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2章33話
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邪神界の最高邪神ランジュールの館では呼び出された側近の神々が集まっていた。
呼び出された邪神達はピリピリした雰囲気で落ち着きがない様子だった。
「極秘に大至急に来いとの事で召集されたが何事だ?」
「わからん!天界の奴らとやり合うつもりか?」
その騒がしい中邪神君主ランジュールが出て来た。
「皆の衆!召集に応じてくれて感謝する!」
「ランジュール様?一体何事ですか?」
「うむ…ある者を始末する為だ」
「だったその為にこんなに召集したのですか?ファナリー神族の若頭でもやるんですか?」
「なら天界と全面戦争ですぞ?」
「いや、もっと危険な者だ」
その言葉を聞いた側近達はキョトンとした表情になった。
「えっ?あれより?一体誰ですか?検討も付きませんが…」
天界の主神より危険な存在と聞いた邪神達はもっと騒ぎ出した。
「その者は太古の炎の巨人族を滅ぼし、世界樹を燃やし…そのせいで様々な神界が滅びた!そして我が妻の仇…」
「……」
「……」
邪神達はランジュールを呆然と見つめて沈黙した。
「あの者は…消滅したはず…」
「やつを倒す為に我らと天界がどれだけ犠牲になったか…未だにその被害で天界と戦いもまともに出来ない…」
「だな…わざわざイビルゲートを破壊したとの名目で天界を奴らを巻き込んでやっと倒したのに…」
「はっ?本当にあの者が復活したのか?有り得ないだろ?」
「あり得なくは無い…奴なら…」
邪神達はその者の事を思い出して狼狽えていた。
「そうだ…天空神クロノスの力を取り込み、無き世界樹の能力を解析して自在に使える奴だ…消滅瞬前に何か仕組んでいたに違いない」
「…」
「…」
邪神達はその話に言う言葉を失った。
「今回は天界のあの者達の手は借りられない…我々だけで…いや!余一人でやるつもりだ!」
ランジュールの目は本気だった。
「お待ち下さい!ランジュール様に何かあれば…邪神界は!」
「その為に其方達を招集した…新たな君主を決める…それが終わったら余は出陣する」
「…」
「…」
(今度こそその裏切りの罪…償ってもらうぞ!この手で必ず!ナイア!)
ランジュールの復讐に燃える目に邪神達は一切反対の声が上がらなかった。
呼び出された邪神達はピリピリした雰囲気で落ち着きがない様子だった。
「極秘に大至急に来いとの事で召集されたが何事だ?」
「わからん!天界の奴らとやり合うつもりか?」
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「うむ…ある者を始末する為だ」
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「えっ?あれより?一体誰ですか?検討も付きませんが…」
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「その者は太古の炎の巨人族を滅ぼし、世界樹を燃やし…そのせいで様々な神界が滅びた!そして我が妻の仇…」
「……」
「……」
邪神達はランジュールを呆然と見つめて沈黙した。
「あの者は…消滅したはず…」
「やつを倒す為に我らと天界がどれだけ犠牲になったか…未だにその被害で天界と戦いもまともに出来ない…」
「だな…わざわざイビルゲートを破壊したとの名目で天界を奴らを巻き込んでやっと倒したのに…」
「はっ?本当にあの者が復活したのか?有り得ないだろ?」
「あり得なくは無い…奴なら…」
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「そうだ…天空神クロノスの力を取り込み、無き世界樹の能力を解析して自在に使える奴だ…消滅瞬前に何か仕組んでいたに違いない」
「…」
「…」
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「今回は天界のあの者達の手は借りられない…我々だけで…いや!余一人でやるつもりだ!」
ランジュールの目は本気だった。
「お待ち下さい!ランジュール様に何かあれば…邪神界は!」
「その為に其方達を招集した…新たな君主を決める…それが終わったら余は出陣する」
「…」
「…」
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