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2章30話
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ハルトに被害を加えようとしたことを聞いたバムとレヴィは怒って一瞬でバルトゥールがいる場所に飛んできた。
「な、なんだこいちら…いつの間に」
「メイガラ!気をつけろ!あいつら尋常じゃない!」
「あ?なんかあいつらより私が弱いみたいな言い方だな…腹立つわね!」
ムカついたバルトゥールはアレークトーに猛攻を打ち出した。
「あははは!防げるなら防いで見ろ!もう…我慢する必要もないから…今まで可愛がってもらった分をきっちり返すからな!」
「くっ…何て力だ!こいつ本当にディシーポネーか!」
「ククク…もっと踏ん張れよ…うりゃー!」
「な!くあっ!」
踵落としを食らったアレークトーは地面に激突した。
「赤より赤い真紅の炎よ…我が名で命じる!出でよ真魔の紅炎!我が敵を燃し尽くせ!」
アレークトーが落ちた場所から真っ赤な火の壁が現れてその中を燃やし尽くした。
「私をあまり舐めるなよ…ちびっ子!」
アレークトーは時間加速で真魔の紅炎の中からバルトゥールの背後に現れた。
そしてバルトゥールが拳を打ち出した攻撃を全て予測をしたように全て軽く受けながした。
「時間加速…他人に使われるとやっぱ面倒だなぁ…」
「まるでこの能力が自分のだと言ってるように聞こえるが…」
「うん!その通りだよ」
「ふざけんな!これはランジュール様から授かった能力だ」
「そう!あいつが奪った私の権能の一つだよ」
「な!」
「そろそろ返してもらうか、貴様はその能力を使いこなせない」
「かはっ!……貴様ぁぁ…」
時間加速にも追いつかない速度でバルトゥールは手刀でアレークトーの腹部を突いた。
「戻れ…我が時空の権能よ…」
「くはぁああ!やめろー!」
バルトゥールはアレークトーから力を吸い取るように時空の権能を取り返した。
一方…メイガラはバムとレヴィに囲まれていた。
「貴様ら…この私を誰だと思ってる!」
「あ?お前…邪神だろう?」
「ぷっ……手頃の邪神のくせに大きく出たな」
レヴィは邪神の態度にクスクス笑っていた。
「なっ!私達邪神を手頃だと?貴様ら何者だ!」
「私?バハムートだけど…」
「可憐な海のアイドル!レヴィヤタンでーす♪」
「な、なに!太古の神獣に…海の狂龍だと…!」
二人の名を聞いたメガイラは極度の緊張感で顔が強張っていた。
「ぷっふふ…そう!そう!その通りだ!」
「だ、誰が狂龍よ!ち、ちゃうわ!笑うな!」
「相手が悪すぎる…アレークトー!ここは一旦引くぞ!」
慌てて逃げようとしたメガイラをレヴィが捕まえてコブラツイストで体を固める。
「逃がさないわよ……はあ?誰が狂龍よ!ビリビリの刑!えいっ!」
「ウギャキャギャギャー」
数千万ボルトの電流に感電したメイガラは体が麻痺して身動きが取れなかった。
「今度は火刑だ!レヴィ…逃げないようにしっかり捕まっていろ!」
「あいあいー♪」
「我は願う…穢れを払う赤き炎よ…その罪深さを浄化せよ!聖火の神!アシャーワヒシュタの烈火!収束射ち!」
「ギャー!」
「あれ?……あわわわ!」
メガイラは浄化の炎によって焼かれてレヴィは間一髪でメイガラから離れてバムの攻撃から回避出来た。
「ちょっと!ちょっと!絶対!私も一緒に燃やそうとした!そうだろ!」
「ちっ!気付かれたか…惜しい」
「ひどー!」
アシャーワヒシュタの聖火をまともに食らって満身創痍になったメイガラをとどめを刺すようにバムとレヴィは容赦なく攻撃を続けた。
「最後はバルちゃん秘伝の超高速目潰し!はっ!はっはっはっ!」
「ぐぁぁぁ!目が!目がぁぁあああ!」
「次は私の番だな!レヴィ専用の肘打ち!それからの踵落とし!うっしゃぁー!」
「くぁっ!」
メガイラは地上の山に激突して深く埋もれた。
「あれぇ?ちょっと!フィニッシュの連続ローキックが抜けてるよ?」
「ん?それは…お前じゃないからな、そこまで酷い事はやる気にならんな…」
「うわー!ひどっ!信じられない!」
そして…山に埋もれたメガイラをレヴィが掘り出して八つ当たりをするように更に踏みつけた。
「ほぇ…レヴィめ…私の技を盗むとは…やるなぁ…おーい!レヴィ!奴の腕をもぎ取れ!」
「腕を?まあいいけど…」
「きゃーーあ!」
メガイラはレヴィに腕を千切られて悲鳴をあげた。
「レヴィー♪その腕ちょーだい♪」
「あいよー♪受け取れよー!」
レヴィが投げてた腕を受け取ったバルトゥールはそれを見て喜んでいた。
「やっと取り返したよ…お兄ちゃんからもらった大事な物…」
「メガイラの腕を……貴様ぁぁ!」
「吠えるな、吠えるな!うるさいわね…そろそろ飽きたから終わりにしようか…」
「くそ!くそ…ディシーポネー風情が…!」
アレークトーは侮っていたバルトゥールに返り討ちにされて悔しくて涙が止まらない。
「進め、憎め、そして惨殺せよ!妾が命じる、我が権威!滅炎の復讐!」
「何故貴様が…メイガラの権威まで使える?まさか!メイガラのも…」
「当たり!あははは」
数千の炎魔が現れてアレークトーを囲んで強力な光線を撃ち続けた。
「くぁ…避けらない!このままじゃ…」
炎魔達は時間加速しながらあらゆる角度で攻撃してアレークトーはそれを避けられず防御するだけだった。
「さあーて…目覚める時間だ…起きろ」
千切られたメイガラの魔獣の手が鎌の形になってバルトゥールの前に現れた。
「久しいな…アダマスよ…」
「あ、アダマスだと?それは太古の神クロノス様の!嘘よ…何故貴様がそれを…」
「アダマスよ…行け!」
「きゃーーあ!」
投げられたアダマスによって身体が真っ二つになったアレークトーは肉体を維持できないダメージによって器に変わった。
「さよなら…姉さん方…あははは!」
バルトゥールはアレークトーの器を手にして笑った。
「ばーかぁ…エリニューエスがなんだって?所詮お前らはランジュールが私を監視するためのコマだったんだよ…」
「バルちゃん…こいつどうする?」
メイガラも既に器になってレヴィの手に渡った。
「後で使う道があるから頂戴ー♪」
「いやよ…主様に嫌がらせしたもの…砕けてしまおう!」
器を砕こうとするレヴィをバルトゥールが慌てて止めた。
「いやいや!待て待て!お兄ちゃんの為に後で役立つものだから!」
「そうなのか?」
「あやや…早よ言いなよ…先…ばーーちゃんが強く握ってちょっとヒビ入ってるけど…大丈夫かな?」
「ちょ!バム!」
「……す、すまん」
二人は主の為と聞いて素直に器を渡した。
「ふふ…これで…あれが完成出来る」
バルトゥールはその器を持ってビヒモスの中央部に飛んで行った。
「な、なんだこいちら…いつの間に」
「メイガラ!気をつけろ!あいつら尋常じゃない!」
「あ?なんかあいつらより私が弱いみたいな言い方だな…腹立つわね!」
ムカついたバルトゥールはアレークトーに猛攻を打ち出した。
「あははは!防げるなら防いで見ろ!もう…我慢する必要もないから…今まで可愛がってもらった分をきっちり返すからな!」
「くっ…何て力だ!こいつ本当にディシーポネーか!」
「ククク…もっと踏ん張れよ…うりゃー!」
「な!くあっ!」
踵落としを食らったアレークトーは地面に激突した。
「赤より赤い真紅の炎よ…我が名で命じる!出でよ真魔の紅炎!我が敵を燃し尽くせ!」
アレークトーが落ちた場所から真っ赤な火の壁が現れてその中を燃やし尽くした。
「私をあまり舐めるなよ…ちびっ子!」
アレークトーは時間加速で真魔の紅炎の中からバルトゥールの背後に現れた。
そしてバルトゥールが拳を打ち出した攻撃を全て予測をしたように全て軽く受けながした。
「時間加速…他人に使われるとやっぱ面倒だなぁ…」
「まるでこの能力が自分のだと言ってるように聞こえるが…」
「うん!その通りだよ」
「ふざけんな!これはランジュール様から授かった能力だ」
「そう!あいつが奪った私の権能の一つだよ」
「な!」
「そろそろ返してもらうか、貴様はその能力を使いこなせない」
「かはっ!……貴様ぁぁ…」
時間加速にも追いつかない速度でバルトゥールは手刀でアレークトーの腹部を突いた。
「戻れ…我が時空の権能よ…」
「くはぁああ!やめろー!」
バルトゥールはアレークトーから力を吸い取るように時空の権能を取り返した。
一方…メイガラはバムとレヴィに囲まれていた。
「貴様ら…この私を誰だと思ってる!」
「あ?お前…邪神だろう?」
「ぷっ……手頃の邪神のくせに大きく出たな」
レヴィは邪神の態度にクスクス笑っていた。
「なっ!私達邪神を手頃だと?貴様ら何者だ!」
「私?バハムートだけど…」
「可憐な海のアイドル!レヴィヤタンでーす♪」
「な、なに!太古の神獣に…海の狂龍だと…!」
二人の名を聞いたメガイラは極度の緊張感で顔が強張っていた。
「ぷっふふ…そう!そう!その通りだ!」
「だ、誰が狂龍よ!ち、ちゃうわ!笑うな!」
「相手が悪すぎる…アレークトー!ここは一旦引くぞ!」
慌てて逃げようとしたメガイラをレヴィが捕まえてコブラツイストで体を固める。
「逃がさないわよ……はあ?誰が狂龍よ!ビリビリの刑!えいっ!」
「ウギャキャギャギャー」
数千万ボルトの電流に感電したメイガラは体が麻痺して身動きが取れなかった。
「今度は火刑だ!レヴィ…逃げないようにしっかり捕まっていろ!」
「あいあいー♪」
「我は願う…穢れを払う赤き炎よ…その罪深さを浄化せよ!聖火の神!アシャーワヒシュタの烈火!収束射ち!」
「ギャー!」
「あれ?……あわわわ!」
メガイラは浄化の炎によって焼かれてレヴィは間一髪でメイガラから離れてバムの攻撃から回避出来た。
「ちょっと!ちょっと!絶対!私も一緒に燃やそうとした!そうだろ!」
「ちっ!気付かれたか…惜しい」
「ひどー!」
アシャーワヒシュタの聖火をまともに食らって満身創痍になったメイガラをとどめを刺すようにバムとレヴィは容赦なく攻撃を続けた。
「最後はバルちゃん秘伝の超高速目潰し!はっ!はっはっはっ!」
「ぐぁぁぁ!目が!目がぁぁあああ!」
「次は私の番だな!レヴィ専用の肘打ち!それからの踵落とし!うっしゃぁー!」
「くぁっ!」
メガイラは地上の山に激突して深く埋もれた。
「あれぇ?ちょっと!フィニッシュの連続ローキックが抜けてるよ?」
「ん?それは…お前じゃないからな、そこまで酷い事はやる気にならんな…」
「うわー!ひどっ!信じられない!」
そして…山に埋もれたメガイラをレヴィが掘り出して八つ当たりをするように更に踏みつけた。
「ほぇ…レヴィめ…私の技を盗むとは…やるなぁ…おーい!レヴィ!奴の腕をもぎ取れ!」
「腕を?まあいいけど…」
「きゃーーあ!」
メガイラはレヴィに腕を千切られて悲鳴をあげた。
「レヴィー♪その腕ちょーだい♪」
「あいよー♪受け取れよー!」
レヴィが投げてた腕を受け取ったバルトゥールはそれを見て喜んでいた。
「やっと取り返したよ…お兄ちゃんからもらった大事な物…」
「メガイラの腕を……貴様ぁぁ!」
「吠えるな、吠えるな!うるさいわね…そろそろ飽きたから終わりにしようか…」
「くそ!くそ…ディシーポネー風情が…!」
アレークトーは侮っていたバルトゥールに返り討ちにされて悔しくて涙が止まらない。
「進め、憎め、そして惨殺せよ!妾が命じる、我が権威!滅炎の復讐!」
「何故貴様が…メイガラの権威まで使える?まさか!メイガラのも…」
「当たり!あははは」
数千の炎魔が現れてアレークトーを囲んで強力な光線を撃ち続けた。
「くぁ…避けらない!このままじゃ…」
炎魔達は時間加速しながらあらゆる角度で攻撃してアレークトーはそれを避けられず防御するだけだった。
「さあーて…目覚める時間だ…起きろ」
千切られたメイガラの魔獣の手が鎌の形になってバルトゥールの前に現れた。
「久しいな…アダマスよ…」
「あ、アダマスだと?それは太古の神クロノス様の!嘘よ…何故貴様がそれを…」
「アダマスよ…行け!」
「きゃーーあ!」
投げられたアダマスによって身体が真っ二つになったアレークトーは肉体を維持できないダメージによって器に変わった。
「さよなら…姉さん方…あははは!」
バルトゥールはアレークトーの器を手にして笑った。
「ばーかぁ…エリニューエスがなんだって?所詮お前らはランジュールが私を監視するためのコマだったんだよ…」
「バルちゃん…こいつどうする?」
メイガラも既に器になってレヴィの手に渡った。
「後で使う道があるから頂戴ー♪」
「いやよ…主様に嫌がらせしたもの…砕けてしまおう!」
器を砕こうとするレヴィをバルトゥールが慌てて止めた。
「いやいや!待て待て!お兄ちゃんの為に後で役立つものだから!」
「そうなのか?」
「あやや…早よ言いなよ…先…ばーーちゃんが強く握ってちょっとヒビ入ってるけど…大丈夫かな?」
「ちょ!バム!」
「……す、すまん」
二人は主の為と聞いて素直に器を渡した。
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