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ニ章 1話その5
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日が落ち暗くなり夕飯の時間になった。
いつもよりかなり時間がかかってどんな料理が出て来るかみんな期待してる目をしていた。
「ああ…疲れた、料理って大変だな」
僕の手伝いに疲れたバルちゃんはテーブルにぐったり体を伸ばした。
「あら?やはり年は誤魔化せないですね!オホホホ!」
「これから年相応な振る舞いをするんだな!」
「毒虫、糞虫…今日は疲れたからやめてくれるか?」
バルちゃんはかなり疲れたようで双子の突っかかりをさらっと流した。
そして、テーブルの上は出来上がった料理で埋め尽くされた。
「ジャジャンーー!デビルヴェールのホシカレイ風味!塩焼きと煮物!そして天ぷらに最後はお刺身でございます!召し上がって!」
僕は船の食堂で自分の料理を披露した。
醤油ベースでほんのりピリ辛の味付けの煮物、表面が少し狐色に焼けた塩焼き、衣を薄くつけてカラッと油であげた天ぷら、そして綺麗に盛り積まれた刺身…。
「お兄ちゃんの愛の料理!頂きます!ハム」
「お味はどう?」
「こ、こ、これが愛の味…なんと破壊的な旨さ!先までの疲労が吹っ飛ぶ!
「よかった!手伝ってくれてありがと」
バルちゃんは幸せな表情で食べてくれ嬉しくなって怖い感情もあまり感じなくなった。
「相変わらず憎たらしい味付けね…これじゃアンタの嫁になる人が可愛そう…だょ…」
いつもペラペラと話をしながら食事をするイリヤが急に顔が赤くなって黙って食べている。
「本当にハルトさんの料理は美味しいです…食べると本当に元気になりますよ!えへへ」
リリヤのあの天使のような笑顔。
しかし、怒るとまじ怖いもんな…キャップが激し過ぎる。
「ありがとう!そう言ってもらえると作り甲斐があって嬉しいよ、まだまだ沢山あるから遠慮なく食べてね!」
料理の匂いに釣られてテスラさんも来た。
「おお…中々いい匂いですな、ハルト殿のお料理ですか?」
「テスラ姉さんもどうですか?」
テスラさんは同席する前にチラッとバルちゃんを見て料理に夢中だったので安心して椅子に腰掛けて食事を始めた。
「ふむ…ハルト殿の手料理か、では頂きます」
テスラさんは匂いを堪能してから料理を口に入れた。
「ん!な、な、なんだ!この味は!!不思議な甘しょっぱい?ピリッとした後味!この絶妙な塩加減がたまらん!」
「お口に合って良かったです」
「この綺麗に盛り付けてあるのは生魚の身ですな…どれどれ、コリコリしてうまい!生臭さもない!!ハルト殿!なんと素晴らしい料理の腕!」
「あはは…褒めすぎですよ!まだまだ、沢山あるますから、遠慮なくどうぞ…」
僕は厨房から料理をドンドンドンドン出した…。
「ふぅ、あとちょっとだな」
「ハルト、いつまで出すつもり?」
「作りすぎですよ…」
「一応…1000人前?テスラ姉さん…船のみなさんにも…」
「よろしいですか?」
「これからお世話になりますので、お礼としてですよ」
テスラさんは部下達を使って船の皆んなにも料理が渡った。
みんなも美味しそうに食べてくれて嬉しかった。
料理は大好評のようで、母船の船員のみしか作れなかったが、機会があればみんなにも作ってあげたいと思った。
食事を済ませてからデッキに上がってお茶を啜りながら夜の海の空を見ている
あと2日でマムンティア大陸に着と思うと楽しみで仕方ない。
綺麗でキラキラする星々を見ながら初めての大陸がどんなところか、新たな出会いも期待してワクワクした。
ケモノミミモフモフ♪触り放題!イヤーフ♪
しかし、この母艦にはツルツルのスベスベの魔人族しかいない。
僕はモフモフが溢れている隣の護衛艦を切なく眺めていたあと眠気がして寝室に戻った。
いつもよりかなり時間がかかってどんな料理が出て来るかみんな期待してる目をしていた。
「ああ…疲れた、料理って大変だな」
僕の手伝いに疲れたバルちゃんはテーブルにぐったり体を伸ばした。
「あら?やはり年は誤魔化せないですね!オホホホ!」
「これから年相応な振る舞いをするんだな!」
「毒虫、糞虫…今日は疲れたからやめてくれるか?」
バルちゃんはかなり疲れたようで双子の突っかかりをさらっと流した。
そして、テーブルの上は出来上がった料理で埋め尽くされた。
「ジャジャンーー!デビルヴェールのホシカレイ風味!塩焼きと煮物!そして天ぷらに最後はお刺身でございます!召し上がって!」
僕は船の食堂で自分の料理を披露した。
醤油ベースでほんのりピリ辛の味付けの煮物、表面が少し狐色に焼けた塩焼き、衣を薄くつけてカラッと油であげた天ぷら、そして綺麗に盛り積まれた刺身…。
「お兄ちゃんの愛の料理!頂きます!ハム」
「お味はどう?」
「こ、こ、これが愛の味…なんと破壊的な旨さ!先までの疲労が吹っ飛ぶ!
「よかった!手伝ってくれてありがと」
バルちゃんは幸せな表情で食べてくれ嬉しくなって怖い感情もあまり感じなくなった。
「相変わらず憎たらしい味付けね…これじゃアンタの嫁になる人が可愛そう…だょ…」
いつもペラペラと話をしながら食事をするイリヤが急に顔が赤くなって黙って食べている。
「本当にハルトさんの料理は美味しいです…食べると本当に元気になりますよ!えへへ」
リリヤのあの天使のような笑顔。
しかし、怒るとまじ怖いもんな…キャップが激し過ぎる。
「ありがとう!そう言ってもらえると作り甲斐があって嬉しいよ、まだまだ沢山あるから遠慮なく食べてね!」
料理の匂いに釣られてテスラさんも来た。
「おお…中々いい匂いですな、ハルト殿のお料理ですか?」
「テスラ姉さんもどうですか?」
テスラさんは同席する前にチラッとバルちゃんを見て料理に夢中だったので安心して椅子に腰掛けて食事を始めた。
「ふむ…ハルト殿の手料理か、では頂きます」
テスラさんは匂いを堪能してから料理を口に入れた。
「ん!な、な、なんだ!この味は!!不思議な甘しょっぱい?ピリッとした後味!この絶妙な塩加減がたまらん!」
「お口に合って良かったです」
「この綺麗に盛り付けてあるのは生魚の身ですな…どれどれ、コリコリしてうまい!生臭さもない!!ハルト殿!なんと素晴らしい料理の腕!」
「あはは…褒めすぎですよ!まだまだ、沢山あるますから、遠慮なくどうぞ…」
僕は厨房から料理をドンドンドンドン出した…。
「ふぅ、あとちょっとだな」
「ハルト、いつまで出すつもり?」
「作りすぎですよ…」
「一応…1000人前?テスラ姉さん…船のみなさんにも…」
「よろしいですか?」
「これからお世話になりますので、お礼としてですよ」
テスラさんは部下達を使って船の皆んなにも料理が渡った。
みんなも美味しそうに食べてくれて嬉しかった。
料理は大好評のようで、母船の船員のみしか作れなかったが、機会があればみんなにも作ってあげたいと思った。
食事を済ませてからデッキに上がってお茶を啜りながら夜の海の空を見ている
あと2日でマムンティア大陸に着と思うと楽しみで仕方ない。
綺麗でキラキラする星々を見ながら初めての大陸がどんなところか、新たな出会いも期待してワクワクした。
ケモノミミモフモフ♪触り放題!イヤーフ♪
しかし、この母艦にはツルツルのスベスベの魔人族しかいない。
僕はモフモフが溢れている隣の護衛艦を切なく眺めていたあと眠気がして寝室に戻った。
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