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2章63話
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ラーズ王国に行くことを中止し、ティルナノーグに帰ったハルト達とオーディンは拠点に戻って身も心も疲れ果てた休んでいた。
「私は戻る…オーディン、誤解と言え…君は取り返しがつかない事をしてしまった、ハルトにはしっかり謝ってその罪を償え」
「わかっておる、その…ナイア…君にもすまない事をした…」
「ふっ…いいさ、出来が悪い弟子がじゃれ付いてきた程度、なんとも思わないさ」
「そうか…」
ナイアはオーディンを弟を見るような目で優しく笑って許した。
「……ならさ、この体にくっ付いたこの椅子を何とかしてくれないか?」
オーディンは力の限りを尽くして足掻いているが椅子から離れなかった。
「私は許したが…この子達は許すかどうか分からん」
「ふふ…オーディン、私をよくもイビルゲートの核にしてくれたじゃないか」
「長年の悲しみと寂しさの対価を払ってもらうぞ」
「間抜けなやつ…うちの主様がそう簡単に許す方と…あっ!」
「れ、レヴィ、ちょ、お前……みんな!さらばた!」
「ナイーーア!やはり貴様かぁぁぁぁ!」
ナイアはハルトの中に逃げてからバルとバム、レヴィの激しいリンチが始まった。
「ぷはっ!お、お前ら余を…誰と思っくはっ!」
「黙れ!このやろ!ふんっ!ふんっ!」
「レヴィ!アレを!」
「了解!痔になってしまえ!聖剣エクスカリバーの刑!」
椅子の座面からゴッツイデコボコの物がオーディンのケツに突っ込まれた。
「わはは!そう来ると思っていたぞ!貴様らの幼稚なトラップなど効かぬわ!はぁぁあああ!」
オーディンはお尻に全ての力を集中して肛門を守った。
「へぇ…やるな」
「余を侮るなよ」
「なら!こちょこちょこちょこちょ」
バルトゥールはオーディンのワキを擽り始めた。
「い、い、いひひ…や、やめ…いひひ…やめろ…うひひひ!」
「レヴィ!今だ!」
「あいあい♪もう一丁行くよー♪聖剣エクスカリバーの刑!」
「うおーーわぁぁぁ!!!」
オーディンはケツから血を吹き出して…さらに問題児トリオはまたリンチを続けた。
「騒がしいな…何事だ!うん?バルトゥール様!もうお帰りになられましたか!」
「メディアか…ちょっと待って、今、取り込み中だ」
その狂気のリンチをメディアはドン引きしながら呆然と見ていた。
「あ、あの…な、なんの罰ゲームですか?それにその者は?」
「ああ…今ボコっているやつは邪神君主ランジュールだ…お兄ちゃんに悪さをしてちょっとお仕置き中なのさ…ふんっ!ふんっ!」
「…あははは、ご冗談を…」
「全く…お前ってやつは本当に疑い深いな…うりゃーはっはっ!」
「まあ、そいう事にしておきましょう…」
メディアは本能的にこの事から現実逃避し、考える事をやめて今度はルルを見てバルトゥールに尋ねた。
「初めてお見えになるこの女性は?」
「ああ…お前が天界の厄災とか言ってた女だ…そりゃーっ!」
「ははは…盗み聞きとは女神様に有るまじき……えっ?」
「あ?誰が天界の厄災って?」
「もしかして…破壊の女神…ルナファナリールカ様?」
「そうだけど?先の話…詳しく聞こうじゃないか」
メディアは涙をポロポロ流してナイフを取り出した。
「あ?私とやるつもりか?」
「いいえ…切腹して来ます…あとで回復魔法をお願いしてもよろしいでしょうか…」
「ん?何の事だ?…まあいいから…ささっとやれ」
「………」
メディアは切腹の準備をしてからチラ見しながらルルの顔色を伺った。
「なんだ?」
「いや…止めてくれないかな…と」
「ったくもう!やる気がないならささっとどっか行け」
「は、はあ!ありがとうございます!」
メディアは速やかに現場視察に戻って問題児トリオのリンチも終わった。
「ふう…スッキリした!」
「私はまだ物足りないが…」
「ばーちゃんがスッキリするほど殴ったらきっとしぬよ?」
オーディンは顔は誰か分からないほど変形していた。
「しかし…何か忘れてないか?」
「言われて見ればそうだね」
「何かモフモフして小さい何か居ないような……」
「ってマトニーじゃん!やつは今どこにいる?」
「ああ…これ以上主様に心配事を増やす訳には…」
「任せて!感覚共有してるから…無事かすぐ分かる!」
レヴィが神経を集中してマトニーと感覚と視覚を共有した。
「良かった!マトニは無事よ!」
「はぁ…良かった」
「ってやつはどこで何をしてる?」
レヴィの目に映ったマトニーはヴァルキューレ達に抱かれてゴロゴロしながら幸せそうにしていた。
「先まで敵だった三人のヴァルキューレと仲良くなったようで…かなり可愛がってもらってるわね…」
「ほう?帰ったらお仕置きだね」
「うん…生きのいいやつを沢山用意しておくわ…」
「私は戻る…オーディン、誤解と言え…君は取り返しがつかない事をしてしまった、ハルトにはしっかり謝ってその罪を償え」
「わかっておる、その…ナイア…君にもすまない事をした…」
「ふっ…いいさ、出来が悪い弟子がじゃれ付いてきた程度、なんとも思わないさ」
「そうか…」
ナイアはオーディンを弟を見るような目で優しく笑って許した。
「……ならさ、この体にくっ付いたこの椅子を何とかしてくれないか?」
オーディンは力の限りを尽くして足掻いているが椅子から離れなかった。
「私は許したが…この子達は許すかどうか分からん」
「ふふ…オーディン、私をよくもイビルゲートの核にしてくれたじゃないか」
「長年の悲しみと寂しさの対価を払ってもらうぞ」
「間抜けなやつ…うちの主様がそう簡単に許す方と…あっ!」
「れ、レヴィ、ちょ、お前……みんな!さらばた!」
「ナイーーア!やはり貴様かぁぁぁぁ!」
ナイアはハルトの中に逃げてからバルとバム、レヴィの激しいリンチが始まった。
「ぷはっ!お、お前ら余を…誰と思っくはっ!」
「黙れ!このやろ!ふんっ!ふんっ!」
「レヴィ!アレを!」
「了解!痔になってしまえ!聖剣エクスカリバーの刑!」
椅子の座面からゴッツイデコボコの物がオーディンのケツに突っ込まれた。
「わはは!そう来ると思っていたぞ!貴様らの幼稚なトラップなど効かぬわ!はぁぁあああ!」
オーディンはお尻に全ての力を集中して肛門を守った。
「へぇ…やるな」
「余を侮るなよ」
「なら!こちょこちょこちょこちょ」
バルトゥールはオーディンのワキを擽り始めた。
「い、い、いひひ…や、やめ…いひひ…やめろ…うひひひ!」
「レヴィ!今だ!」
「あいあい♪もう一丁行くよー♪聖剣エクスカリバーの刑!」
「うおーーわぁぁぁ!!!」
オーディンはケツから血を吹き出して…さらに問題児トリオはまたリンチを続けた。
「騒がしいな…何事だ!うん?バルトゥール様!もうお帰りになられましたか!」
「メディアか…ちょっと待って、今、取り込み中だ」
その狂気のリンチをメディアはドン引きしながら呆然と見ていた。
「あ、あの…な、なんの罰ゲームですか?それにその者は?」
「ああ…今ボコっているやつは邪神君主ランジュールだ…お兄ちゃんに悪さをしてちょっとお仕置き中なのさ…ふんっ!ふんっ!」
「…あははは、ご冗談を…」
「全く…お前ってやつは本当に疑い深いな…うりゃーはっはっ!」
「まあ、そいう事にしておきましょう…」
メディアは本能的にこの事から現実逃避し、考える事をやめて今度はルルを見てバルトゥールに尋ねた。
「初めてお見えになるこの女性は?」
「ああ…お前が天界の厄災とか言ってた女だ…そりゃーっ!」
「ははは…盗み聞きとは女神様に有るまじき……えっ?」
「あ?誰が天界の厄災って?」
「もしかして…破壊の女神…ルナファナリールカ様?」
「そうだけど?先の話…詳しく聞こうじゃないか」
メディアは涙をポロポロ流してナイフを取り出した。
「あ?私とやるつもりか?」
「いいえ…切腹して来ます…あとで回復魔法をお願いしてもよろしいでしょうか…」
「ん?何の事だ?…まあいいから…ささっとやれ」
「………」
メディアは切腹の準備をしてからチラ見しながらルルの顔色を伺った。
「なんだ?」
「いや…止めてくれないかな…と」
「ったくもう!やる気がないならささっとどっか行け」
「は、はあ!ありがとうございます!」
メディアは速やかに現場視察に戻って問題児トリオのリンチも終わった。
「ふう…スッキリした!」
「私はまだ物足りないが…」
「ばーちゃんがスッキリするほど殴ったらきっとしぬよ?」
オーディンは顔は誰か分からないほど変形していた。
「しかし…何か忘れてないか?」
「言われて見ればそうだね」
「何かモフモフして小さい何か居ないような……」
「ってマトニーじゃん!やつは今どこにいる?」
「ああ…これ以上主様に心配事を増やす訳には…」
「任せて!感覚共有してるから…無事かすぐ分かる!」
レヴィが神経を集中してマトニーと感覚と視覚を共有した。
「良かった!マトニは無事よ!」
「はぁ…良かった」
「ってやつはどこで何をしてる?」
レヴィの目に映ったマトニーはヴァルキューレ達に抱かれてゴロゴロしながら幸せそうにしていた。
「先まで敵だった三人のヴァルキューレと仲良くなったようで…かなり可愛がってもらってるわね…」
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