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2章20話
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見捨てられたアラミティアの人達と奴隷達を待っている最中に僕の無事を魔王に知らせに行った親衛隊の使い魔が戻った。
使い魔はテスラさんからの伝言を持って来てそれを読んだ親衛隊は険しい表情になった。
「ハルト様…私達は至急魔都に戻らなければいけません…内乱が起きてしまったようです」
「えーーー!内乱ですか?」
「はい…大領主であるタグマイとイルヨラスが手を組み賛同した小領主達まで兵を率いて魔都に進軍しているとの知らせでした」
「それなら僕も行きます!」
テスラさんの力になりたいと思った僕は一緒に魔都に戻ると決めた。
「私達も行くわ!」
「戦だよ…危険だからここに居て欲しい」
「私達…仲間でしょう?ハルトさん」
双子は付いて行くと言う事聞かなくて仕方なく連れて行く事にした。
「お、お兄ちゃん…私も一緒に行きたいけど…アラミティアの人達を迎えないと…」
この血を見るのが大好きなバルちゃんが戦さ場を諦めるとはな…絶対!何か企んでる!
でも残ってくれた方がテスラ姉さんも安心するからまあいいか!バルトゥールを残す事にした。
「主様の周りを乱す者は許しません!私も行きます!」
「主様の為に一人残さず雷で死刑ですよー♪」
その迷惑な忠誠心に大虐殺を恐れた僕は二人も残す事にした。
「二人はここで留守番だよ♪バルちゃんの補佐としてアラミティアの方達を頼んむ!」
「そ、そんな!!」
「主様!!イヤです!うううう…」
レヴィはしがみ付いて離さなかったが、この害獣達を連れて行ったら大惨事確定だ。
また弁償とかになったら身が持たん!
「主命♪」
「うう…分かりました…」
「そんな……」
しつこく粘ると思ったが主命と言ったら以外と大人しくなった。
「んじゃ、お兄ちゃん、移動魔法で魔都まで送るね」
「まじ?助かる!ありがとう!バルちゃん!」
バルトゥールは空間を操ってゲートを開いてくれた
「それじゃ!行って来るよ!」
僕と双子、テスラさんの親衛隊はゲートに乗り込んだ。
「行ってしまったよ…」
「つまんない!つまんない!」
バムは寂しくゲートを見つめていてレヴィはそのまま寝転がり拗ねていた。
「ふふふ…来たようだな!さぁー始めるが…行くぞメディアよ」
「はっ!女神バルトゥール様!」
バルトゥールに跪く聖女…何か吹き込まれたようだ。
「バムとレヴィも行くぞ!」
「ちっ!主様の命令なら…仕方ないか…」
バハムートは渋々付いて行ったがリヴァイアサンはそのまま動かなかった。
「おい、レヴィ…」
「あ?…ケツかぃぃ…」
レヴィは地に寝転がりやる気なさそうな表情でお尻を掻いた。
「お兄ちゃんにチクるぞ…」
「……今行きますわ♪」
バルトゥールが示した場所に集まったアラミティアの民と元奴隷の亜人達は今でも死にそうな恐怖の顔をした。
「に、逃げろ!」
「うわぁー!騙された!」
ビヒモスを見た彼等は怯えて逃げようとしたがビヒモスに乗り込んだバハムートが彼等を止めた。
「一歩でも動けば全員殺す…」
その言葉に全員体が固まって動きが止まった…。
「一列に並べて…ささっとしないと感電死するよ…」
不機嫌そうなレヴィヤータンが雷を地面に叩き込むと更に怖くなって泣いている人もいた。
その時…少女が光を纏い空から現れた。
その少女は…バルトゥールである。
「私は女神バルトゥール!よくぞ来ました、歓迎します!ビヒモス…レヴィヤータン…冗談はそこまでよ」
殺されると怯えた彼らは女神と名乗った眩しく輝く少女を目にした彼らは助かったと思って感動して無意識的に跪いた。
「さぁー!皆さん!来て下さい…この先に其方達の楽園があります」
光の階段をベヒモスに繋げるとバルトゥールを信じて背中に乗った。
そこにはマムンティア大陸にはほぼない綺麗な風景、自然豊かで静かな場所でそれを目にして呆然と眺めた。
そして、先の不安感が吹っ飛んで希望に満ちた表情になった。
「如何しました?お気に召しました?」
バルトゥールの問いに全員は歓声を上げた。
「め、女神様!」
「おおおおーー!バルトゥール様!」
「是非、住ませて下さい!お願いします!」
「ほ、本当にこの地に住んでもいいですか?バルトゥール様!」
「はい!ですが…この地に住むならこの四つは必ず守って下さい」
「ひとつ、この地には奴隷制度を厳禁する」
「ふたつ、この地の民同士の争いを厳禁する」
「みっつ、この地で種族の差別を厳禁する」
「最後!この地の主!お兄ちゃんに仇なす者は追放する!」
っと4つの誓約を発表した。
「オニィチャン?…聞いた事無い名だが…でも!」
「オニィチャン様!万歳!」
「有難う御座います!オニィチャン様!!」
(あっ!…ついくせで、お兄ちゃんの名前を出すの忘れたが…面倒だし…まぁいいか!お兄ちゃんはお兄ちゃんだし…)
バルトゥールはいい直さずそのまま通した。
新たな地の主人…オニィチャンの誕生の瞬間であった…。
「そして…この先に何があれば…オニィチャンと私の代理人に相談して下さい…メディア、彼等を頼みましたよ」
「はっ!女神バルトゥール様!承りました!」
メディアが代理人として彼等の相談役になった
メディアは聖女から神の代理人に超高速昇進した。
神の代理になった彼女にアラミティア帝国は怒る事も責める事も出来ない。
しかし…見捨てられた彼等はむしろ感謝の言葉を述べた言う人も多かった。
「まず各村の長を選定して住む場所を決めたら位置と人数を報告して必要な物資や要望を私に伝えて下さい!」
メディアは元聖女であって人々を纏めたり的確に指示するのが上手だった。
そして……地主となり、オニィチャンと名付けられた事も知らないハルトは魔都に到着した。
使い魔はテスラさんからの伝言を持って来てそれを読んだ親衛隊は険しい表情になった。
「ハルト様…私達は至急魔都に戻らなければいけません…内乱が起きてしまったようです」
「えーーー!内乱ですか?」
「はい…大領主であるタグマイとイルヨラスが手を組み賛同した小領主達まで兵を率いて魔都に進軍しているとの知らせでした」
「それなら僕も行きます!」
テスラさんの力になりたいと思った僕は一緒に魔都に戻ると決めた。
「私達も行くわ!」
「戦だよ…危険だからここに居て欲しい」
「私達…仲間でしょう?ハルトさん」
双子は付いて行くと言う事聞かなくて仕方なく連れて行く事にした。
「お、お兄ちゃん…私も一緒に行きたいけど…アラミティアの人達を迎えないと…」
この血を見るのが大好きなバルちゃんが戦さ場を諦めるとはな…絶対!何か企んでる!
でも残ってくれた方がテスラ姉さんも安心するからまあいいか!バルトゥールを残す事にした。
「主様の周りを乱す者は許しません!私も行きます!」
「主様の為に一人残さず雷で死刑ですよー♪」
その迷惑な忠誠心に大虐殺を恐れた僕は二人も残す事にした。
「二人はここで留守番だよ♪バルちゃんの補佐としてアラミティアの方達を頼んむ!」
「そ、そんな!!」
「主様!!イヤです!うううう…」
レヴィはしがみ付いて離さなかったが、この害獣達を連れて行ったら大惨事確定だ。
また弁償とかになったら身が持たん!
「主命♪」
「うう…分かりました…」
「そんな……」
しつこく粘ると思ったが主命と言ったら以外と大人しくなった。
「んじゃ、お兄ちゃん、移動魔法で魔都まで送るね」
「まじ?助かる!ありがとう!バルちゃん!」
バルトゥールは空間を操ってゲートを開いてくれた
「それじゃ!行って来るよ!」
僕と双子、テスラさんの親衛隊はゲートに乗り込んだ。
「行ってしまったよ…」
「つまんない!つまんない!」
バムは寂しくゲートを見つめていてレヴィはそのまま寝転がり拗ねていた。
「ふふふ…来たようだな!さぁー始めるが…行くぞメディアよ」
「はっ!女神バルトゥール様!」
バルトゥールに跪く聖女…何か吹き込まれたようだ。
「バムとレヴィも行くぞ!」
「ちっ!主様の命令なら…仕方ないか…」
バハムートは渋々付いて行ったがリヴァイアサンはそのまま動かなかった。
「おい、レヴィ…」
「あ?…ケツかぃぃ…」
レヴィは地に寝転がりやる気なさそうな表情でお尻を掻いた。
「お兄ちゃんにチクるぞ…」
「……今行きますわ♪」
バルトゥールが示した場所に集まったアラミティアの民と元奴隷の亜人達は今でも死にそうな恐怖の顔をした。
「に、逃げろ!」
「うわぁー!騙された!」
ビヒモスを見た彼等は怯えて逃げようとしたがビヒモスに乗り込んだバハムートが彼等を止めた。
「一歩でも動けば全員殺す…」
その言葉に全員体が固まって動きが止まった…。
「一列に並べて…ささっとしないと感電死するよ…」
不機嫌そうなレヴィヤータンが雷を地面に叩き込むと更に怖くなって泣いている人もいた。
その時…少女が光を纏い空から現れた。
その少女は…バルトゥールである。
「私は女神バルトゥール!よくぞ来ました、歓迎します!ビヒモス…レヴィヤータン…冗談はそこまでよ」
殺されると怯えた彼らは女神と名乗った眩しく輝く少女を目にした彼らは助かったと思って感動して無意識的に跪いた。
「さぁー!皆さん!来て下さい…この先に其方達の楽園があります」
光の階段をベヒモスに繋げるとバルトゥールを信じて背中に乗った。
そこにはマムンティア大陸にはほぼない綺麗な風景、自然豊かで静かな場所でそれを目にして呆然と眺めた。
そして、先の不安感が吹っ飛んで希望に満ちた表情になった。
「如何しました?お気に召しました?」
バルトゥールの問いに全員は歓声を上げた。
「め、女神様!」
「おおおおーー!バルトゥール様!」
「是非、住ませて下さい!お願いします!」
「ほ、本当にこの地に住んでもいいですか?バルトゥール様!」
「はい!ですが…この地に住むならこの四つは必ず守って下さい」
「ひとつ、この地には奴隷制度を厳禁する」
「ふたつ、この地の民同士の争いを厳禁する」
「みっつ、この地で種族の差別を厳禁する」
「最後!この地の主!お兄ちゃんに仇なす者は追放する!」
っと4つの誓約を発表した。
「オニィチャン?…聞いた事無い名だが…でも!」
「オニィチャン様!万歳!」
「有難う御座います!オニィチャン様!!」
(あっ!…ついくせで、お兄ちゃんの名前を出すの忘れたが…面倒だし…まぁいいか!お兄ちゃんはお兄ちゃんだし…)
バルトゥールはいい直さずそのまま通した。
新たな地の主人…オニィチャンの誕生の瞬間であった…。
「そして…この先に何があれば…オニィチャンと私の代理人に相談して下さい…メディア、彼等を頼みましたよ」
「はっ!女神バルトゥール様!承りました!」
メディアが代理人として彼等の相談役になった
メディアは聖女から神の代理人に超高速昇進した。
神の代理になった彼女にアラミティア帝国は怒る事も責める事も出来ない。
しかし…見捨てられた彼等はむしろ感謝の言葉を述べた言う人も多かった。
「まず各村の長を選定して住む場所を決めたら位置と人数を報告して必要な物資や要望を私に伝えて下さい!」
メディアは元聖女であって人々を纏めたり的確に指示するのが上手だった。
そして……地主となり、オニィチャンと名付けられた事も知らないハルトは魔都に到着した。
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