのがある?」
そう言うとシャフランは、今日のクエスト一覧表を見せてくれた。
「こちらです」
「ありがと。どれどれ………」
シャガラウルフの討伐に………アイススライムの討伐。
他にも色んなモンスターの討伐依頼があった。
今日はモンスターの討伐依頼が多いな。
「ん~…、じゃアイススライムの討伐で」
「かしこまりました。では契約書を」
そう言われ契約書にサインをする。 
契約書は、依頼を受けるうえで大切な物。
いざこざがないのに、こうして書く必要がある。
「ん~……名前が長い……」
「確かに」
俺の名前は、ヴァレンティア•フレン•アシュート。
家が良いとの生まれだから、少し名前が長い。
この契約書、フルで書かなくちゃ行けないから少しめんどくさい。
「あい!書けたよ」
俺は契約書をシャフランに渡して、ギルドを出る。
アイススライムは東の森に住み着いてるからここからちょこっと遠い。
俺は脇道からメインロードに出る。
メインロードは今、平和祭の準備で大忙し。
当日に慣ればメインロードにズラッと屋台が並ぶ。
去年は行けなかったから今年は行きたいな。
「ねぇ~ねぇ~お母さ~ん」 
「なあに?」
向かいから歩いてくる親子の声が聞こえてきた。
「帰ったらいつもの絵本読んで!」 
「うふふ。あなたったらあの絵本好きなのね」
「うん!だって悪い魔王を勇者が倒して、みんなを救うのすっごくカッコいいだもん!僕もあんなふうになりたい!」
「ならちゃんといい子にしなきゃね」
そんな会話が聞こえてきた。
悪い魔王と勇者。
たしか無もなき冒険者って昔の童話を元にした絵本だっけ?
よくこんな時代まで、そんな話伝わってんのな。
まぁ、無理もないかな。
"魔王フェデリア"……………前世の俺があんだけやらかしたらな。
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