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2章62話
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オーディンの誤解を解いたナイアラドテップはみんなとバムに乗ってティルナノーグに帰還する事にした。
それに、何故かオーディンは椅子に座ったままでレヴィに運ばれていた。
「しかし…余はもう死ぬと思って覚悟していたがなぜかこの生命の根源地アルケーミュースに飛ばされた…」
「ああ…それは燃え尽きた世界樹の微かに残った力と私の具現言語であらゆる神格を持つ者をここに伝送させたからだ…神界崩壊の間に呑み込まれた者や既に死んだ者は無理だったけどな…」
「そうか…それでも多くの同胞が救われた、それだけでも感謝しきれない」
「結局、世界樹が滅んだせいでハルト君の世界には神々がいなくなったけと、しかし…あの世界の人類って凄いな…神々の恩恵無しで生き残るところか…凄く繁栄していたわね」
ルルはハルトがいた世界を思い出してその止まらない文明の進化に感心していた。
「その通りだが…そもそも人類には神々を頼れずとも生きる術がある」
「ああ…科学ってやつだよね…なんか君達の外なる神の術と似てたような……ん?」
「……」
「待てよ…アーカシャ記録で見た太古の人類とあまりも違いすぎる、それに進化の速度や知能が異常に高い、原始の神々はそんな恩恵は与えてないぞ」
「………」
「まさか、お前らが何かしたのか?ナイア?」
「あはは、感がいいな…破壊の女神よ」
ナイアは苦笑いして、人類の事で疑問を抱いたルルがそのことを尋ねた。
「人類は外なる神の末裔って事か?それなら全ての辻褄が合うんだかな……」
「ふっ…そうだな、我々は君達と違って派閥や組織が凄く厳しくてね…違う派閥や組織同士とは愛し合う事すら難しくてな…」
「つまり適した場所で無断でこっそり愛の巣を作って…種を撒き散らしたって事か?」
「うーん…言い方がちょっとアレだが…まあそんなところだ」
「だが、そんな異質な者が溢れたら我々神々が気付かない訳ないし…黙っているはずもない」
オーディンもその事に疑問に思って聞いてきた。
「ごもっともだ…たからある仕掛けを施して誰にも気付かないようにした…さすがに原始の神々の目は誤魔化せなかったが…何故か何もしてこなかった」
「どんな仕掛を施したんだ?」
「バレないように肉体を極度に退化させた…それと生きる術を刻めておいた」
「なんた?その生きる術って?」
「破壊の女神よ君は異界を長年見て不思議だと思わないか?人類ってある日閃いたように何か作ったりしてるだろ?」
「ああ…異なる大陸、異なる人種が交流が無く誰かに教えてもらってないにも関わらず同じく結婚し家を作り国家を誕生させた、それから経済、法から…どこも同じく船を作り海を渡り、農業を始め畜産や道具を作り鉄を溶かし貨幣を利用する…まるで忘れた事を思い出したような感じに見えた…まさか、生きる術って!」
「ああ…知識だよ、厳密に言えば断片的なイメージだけ与えたが見事に作り出した…」
「そんな事っていくらお前たちでも出来るはずがない」
「そう思うのが当然だが、我々は神々が作り出した生命の秘術の一部を解明し、それに干渉した」
「はぁ?解明して干渉しただと?」
「ああ、お水にな」
「……これは驚いた」
「我々の技術力でも生命の謎は解けなく諦めていたが、偶然みつけてな、水には観測不可能な膨大な量の微細で複雑な生き物達の情報が入っているとわかった」
「……続けろ」
ルルは命令口調で怖い顔と深刻な表情をしてナイアに話の続きをするようにした。
「まあ、いいけど…なぜ生まれて何もわからない赤ん坊が乳を飲む事をわかるのか…我々は本能というロマンチックな言葉をしらない心が渇いた者達が多くてね…それはあり得ないと思って調べ続けた」
「…」
「それはお水に生きる基礎的情報が入っていたのを知った、その情報を読み取るのは体から流れる微弱な電流で読み込み、体を維持、成長させ、成長する度…その機能が弱くなる事を知った」
ルル以外はその事を知らないようで、全員ナイアを話を黙々と聞いていた。
お水はコク普通に当たり前に飲んで、体を洗って、料理に使うなど身近い物であるが…これは存在自体が不思議であるはずがない物である。
しかし、生物はこれがないと生きていけない。
エネルギーになる食より水を補給しないと喉が渇き、体に支障を起こす。
それは、お水から体を維持する情報が途絶え生命活動が停止する現象であるとナイアは言った。
「お水の中から膨大な種の中から必要な情報だけ取り込み、必要ない情報は排出される…それを知った我々はそれを利用した」
「なるほどね…」
「しかし、体を退化させたのが甘かったせいで神々にバレそうになったけど、運がいいか悪いか大事件が起こってくれた」
「ああ…あの巨大隕石事件か…しかし、なにが甘かったのだ?」
「あはは…考えてみろ、人類があの恐竜達を捕食出来るはずがない、あの巨大と分厚い皮を石で致命傷を与えられると思うか?」
「……ん?」
「当時の人類は脳の能力にリミッターがなく、それに大気も酸素濃度が高いおかげで異常な力を発揮し、恐竜達を捕食した、その対価で体に負担が多く、かなりの寿命が減ったけどね」
「あぁ…」
「隕石が落ちて発生した強力な爆発は酸素を大量の燃やし、急速に気象変化が起きた、その時降った大量の雨が今の海になって、酸素濃度が低くなったせいでそのままの状態では絶滅すると思って脳のリミッターをかけたあと氷河期が来てなんとかバレずに済んだ」
「……あはは」
「……しかし、あとから知ったが、ティアマト様には最初からバレていたらしい、でも何故か神々は手を下さなかった」
「お前たちって本当に恐ろしいわね、悪いか…滅んでくれて本当によかったわ」
「……まぁ、滅んでしまったのは仕方ないけどちょっと言い過ぎじゃない?」
「極秘中の極秘だぞ!言い過ぎではない!あと、この事はここだけで他言無用だ、特にハルト君には絶対もらすなよ!」
ルルはこの事を堅く口止めをした。
それに、何故かオーディンは椅子に座ったままでレヴィに運ばれていた。
「しかし…余はもう死ぬと思って覚悟していたがなぜかこの生命の根源地アルケーミュースに飛ばされた…」
「ああ…それは燃え尽きた世界樹の微かに残った力と私の具現言語であらゆる神格を持つ者をここに伝送させたからだ…神界崩壊の間に呑み込まれた者や既に死んだ者は無理だったけどな…」
「そうか…それでも多くの同胞が救われた、それだけでも感謝しきれない」
「結局、世界樹が滅んだせいでハルト君の世界には神々がいなくなったけと、しかし…あの世界の人類って凄いな…神々の恩恵無しで生き残るところか…凄く繁栄していたわね」
ルルはハルトがいた世界を思い出してその止まらない文明の進化に感心していた。
「その通りだが…そもそも人類には神々を頼れずとも生きる術がある」
「ああ…科学ってやつだよね…なんか君達の外なる神の術と似てたような……ん?」
「……」
「待てよ…アーカシャ記録で見た太古の人類とあまりも違いすぎる、それに進化の速度や知能が異常に高い、原始の神々はそんな恩恵は与えてないぞ」
「………」
「まさか、お前らが何かしたのか?ナイア?」
「あはは、感がいいな…破壊の女神よ」
ナイアは苦笑いして、人類の事で疑問を抱いたルルがそのことを尋ねた。
「人類は外なる神の末裔って事か?それなら全ての辻褄が合うんだかな……」
「ふっ…そうだな、我々は君達と違って派閥や組織が凄く厳しくてね…違う派閥や組織同士とは愛し合う事すら難しくてな…」
「つまり適した場所で無断でこっそり愛の巣を作って…種を撒き散らしたって事か?」
「うーん…言い方がちょっとアレだが…まあそんなところだ」
「だが、そんな異質な者が溢れたら我々神々が気付かない訳ないし…黙っているはずもない」
オーディンもその事に疑問に思って聞いてきた。
「ごもっともだ…たからある仕掛けを施して誰にも気付かないようにした…さすがに原始の神々の目は誤魔化せなかったが…何故か何もしてこなかった」
「どんな仕掛を施したんだ?」
「バレないように肉体を極度に退化させた…それと生きる術を刻めておいた」
「なんた?その生きる術って?」
「破壊の女神よ君は異界を長年見て不思議だと思わないか?人類ってある日閃いたように何か作ったりしてるだろ?」
「ああ…異なる大陸、異なる人種が交流が無く誰かに教えてもらってないにも関わらず同じく結婚し家を作り国家を誕生させた、それから経済、法から…どこも同じく船を作り海を渡り、農業を始め畜産や道具を作り鉄を溶かし貨幣を利用する…まるで忘れた事を思い出したような感じに見えた…まさか、生きる術って!」
「ああ…知識だよ、厳密に言えば断片的なイメージだけ与えたが見事に作り出した…」
「そんな事っていくらお前たちでも出来るはずがない」
「そう思うのが当然だが、我々は神々が作り出した生命の秘術の一部を解明し、それに干渉した」
「はぁ?解明して干渉しただと?」
「ああ、お水にな」
「……これは驚いた」
「我々の技術力でも生命の謎は解けなく諦めていたが、偶然みつけてな、水には観測不可能な膨大な量の微細で複雑な生き物達の情報が入っているとわかった」
「……続けろ」
ルルは命令口調で怖い顔と深刻な表情をしてナイアに話の続きをするようにした。
「まあ、いいけど…なぜ生まれて何もわからない赤ん坊が乳を飲む事をわかるのか…我々は本能というロマンチックな言葉をしらない心が渇いた者達が多くてね…それはあり得ないと思って調べ続けた」
「…」
「それはお水に生きる基礎的情報が入っていたのを知った、その情報を読み取るのは体から流れる微弱な電流で読み込み、体を維持、成長させ、成長する度…その機能が弱くなる事を知った」
ルル以外はその事を知らないようで、全員ナイアを話を黙々と聞いていた。
お水はコク普通に当たり前に飲んで、体を洗って、料理に使うなど身近い物であるが…これは存在自体が不思議であるはずがない物である。
しかし、生物はこれがないと生きていけない。
エネルギーになる食より水を補給しないと喉が渇き、体に支障を起こす。
それは、お水から体を維持する情報が途絶え生命活動が停止する現象であるとナイアは言った。
「お水の中から膨大な種の中から必要な情報だけ取り込み、必要ない情報は排出される…それを知った我々はそれを利用した」
「なるほどね…」
「しかし、体を退化させたのが甘かったせいで神々にバレそうになったけど、運がいいか悪いか大事件が起こってくれた」
「ああ…あの巨大隕石事件か…しかし、なにが甘かったのだ?」
「あはは…考えてみろ、人類があの恐竜達を捕食出来るはずがない、あの巨大と分厚い皮を石で致命傷を与えられると思うか?」
「……ん?」
「当時の人類は脳の能力にリミッターがなく、それに大気も酸素濃度が高いおかげで異常な力を発揮し、恐竜達を捕食した、その対価で体に負担が多く、かなりの寿命が減ったけどね」
「あぁ…」
「隕石が落ちて発生した強力な爆発は酸素を大量の燃やし、急速に気象変化が起きた、その時降った大量の雨が今の海になって、酸素濃度が低くなったせいでそのままの状態では絶滅すると思って脳のリミッターをかけたあと氷河期が来てなんとかバレずに済んだ」
「……あはは」
「……しかし、あとから知ったが、ティアマト様には最初からバレていたらしい、でも何故か神々は手を下さなかった」
「お前たちって本当に恐ろしいわね、悪いか…滅んでくれて本当によかったわ」
「……まぁ、滅んでしまったのは仕方ないけどちょっと言い過ぎじゃない?」
「極秘中の極秘だぞ!言い過ぎではない!あと、この事はここだけで他言無用だ、特にハルト君には絶対もらすなよ!」
ルルはこの事を堅く口止めをした。
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