異世界で僕…。

ゆうやま

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2章22話

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タグマイ軍の本陣でタグマイとイルヨラスは頭を抱えて居た。

「タグマイ!どうする…これはまずいぞ!」

「あのガキがアラミティアを滅した?信じ難い…」

「現実から逃げるな!ワシらの草からも報告があった!アラミティアは一瞬で焼き滅んだに間違いないと!」

「う、うむ、だが!その使いはこの戦から手を出さないと言ったはず」

「そんな事はわかってる!それより、その後が問題だ!」

「なにがだ」

「タグマイ…君が魔王になったとしても、我らが長く崇めた女神に背けた事になる!みんなは君を魔王と認めないだろ…きっと魔王国は分裂する!」

「そんなの力でねじ伏せてやる!」

(乗る船を間違えたようだ…これでカストイーラは魔王に付くに違いない…)

タグマイと手を組んだイルヨラスは選択を間違えたと後悔した。

「ククク…ジジィ!困ってる顔だな」

「誰だ!」

その声はグラトニで毟り取られた毛、爪や牙まで再生していた。

「よくもこの俺を駒のように使い捨ててくれたな」

「ぐ、グラトニ!無事だったか!いや…それは誤解だ!」

「ふん、まあいい…そのおかげでいい事もあったからな」

「いい事?」

「ジジィ…話しがある…まあ、無理矢理でも聞いてもらうけどな…ククク」

グラトニは爪でかまいたちを出し、巨大な岩を切り裂き、飛んできた破片を握ると砂と化した。

その圧倒的な力をタグマイとイルヨラスは呆然と見ている。

「どこでそんな力を手に入れた?」

「そんなことはどうでもいい、女神の使いやらはこの俺が倒してやる、それなら偽物だとなんだっていえる、爺は戦に勝って、絶対負けるなよ」

「わ、わかった」

邪神から力を手に入れたグラトニは偉そうな態度で
横になって明日のハルトとの戦いの為に体を休んだ

しかし、その顔はなぜか辛そうに見える。







魔王城の国賓室で休んでいた僕は目を覚ました。

どのくらい時間が経ったんだろう?身体も全回復してピンピンして来た。

あらやだ!…おはよう!

うちのムスコさんもピンピンだ…。

それにしても、さすが国賓室…ベットはゴージャスでフカフカ!気持ちいい!それにいい香り…双子の香りだ。

ん?双子?

布団の中に暖かい何がを感じて確認すると…イリヤとリリヤが僕の左右で添い寝している。

僕が心配でずっと付き添って疲れて寝たようた。

イリヤ、リリヤ…いつもありがとう…。

感謝の気持ちで一胸いっぱいになった僕は二人の頭を撫でた。

その時…イリヤが僕に抱きつきお腹に顔を埋めた…。

イヒヒ…!い、息でくすぐったい!

でも気持ちよく寝てるイリヤを起こさないように我慢した…。

しかし…今度はリリヤまで胸に抱き付いて来た!

胸がが当たった…。

柔らかくて暖かい感触が腕に伝わる。

二人のダブル萌えアタックによって僕の心臓は爆発しそうだ。

こっくり。

「ちょっと…リリヤ、大胆じゃない?」

「お、起きてたの?お姉ちゃん」

二人共、起きてたのかい!寝たふりしてたのかい!

「あの…もう起きたいですが…離してもらいませんか?」

「グー」

「ひゅーひゅー」

「また、寝たふりですか?それとも、二度寝ですか?まあいいですけど」

双子も僕を探す為に疲れてるはず…。

それでしばらくそのまま僕ももうちょっと寝ようとした。

こんな状態で寝れるはずがないがな……。
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