異世界で僕…。

ゆうやま

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2章24話

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そして…また両軍が対立した。

僕と双子はこの戦いを見届ける為に戦場から離れて見晴らしがいい丘に来た。

テスラ姉さんが心配だが…信じる事にした。

獣人兵は大盾で守りを固めて後ろから魔法兵が攻撃の合図を待っている。

タグマイ軍も陣を整い突撃の準備をしていた。

しかし…タグマイの兵達は昨日と違って凄く士気が上がっているように感じた。

それに微かに感じる。

これは邪気だ!…どいう事だ?

「高みの見物か?神の使いさんよ…ククク」

「誰?」

筋肉むきむきで怖そうな獣人の男が現れた。

タグマイの兵に気を取られたと言え…こんな近くに来るまで気配を感じられなかった。

こいつ……ストーカーの素質がある!じゃなく…只者ではない。

「あんたは!」

「グラトニ…どうやって牢屋から脱獄しました?」

驚いた双子は急に武器を手にして彼に向けた。

グラトニ?

あ…この獣人がバルちゃんにボコられたと聞いたあの方か…しかしピンピンしてる?話が違うな…?

「あのクソ幼女は何処だ?借りを返さないとな…」

「貴方に教える義理は無いんでね」

借りを返す?ですか…。

行っても返り討ちにされるに決まってるが…身内の情報を売る訳には行かない。

「東北に遠く離れた場所にいるわ!」

「X10037Y69221海辺近くですよ…ふふふ」

「オーーイ!イリヤ、リリヤ!」

やっぱこうなる…仲良くして欲しいな…。

まあいいけど…あのバルちゃんにこの獣人がなんとか出来ると思えないし。

「……本当?」

「神に誓って嘘付いてないわ」

「ええ、是非やっつけて下さい」

「お前ら、仲間じゃなかったか?」

「まさか!」

「あんなのと仲間になるぐらいなら死んだ方がマシですよ…ふふふ」

バルちゃん…めっちゃくっちゃ言われてるよ…。

「そ、そうか…なら、君達には用は無い…だが…そこのガキ!貴様はここで死んでもらうぞ」

目的は僕のようだがグラトニからは憎しみや殺気が感じない。

「この恩知らず!」

「最低です!」

「何故君達が怒ってる?仲間じゃないでしょ?」

「ハルトは大事な仲間だ!」

「そうです!」

うーーん、仲間と仲間の敵?面倒臭さいね。

「……面倒臭さい!」

そうそう!…じゃなくて!

「貴様には恨みはないが…ある方に頼まれたからな…面倒だから全員死んでもらうぞ」

その時、二人の邪神が遠い上空からグラトニとハルト達を見ていた。

「キャハハハ!仲間に裏切られた!ウケる」

「やつらしいね…ククク」

彼女達はグラトニに通じて話を聞いていたようで双子が言った場所に神経を説き済まして集中した。

「あの子達が言った方向に微かに奴の気配が感じる…本当のようだな」

「痛めつけて場所を聞き出そうとしたが…手間が省けたね!んじゃ…あのチビに所に行こうかアレークトー!」

「うん?メガイラ…良いのか?せっかく使徒にしたのに助けないのか?」

「心配いらんでしょう?それにあんな人の子にも勝てないんじゃ要らないわ!それに獣臭いし正直いらない」

「そうか、捨て駒か…ククク」

二人笑いながらはバルトゥールがいる場所に飛んで行った。

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