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2章26話
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ミレナの事を聞いで嫉妬したグラトニは使徒化した。
「ふふふ…力が溢れて来る!これが使徒の力か!」
見た目によらず凄い迫力があった。
「改めて名乗ろう…俺は獣人将グラトニである!」
うん…知ってる…改めて名乗ら無くていいほど沢山聞いた。
「おい…お前も俺に言う事があるだろ?」
「ああ…僕も名乗れって事か?僕は…」
「いや…違う!その…あれだ、ミレナはどんな香りだった?それが聞きたい!」
……こ、こいつ!やっぱコイツは嫌いじゃない…なら!応じよう!
「個人情報なので詳しくは言えないが!ヤミツキになるほどいい香りだったと言っておこう!」
「な、な、なんと!くっ!羨ましい…」
また…凄いオーラを発して力が増す感じがした。
しかし、それより後ろからもっと凄いプレッシャーを感じた。
それは後ろの双子のオーラだった…。
ヤバイ、墓穴掘った!どうしよう?
「で、でもな…う、うちの双子ちゃん程ではなかったなぁ………なんちって…」
ああ…なんかもっと怒られそうな事言ってしまったような気がしたがこれ以上いい策が思い付かなかった。
「ふ、ふーん」
「もう、やだ…ハルトさんたら…」
双子は顔を赤くして照れて怒りのオーラも消えた。
何とか危機回避成功!危なかった。
ノリで自爆しそうだったな…今後から気をつけよう。
「バカヤロー!んな訳あるか!ミレナの方がいい香りがするに決まってる!貴様を倒して後で!……く、詳しく吐かせて貰おうからな!」
コイツ…執念深いな…。
毒の爪を立てて切り掛かって来るグラトニに双子がもってきてくれたオゥカスで対抗した。
出来立てホヤホヤの使徒だが…やはり使徒だ…強い!
一合の打ち合いから凄い衝撃波と耳が痛くなる程の音が鳴り響いた。
.
.
ハルトとグラトニが激突してその衝撃音が戦場まで響いた。
「グラトニのやつ、始めたか!よし、全軍!かかれ!」
その激突の音を聞いたタグマイは開始の合図を待っていたように攻撃命令を出した。
突進して来るタグマイの獣人兵達に向かってテスラも攻撃命令を出した。
「向かい打て!」
魔王軍はタグマイ軍の猛烈な威勢にも関わらず全く恐れる気配がなかった。
「みんな…始まったぞ!そろそろ情報開示をしよう…」
「わかった…俺が調べた本陣の左の医療班は…美人治療師多数!」
「中央はオス治療師が9割!」
「右は治療師は全員ベテランだがあまり期待しない方がいい…」
「ふっ…左に決まりだな!さて、派手にやって先に慰めて貰うとしようか!いくぞぉ!」
「うおおおおーー♪」
ハルトの結界で死ぬ事は無いと安心した魔王軍はこの戦を体育祭か祭りのように楽しんでいた。
「うむ…ちょっとこの雰囲気は遊びの感じですな…あいつら笑ってますぞ?」
「まあ、良いではないか、死者がないに越した事は無い」
戦いが始まって魔王軍は奮闘したが、タグマイ軍の起動力に徐々に押されて陣形が崩れ始めた。
「はははは!魔王め、所詮戦もまともに出来ない小娘よ…期を逃すな!本陣も出るぞ!一気に崩せ!敵を薙ぎ払え!」
完全な優勢に勝利を確信したタグマイは本陣まで投入した。
押され続けた魔王軍は守りを固めて何とか最終防御ラインが突破される事は阻止した。
「魔王様…タグマイが動きましたぞ?」
「掛かったな!今だ!指令を出せ!」
魔王軍の本陣から信号弾のような光が上空に打つ上がった。
その上空には翼人部隊が待機していた。
[こちら…作戦指令部、指令を確認!全編隊は作戦を実行せよ!繰り返す!指令を確認!作戦を実行せよ!]
魔王軍本陣から翼人部隊に念話を送ると作戦が始まった。
「ブラックホークホスト、ラジャー!全翼隊作戦開始せよ!」
「チャーリイーグルワン、ラジャー」
「ブラボバードワン、ラジャー」
「クレイジーハトワン…エマージェンシー!エマージェンシー!」
「どうした?クレイジーハトワン!」
「お、お、腹が痛い…うんこ漏れそう!」
「クレイジーハトワン、離脱は認められない…まあ、そのまま投下しちゃいな」
「りょ、了解…クレイジーハトワン…ラジャー」
「…………投下!」
上空から6000の翼人部隊が高さ一キロからタグマイの兵を狙って人の頭ぐらの大きさの石を投下し、その光景はまるで石の雨のように見えた。
「魔王軍なんかチョロすぎ…くあっ!」
「そ、空から石が降ってき…あがっ!」
「固まるな!散開して回避しろ!ぷはっ!……臭っ!こ、これは!うんち?くそ鳥め!」
石の空爆から逃れる為に散回しているタグマイの兵達に炎の魔法弾が炸裂した。
「空爆のエリア外を狙って撃って!奴らに逃げ道が無いと思い知らせろ!速やかに石を補給して第2空爆を急げ!」
そして…魔王軍の獣人隊は大盾を翳して空爆エリアから逃げ道を遮断した。
その後ろから魔法兵と弓兵からの遠距離攻撃が始まった。
「あ、あの鳥共を矢で撃ち落とすか魔法で焼き払え!」
「高すぎて矢も魔法も届きません!」
高い上空からの攻撃に打つ手がないタグマイとイルヨラスはこの状況の対処出来ず呆然と見ているだけだった。
タグマイ軍は軍は上空の攻撃によって突破力を封じられ、大盾を持った重甲兵によって退路まで断たされた。
「そんなバカな!こんな戦術…ありえん」
「タグマイ…残念だが、これでは立て直す事は無理だ!退却命令を…」
「くっ!あんな小娘にこのワシが……」
タグマイは魔王軍の逆襲に打つ手も無く…怪我人に埋め尽くされたタグマイの医療班は大パニックに落ちる。
「今だ!一気に押し込め!」
散り散りになったタグマイ軍に魔王軍は総攻撃をして抑えきれなくなったタグマイの兵は戦意を失われて完全に崩れて敗北した。
勝敗は魔王軍の逆襲から1時間足らずで魔王テスラの圧勝で決まった。
「ふふふ…力が溢れて来る!これが使徒の力か!」
見た目によらず凄い迫力があった。
「改めて名乗ろう…俺は獣人将グラトニである!」
うん…知ってる…改めて名乗ら無くていいほど沢山聞いた。
「おい…お前も俺に言う事があるだろ?」
「ああ…僕も名乗れって事か?僕は…」
「いや…違う!その…あれだ、ミレナはどんな香りだった?それが聞きたい!」
……こ、こいつ!やっぱコイツは嫌いじゃない…なら!応じよう!
「個人情報なので詳しくは言えないが!ヤミツキになるほどいい香りだったと言っておこう!」
「な、な、なんと!くっ!羨ましい…」
また…凄いオーラを発して力が増す感じがした。
しかし、それより後ろからもっと凄いプレッシャーを感じた。
それは後ろの双子のオーラだった…。
ヤバイ、墓穴掘った!どうしよう?
「で、でもな…う、うちの双子ちゃん程ではなかったなぁ………なんちって…」
ああ…なんかもっと怒られそうな事言ってしまったような気がしたがこれ以上いい策が思い付かなかった。
「ふ、ふーん」
「もう、やだ…ハルトさんたら…」
双子は顔を赤くして照れて怒りのオーラも消えた。
何とか危機回避成功!危なかった。
ノリで自爆しそうだったな…今後から気をつけよう。
「バカヤロー!んな訳あるか!ミレナの方がいい香りがするに決まってる!貴様を倒して後で!……く、詳しく吐かせて貰おうからな!」
コイツ…執念深いな…。
毒の爪を立てて切り掛かって来るグラトニに双子がもってきてくれたオゥカスで対抗した。
出来立てホヤホヤの使徒だが…やはり使徒だ…強い!
一合の打ち合いから凄い衝撃波と耳が痛くなる程の音が鳴り響いた。
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ハルトとグラトニが激突してその衝撃音が戦場まで響いた。
「グラトニのやつ、始めたか!よし、全軍!かかれ!」
その激突の音を聞いたタグマイは開始の合図を待っていたように攻撃命令を出した。
突進して来るタグマイの獣人兵達に向かってテスラも攻撃命令を出した。
「向かい打て!」
魔王軍はタグマイ軍の猛烈な威勢にも関わらず全く恐れる気配がなかった。
「みんな…始まったぞ!そろそろ情報開示をしよう…」
「わかった…俺が調べた本陣の左の医療班は…美人治療師多数!」
「中央はオス治療師が9割!」
「右は治療師は全員ベテランだがあまり期待しない方がいい…」
「ふっ…左に決まりだな!さて、派手にやって先に慰めて貰うとしようか!いくぞぉ!」
「うおおおおーー♪」
ハルトの結界で死ぬ事は無いと安心した魔王軍はこの戦を体育祭か祭りのように楽しんでいた。
「うむ…ちょっとこの雰囲気は遊びの感じですな…あいつら笑ってますぞ?」
「まあ、良いではないか、死者がないに越した事は無い」
戦いが始まって魔王軍は奮闘したが、タグマイ軍の起動力に徐々に押されて陣形が崩れ始めた。
「はははは!魔王め、所詮戦もまともに出来ない小娘よ…期を逃すな!本陣も出るぞ!一気に崩せ!敵を薙ぎ払え!」
完全な優勢に勝利を確信したタグマイは本陣まで投入した。
押され続けた魔王軍は守りを固めて何とか最終防御ラインが突破される事は阻止した。
「魔王様…タグマイが動きましたぞ?」
「掛かったな!今だ!指令を出せ!」
魔王軍の本陣から信号弾のような光が上空に打つ上がった。
その上空には翼人部隊が待機していた。
[こちら…作戦指令部、指令を確認!全編隊は作戦を実行せよ!繰り返す!指令を確認!作戦を実行せよ!]
魔王軍本陣から翼人部隊に念話を送ると作戦が始まった。
「ブラックホークホスト、ラジャー!全翼隊作戦開始せよ!」
「チャーリイーグルワン、ラジャー」
「ブラボバードワン、ラジャー」
「クレイジーハトワン…エマージェンシー!エマージェンシー!」
「どうした?クレイジーハトワン!」
「お、お、腹が痛い…うんこ漏れそう!」
「クレイジーハトワン、離脱は認められない…まあ、そのまま投下しちゃいな」
「りょ、了解…クレイジーハトワン…ラジャー」
「…………投下!」
上空から6000の翼人部隊が高さ一キロからタグマイの兵を狙って人の頭ぐらの大きさの石を投下し、その光景はまるで石の雨のように見えた。
「魔王軍なんかチョロすぎ…くあっ!」
「そ、空から石が降ってき…あがっ!」
「固まるな!散開して回避しろ!ぷはっ!……臭っ!こ、これは!うんち?くそ鳥め!」
石の空爆から逃れる為に散回しているタグマイの兵達に炎の魔法弾が炸裂した。
「空爆のエリア外を狙って撃って!奴らに逃げ道が無いと思い知らせろ!速やかに石を補給して第2空爆を急げ!」
そして…魔王軍の獣人隊は大盾を翳して空爆エリアから逃げ道を遮断した。
その後ろから魔法兵と弓兵からの遠距離攻撃が始まった。
「あ、あの鳥共を矢で撃ち落とすか魔法で焼き払え!」
「高すぎて矢も魔法も届きません!」
高い上空からの攻撃に打つ手がないタグマイとイルヨラスはこの状況の対処出来ず呆然と見ているだけだった。
タグマイ軍は軍は上空の攻撃によって突破力を封じられ、大盾を持った重甲兵によって退路まで断たされた。
「そんなバカな!こんな戦術…ありえん」
「タグマイ…残念だが、これでは立て直す事は無理だ!退却命令を…」
「くっ!あんな小娘にこのワシが……」
タグマイは魔王軍の逆襲に打つ手も無く…怪我人に埋め尽くされたタグマイの医療班は大パニックに落ちる。
「今だ!一気に押し込め!」
散り散りになったタグマイ軍に魔王軍は総攻撃をして抑えきれなくなったタグマイの兵は戦意を失われて完全に崩れて敗北した。
勝敗は魔王軍の逆襲から1時間足らずで魔王テスラの圧勝で決まった。
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